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時は1969年、プログレ前夜のブリティッシュ・アート・ロック特集

67?68年の「Sgtペパーズ」シンドロームが徐々に終焉を迎え、来るべき70年代栄光のブリティッシュ・ロックへの火種があちこちで生まれ、各地の地下スタジオから沸々と熱気が立ち上る69年のイギリス。

そんな中から生まれ、70年代への扉をいち早くこじ開けたのが、キング・クリムゾン『クリムゾン・キングの宮殿』とレッド・ツェッペリン『I』ですが、その他にもこの時代ならではの空気をもった愛すべき作品がたくさん生まれています。

そんな69年にリリースされたプログレ前夜のブリティッシュ・アート・ロックを特集いたしましょう。

いきなりディープにこんな作品から!

後にユーライア・ヒープを率い、70年代の英ロックを華麗に疾走するケン・ヘンズレーが在籍しているグループですね。まだまだ「Sgtペパーズ」以降のサイケ・ポップを引きずっていますが、カラフルさはなくオルガンのトーンなど霞がかって気品があるのが69年的。

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GODS/TO SAMUEL A SON

ヒープを結成するケン・ヘンズレーとリー・カースレイクが在籍していたグループ、69年作

後にURIAH HEEPで活躍するKey奏者、Ken Hensleyが在籍していたグループ。69年作の2nd。メロトロンとハモンドをフィーチャーした、サイケデリックかつプログレッシヴな響きに溢れた好盤。

次ぎもニッチ&ディープに。ジャケからはドロドロしたサウンドをイメージしますが、名ソングライターのデイヴ・ルイスによるアーシーかつ気品あるメロディが冴え渡っていて、う?む、69年の空気、恐るべし。

テープ逆回転の混沌としたイントロから、メロディアスなアルペジオが立ち昇る瞬間なんて鳥肌ものだし、サイケの残り香とプログレ前夜の沸々とした空気が混濁した69年屈指の逸品ですね。リーダーのデイヴ・ルイスはもっともっと評価されるべきSSW!

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ANDWELLAS DREAM/LOVE AND POETRY

天才Dave Lewis率いるグループ、69年作、英サイケ・ポップ/ロックの名作

69年発表の唯一のアルバム。69年といえば、サイケデリック・ムーヴメントが終焉を迎え、新たにプログレッシヴ・ロックへと向かっていく過度期。このアルバムはその時代の空気を見事に音像化した名盤です。サイケ・ポップの文脈で語られることが多い彼らですが、そういったカテゴライズでは収まりきれないポテンシャルを持った本格派。サイケデリック時代の名残を見せる美しく流麗なコーラス・ワークに加え、へヴィかつメロディアスなギターと重厚かつプログレッシヴなハモンドが、他の凡百サイケ・バンドとは一線を画すオリジナリティを主張しています。全編通して佳曲揃いですが、特に9曲目の「Andwella」は、60年代最後を飾る名曲。テープ逆回転の混沌としたイントロから、メロディアスなアルペジオが立ち昇る瞬間は鳥肌ものです。

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ゾンビーズが『オデッセイ&オラクル』の後にVertigoに移籍して3rdを残していたとしたら、こんなサウンドになってたかも。サイケ?プログレへの過渡期の音がつまった英アート・ロックの逸品!

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EYES OF BLUE/IN FIELDS OF ARDATH

69年作2nd、サイケ〜プログレへの過渡期の音がつまった英アート・ロック逸品

サイケ〜プログレへの過渡期の音がつまったサウンドが魅力のイギリスはウェールズ出身のバンド、69年作の2nd。ドカドカと手数多く力強いドラム、R&B〜クラシック〜ジャズをゴッタ煮にした豪快なオルガン、ゴリゴリとアグレッシヴなギター&ベースはハードで混沌としていますが、対照的にパパパ・コーラスやハープシコードやメロトロンはサイケ・ポップのフレイヴァーたっぷり。ハスキーでちょっぴり舌っ足らずのヴォーカルもビートの残り香に包まれています。R&Bをベースに持ち、サイケの時代から新たな時代を見据えたサウンドは、トラフィックの1stに通じる完成度を持っています。1st同様、レイト60sならではの「アート・ロック」という形容がぴったりのサウンドがつまった逸品。この後、メンバーは、GENTLE GIANTをはじめ、BIG SLEEP、MAN、ANCIENT GREASEなど、英ロック・ファンにはたまらないディープなグループで活躍を続けます。英ロックを探求する上で押さえておきたい名グループ。

