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サイケとプログレの狭間を行け!素晴らしき世界のアート・ロック選

1967年、ビートルズが世界初のコンセプト・アルバムと言われる『サージェント・ペパーズ』をリリース。

それまでシングル・ヒットを飛ばすことが目的だったポピュラー・ミュージックとしてのロックは次第に「作品(アルバム)主義」を重視するようになり、一貫したテーマを持たせたり長尺の曲を演奏したりと、より「アート性」のある作品づくりを志すようになりました。

クラシック、ジャズなど他のジャンルとの融合、高度なテクニックや複雑な楽曲構成・・・それらの流れは70年代に入ると「プログレッシヴ・ロック」と呼ばれる新たなジャンルを生み出していくのですが、今回ご紹介するのはそれより少し前の音楽。

サイケデリックから、プログレッシヴの時代へ。そんな時代の過渡期に生み落とされた、素晴らしきアート・ロックの作品たちをご紹介してまいりましょう。

VANILLA FUDGE/VANILLA FUDGE

アート・ロックの代名詞と言えばこのバンド。67年のデビュー作。

代表曲「キープ・ミー・ハンギング・オン」をはじめほぼカバーで構成されつつ、見事なのは原型をとどめぬほどの魅力を原曲にまとわせる彼らのアレンジ・センス。

屋台骨を支えるTim Bogert&Carmine Appice(のちにCACTUS~BECK,BOGERT&APPICEで活躍)などの確かな演奏力も聴き所な、ロック史に残る名盤!

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DEEP PURPLE/DEEP PURPLE III

70年代における栄光のハード・ロック時代、その前夜に彼らが残した69年作3rdがこちら。

サイケの残り香を感じる混沌としたアンサンブルに、ジョン・ロードのクラシカルなオルガンが炸裂。

後の作風とは異なりますが、これはこれで魅力的ですよね。邦題は「素晴らしきアート・ロックの世界」!

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VAN DER GRAAF GENERATOR/AEROSOL GREY MACHINE

こちらも後に英国プログレの代表格となるグループですが、この69年1stは浮遊的なサイケの香りを残したアート・ロック作品。

ピーター・ハミルのエモーショナルな歌声や夢見心地なオルガンの音色、「狂気」と「叙情」が同居する孤高のメロディ・ライン・・・。

後の強烈なプログレ作品と比べるとインパクトでは劣りますが、叙情的なブリティッシュ・ロックの名作として語り継がれるべき逸品ですね。

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EYES OF BLUE/IN FIELDS OF ARDATH

イギリスはウェールズ出身のバンド、69年作の2nd。

ゾンビーズが『オデッセイ&オラクル』の後にVertigoに移籍して3rdを残していたとしたら、こんなサウンドになってたかも?

ヘヴィなギターやリズム・セクション、R&B~クラシック~ジャズをゴッタ煮にしたようなオルガン、そしてサイケ・ポップ的なメロディの融合はまさにこの時代ならでは!

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BODAST/TOWARDS UTOPIA

スティーヴ・ハウがTOMORROWの解散後に結成したアート・ロック・バンドをご存じ?

当時未発表に終わったこの69年作、聴いてみると、YESの3rdに繋がる縦横無尽なプレイを既に全編で披露していて圧巻!

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CIRCUS/CIRCUS

こちらはクリムゾンやキャメルで名演を残すサックス&フルート奏者メル・コリンズがキャリア初期に在籍したバンド!

サイケデリック&ブルージーな「ノルウェーの森」カバーが痛快です。

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MANDRAKE PADDLE STEAMER/PANDEMONIUM SHADOW SHOW

オルガンやファズ・ギターが荒々しく主張し合う、怪しく混沌としたサウンド・・・これぞ70年代前夜英国アート・ロック!

この英サイケ・バンド、ヴァニラ・ファッジやアート期パープル、あるいは初期フロイドが好きなら超オススメ!

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CHARISMA/BEASTS AND FRIENDS

R&B/ブルース・ロックからアート・ロック~プログレへの過渡的なサウンドを詰め込んだ、米ロック70年作。

スリリングなオルガン・ロックが炸裂する1曲目から持っていかれます!

