2014年3月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
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こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日から、増税前ラストの中古CD大放出セールを実施しております。
おかげさまでたくさんのお客様からご注文をいただきました。
本当にありがとうございます。
セールとはいえそこはカケレコ、名盤・定番の在庫宝庫にございます。どうぞお早めにチェックください!
さて、入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
試聴用の動画とともに、関連する特集記事やジュークボックス・コンテンツやニッチな中古リストをご紹介してまいります。
一枚目は、イタリアの人気ジェネシス・フォロワー・バンドWATCHの入荷ほやほやの2014年新譜から!
ピーター・ガブリエル期ジェネシスや『トリック・オブ・ザ・テイル』を軸に鮮烈なモダン・プログレに仕立てた2014年傑作!これは素晴らしいですよ~。
試聴は、バンド・オフィシャルサイトのこちらのページでできますので、チェック是非!
新鋭に負けじと、ベテランも復活してマジカルな新譜を届けてくれています。2作品をピックアップいたしましょう。
巧みなリズム・チェンジによって場面を切り替えながら、映像喚起的にストーリーを紡ぐアンサンブルはずばりキャメル『スノーグース』直系!80年代に叙情派シンフォ名作を残したグループによる復活の2014年作!
スウェーデンのカイパに対するノルウェーからの回答と言える名グループによる渾身の13年作。キャメル直系の叙情と北欧シンフォならではの手工芸品のような温かみが融合に涙。
キャメル・ファンにオススメの作品をセレクトした中古CDコーナー「NEXT FROM CAMEL」はこちら!叙情派プログレの名作がお得ですよ~。
2013年の新鋭シンフォ屈指の一枚と言えば、こちら!アーティスト・インタビューも実施しておりますので、是非ご覧ください。
ロシアを代表するのみならず、新鋭プログレ・シーン屈指のグループですね!ヴァイオリンがテクニカルに駆け巡る鮮烈なシンフォニック・ロック!
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キング・クリムゾンからの影響が感じられる硬質でアグレッシヴなサウンドをベースに、クラシカルなヴァイオリンやフルートが疾走するテクニカル・アンサンブルが痛快な、現在最も注目すべき新鋭の一つですLOST WORLDの魅力に迫るインタビュー!
フォルムラ・トレ~イル・ヴォーロでお馴染みのギタリストの2013年作ソロも人気です。
きました、パーカッシヴなリズム・ギターと繊細なタッチの中にセンチメンタルなエモーションが溢れ出すサイケデリック&リリカルなエレキギターのリード!ラディウスの2013年作ソロ、すんばらしいです☆
リイシュー盤をピックアップしてまいりましょう。
まずは、待望のリイシュー、MOODY BLUESの中心メンバー、John Lodgeの77年作ソロ!
艶やかな管弦楽器に彩られた英国的で優美なメロディとハートウォームな歌声。アルバムのどこを切り取ってもこぼれおちる叙情。さすがの名品ですね~。
旧ユーゴの作品も相変わらずよく売れていますよ~。
まるでバンコの格調高さとオザンナの土着の荒々しさとが同居したような旧ユーゴ産プログレ名作!
旧ユーゴにVertigoの名作にも比肩する、陰影に富んだオルガン・プログレがあったとは。トラフィックに通じるR&BフィーリングにVertigo直系のくすんだヘヴィネスを加えたサウンドは本格感ぷんぷん。
カケレコ一押しのスペインはバルセロナのジャズ・ロックもよく売れております。ビートルズのカヴァー作品は残念ながら売り切れてしまいましたが、その作品でギターを弾くMax Sunyer率いるジャズ/フュージョン・ロックICEBERGはスペイン一番人気!
「なに?ジョン・マクラフリン?スペインにオレがいることを忘れてもらっちゃ困るぜ。」レビュワー5人が満点評価のスパニッシュ・ジャズ・ロック最高峰!
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70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!
スペインと言えば、こんなポップ・バンドもオススメですよ~。
おいおい、このスペインのビートルズ、最高すぎやしないかい?この曲、なんど聴いても泣きそうになります。レイ・デイヴィスもびっくりの哀愁の美メロ。ピート・タウンゼントばりのリズム・ギターもグッとくるなぁ。
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イギリスのレイト60sサイケ・ポップをディープな作品中心に聴いたあと、ユーロや南米の作品も聴いてまいりましょう。それでは、冬のマジカル・サイケ・ポップ・ドライヴ、スタート!
辺境ビートルズと言えば、ペルーのこれは定番ですね!
