2018年6月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
先月末よりカケレコサイト&各SNSで募集しておりました「あなたの1968年ベストアルバム」、いよいよ結果発表!
皆様たくさんのご応募&熱いメッセージをありがとうございました!
人気が偏るかと思いきや皆様おのおののベスト・アルバムを挙げて下さり、実に様々な作品が集まりましたよ~。
というわけで、順不同でお送りいたします!
まずは「ヘヴィ・メタル元年」の幕を開けたこのアルバム、BLUE CHEERの1st『VINCEBUS ERUPTUM』!ギターとベースとドラムが奏でる凄まじい轟音、パワフルさはアンサンブルは後年のどんなへヴィ・メタルすら凌駕してしまうほどの衝撃を与えてくれますよね。動画は68年Beat Clubでの映像。小さなモニター越しでも伝わってくるこの圧倒的迫力、恐るべし。
お次は伝説のシンガー、ジャニス・ジョプリン擁するBIG BROTHER & THE HOLDING COMPANYの傑作2nd『CHEAP THRILLS』。67年のモントレー・ポップ・フェスティバルに出演して一躍脚光を浴びた彼ら。本作後にジャニスはレーベルからソロでの活動を打診されバンドを離れていってしまうのですが、音楽活動的に乗りに乗っていた彼女たちの熱気が閉じ込められたこの68年作はまごうことなき傑作と言えるでしょう。こちらも68年の映像を用意しましたが、全身を使って感情をほとばしらせるジャニスの姿に目を奪われますね。Sam Andrew、James Gurleyのツイン・ギターも格好良し!
米国の黒人ルーツ・ミュージックとカントリー、フォークなどの白人音楽を融合させ、ポピュラー・ミュージック界に新風を吹かせたザ・バンドの『MUSIC FROM BIG PINK』。ジョージ・ハリスンが渡米した際このアルバムを大量に購入して周りに配ったり、エリック・クラプトンがあまりの衝撃にクリーム解散を決意するなど英国の音楽界にも大きな影響を与えた作品ですね。映像は69年ウッドストック出演時の「The Weight」。一体感のあるまろやかな歌唱が胸に染み渡る、永遠の名曲ですね~。
米国の傑作が続きましたので、ここで英国の金字塔を。「ソロ集」のような側面もありますが、ビートルズ各々の才能を堪能できる満腹感の高いアルバムですよね(30曲も入ってるし)!映像は2015年に発売された映像集『ビートルズ1』より、68年に撮影されたマイケル・リンゼイホッグ監督の「Revolution」。もうちょっとオシャレな服、なかったのかなあ・・・ではなく、こちらも「へヴィ・メタル元年」と言えるノイジーさかも!?
カンタベリー・ロックはここから始まった!ロバート・ワイアット、マイク・ラトリッジ、ケヴィン・エアーズという3人編成で68年の米国ツアー中に制作された本作。後のジャズ・ロック路線と比べるとサイケデリック寄りではありますが、ワイアットやエアーズの奇妙なユーモアとポップ・センスが炸裂する複雑で実験的なサウンドはまさしくカンタベリーの源流ですよね。映像は68年に放映された(コメントによると67年の演奏)「Save Yourself」ライヴ映像。緻密なリズムを叩きながら歌うワイアット、すでにテクニカルさを惜しみなく発揮しているラトリッジ、メイクが怪しさ満点のエアーズ!
ここで日本からも一つ。68年と言えば日本ではGS全盛の時代、リアルタイムで過ごした方には一番思い入れのある音楽かもしれません。ご存じジュリーこと沢田研二や加橋かつみ、現在俳優として活躍する岸辺修三(現:一徳)が在籍した、GSの中でも音楽性の高さに定評のあるタイガース。本作『ヒューマンルネッサンス』はなんと旧約聖書をテーマとするコンセプト・アルバムで、サウンドもオーケストラ等を用いた壮大で深みのあるアレンジが特徴的。プログレッシヴ・ロックの萌芽といえるものが、1968年の日本でも早くも現れていたんですね!