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SUGARLOAF / SUGARLOAF

ヒット曲「Green-Eyed Lady」で知られるB米コロラド出身のバンド、70年作。

ハードなサウンドにサイケデリックなオルガンとギターが響く「Green-Eyed Lady」を始めこの時代の空気が詰まったサイケ/アート・ロックの名作!

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ARS NOVA / FIELDS OF PEOPLE – THE ELEKTRA AND ATLANTIC RECORDINGS 1968-1969

マジカルなサイケ・ポップやサイケ・フォーク、CHICAGO風ブラス・ロックをごった煮にしたような、「過渡期」らしい懐深いサウンドが魅力!60年代末にNYにて産み落とされた米サイケ/アート・ロックの名作2作品をコンパイル!

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ここからはユーロのアート・ロック名作をご紹介!

CRUCIFERIUS/A NICE WAY OF LIFE

マグマのバーナード・パガノッティが在籍していたプログレ黎明期のフレンチ・ロック・バンドと言えば?70年唯一作。

フロイド、コロシアム、トラフィックをゴッタ煮にしたようなアート・プログレで、ジャケの通り秘宝臭ぷんぷん。

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ALAIN MARKUSFELD/LE SON TOMBE DU CIEL

ヴィブラフォンやエレピが静謐に鳴るアート・ロックに、ジミヘン彷彿の奔放かつスリルあるギターが豪快に乗っかるこの1曲目、ずばり名曲!

マイナーな人だけど才能は素晴らしいなぁ。MAGMAで知られるローラン・チボーも参加の71年作。

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APARTMENT 1/OPEN HOUSE

初期イエスやフォーカスに通じるスピーディーなアート・ロック感とともに、クレシダやグレイシャスに通じる感じも。

なんと、オランダのバンドの70年作とは!

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CZERWONE GITARY/SPOKOJ SERCA

このOPナンバー、「Come Together」をサイケ・ハードに仕立てて、ポーランドならではの哀愁を注いだ感じ!?

ポーランド屈指の人気を誇ったビート・バンドによる、サイケデリック&アート・ロックの好盤71年作!

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DREAM/GET DREAMY

次は北欧から!67年のノルウェーにこれほどまでのサイケ・ポップ/アート・ロック傑作が生まれていたとは・・・。

あのテリエ・リピダルが在籍で、ジェフ・ベックばりに尖ったギターを炸裂させてるし、トラフィックや米BS&Tの1stに負けない素晴らしさ!

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MECKI MARK MEN/MARATHON

スウェーデンのロック黎明期の名バンド、70年作3rd。

グルーヴィーなR&B/ソウルからヘヴィ・サイケ、そしてシタールやタブラを取り入れたラーガ・ロックまでごった煮した作風は実にアーティスティック。

サイケ&アート・ロッキンなヘヴィネスや混沌が渦巻くサウンドは英米のバンドに一歩も引けをとっていません。

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BIB SET/IT WASN’T MEANT TO HAPPEN

このヴォーカル、ジム・モリソンとスティーヴ・ウィンウッドの中間に位置するような感じで良いなぁ。

演奏は、フロイドや初期タンジェリン・ドリームみたいだし、ぬぬ、スウェーデンのグループとは!

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SOUND EXPRESS/SOUND EXPRESS

ハード・ロック前夜の煙のような空気が充満する中で、鳴り響くハモンド・オルガンとファズ・ギター。

でも、スウェーデンらしく、ヘヴィさの向こうには透明なリリシズムも感じさせてグレイト。

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TRUBROT/LIFUN

最後はアイスランド屈指のプログレ・グループ、71年3rd。

ロック・オペラとして世界で最も過小評価されている作品!?

