2019年1月25日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
今日は、ジェイムス・テイラーに近い魅力を持った、穏やかで優しいSSW作品を聴いてまいりたいと思います。
まずはジェイムス・テイラーの『ONE MAN DOG』から一曲。
いやあ、本当に良い曲です…
カリフォルニア生まれ、映画/演劇の作曲家としても名高いSSW、73年の唯一作。
ジェントルなボーカルと程よいストリングスのアレンジが特徴の作品です。
アメリカ東海岸はフィラデルフィア出身のSSW、70年2nd。
乾いたアコギの調べ、優しく内省的なメロディー。聴けば聴くほど染み入ってきます。
ナッシュビル出身のSSW、マッスル・ショールズ録音の70年作。
繊細で叙情的なメロディが絶品です。
カナダに接する米北部はミネソタ州のミネアポリス出身のSSW。74年の1st
透明感の中に陰りもある、リリカルな歌声がたまりません。
RICHIE HAVENSが歌った「FOLLOW」の作者として知られる米SSW、69年1st。
流れるようなアコギ、どこかうら悲しく優しいボーカルが、抑えたホーンやストリングスと入り混じり、くぐもった質感を伴って響きます。
ミズーリ州出身のSSW、73年作。
伸びやかなボーカルが非常に心地よいですね!
オーストリア生まれカナダ育ちのSSW、71/72年作。
素朴な弾き語りが、しみじみと良いです。
いかがでしたでしょうか。少しでも気になった楽曲があれば嬉しいです。
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