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「COLOSSEUM『ヴァレンタイン組曲』から巡る69年ジャズ・ロック」~『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!~

こんにちは。今週はバレンタインでしたね。

近所のコンビニにも色々なチョコレートが並んでいて、とても美味しそうでした。

寒いこの季節はついつい甘いチョコレートに手が伸びてしまいます。

さて今週は、「COLOSSEUM『ヴァレンタイン組曲』から巡る69年ジャズ・ロック」というテーマで、ちょうど50年前…1969年にリリースされた数々のジャズ・ロック名盤をご紹介してまいりました。

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2月12日(火):COLOSSEUM / VALENTYNE SUITE

69年と言えば、以前もご紹介した通りキング・クリムゾンの『宮殿』がリリースされ、クラシックやジャズなど高度な音楽を吸収した「プログレッシヴ・ロック」が目覚めを迎えた変革の年。
そんな60年代と70年代の境界において「プログレ」へと到達したもう一つの傑作が、このジャズ・ロック・グループCOLOSSEUMの2nd『バレンタイン組曲』!

サックスやドラム等のジャジーなアプローチ、オルガンやピアノによるクラシカルな要素、そしてハード・ロックに通ずる重厚さ。
様々な音楽的要素、また楽器陣のテクニカルなインタープレイを複雑に絡み合わせたアンサンブルは、間違いなく当時のロックの枠組みを超越した「プログレ」、あるいは「ジャズ・ロック」の第一歩と言えるでしょう。

冒頭の「Kettle」からもう恐るべき格好良さですが、やはりここは17分に及ぶ表題曲「Valentyne Suite」をどうぞ♪(増田)

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2月13日(水):SOFT MACHINE / VOLUME TWO

今日はソフト・マシーンの『VOLUME TWO』です。

ケヴィン・エアーズが抜けてヒュー・ホッパーが加入したことにより、ジャズ・ロック路線への変化が見られる今作。

リズムや旋律が目まぐるしく変わる曲間無しの組曲の中で、ヒュー・ホッパーの躍動感あるファズ・ベース、ロバート・ワイアットのしなやかなドラミングとくぐもったボーカル、そしてマイク・ラトリッジのオルガンとピアノがスリリングに響き渡り、サイケデリック・ロックとジャズが高度に融合した圧倒的なサウンドを聴かせます。

変拍子と不協和音たっぷりなのに、その混沌とした様が非常に心地よいです。

トリオ編成でここまで豊かな音を鳴らせることに、驚く他ありません。(みなと)

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2月14日(木):MILES DAVIS / IN A SILENT WAY

英国の作品が続きましたが本日はジャズの本場アメリカに渡り、この名盤をご紹介いたしましょう。
マイルス・デイヴィスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』です。

マイルス・デイヴィスと言えば言わずもがなモダン・ジャズの伝説的トランぺッター。
それをなぜここで紹介するのかと言えば、この69年作は「ロックのジャズへの接近」ではなく「ジャズからのロックへの接近」により誕生した一種の”ジャズ・ロック”と言える記念碑的存在だからです。

68年作『マイルス・イン・ザ・スカイ』で従来のアコースティック・ジャズからの脱却を図り、エレクトリック楽器を導入したマイルス。

そんな「エレクトリック・マイルス」期と呼ばれる彼の音楽性は次の70年作『ビッチェズ・ブリュー』で完成を迎えるのですが、その重要な起点となったのが本作『イン・ア・サイレント・ウェイ』。

何と言っても重要なのが後にRETURN TO FOREVERを結成するチック・コリア、WEATHER REPORTを結成するウェイン・ショーター&ジョー・ザヴィヌル、そしてMAHAVISHNU ORCHESTRAを結成するジョン・マクラフリンが初めて一堂に会したこと!

3人のキーボーディストの浮遊感あるエレピの音色、そしてジョン・マクラフリンの軽やかに響くエレキ・ギター。
ジャズにロックのバンド・サウンドを持ち込みつつ、アンビエント・ミュージックを先取りしたかのような幻想的な音世界を描き出す本作は、まさしく異文化の音楽の融解…つまり「フュージョン」の先駆けとして重要な役割を果たすアルバムとなりました。

ロックにジャズを取り込んだプログレ、そしてジャズにロックを取り込んだフュージョン。それらが時期を同じくして開花したとなると、69年は異なるものを「吸収」し「進化」を遂げる年だったのだなあ…と考えられますね。(増田)

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2月15日(金):IGGINBOTTOM / IGGINBOTTOM’S WRENCH

最後は再び英国に戻って、IGGINBOTTOMが残した唯一のアルバム『Igginbottom’s Wrench』をピックアップ!

