白夜、オーロラ、北欧神話、サンタクロース村、ムー〇ン谷…。
なんだか幻想的なイメージのある北欧ですが、そんな場所のサイケって、いったいどんな音なんでしょう?
霧がかったような幻想性から愛らしいポップネス、テクニカルな実験性まで。謎多き北欧サイケの魅力に迫ります。
これぞ北欧の『サージェント・ペパーズ』!スウェディッシュ・サイケ・ポップの傑作67年作『STUDIO』より。ホリーズやゾンビーズの甘やかさ、キンクスの哀愁、ジェフ・リンに通じるクラシカルな気品をブレンドしちゃったようなサウンドに胸つらぬかれること間違いなし。
67年といえばピンク・フロイドやドアーズがデビューした年ですが、時同じくしてスウェーデンに誕生した怪物サイケ・バンドがこちら。ノイジーなオルガン&ファズ・ギターやアグレッシヴなサックス、怪しげな東洋音楽までもが渦巻くサウンドはすさまじくプログレッシヴ!
67年作ならこちらも負けてない!ノルウェー産サイケ・ポップ/アート・ロックの傑作。あのテリエ・リピダルが在籍で、ジェフ・ベックばりに尖ったギターを炸裂させてるし、トラフィックや米BS&Tの1stに負けない素晴らしさ!
スウェーデンのサイケ/アート・ロック・グループ69年唯一作より。リバーブ全開のオルガン&ピアノが織り成すサイケでジャジーなアンサンブルに思わず気持ち良く酔っちゃいそう…。フロイドや初期タンジェリン・ドリームを思わせる浮遊感も凄い。
スウェーデン出身アート・ロック・デュオの69年デビュー作より。ハード・ロック前夜の煙のような空気が充満する中で、鳴り響くハモンド・オルガンとファズ・ギター。でも、スウェーデンらしく、ヘヴィさの向こうには透明なリリシズムも感じさせてグレイト。
原盤は自主制作で150枚しかプレスされなかったスウェーデン産激レア・アシッド・フォーク。メロウネスと狂気との表裏一体、ドヨーンとした音像から不意に浮かび上がってくる哀愁に胸打たれる、ユーロ・アシッド・フォークの逸品。
65年に結成し、1枚の45sを残して解散したスウェーデンのガレージ/サイケ・フォーク。小洒落たアコギとサイケなワウワウ・ギター、奥ゆかしいヴォーカルが織り成す、小粋で程よくリラックスしたアンサンブルがたまらん一枚!
CANみたいなミニマルなベース&ドラムの上をコミカルで奇怪なピアノや流麗なサックス、スペーシーなシンセがうねうねと這って、アングラ臭プンプン。と思ったらこれ、「East West」カヴァーだったの!?最後の方まで気付かなかったよ・・・。北欧エクスペリメンタル&ブルース・サイケの傑作。
北欧を代表するギタリストと言えばJUKKA TOLONEN。彼が60年代に在籍していたグループによる69年デビュー作がこちら。こりゃTRAFFICのファンは必聴ですよ!60年代後期の英サイケ/ブルース・ロックの名作と比べても全く遜色なし!
ジャケはとぼけ過ぎて酷いけど、音は北欧レイト60sハード屈指の名作!滑らかかつパワフルなギターとグルーヴィーなオルガン、とにかくアグレッシヴなフルートが絡み合う白熱のアンサンブルは見事。デンマーク産サイケデリック・ブルース・ロック69年作。
こちらもデンマーク産、サイケ/ハード・ロック69年作より。ワウ・ギターに流麗なアコギのアルペジオ、モコモコとしたベース、バタつくドラム…各パートはてんでバラバラなのに、それが一体となると英国的気品に満ちたアンサンブルへと変貌するのが摩訶不思議…!
北欧アヴァン/サイケデリック・ロックを代表するグループ77年作より。チェロやヴァイオリンによる素っ頓狂な哀愁フレーズとドローン、ピロピロと縦笛なんかが渦巻いてえらいこっちゃ…。スウェーデン産、極北トラッド・ロック。
アネクドテンのギタリスト&メロトロン奏者などが在籍するサイケ・グループ11年作。ホークウィンドやサバスのDNAに中近東フレイヴァーや北欧トラッドのリリシズムなどをまぶした強靭なサイケデリック・ジャムは圧倒的なスケール!
メロウ・キャンドルに、スタックリッジのヴォーカルが一人飛び入り参加し、ゴングのデヴィッド・アレンがプロデュースした、っていう感じ!?このスウェーデンの新鋭グループ、すごーく、すごーく、素晴らしいです!2015年作!
Key奏者&ヴォーカルのMecki Bodemark率いるスウェーデンのサイケデリック・ロック・バンドで、ジミ・ヘンやザッパのスウェーデン公演のサポート・アクトもつとめたスウェーデンのロック黎明期の名バンド。67年にSONETよりリリースされたデビュー作。サックス&フルート奏者が2人居るのが特徴の5人組。ピンク・フロイドやドアーズがデビュー作をリリースしたのと同じ67年に、これほどまでのサイケデリックなアルバムが北欧に残されていたことに驚き。コロシアムあたりに通じるようなR&Bフィーリングたっぷりのタイト&ドライヴ感いっぱいのリズム隊やブラス隊、理性の彼方へと沈んでいくようなハモンド・オルガン、彼岸から鳴らされるようなシタール、時にジミ・ヘンも思わせる気だるいヴォーカル。英米の67年〜68年リリースのサイケ名作と比べても遜色ないでしょう。これはサイケデリック・ロックのファンは必聴の掘り出し物盤!
北欧を代表するギタリストJUKKA TOLONEN率いるグループ。69年作の1st。TRAFFICからの影響が感じられるサイケデリックなブルース・ロック。スティーヴ・ウィンウッドにそっくりなブルージーなヴォーカル、デイヴ・メイスンやクラプトンに引けを取らない雄弁なギター、ジャジーにむせび泣くフルート&サックスによるスケールの大きなサウンドは、驚くほどの完成度。60年代後期の英サイケ/ブルース・ロックの名作と比べても全く遜色ない名作。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微な汚れあり