サバスみたいなヘヴィなリフで始まったかと思えばポール・マッカートニーばりのリリカルなパートあり、グルーヴィーなオルガン・ロックありと、なんという玉手箱感!これは凄いです。

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    ピーター・ハミル率いる英国プログレッシヴ・ロック屈指の名バンド。69年の記念すべき1stアルバム。幻想的なハモンド・オルガンやハープシコード、メロウなアコギのストローク、そして、ピーター・ハミルのエモーショナルなハイ・トーンの歌声と「狂気」と「叙情」が同居する孤高のメロディ・ライン。69年という「プログレッシヴ・ロック」前夜の空気感を見事に収めたアート・ロック・サウンドが実に魅力的です。後の強烈なプログレ作品と比べられ、インパクトで劣る分、過小評価されていますが、もしこの一枚のみで解散していたとしたら、逆にブリティッシュ・ロックの名作としてもっともっと評価されていたことでしょう。ずばり名作です。

  • VANILLA FUDGE / VANILLA FUDGE

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    66年に結成された米国のアート/サイケ・ロック・バンドのデビュー作にして代表作。67年発表。ほぼ全編カヴァー曲である本作を名盤たらしめたのは、原型をとどめないほどの魅力を原曲の身にまとわせる彼らのアレンジ・センス。その主役を飾るのは、自己主張の強いドラマティックでカラフルなキーボード。さらにその屋台骨を支えるのは、のちにCACTUS〜BECK,BOGERT&APPICEを結成するTim Bogert(B/Vo)、Carmine Appice(Ds/Vo)という布陣。センスのみならず、タフで確かな演奏力を保持した彼らが残した、米国アート・ロックを代表する名盤。

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  • DREAM / GET DREAMY

    あのテリエ・リピダルが参加していたノルウェー産サイケ・ポップ/アート・ロック、同年代の英米名作に引けを取らない67年の唯一作

    北欧を代表するギタリスト、テリエ・リピダルがVANGUARDSの後に参加したグループ。北欧屈指のサイケ・ポップと評価される67年の唯一作。グルーヴィーなオルガン、ブルース〜ジャズを飲み込んだ表現力豊かなギター、ソウルフルなヴォーカル、渦巻くエコーや逆回転、というスタイルで、トラフィックやプロコル・ハルムに匹敵するアーシーなサイケ・ポップを展開。ジャジーで洗練された管弦楽アレンジも印象的で、アル・クーパーがブラッド・スウェット&ティアーズでやろうとしていたロックとジャズとの融合を先取りしたようなセンスを感じさせます。ゾンビーズ『オデッセイ&オラクル』のような幻想的なハーモニーも特筆。そしてやはり素晴らしいのが、テリエのギター。ファズ・ギターがアグレッシヴに牙をむくフリーキーなフレーズから流麗なタッチのジャジーなフレーズまで、ジェフ・ベックにも引けを取らない先鋭的なギターを聴かせています。67年のノルウェーにこれほどまでにアーティスティックなロック作品が生まれていたとは。英米の同年代のサイケ・ポップ/ロック名作にも負けない傑作。必聴です。

  • CZERWONE GITARY / SPOKOJ SERCA

    ポーランド屈指のビート・バンドが71年にリリースしたサイケデリック&アート・ロックの好作品

    66年にデビューして以来、ポーランド屈指の人気を誇ったビート・バンド。3枚のビート名作を残した後にリード・ギタリストが脱退。トリオ編成となってからの2作目で、通算5作目となる71年作が本作。キャチーなビートを期待したデビューからのファンからはソッポを向かれたものの、現在ではポーランド・ロックの名作として高く評価されているようですが、なるほど納得。オープニングからファズ・ギターが低く立ちこめて、混沌とした空気が渦巻きます。どこかモノトーンのクリーンなカッティング&メランコリックなアルペジオによるリズム・ギターを軸に、ファズ・ギターのリードが時にスリリングに切り込み、時にサイケデリックな音像を描きます。ここぞでは、Vo&Gのメンバーにはヴァイオリンとピアノのクレジットもあって、ここぞでヴァイオリンが狂おしくむせいで痺れます。ビートルズの「Come Together」をサイケ・ハードに仕立てて、ポーランドならではの哀愁を注いだ感じ!?聴き所の多い好作品です。

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