再びアメリカに戻ってサイモン&ガーファンクルの『ブックエンド』。アルバムA面が「ブックエンド」という2つの楽曲に挟まれた組曲となっており、サウンドも壮大なムーグ・シンセサイザーを用いたりと実験要素の強いアルバムとなっています。ロック界全体が「新しいテクノロジーを使って新しい試みをしなければ」という意欲に駆られていた時代だったのでしょうね。ジャケットも現代にリリースされても違和感がないほどオシャレ。
この3枚を聞いたことによって自分の中の音楽感が広がり、サイケデリックなサウンドやオルガンオリエンテッドな1960年代オールドロックの魅力にはまったと言っても過言ではありません。
その第一期DEEP PURPLE作品の中でも、このThe Book of Taliesynは、ハードロック畑からも入りやすい1枚だと自分は感じます。理由は、全体的にキャッチーさがあって聞きやすく、リッチー・ブラックモアの奏でるギターにもかなりエッジが効いていること。まだオリジナル曲とカバー曲が混在している時期ですが、ギターソロがはじまった瞬間にそれまでの曲の雰囲気を壊すような荒々しさが表れ、技術的にまだまだ拙さを感じるものの、第二期以降の彼を彷彿とさせます。また、そんななかでもジョン・ロードのハモンド・オルガンは自分の世界を見失わず、バンド全体の音はサイケデリックかつアーティスティックな第一期独特の雰囲気を醸し出している点も魅力です。
そして個人的に一番の押しはイアン・ペイス(Dr)とニック・シンパー(Ba)によるリズム隊の演奏。1970年代いっぱいくらいまでスピード感溢れるプレイを聞かせるイアン・ペイスですが、このセカンド・アルバムでは速さという点において他のアルバムの追随を許さず、聞いている側がリズムを見失うほどにたくさんの音を詰め込んで疾走します。また、ニック・シンパーはヘヴィな音作りでとてもメロディアスなベースラインを奏でるテクニシャン。残念ながら翌1969年に「バンドのスタイルに合わない」という理由で解雇の憂き目に遭いますが、DEEP PURPLE歴代ベーシストの中でも一番のセンスとテクニックを持っていると自分は確信しています。そして、この二人が素晴らしいドライブ感をもってアルバム全体を引っ張っているような印象すら受けるのです。
一歩間違うとデスメタル作品のように見えなくもありませんが、いかにも混沌とした1960年代のロックを体現したようなアートワークも秀逸です。同じく1968年に発表され、よりサイケデリックな方向性が強いファーストアルバム、そのサイケデリック要素とともにクラシック面やアーティスティクな面がより強調された翌年発売のサードアルバムも十分に良作ですが、ハードロックオンリーだった自分を1960年代後半のロックの世界に引き込んでくれた1枚として、1968年制作のこのセカンドアルバムを、今でも愛してやみません。
by cozy1812 さん
さて聴いてみる。なんだこれは。一曲目の「Listen, Learn, Read On」からビビッときた。これを待っていたんだよ、こういうのを。スピードとクラシカルなアレンジが融合した世界。僕はこのサウンドに酔いしれた。その後もディープパープル集めを続けていく中で、「Deep Purple in Rock」、「Machine Head」、「Burn」などの名盤たちに出会っていくが、その中でも僕にとってこのアルバムが色あせなかったのは、のちのアルバムとは方向性が違うからである。
クラシックからハードロックへとディープパープルは向かっていく。このアルバムより、後のアルバムのほうがインパクトも出来もいい。だが、「クラシックロックバンド」としてのディープ・パープルは、このアルバムに最も出てきていると思うのだ。
by 狂気のトミー マシン・ヘッドの危機 さん
熱いメッセージをありがとうございます!ディープ・パープルといえば『イン・ロック』や『マシン・ヘッド』が印象的ですが、イアン・ギランが加入する前の第一期も忘れてはなりません。この2nd『詩人タリエシンの世界』や次作の3rdは彼らが「アート・ロック」と呼ばれる時代。サイケデリックから70年代のプログレ&ハード・ロックへと移行していく、その時代ならではの熱のこもったサウンドや創意工夫が大変魅力的ですよね。70年代のハード・ロックから本作のような「アート・ロック」作品を経て60年代のサイケの魅力に目覚めていく、という逆流的な聴き方も興味深い!
