2013年12月3日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは。
カケレコ店長の田中です。
昨日売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするコーナー。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
まず一枚目は、最近大人気の新鋭チェンバー・ロック・バンド達の中でも着実に売れているこちらから!
アメリカに現れた恐るべき高速変拍子で疾走する狂気の暴走チェンバー・ロック・バンド!この2012年作2nd、凄まじ過ぎです・・・。
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ここ最近の新譜を見ていると、チェンバー・ロック/アヴァン系ジャズ・ロックの充実ぶりが凄い!最近リリースされた注目の作品をピックアップいたしましょう。
暴走!というキーワードなら、このドイツの70年代のグループも凄いです。ロングセラーの人気作!
超重低音の暴走ドラムをバックに、もの凄い音圧のオルガンやムーグがウネリを上げて暴れ回る!EL&Pも真っ青な破天荒っぷり!! このドイツのグループ、凄まじい・・・。
さぁ、冬にぴったりの英フォーク/フォーク・ロック盤も売れています。「MEET THE SONGS」で紹介したアーニー・グレアムやヘルプ・ユアセルフも売れましたが残念ながら在庫切れなので割愛。急いで仕入れいたしますので、少々お待ちを。
BIG PINKのリイシュー盤で大人気なのが、この一枚。
セミまーるさんのディスク本にも載ってましたよね!瑞々しい女性ヴォーカルが魅力的な英国フォークの激レア・アイテム!初期フェアポートを素朴にしたような、ほのぼのとした魅力がたまりませんねぇ。
スパイロジャイラが好き?でしたら、この作品を是非。リイシューされた時はかなり売れて、その後も着実にロングセラーの名品。
ずばり70年代ブリティッシュ・ロック・ファン必聴の激レア発掘音源!とめどなく溢れる叙情美とバーバラ・ガスキンを彷彿させる女性ヴォーカル。グッときちゃいますよ~。
北欧のハード・ロックも売れました。北欧はシンフォ系が新旧問わず人気ですが、ハード・ロックやジャズ・ロックのレベルも素晴らしく高くオススメです。
北欧ハードの筆頭格がこのバンドですね。
スウェーデン屈指のハード・ロック・バンドと言えば?「間」が絶妙で、フッと音が止まり、音の塊となって襲いかかる部分は痺れます!
フィンランドのロングセラー盤がこちら。
ムーミンの国には、こんなサイケでジャジーなハード・ロックもあったのか!!
フィンランドは、WIGWAMを筆頭にカンタベリー・ミュージックやキャメルのファン悶絶の名作が多数ございます。
そのDNAを受け継いだ新鋭も生まれているのは嬉しいことです。
WIGWAM周辺作に通じるこの滲み出る哀愁・・・。フィンランド・プログレならではの旨みがギュッと詰まったような新鋭!ゲストJUKKA GUSTAVSONのハモンドも効いてます☆
さぁ、サイケ・コーナーからもピックアップいたしましょう。
まずは、大定番から!
メジャーレーベルからリイシューされた大定番は、Amazonが安くって、びびりまくりなのですが、お客様が損をしないように、値段をしっかりとチェックしてプライシングしております。
100円以内程度の差であれば、梱包に愛をしっかりと込めているということで、ご容赦を^^!
ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの源流とも言える轟音が渦巻くヘヴィ・サイケの大名盤。野太いベースにドラムがズシズシ響き、ファズ・ギターがうねる。ものすごい音圧!
サイケのリイシューといえばGEAR FABレーベルが老舗ですね。
最近リイシューされたこちらも人気です。
あまりの爆音と手数の多さに音が割れ気味のヘヴィなリズム隊、フィードバックがグルグルと渦巻くファズ・ギター。無名ながら、アイアン・バタフライやブルー・チアーに引けをとらない音の重さとエッジと哀愁!
米ロック・コーナーも見ていきましょう。
BIG PINKレーベルのリイシュー盤の中でもロングセラーの一枚。リボンとの子どもは、音楽をやっているんでしょうか。
ちょっと調べてみたら、SSWとして活躍するAmy Helmでした!
ザ・バンドのリボン・ヘルムとの間に子供がいたり、スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンの奥様だったりバート・バカラックと共作したり、天才から魅了される才能を持った女性SSWと言えば?
