2018年8月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
今日は、音楽に「神秘」を求めている方にぴったりの、アシッド・フォーク作品をピックアップいたします。
聴いていると意識が緩んで、「あちら」の世界に迷い込んでしまうような、そんな音楽を探しましたので、ご覧ください。
さてまずはやっぱり、この方でしょうか。
リンダ・パーハクス、70年作。
さざ波のようなギターのアルペジオ、重ねられた神秘的なボーカル・・・息が止まるほど美しい!!カリフォルニアに産み落とされた、アシッド・フォーク金字塔。
では、同じカリフォルニアのグループを。
3姉妹によるフォーク・トリオ、カリフォルニアで録音された78年作。
クリオネのような3人のジャケットが愛らしいですが、音は非常に神秘的。
妖しく揺れるボーカル、タンプーラの眩暈を誘う響き・・・サイケデリックな海に引きずり込まれそうです。
NYで結成されたキリスト教瞑想グループ、スピリチュアルな75年作。
7~14人で流動的に活動していたようです。
シタール、タンボラ、ハープ、ベルが細やかに奏でられ、祈りのようなボーカルがミステリアスに響きます。
※ジャケットは表示のものと違い、黒いジャケットです。
NYSSW、73年作。
まどろんだアコギ、美しく気だるいヴォーカル、荘厳なヴァイオリン。ただただ素晴らしいの一言。
ドリーミー&メロディアスなアシッド・フォークのファンは必聴!
米デトロイトのアシッド・フォーク・デュオ、77年作。
フワフワと漂うキーボード、シャラシャラ鳴るパーカッションが気持ち良すぎます。
ハワイ在住のヒッピー・ミュージシャン、72年の1stアルバム。
ジャケットからは叙情的でメロウな楽曲が流れてくるのを想像しちゃいますが、聴いてビックリ、凄まじいアシッド感。
アソシエイション「Windy」を作った米女性SSW、未発表音源集。
ギターとボーカルの素朴な歌唱ながらも、漂う白昼夢感がたまりません。
ハープを弾きながら歌う米SSW、ジョアンナ・ニューサムの10年作です。
細やかなハープと小鳥のような歌声・・・なんて美しいんでしょうか。
次は、英国です。
英フォーク・デュオ、70年唯一作。
幽玄なアコースティック・ギターの調べ、ダルシマーの物憂げな響きが完全に「あちらの世界」なアシッド・フォーク。
英フィメールSSW、72年唯一作。
シャランと鳴るベル、深く沈んだようなボーカル、まどろむようなアンサンブル・・・神秘的です。
最後は日本です。
「神秘的」という言葉が一番似合う日本のSSWではないでしょうか。
奈良県出身のSSW、77年作。
Lesley DuncanやLinda Lewisのプロデュースや、Ronnie Lane『スリム・チャンス』でのストリングス・アレンジなど有名なプロデューサー&アレンジャーのJimmy Horowitzが手がけた英女性SSW。72年のソロ唯一作。サンディ・デニーにちょっぴり透明感や可愛らしさを加えたような歌声、うっとりするほどに美しいメロディ、リリカルなピアノや艶やかなストリングスが彩るアレンジ。雰囲気たっぷりのジャケに負けない、鮮やかな歌世界が広がります。コンテンポラリーな英フィメール・フォークとして一級と言える名品でしょう。アコギの爪弾きや色彩感ある奔放なメロディラインはジョニ・ミッチェルからの影響も。これはオススメです。
GRAHAM HEMINGWAYとANNE HEMINGWAYによるフォーク・デュオが70年に発表した唯一の作品。幽玄なアコースティック・ギターの調べ、ダルシマーの物憂げな響きが完全に「あちらの世界」なアシッド・フォーク。朴訥とした男性Voとクリアなハイトーンが美しい女性Voによるハーモニーはあまりに素晴らしく、必死に「こちら側」にとどまろうとしても、2、3曲聴き進めるともう完全に目も虚ろで、気持ちよく「あちら」の住人になってしまいます。英アシッド・フォークを代表する傑作。
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