68年にはディープ・パープルの1stも!アートワークが素晴らしい2ndも良いですが、「Hush」を収録した1stも魅力的で甲乙つけがたい。そして言及なさっているビートルズ「Help」カヴァーはなんと映像もありました♪原曲からは想像できない神秘的なイントロ、叙情的でしっとりとしたアンサンブルにジョン・ロードのダイナミックなオルガン・ソロが見事!無機質なビルを映した背景もカッコイイ。
隠れた名作も多い68年。プロコル・ハルムのアルバムといえば1stの『青い影』が有名ですが、こちらの2ndも1stに負けず劣らずの名盤!この15分を超える大曲「In Held Twas in I」なんて、キング・クリムゾンやEL&Pを待たずに「プログレッシヴ・ロックの誕生!」と言ってしまっても良いくらいの傑作ですよね・・・。
THE WHOが69年に発表した『TOMMY』はロックに物語性を持たせた「ロック・オペラ」という概念を確立させましたが、それより一年早く「ロック・オペラ」を創作していたグループ、それがPRETTY THINGS。当時レーベルが難色を示し中々リリースされてもらえず、さらに売り上げも芳しくなく翌年の『TOMMY』の方に話題をかっさらわれてしまったようですが、その創造性はビートルズの『Sgt.ペパーズ』やピンク・フロイドの1stにも匹敵するでしょう。「それもそのはず、当時ピンクフロイドも手掛けていたビートルズのエンジニアだったノーマンハリケーンスミスのプロデュースですものね(by Hさん)」なるほど!当時のテレビ番組の映像がありましたが、うーん、アヴァンギャルド芸術!
ここでようやくODESSEY & ORACLE!スイートかつ哀愁の漂うサウンドは何度聴いてもまた聴きたくなってしまう魔力がありますよね。レイト60’sギャルがいっぱい・・・もとい、レイト60’sイギリスの空気感をふんだんに味わえる映像がありましたのでご覧ください。
ヤードバーズで活躍していたクラプトンを筆頭に選りすぐりのメンバーが集った「スーパー・グループ」CREAMですが、ジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースの不仲やプロデューサーのフェリックス・パパラルディの発言権が増していったことなど問題は多かったようで・・・本作の制作に取り掛かる前にはすでに年内の解散が決定。しかしながら個々の手腕によるものか、それともそんな軋轢が化学反応を起こしたのか、この『素晴らしき世界』は2枚組アルバムとして初のプラチナディスクを記録するロック史に残る傑作となりました。「White Room」を筆頭に完成された楽曲揃いのDisc1、各パートが恐ろしい気迫で弾きまくり叩きまくるライヴ音源を収録したDisc2、どちらも聴き応え抜群。彼らなくしてハード・ロックは無し!
最後はこのアルバム。惑星が発する「宇宙の音」というものがあることも初めて知りましたが、それと通じてしまうピンク・フロイド・・・恐るべし。混沌の中から聴こえてくるようで、不穏でアヴァンギャルドで、かつどこまでも静謐なサウンドはまさにこの世の「神秘」。他のバンドとは一線を画す本作は、実験性に満ちた68年の、というよりもピンク・フロイドの未知数さを象徴するかのようなアルバムです。どうぞ皆様「惑星の音」を聴き、それから「神秘」を聴いて、未知なる可能性の旅に出かけていってみて下さい。
というわけで、応募して下さった皆様、改めてありがとうございました!