ビートルズのデビューアルバムを意識したと思われる構図が印象的なジャケットですが、左から2番目の顔だけヒョコッと出しているのが、技巧派ギタリストとして名を馳せる故アラン・ホールズワースです。

彼のファースト・レコーディングとして知られるのが本作で、ジャズそのものな楽曲も多い、かなりジャズに寄ったサウンドを聴かせています。

ホールズワースと言えば、サックス奏者のプレイを参考にしたというレガートを多用して滑らかに音が繋げた速弾きを特徴ですが、ここではまだ正統派ジャズギターといった趣で、音作りの面ではこれといって特筆すべき点はありません。

ただテクニックはこの時点で既にずば抜けており、随所で炸裂する目にも留まらぬ速弾きに、のちの片鱗を十分に感じ取れます。

ロック色が薄い分全体としてはやや地味な印象ですが、プログレを代表する個性派ギタリストの処女作という点でも、重要作であることに間違いありません。(佐藤)

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COLOSSEUMの在庫

  • COLOSSEUM / ANTHOLOGY

    00年編集アンソロジー

    ジョン・ハイズマン、デイヴ・グリーンスレイド等によって結成されたコラシアムは、ロック、ジャズ、ブルース、クラシックを見事に融合させたまさにプログレッシヴなバンド。

  • COLOSSEUM / TIME ON OUR SIDE

    英国ジャズ・ロックの源流というべき名バンド、J.ハイズマン/B.トンプソン/C.クレムソン/D.グリーンスレイド/M.クラーク/C.ファーロウという鉄壁の布陣による14年作!

  • COLOSSEUM / LIVE IN LONDON 1970

    クレム・クレムソン在籍期、70年ロンドン公演の音源を収録

  • COLOSSEUM / THOSE WHO ARE ABOUT TO DIE SALUTE YOU and VALENTYNE SUITE

    69年リリースの1st&2nd

  • COLOSSEUM / VALENTYNE SUITE

    69年発表、英ジャズ・ロックのみならず、レイト60s英国ロックとしても屈指の傑作!

    Jon Hisemanを中心に結成されDave Greensladeらを擁したイギリスのジャズ・ロックグループの69年2nd。VERTIGOレーベルの第1作という位置付けの本作は、ブルース・ロックへの傾倒が顕著であったデビュー作から音楽的な引き出しが格段に増した名盤であり、ブリティッシュ・ロック然としたハードなロック・アンサンブルからジャジーな表情、クラシカル・ロック的なアプローチまで、テクニカルなインタープレイを交えながら拡散しつつ融合する素晴らしいものです。中でも彼らを代表する名曲となった表題曲「ヴァレンタイン組曲」は圧巻の出来であり、ブリティッシュ・ジャズ・ロック最高峰の1枚と言えるでしょう。

  • COLOSSEUM / LIVE

    解散直前の71年3月に録音された英ロック史に輝く傑作ライヴ盤!

    71年リリースのライヴ盤で、通算で4枚目となるラスト・アルバム。スタジオ盤でのダイナミズムがさらに増幅された演奏はただただ圧巻。ジョン・ハイズマンの超重量級でいてシャープな怒涛のドラム、ディック・ヘクストール=スミスの熱すぎるサックス、デイヴ・クレムソンの渾身のブルース・ギター、デイヴ・グリーンスレイドの淡くむせぶハモンド・オルガン、そして、クリス・ファーロウのソウルフルなヴォーカル。すさまじい一体感とダイナミズム。間違いなく当時の英国で屈指と言える実力派だったことでしょう。傑作です。

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SOFT MACHINEの在庫

  • SOFT MACHINE / MAN IN A DEAF CORNER

    63-70年のレアライヴ音源集

  • SOFT MACHINE / FLOATING WORLD LIVE

    06年リリース、A.ホールズワース参加作「BUNDLES」リリース時の75年未発表ライヴ音源、ホールズワースのヴァイオリンもフィーチャー!

    名手アラン・ホールズワースが加入し制作されたギター入りソフツの第一弾『BUNDLES』期の未発表ライヴ音源、13曲を収録。ホールズワースはギターの他にヴァイオリンの卓越した腕前も披露しており聴き所です。

  • SOFT MACHINE / ORIGINAL ALBUM CLASSICS

    3rd〜7thを収録

  • SOFT MACHINE / FOURTH

    71年発表、ワイアット在籍最後となる傑作4th

    CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる71年4th。前作にも参加していたElton Deanが正式にメンバーとしてバンドに加入した本作は、前作よりもアヴァンギャルド志向と即興色を打ち出した作品であり、フリー・ジャズの音楽性の色濃いものとなりました。ジャズ色を急激に進化させたバンドと音楽性が合わなくなったRobert Wyattは本作を最後に脱退、MATCHING MOLEを結成することになります。

  • SOFT MACHINE / SEVEN

    洗練されたフュージョン的色合いが明確に現れた傑作7th、73年リリース

  • SOFT MACHINE / BRITISH TOUR ’75

    ジョン・エサリッジ在籍時の75年ライヴ、「BUNDLES」の楽曲を中心とするセットリスト、全15トラック

  • SOFT MACHINE / BUNDLES

    75年リリース、Allan Holdsworth参加、圧巻のテクニカル・フュージョン/ジャズ・ロック傑作!