ペルーのビートルズと言えば?この1曲目と2曲目のとめどない美メロとリリカルなピアノときたら!まるでポール・マッカートニーとニッキー・ホプキンスがデュオを組んだみたいにマジカルですよね。
ビートルズが好き?ニッチなポップを何か聴きたい?しかも中古で!?カケレコがセレクトいたしましょう☆
ブルース・ロック/ハード・ロックも何枚かピックアップいたしましょう。
ジミ・ヘンのバンド・オブ・ジプシーズのベーシストによるトリオなんですが、ジミ・ヘン直系のブルージー&コズミックなギターに、サイケな男女ヴォーカルが乗って、ベースがブイブイ唸る!ジャケはなぜかロジャー・ディーン!
ロジャー・ディーンによるジャケ作品の在庫一覧が見たい?しかも中古で?カケレコならおやすいご用です☆
ジミヘンにも負けない、強烈なウネリ!メンフィスが誇るブルース・ロック/スワンプの名作ですね!
本場アメリカのブルース・ロックを中古で探してみる?
一曲目、それはそれは美しいソフト・ロックに身を任せていると……二曲目、突如襲いかかる過剰痙攣ファズ・ギターに卒倒!!
エッジの立ったファズ・ギターが炸裂っ!アメリカのビート/ガレージ/フォーク・ロックの中古CDコーナーはこちら!かな~りニッチな作品まで在庫豊富ですよ~。
いぶし銀ギタリスト、キース・クロスのスケールの大きなギター・プレイ、メロトロンやオーケストラによる英国的叙情美。70年作ならではの英国然としたハード・ロック名作!
英プログレと並んで在庫豊富な「ブリティッシュ・ハード・ロック」中古CDコーナーはこちら!昨日からのセールで、お得盤も多いですよ~。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
AARDVARKなどと同じDERAMレーベルよりリリースされた、元GUNのPeter Duntonを中心に結成されたブリティッシュ・へヴィー・ロックグループの70年作。その内容はギタリストKeith Crossのパワフルなプレイを中心に、サイケデリックな質感を残したサウンドとブルース・ロックに根ざした渋みを持ったバンド・アンサンブルで聴かせる作風ですが、一方でピアノやメロトロンなどのキーボードやブラス・セクションなどが登用され英国然としたクラシカル・ロック・アンサンブルを提示するなど、シンフォニックな旨みも持ち合わせており、叙情を堪能できる作品です。
デジパック仕様、3枚組、disc2にアルバム用に制作された70年録音の未発表作品7曲、disc3に71-72年の音源9曲を収録、21年デジタル・リマスター
レーベル管理上、デジパック若干の圧痕や軽微な角潰れがある場合がございます。予めご了承ください。
EDISON旧規格、伊藤政則監修『ザ・グローリー・オブ・ブリティッシュ・ロック』シリーズ、定価3066
盤質:傷あり
状態:並
帯有
盤に若干曇りあり、若干カビあり、帯にケースツメ跡あり
スペイン出身のジャズ・ロック・グループ。77年作の3rd。前作で完成したテクニカル・ジャズ・ロックに暴力性を加えたヘヴィな演奏が印象的。高速フレーズを正確無比というよりゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すギターは存在感抜群。2ndとあわせて、スペイン・ジャズ・ロックの最高峰
現代ロシアを代表する3人組プログレ・バンドによる13年作4th。シャープで安定感のあるドラム、テクニカルに躍動するベースを土台に、キーボードがリズム隊とは異なる変拍子でミニマルかつエスニック調のフレーズをかぶせ、緊張感を生み出す。そこにどこまでも伸びやかに、そして鮮烈に奏でられるヴァイオリン!芯のある太いトーンのギターやフルートもからみ、「静」と「動」を対比させながら流れるように畳みかけます。目の覚めるような完璧なオープニング・ナンバー。ただただ心が躍ります。2曲目以降も、切れのあるヴァイオリンが疾走するクラシカル・シンフォから、ヘヴィーにうねるギターが炸裂する70年代中期クリムゾン的ヘヴィー・プログレ、フルートをフィーチャーした民族調テクニカル・アンサンブルまで、1曲の中でめくるめく展開しながら、ハイテンションで駆け抜けます。終始テクニカルで展開が多いながらも、決して大味になることなく、精緻で格調高く気品に満ちているのがこのバンドの凄いところ。その点で、ジェントル・ジャイアントをも凌駕していると言っても決して過言ではありません。傑作3rdをさらに上回る、素晴らしすぎる傑作!