サイケデリックの時代を経、また画期的な67年の「Sgtペパーズ」を経て、ありとあらゆる場所で変化が加速していった「激動の時代」と言える1968年。どの作品もオリジナリティ溢れる創造性を発揮しており、またその創造的な個性が後に続く70年代に様々な新展開をもたらしていったことがうかがえます。サイケデリック・ロックに象徴される「60年代後期」という見方だけでなく、70年代の音楽を語る上でも欠かせない変革の年、それが1968年だったのですね。
それでは、次回はいよいよ「あの作品」が登場・・・な来年の「1969年ベスト・アルバム」でお会いしましょう!(?)
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ロックが最も熱かった時代の一つと言える、今からちょうど50年前1968年にリリースされた作品にフォーカス。カケレコ・スタッフが愛聴する68年作品を取り上げてまいりたいと思います。
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音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第2回は50年前の1968年ごろに音楽シーンを賑わせた愛すべき一発屋にフォーカスしてまいります。
ジェファーソン・エアプレインらが鳴らしたいわゆる「シスコ・サウンド」とは一線を画す、ヘヴィでワイルドなシスコ産サイケ・ロックを提示した超重要トリオの記念すべき68年デビュー作!ガレージ、サイケデリック・ロックの大名盤としても、ハード・ロック、メタル・ロック確立以前のDNAを併せ持った、プレ・ハード・ロックの名盤としても力強いサウンドを聴かせています。ジャンルや理屈を超えて迫ってくる音のカタマリが当時のサイケデリック・シーンの物凄さを伝えているように感じられますね。Eddie Cochran「Summertime Blues」の強烈カヴァーで幕開ける冒頭の段階で完全にノックアウト!圧倒的にヘヴィでエネルギッシュな音像に頭から呑み込まれてください。
紙ジャケット仕様、USリマスター採用、内袋付仕様、定価2571+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、内袋付いていません
サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1968年に発表されたセカンド・アルバム『神秘』は、中心メンバーSyd Barrettが在籍した最後の作品であり、後にベーシストRoger Watersと共にグループの屋台骨を支えることになるギタリストDave Gilmourが初めて参加した作品でもあります。注目すべきは10分を超えるタイトル曲「神秘」であり、Syd Barrett以外の4名が作曲者としてクレジットされ、後のPINK FLOYDサウンドの原点とも解釈できる具体音の使用やサウンド・エフェクトの手法などが試みられています。また、ベーシストRoger WatersやキーボーディストRick Wrightがソングライターとしての才能を開花させ始めたアルバムとも言えるでしょう。精神の危機を迎えたSyd Barrettは、本作では「ジャグバンド・ブルース」の1曲のみ作曲者としてクレジットされPINK FLOYDを脱退。Syd Barrettの離脱は、その後のグループに暗い影を落とし続けることになります。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、年表・歌詞対訳付き仕様、解説元から無し、定価2427+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯にテープあと
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、年表・歌詞対訳付き仕様、解説元から無し、定価2427+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
黄ばみあり、カビあり、和訳書込みあり、色褪せあり
ペーパーケース仕様、James Guthrieによるデジタル・リマスター、Storm Thorgersonがブックレットを監修した2011年リイシュー盤
盤質:傷あり
状態:良好
