2019年5月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
1969年というのは私にとってリアルタイムではない、後追いの年なんです。なのに、この年には数多くの好きなアルバムがある。「宮殿」がオールタイム1位なのは確実なのですが、他にも挙げておきたいものがあります。アース&ファイアのファースト、アージェントもデビューした年でしたね。ジャズでは皆がまるで戦いあっているかのようなあのテンション、とくにドラムスがマイルスよそに叩きまくっている印象があるような感じで凄いと思ったマイルス・デイヴィス「1969マイルス」さらに、ハービー・ハンコック「プリズナー」クリフォード・ジョーダン「イン・ザ・ワールド」もこの年でした。
で、私にとって忘れてはいけないアーティスト(バンド)はリッチーブラックモア(ディープ・パープル)です。もちろん、「マシン・ヘッド」も最高なんですが、「Ⅲ」のサイケというでしょうか、ロッド・エヴァンスのヴォーカルがカッコ良すぎる。渋い!!リッチーのギターも流石!!ブラインド、ラレーニャ、ペインター、バーズ・ハズ~と渋い名曲揃い。なんとラレーニャはドノヴァンさんがオリジナルなんですね!こちらも渋さあふれていて好き!
そして、何といっても長尺の「エイプリル」!この曲の存在がアルバムとしての価値を高めていると思います。
スミマセン。書きたくて書きました。こちらは没でも構いませんが、投稿だけはしておこうと思いました。
by akagiさん
第一期DEEP PURPLE最後の作品となった69年作。次の『IN ROCK』からは一気にハード・ロック路線へと舵を切り人気に火が付いていきますが、本作もジャンルこそ違えどまた名盤ですよね。彼らの中でも最も「プログレ」的作品と言えるかも!?
ブライアン・ジョーンズに別れを告げた69年にリリースされたアルバム。 同時期にスタートしたBEATLESがこの年に有終の美を飾った一方、彼らの場合はこの『レット・イット・ブリード』から『スティッキー・フィンガーズ』、『メイン・ストリートのならず者』と代表作を立て続けにリリースしキャリア絶頂期を迎えていくという、対照的な姿になっていますよね。継続的にやり続けられるのはもちろん、米国ルーツ音楽との融合など果敢な挑戦精神も見せているのがストーンズのすごいところ。
彼ら、CHICAGOもその後の70年代を代表するミュージシャンですよね。71年から8回来日公演に行かれているとは、凄い!彼らの音楽性の変化なども、間近で実感してきたのでしょうね。
KING CRIMSONが『宮殿』でデビューする前から壮大でコンセプチュアルな「プログレッシヴ・ロック」を体現していたグループといえばMOODY BLUES。メロディは明るくキャッチーながらもメロトロンやフルートを多用した奥行きのあるアレンジが見事。コズミックに広がるシンセサイザーに乗せて意味深な朗読が響く導入部といい、抽象的なジャケットといい、幻想的でSFチックなコンセプトを感じさせる名盤ですよね。
ピーター・フランプトンとSMALL FACESを脱退したスティーヴ・マリオットが結成したグループの2nd。フランプトンが抜けた後の『イート・イット』や『スモーキン』の方が注目される事が多いですが、本作もハードさとポップさ、そしてアコースティックな色合いが上手く絡み合った名作ですよね。
それでいて早くも「スカイライン・ピジョン」のようなスタンダードを産み出すだけの実力を見せつけた。
うまくまとめることが出来ないかったようだけど、既にキーボードやボーカル・スタイルがヴィンテージ・エルトン!
