2014年2月14日 | カテゴリー:ユーロ・ロック周遊日記
タグ: プログレ
一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。
本日は、ロシアン・シンフォの古典的名作とも言われるHORIZONTの85年作『SUMMER IN TOWN』をピックアップいたしましょう。
HORIZONTは、ロシア西部、モスクワから500kmほどに位置する街ニジニ・ノヴゴロドで当時学生であったメンバーにより、70年代に結成されたグループ。
今回ご紹介する85年作と89年に2nd『PORTRAIT OF A BOY』をリリースし、解散しています。
さて、デビュー作となる85年作『SUMMER IN TOWN』は、ヴォカリーズを担当する4人を含む8人体制で制作された作品。そのサウンドは、YESを彷彿させるファンタジックかつドライヴ感いっぱいに畳みかけるバンド・アンサンブルを基調に、いかにもロシアと言うべきキーボードによる現代音楽エッセンス、そしてRIOの流れをくむ硬質なチェンバー・ロック・エッセンスを配合した「80年代ロシアらしいシンフォニック・ロック」と言ってよい作風。
まずは、YES式ファンタジーと宇宙的に広がるシンセワークを組み合わせたこの曲からどうぞ!
18分に及ぶ最終曲は、東欧プログレ由来のスペイシーなシンセが駆け抜けていく導入から、HENRY COWが顔を覗かせる中盤、そしてCRIMSON/MAGMAばりの凶暴さで突き進む終盤へと、さまざまな表情が詰まった大曲。
ダークな70’sYESとも形容できるシンフォニックさを基本に持ちつつも、チェンバー/レコメンやクリムゾン的へヴィネスなど各方面へと堂々と踏み込んでいくこの大胆不敵な作風は、東欧/ロシア・プログレに多く見られるもの。
しかしながら、これだけさまざまなスタイルを取り入れながら、雑多な印象を与えず理路整然としたある種の構築美すら感じさせるところに、本作の名盤たる所以があるのかもしれません。う~む、やはり名盤!
世界のニッチなロックにフォーカスした膨大なディスク・レビュー、マニアック過ぎる特集、濃密なコラム。質・量ともに過去最大の読み応えとなった「不思議音楽館 ORANGE POWER」第6弾!!
不思議音楽館/不思議音楽館 ORANGE POWER VOL.6
ORANGEPOWER6(–)
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2390円
2190円 (税込2409)
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2390円 (税込2629円)
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