2018年9月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
今日は、米南部で活躍した、ルーツ色の濃いSSWをピックアップいたします。
アーシーなサウンドの中に、繊細な感性がキラリと光る作品ばかりです。
どうぞご覧ください。
テキサス出身で、ナッシュビルで活躍したミュージシャン、72年作。
温かく繊細なアコギ、優しいオルガン、乾いた風のようなスライド・ギター、そして朴訥とした心にしみるボーカル。
寒い冬に温かい暖炉にあたっているような気持にさせられます。聴けば聴くほど素晴らしい作品です。
こちらもナッシュビル出身です。カントリー・ミュージックの名女性SSWを母に持つミュージシャン、70年ソロ・デビュー作。
ジェントルで心にスッと染みてくる歌声、繊細で叙情的なメロディが素晴らしいです。
アラバマ、ジョージア、テキサスを幼い頃から渡り歩いた生粋の米南部出身SSW。
切々と歌い上げる憂いあるヴォーカル、もの悲しく翳りに包まれたフォーク・ロック・アンサンブル。
ゴスペル調コーラスが入ると曲がどんどん盛り上がっていき、胸が一杯になってしまいます。
カナダ生まれ、テネシー育ちのSSW、70年作。
やや掠れたジェントルなボーカル、ピアノとビブラフォンがドラマチックに盛り上げるメロディ。しんしんと沁みてきます。
テキサスの田舎町ワクサハチ出身SSW、72年デビュー作。
ゴリゴリと骨太なベース、温かみあるキーボード、カントリー・タッチのスティール・ギターやドブロ、そして素朴なボーカル。
軽やかでいなせな、テキサス・カントリー・ロックです。
こちらもテキサス、メンフィスのSSWです。なんとドン・ニックスのプロデュース。
なんと優しく染み渡る歌声でしょうか…美しくコク深いSSW作品です。
次はぐっと南部色の濃いシンガーです。
ルイジアナ州出身のSSW。
エルヴィス・プレスリーがトニーの「Polk Salad Annie」をカバーしたことでも知られています。
男臭い、うなり声のような低音のボーカルが、とにかくかっこよくて痺れます。
ブルージーなギター、ホーンやストリングスが絶妙にまぶされたアレンジ・・・激渋です。
低音ボーカルといえば、こちらも外せません。
リンク・レイの兄による72年の唯一作。原盤はライブ会場で販売されたのみの激レア盤。
情感たっぷりのピアノに渋~い低音ボイス、深い哀愁をたたえたメロディー。途中入るバンジョーが琴線をかきならします。
いかがでしたでしょうか。少しでもお気に召す作品がありましたら幸いです。
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テキサス出身で、ナッシュビルで活躍したミュージシャン。職業ソングライターとしては、レイ・チャールズやジョー・コッカーなど多数の名アーティストに提供し、そのうち31曲がナンバーワンヒットなるなど、言うなればマッスル・ショールズにDan Pennが居るなら、ナッシュビルにはBob McDillが居るさ、といった感じ。本作は、Dan Pennの『Nobody’s Fool』にも参加したDIXIE FLYERSをバックに、72年に録音された唯一のソロ作。他に、Ken LauberやSusan TaylorやDanny Flowersなどナッシュビルの名うてのSSWがゲスト参加。ふくよかで歌心に溢れたリズム隊、アーシー&センチメンタルなピアノやアコギのサザン・フィーリング溢れるバッキング、そして、柔らかな歌声でじんわりと染みる歌声。派手さはないものの、聴けば聴くほどに味わいがます哀愁のSSW/スワンプ名品です。
R&Bとソウルに影響され音楽活動を始め、60年代後半よりナッシュビルでセッション・ミュージシャンやプロデューサーをしていたロブ・ガルブレイス。今作は70年の1stです。乾いたアコギの調べにリラックスしたボーカル、ハーモニカが重なり、たまらないレイドバック感。アメリカ南部の土埃舞う風景が浮かんできます。ボーカルの表現力も素晴らしく、「We’ve Come a Long Way」ではピアノやビブラフォンのゆったりとした調べに乗せて、掠れたテナー・ボイスでしっとりと歌い上げています。
カントリー・ミュージックの名女性SSWを母にナッシュビルで生まれ、全米4位を記録するなど人気だったサーフィン/ホットロット・バンドRONNY & THE DAYTONASのメインソングライターとして60年代を駆け抜けたミュージシャン、71年2nd。繊細で叙情的なメロディが素晴らしかった1ndから一転して、ロックン・ロールしてます!シンプルなコード進行と直線的なビートでワイルドに歌うT1やT3。かき鳴らされるギターに心がはやります!ゆったりとしたアコギをバックにジェントルに歌い上げるT2やT7のような楽曲もありますが、チャック・ベリーの「Johnny B. Goode」やモータウンのヒット曲「Money」もキャッチーなギターリフを生かしてカバーしていたりで、その荒削りなBUCK WILKIN流ロックンロールに痺れます。
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