by Captain Fantasticさん
セッション・ピアニストとして活動していたエルトン・ジョンによるデビュー作。リリース当時はあまり注目されず次作の『ELTON JOHN』から人気が高まっていったそうですが、改めて聴くとその音楽性の多様さやアレンジの複雑さなどプログレッシヴな感性に驚かされます。美しいハープシコードと感動的なヴォーカル・メロディが一つになった「スカイライン・ピジョン」は今でもライヴで披露される彼の代表曲ですね。
1枚を選ぶ時、宮殿では月並み
ここは少し観点を変え、最近ぐっと身近になったのを選んでみました。
私の1枚といってもCDではありません
1枚の写真です
当時高校生だった私はミュージック・ライフの愛読者
記事の中にサンディ・デニーとかイアン・マシューズといった名前や写真がたびたび出てきました
残念ながら当時は圧倒的に情報不足
どんな音楽をやる人たちなのか全くわからないまま時が過ぎてしまいました
ただこのサンディ・デニーの1枚の写真(*下記参照)
私の眼にはそれほど魅力的ではなく、ちょっと太いか。ファンの方スミマセン
へちまを担いでいる写真だけがずっと頭の片隅に残っていました
よく見るとどうも へちま ではないようです。
そのうちにロバート・プラントと一緒に歌っていることを知り、鼻にかかった声の質が似ていて しびれました。
ラジオでフェアポート・コンベンションの存在を知ったのは5年前
そこにサンディ・デニーとイアン・マシューズが在籍していたらしいことを知り、急いで買い求めました。
最初に買ったのはヒストリーで、聴いた印象は なんだこれ
しかし作品を取り揃え、2回・3回と聴くうちにどんどん私の心奥深くまで入り込んでいきました。
今ではサンディのソロも含め、一番聴く回数が多くなっています
そんな中で1曲挙げるととすると What We Did On Our Holidaysの中の Book Song
イアン・マシューズの繊細なボーカルに、サンディ・デニーがそれを壊さないよう気遣ってハーモニーをつけています。
作曲はリチャード・トンプソン
もうそのラインアップで歌声が聴けないのが残念です
by 彷迷人(さまよいびと)さん
69年にFAIRPORT CONVENTIONは3枚のアルバムをリリースしますが、こちらはその1作目でサンデイ・デニー加入作となった2nd。この方はよく昔のミュージック・ライフなど貴重な雑誌をカケレコに寄贈して下さり、そこで当時の雰囲気や情報を知ることができるのですが、インターネットもなくラジオや雑誌しか情報源がない時代ではなかなか「聴きたい」と思っても実際の作品に触れることが難しいですよね。あの時代から幾年経ってもまだまだ新しい音楽に出会い、大好きな作品が増えていく…本当に、音楽探求には終わりがありません。
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69年作。アメリカ南部サウンドにどっぷりとつかり、グルーヴ感溢れる芳醇なサウンドに彩られた傑作。ブリティッシュ・ロックとアメリカン・ルーツ・ミュージックとの豊かな融合。
この時期のストーンズ特有の緊張感に満ちた名曲「Gimme Shelter」に始まり、普遍的なメッセージと共に来たる70年代への希望も感じさせる「You Can’t Always Get What You Want」で幕を閉じる、彼らの代表作であり、60年代英国ロックをも代表する風格を備えた傑作です。
サンディー・デニーを迎え制作された2ndアルバム。68年作。彼女の儚くも凛としたヴォーカルは別格の美しさで、「FOTHERINGAY」などコンポーザーとしても一流。そんな彼女の加入が化学反応を引き起こしたのか、リチャード・トンプソンもギタリスト/コンポーザーとして見事にその才能を開花させています。楽曲、演奏とも新人離れした風格すら感じさせる出来栄えで、英国フォークロックを代表するグループとしての地位を早くも確立した名作。
紙ジャケット仕様、03年リマスター、ボーナス・トラック3曲、ブックレット付仕様、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に軽微な色褪せあり
69年作3rd。
紙ジャケット仕様、97年デジタル・リマスター、ブックレット付仕様、定価2039+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
紙ジャケに側面部に色褪せあり、スレあり
廃盤、紙ジャケット仕様、SHM-CD、95年マスター採用、ボーナス・トラック4曲、定価2667+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
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