お次は、原盤は激レアとされる作品をピックアップ。昔、せみま?る氏のロック・ダイビング・マガジンに載っていて、ずっと聴きたいと思っていましたが、まさかこんなものまで再発されちゃうとは・・・。音の方も秘宝臭ぷんぷん。

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FOREVER AMBER/LOVE CYCLE

英サイケ・フォーク/ポップ、原盤は激レアアイテムとして知られる69年作!

69年発表の激レア盤。ハープシコード、エレピ、オルガンが哀愁のコードを刻み、流れるようなメロディーと泣きのハーモニーがサイケ・ポップ好きを唸らせるレイト60sの隠れた名盤。ギミックはあまり使わず、メロディーとハーモニーで勝負したところに彼らの自信が感じられます。メロディ・ラインの素晴らしさは、なぜこれほど無名なのかが不思議なほど。優雅なメロディと鍵盤のクラシカルさは、Rod Argentを想わせます。ゾンビーズ「オデッセイ・アンド・オラクル」が好きな方にはたまらないサウンドでしょう。完成度高し。

ラスト2作品は、大物の初期作品をピックアップ。
後のブレイク後とは音楽性が違い、それほど高く評価されている作品ではありませんが、プログレ前夜の空気を吸い込んだバンドの作品として聴けば、どちらもかな?り秀逸な逸品!

まずは、パープルの第一期。これはこれでカッコ良いんですよね。

70年代栄光のブリティッシュ・ロック前夜の沸々としたエネルギー渦巻いてるし、リッチーのギターはこの頃から才気ほとばしってるし、ジョン・ロードは活き活きしてる。ジャケもグッド!

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DEEP PURPLE/DEEP PURPLE

ジョン・ロードのクラシカルなハモンド・オルガンが全編で活躍、69年3rd

69年作3rd。ダークでサイケデリックな第1期の持ち味はそのままに、ジョン・ロードが主導権を握ることにより、クラシカルな要素が強まっているのが特徴です。ドライヴ感溢れる早弾きから、叙情的でしっとりとしたソロまで、ジョン・ロードのクラシカルなハモンド・オルガンが全編で活躍。ワウを効かせたブルージーなリッチーのギター・ソロ、ロッド・エヴァンスによる哀愁漂わせる甘いヴォーカル、タイトなイアン・ペイスのドラムも素晴らしく、重厚且つヘヴィなアンサンブルが展開されます。3部構成の「April」ではオーケストラを導入、叙情的なハモンド・オルガンのメロディを中心に泣きまくるギター、荘厳な男声コーラスなどによるクラシック度の高い楽曲となっています。英オルガン・ロックとして聴き所満載のアルバム。

ラストはジェネシスのデビュー作。

ジェネシスの1stとして聴くより、あのジェネシスとは別のグループの愛すべきぶり英アート・ロックとして聴いた方が素直に楽しめる逸品ですね。69年ならではの気品と混沌が渦巻いています。

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GENESIS/FROM GENESIS TO REVELATION

69年デビュー作

KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1969年に発表されたデビュー・アルバム『創世記』は、全曲オリジナル曲ではあるもののプログレッシブ・ロックとは縁遠いフォーク・ロック・テイストの楽曲が収録されており、この作品から後の「プログレッシヴ・ロック・バンド」GENESISを想像することは難しいでしょう。しかし、音楽性に対するこだわりを落ち着かせて各曲に耳を傾けてみると、楽曲としての完成度は決して低いわけではないということが分かります。なお、デビュー・アルバム時のGENESISは、ギタリストはSteve HackettではなくAnthony Phillips、ドラマーはPhil CollinsではなくJohn Silverが務めています。

いかがでしたか?

「ロックでぬれ!」では、今後もプログレ前夜のブリティッシュ・アート・ロック作品を発掘し紹介してまいります。

みなさまにとってピッタリの一枚が見つかれば幸いです。

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