英ニッチ・ポップのファンにオススメの米ロック盤がこちら。ジュークボックスも用意してありますので、是非チェックを。
ママス&パパスのジョン・フィリップスが68年にバッドフィンガーをプロデュースしたとしたら? エミット・ローズのファンもグッときちゃうだろうな~。
昨日もMOONJUNEレーベルからのDUSAN JEVTOVICが売れてピックアップしましたが、今日は、インドネシアの注目のギタリスト作が売れました。
このギタリストは、本当に素晴らしいです。
インドネシアを代表するギタリストでありコンポーザーが単身アメリカに乗り込み、ジャズ/フュージョンの名手達と繰り広げたイマジネーション溢れる2013年作!前作も凄かったが、今作もまばゆい名品。
その前の2013年作のクオリティがまた凄い!
インドネシア恐るべし。リターン・トゥ・フォーエヴァーから80年代以降のクリムゾンまでを飲み込みつつ、フラワー・キングスのロイネ・ストルトばりのイマジネーションで包み込んじゃうセンス。オススメですよ~。
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NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!
ギタリストのソロ作といえば、これも売れましたよ。イタリアのギタリストです。
『GEESE AND THE GHOST』や『VOYAGE OF ACOLYTE』が生涯の名盤という方ならきっとこの伊新鋭にもグッと来るはず!郷愁たっぷりのアコギの響きに美声女性ヴォーカルが映える、伊歌もの名品!
現代チェンバー・ロック・シーンを牽引しているレーベルがイタリアのAltRock。
その筆頭、YUGENのギタリストによるプロジェクトも今大人気。
これがもう虚ろなフィメール・ヴォーカル、メロトロンやヴァイヴがこの世のものとは思えない幽玄なる美を演出するチェンバー・シンフォの大傑作!
ポーランドのLYNXレーベルもカケレコのお客様に大人気です。
どの作品も安定感のある美麗なシンフォ作ばかりで、シンフォ・ファンは注目ですよ~。
ポーランドのシンフォ・グループによる09年デビュー作ですが、この女性ヴォーカルはちょっとすごいです。
民謡的な「揺らぎ」が感じられる本格派。このヴォーカルと渾然一体となってダークなシンフォニック・ロックを展開する演奏陣もレベル高し!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
明日もまたお会いいたしましょう。
ジェファーソン・エアプレインらが鳴らしたいわゆる「シスコ・サウンド」とは一線を画す、ヘヴィでワイルドなシスコ産サイケ・ロックを提示した超重要トリオの記念すべき68年デビュー作!ガレージ、サイケデリック・ロックの大名盤としても、ハード・ロック、メタル・ロック確立以前のDNAを併せ持った、プレ・ハード・ロックの名盤としても力強いサウンドを聴かせています。ジャンルや理屈を超えて迫ってくる音のカタマリが当時のサイケデリック・シーンの物凄さを伝えているように感じられますね。Eddie Cochran「Summertime Blues」の強烈カヴァーで幕開ける冒頭の段階で完全にノックアウト!圧倒的にヘヴィでエネルギッシュな音像に頭から呑み込まれてください。
紙ジャケット仕様、USリマスター採用、内袋付仕様、定価2571+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、内袋付いていません
70年代半ばに録音されながらお蔵入りとなった激レア発掘音源。オリジナル・マスター・テープからの再発盤。英国らしい叙情性が胸を打つ美しいメロディ、そしてしっとりと歌い上げるハイ・トーンの女性ヴォーカル。ライナーにはバーバラ・ガスキンを彷彿とさせると書いてありますが、確かにその通り。歌メロの裏で泣きのフレーズを紡ぎつづける歌心満点のギター、くすんだトーンのいかにもブリティッシュなオルガン。タメの効いたリズム・チェンジでドラマティックに彩るアレンジも見事。1曲目の「Golden Age」から名曲で、溢れ出る叙情美にグッとこないブリティッシュ・ロック・ファンはいないでしょう。リリカルな前半から後半に向けてスピード・アップしながら一気に畳みかける展開の中、どんどんとヒートアップする止めどないメロディアスなギター・ソロに拳を握りしめること間違いなし!2曲目は一転して優美なフルートが導く神秘的なフォーク・ロック。こちらも絶品。この1・2曲目は英ロック・ファン必殺と言える出来映えです。マスター・テープの状態のためか高音が割れ気味の音質が若干残念ですが、それをおぎなって余りある素晴らしい楽曲。英ロック/プログレ・ファン、是非、聴いてみてください!