72年に結成され、80年にデビューしたノルウェーを代表するキャメル系シンフォ・グループ。2002年作以来、11年振りとなる2013年6thアルバム。オープニングから、アンディ・ラティマー直系の太くマイルドなトーンのギターが炸裂!これでもかと伸びやかに美しい旋律を奏でます。優しいアコーディオンの響きや、ツンツンと尖った躍動感あるリズムには、北欧トラッド/舞踏音楽の幻想性がにじみ、北欧シンフォならではの手工芸品のようなサウンドに心温まります。伸びやかで力強い歌声を聴かせるのは、元MAGIC PIEで、近年のケン・ヘンズレーのバンドにも参加するヴォーカリストEirikur Hauksson。彼のエモーショナルなヴォーカルが映像喚起的なサウンドをより劇的に演出しています。とにもかくにも、キャメルばりのとめどなく歌心溢れるシンフォニックなパートと、北欧フレイヴァーいっぱいのキレのあるプログレ・ハード的パートとの鮮やかな対比が見事。モダンで明瞭なサウンドにより、一音一音が際立ち、バンドの持つ構築美とそこからこぼれ落ちる叙情とがくっきりと捉えられていることも特筆。スウェーデンのカイパに対するノルウェーからの回答と言える名グループによる、新鋭バンドにも負けないエネルギーのつまった傑作。これはシンフォ・ファン必聴ですよ〜。
旧ユーゴで、現クロアチアはザグレブ出身のオルガン・ロック・グループ、72年のデビュー作。トラフィックに通じるR&Bフィーリングに、VERTIGO勢に通じる陰影やハードさを加えたサウンドが持ち味。手数多くタイト&グルーヴィーなドラムと地を這うようにヘヴィなベースによる屈強なリズム隊、くすんだトーンのオルガン、ここぞでファズ・ギターを炸裂させるブルージー&ソリッドなギター、ちょっぴりアクの強い声のソウルフルなヴォーカル。各楽器ともテクニック抜群で、一体感もあり、本格感ぷんぷん。ズシリと重いアンサンブルを軸に、変拍子による細かなキメも織り交ぜた展開も見事。フルートがむせび泣くジャジーでアコースティックなパートなど、表現力も特筆です。これは、素晴らしいグループ!英ロックのファンは必聴と言える名作!
メンフィス出身のブルース・ロック/スワンプ・ロック・グループ。69年作。米スワンプ・ロック界では有名なミュージシャン兼プロデューサーDon Nixによるプロデュース。炸裂するソウルフルなヴォーカル、図太くメロウに鳴り響くブルース・ギター。一転、ブルース・スタンダード「SAME OLD BLUES」のカヴァーでは滋味溢れるメロウネスを堪能させてくれます。確かな実力を持った名グループ。
78年に結成され、80年代に叙情派シンフォの名作を残したドイツのプログレ・バンド。26年ぶりとなる2014年作。伸びやかに歌い上げるギターと柔らかなトーンのリリカルなムーグによるメロディアスなリード、そして、まるでオーケストラのように壮麗に鳴りひびくストリングス。巧みなリズム・チェンジによって場面を切り替えながら、映像喚起的にストーリーを紡ぐアンサンブルはずばりキャメル『スノーグース』直系。躍動感あるリズムに乗って次々と溢れ出るファンタスティックなメロディの数々に、シンフォニック・ロックのファンは歓喜間違いなしと断言いたします。オール・インストでもまったく物足りなさはないと思いますが、ヴォーカル曲もあって、ゲルマンらしい叙情に満ちたエモーショナルな歌声がまた絶品。アコギのパートも霧に包まれたように幻想的で良いし、ピアノが転がるとバロック音楽の香りに包まれて感動的だし、これぞジャーマン・シンフォと言えるとめどない美旋律に溢れています。サウンドは明瞭ですが、ベテランらしくヴィンテージな温かみに溢れていてサウンド・プロダクションも出色。これはシンフォ・ファン必聴の名品!
スペインのビートルズ、LOS BRINCOSがラリー・ペイジに導かれてロンドンに渡り、アビーロードやオリンピック・スタジオで67年に録音し、68年にリリースされた3rdアルバム。ジャケットからしてサイケ・ポップ臭ぷんぷんですが、サウンドもそのイメージ通り!キンクスに通じる哀愁いっぱいのグッとくるメロディ、バーズを彷彿させるたゆたうハーモニー、メロウなフォーク・ロックをベースに管弦楽器やハープシコードがサイケに彩る瑞々しいアレンジ。それにしてもスペイン語で歌われるヴォーカル&メロディが良くって、ちょっと今、4曲目を聴いていて泣きそうです。このマイナー調のメロディは日本人の琴線にビンビン触れること間違いなし。メロディは綺麗なのに、演奏はザ・フーばりにドライヴ感があるし、うん、「Kids Are Alright」みたいで最高!いや〜、次々と溢れる極上のメロディ。ペルーのビートルズと言われるウィ・オール・トゥゲザーにも負けないメロディ・センス。これは素晴らしい名作です。レイト60sの英サイケ・ポップのファンはとにかく必聴!レコメンド!
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