    オリジナル・メンバーのKevin Ayers以来のギタリスト、Allan Holdsworthが加入し、『6』『7』と推し進めてきたフュージョン色をより強めた作品。75年作の8thアルバム。Karl JenkinsとMike Ratledgeによる叙情性と浮遊感のあるキーボード・ワーク、そしてその上をテクニカルに疾駆するHolldsworthの流麗なギター。John MarshallのドラムとRoy Babbingtonのベースによるロック的ダイナミズムに溢れたソリッドなリズム隊も特筆もの。圧巻のテクニカル・ジャズ・フュージョン・ロック!Holldsworthの唯一の参加作となった傑作。

  • SOFT MACHINE / SOFTS

    ホールズワースに代わり名手ジョン・エサリッジが加入した76年作、ギター入りソフツ第2弾!

    最後のオリジナル・メンバーMike Ratledgeが脱退。新たに元Darryl Way’s WolfのギタリストJohn Etheridgeが加入。John Etheridge (G)、Karl Jenkins (Piano)、John Marshall (Dr)、 Roy Babbington (B)、 Alan Wakeman (Sax)という布陣で制作された76年作。シャープなリズム隊をバックにJohn Etheridgeの超絶ギターが炸裂するパートと、柔らかく広がるキーボード&ピアノとサックスによる優美なパートとがダイナミックに交差するアンサンブルが聴き所。圧倒的なテンションと浮遊感の間を超絶技巧とセンスで行き交う後期ソフト・マシーンの代表作。

  • SOFT MACHINE / ALIVE AND WELL

    前任ホールズワースに匹敵するギター名手ジョン・エサリッジ、ヴァイオリニストのリック・サンダースら在籍、77年パリでのライヴ音源、78年リリース

    『SOFTS』に続く78年作。パリは「Theartre Le Palace」で収録されたライヴ音源。編成は、Karl Jenkins(Key)、John Etheridge(G)、Rick Sanders(Vln)、Steve Cook(B)、John Marshall(Dr)。しなやかなヴァイオリンがフィーチャーされ、たおやかさのあるユーロ・ジャズ・ロック的なサウンドが印象的。John MarshallのスリリングなドラムをバックにJohn Etheridgeが高速フレーズを炸裂されるアグレッシヴなパートも特筆もの。ライヴならではの緊張感がみなぎる逸品!

    • AIRAC1669/70

      廃盤、紙ジャケット仕様、スリップケース付き仕様、追加音源10曲を収録した2枚組、Blu-spec CD、2012年デジタル・リマスター、英文ブックレット付仕様、ポストカード付仕様、定価3500

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

  • SOFT MACHINE / LAND OF COCKAYNE

    ソフト・マシーンの最終作となった通算11作目、再参加のホールズワースの他ジャック・ブルースも参加した81年作

    英ジャズ・ロックを代表するグループ、SOFT MACHINEの最終作となった通算11作目。81年作。Karl Jenkinsがイニシアチブを取り、John Marshall、Jack Bruce、Alan Holdsworthらが参加して作られた作品。テクニカルなジャズ・ロックを期待して聴くと肩すかしですが、イージー・リスニング的な浮遊感のあるジャズ・ロックとして聴けばかなり完成度高いです。

    • AIRAC1682

      紙ジャケット仕様、Blu-spec CD、2012年デジタル・リマスター、内袋・英文ブックレット付仕様、定価2940

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      8cmシングルCD付き

  • SOFT MACHINE / LIVE AT THE PARADISO

    2ndアルバム発表後の69年3月、アムステルダムはパラディソでのライヴ音源。ワイアット、ラトリッジ、ホッパーによる緊張感に満ちたアンサンブルが素晴らしい全13曲

    2ndアルバム発表後の69年3月、アムステルダムはパラディソでのライヴ音源。ワイアット、ラトリッジ、ホッパーによる緊張感に満ちたアンサンブルが素晴らしい傑作。
    収録曲は、1.Hulloder 2.Dada Was Here 3.Thank You Pierrot Lunaire 4.Have You Even Bean Green? 5.Pataphysical Introduction PtII 6.As Long As He Lies Perfectly Still 7.Fire Engine Passing With Bells Clanging 8.Hibou Anemone And Bear 9.Fire Engine Passing With Bells Clanging(Reprise) 10.Pig 11.Orange Skin Food 12.A Door Opens And Closes 13.10:30 Returns To The Bedroom

  • SOFT MACHINE / SWITZERLAND 74

    傑作『BUNDLES』レコーディング直前、74年モントルー・ジャズ・フェスでの演奏を収録!

    75年リリースの『BUNDLES』がレコーディングされた74年7月と同月にスイスで行われたモントルー・ジャズ・フェスティバル出演時の音源&映像の発掘盤。メンバーは、唯一のオリジナル・メンバーのマイク・ラトリッジ(Key)に、もはや中心人物となったカール・ジェンキンス(Key、Oboe)、そして、ロイ・バビントン(B)とジョン・マーシャル(Dr)という鉄壁のリズム隊、そしてそして、新たに加入したアラン・ホールズワース(G)という布陣。『BUNDLES』収録曲の他、「Riff II」や「Penny Hitch」など『5』〜『7』収録曲も演奏しているのが嬉しいところ。

  • SOFT MACHINE / TANGLEWOOD TALES

    63-70年のレア音源集、全23曲

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MILES DAVISの在庫

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