英国フォークの激レア・アイテムとして知られる71年作。女性ヴォーカル、アコースティック・ギター3人の4人編成で曲によってベースが入ります。女性ヴォーカルが素晴らしく、瑞々しさに溢れた歌声は女性フォーク・ファンなら漏れなく虜になる魅力を持っています。Bob Dylan、Joni Michell、Simon & Garfunkel、Joan Baez等、アメリカ人アーティストの楽曲を多くカヴァーしており、アコースティック・ギターによる素朴で繊細なアンサンブルは、フォーク・ロック寄りの溌剌としたもの。初期FAIRPORT CONVENTIONをより素朴にしたような、ほのぼのとした魅力がたまりません。英フォーク・ファンには是非おすすめしたい一枚。
72年の唯一作。超重低音の暴走ドラムをバックに、もの凄い音圧のファズ・オルガンがウネリを上げて暴れ回ります。EL&Pも真っ青な破天荒っぷり。荒々しさの中にも、クラシカルなフレーズを織り交ぜるなど、かなり得体が知れません。ぶっ飛びまくりなジャーマン・オルガン・ハードの逸品。
イタリアのチェンバー・グループYUGENのギタリストによるプロジェクト、13年作。あまりに格調高く静謐に鳴らされるピアノ、甘美なメロトロン、波打つストリングス、彼方から届くヴァイブの音が有機的に結びついていく鳥肌モノのアンサンブル。そこに虚ろで物悲しい表情を持つ女性ヴォーカルが加わると、このバンドならではの底の知れない深みを持った音世界へと吸い込まれていきます。YUGENのメンバーを擁するだけあって、各楽器が前衛的かつ知的な音の掛け合いを聴かせるパートも登場し、チェンバーロックらしいダークさと緊張感がより作品の世界観を広げているのも特筆すべき点。全編にわたり、この世のものとは思えない幽玄なる美を湛えたチェンバー/シンフォニック・ロックの傑作!
ポーランドのシンフォニック・ロックグループ、09年デビュー作。細かく刻むジャズ・ロック調のドラムスとメランコリックな中にも叙情美を感じさせるギターを中心としたアンサンブルに乗って、しなやかさと力強さを併せ持つ女性ヴォーカルが素晴らしい歌唱を聴かせるシンフォニック・ロック。東欧特有のうす暗さが漂うシリアスな楽曲から軽快なリズムと瑞々しいアコギが爽やかに駆け抜ける楽曲まで、演奏陣が多彩なアンサンブルを繰り広げる中、それらに見事に歌声を乗せていくヴォーカルは存在感抜群。民族音楽的歌唱に根ざした独特のゆらぎを随所に感じさせる実力派で、内面をさらけだすような生々しい歌唱には思わず息をのみます。テクニカルで緩急自在の演奏と吸い込まれるような魅力を持つ女性ヴォーカルの歌声が印象的な傑作です。
スタジオ・ミュージシャンによる企画グループと言われる謎多きサイケ・グループ。ヘヴィ・サイケ・クラシックとしてファン垂涎の69年作。曲名は違うものの明らかにドアーズ「Light My Fire」をカヴァーした1曲目と2曲こそメランコリックなサイケですが、3曲目から突如ファズ・ギターが火を噴く轟音ヘヴィ・サイケへとスイッチ。あまりの爆音と手数の多さに音が割れ気味のヘヴィなリズム隊をバックに、ジミ・ヘンばりにフィードバックがグルグルと渦巻くファズ・ギターがうねりを上げ、ヴォーカルが時に轟音に沈殿していくように、時にエモーショナルに熱く、時にメランコリックにシャウトします。無名ながら、アイアン・バタフライやブルー・チアーに引けをとらない音の重さとエッジと哀愁。ヘヴィ・サイケのファンは必聴!
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