67年のモントレー・ポップ・フェスティヴァルで観客の度肝を抜いたジャニス・ジョップリンの歌唱を受けて、全米中が待ち望む中でリリースされた68年2nd。オープニングから凄まじい熱気!ファズ・ギターによる混沌としたイントロから、リズム・ギターが軽快に走りだし、前のめりにエネルギー量を上げながら、サビでジャニスが最高のシャウトを聴かせる!鳥肌もの。サイケデリックなコーラスも良いなぁ。ブルージーな「Sommertime」での魂を揺さぶる絶唱、「Piece Of My Heart」での絞り出すようなシャウト。ジャニスの歌唱にはただただ唖然とさせられます。力量不足と評されるバックの演奏も、前のめりなアグレッシヴさとブルージーなタメとのバランスが絶妙でカッコ良い。ロック史上に残る傑作です。
廃盤、紙ジャケット仕様、SACD/CDハイブリッド、シリアルナンバー入り
盤質:傷あり
状態:
紙ジャケにシールが貼ってあります
68年作。ロック、ポップス、ブルース、フォーク、クラシック、前衛音楽、インド音楽、これらすべてを呑み込み、彼ら一流の音楽センスで咀嚼し、異なるジャンルがぶつかり合う化学反応そのままに一気にぶちまけた、才気みなぎる大傑作。洗練された前作「Sgt.Pepper’s 〜」の反動からか、音を整理することなく、それぞれのメンバーのアンテナが向かうままに、剥き出しの音が鳴らされています。アルバム全体の統一感こそ薄いですが、1曲1曲はかなり尖っています。あのビートルズの、あのメンバー達の「アンテナ」が閉じこめられてるんですから、そりゃ、半端ではなくエネルギッシュ。
紙ジャケット仕様、2枚組、SHM-CD、09年デジタル・リマスター(ステレオ盤)、英語・日本語ブックレット付仕様、オリジナルポスター・メンバーポートレート付き仕様、定価3752+税、ステッカーなし(初回盤かアンコール盤か不明)
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯ミシン目に沿って切れ目あり、ジャケット若干経年変化によるヤケあり
68年のデビュー作。R&B、ブルース、ゴスペル、カントリーといったアメリカ南部ロックを消化した芳醇なサウンドは絶品の一言。音と音の「間」のなんと雄弁なこと。まさに完璧なグルーヴ。メロディ・ラインの美しさも特筆もの。Eric Clapton、George Harrisonなど、本作により音楽性が変わるほどの衝撃を受けたミュージシャン多数。ロック史を変えた全ロック・ファン必携の大名盤。アメリカン・ロック史上に輝く金字塔。
68年8月発表の、スタジオ盤とライヴ盤を合わせた、彼らの唯一の二枚組みアルバムであり、最大の意欲作。スタジオにおける実験性や革新性と、怒濤の如く白熱した演奏が詰まったアルバムです。プロデュースは引き続きFelix Pappalardi。より脱ブルース色を狙ったロック・アルバムとなっており、時代の風を受けたカオスティックなジャケット共々、いかにも68年当時らしいサイケデリックな実験色の濃い楽曲を多く収録しています。今日においても決して解り易いとは言えない本作が、全米第1位を記録し得たことは、ロック史上特筆すべきことでしょう。内容の方はスタジオ編、ライヴ編が各1枚づつという2枚組。ライヴ感覚旺盛な後半ではERIC CLAPTONのギター・リフがカッコイイ超名曲「CROSSROAD」(伝説のブルースマン、ROBERTJOHNSON作)、前者のスタジオ編では人気曲「WHITE ROOM」が聴きどころ。ジャジーでブルージーなインプロヴィゼーションが冴え渡る屈指の大名盤です!
68年作の4th。ザ・フーの「トミー」と並ぶロック・オペラの金字塔。レイト60sの波を受けて、逆回転などのテープ処理を用いたサイケデリックな装いが前面に出ていますが、トウィンクのフリーキーなドラムなど、かなりアンダーグランド臭漂う混沌としたサウンドが持ち味。サイケ・ポップ的なカラフル感よりも骨太なロック感が印象的です。演奏のダイナミズムなど、バンドとしての技術とスケールの大きさを感じさせます。傑作。
英国ハード・ロックの伝説的グループ、大ヒット曲「ハッシュ」を収録した68年デビュー作。リッチー・ブラックモアによる切れ味鋭いギター、ジョン・ロードの豊潤なオルガンをフィーチャーし、米国VANILLA FUDGEと並んで「アート・ロック」的サウンドを切り開いていった一枚。
紙ジャケット仕様、00年リマスター、ボーナス・トラック5曲、定価2000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
封入物に軽微な折れあり
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