2018年3月31日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
こんにちは。3月も後半です。カケレコのある埼玉の寄居町では段々と気温が上がってきて、ウグイスが鳴いています。
関東ではそろそろ桜の開花でしょうか。
今回は「お花見ジャケット」というテーマで、作品をピックアップいたしました。
花咲くジャケットを見ながら、聴きながら、春をお過ごしください♪
月曜日はキャラヴァンの73年作『グレイとピンクの地』です。
カンタベリー地方の原風景をモチーフにしたこのジャケット。桃色に色づいた風景が本当に美しいですよね。
牧歌的ながらもストレンジなポップスを聴かせるA面の各曲も素晴らしいですが、白眉はやはりB面全てを使った大作「Nine Feet Underground」ではないでしょうか。
全編にわたってデイヴ・シンクレアの歪んだオルガンが自由自在に駆け回り、まるでなだらかな春の丘を空中遊泳している気分になります!
オルガンの音に心底うっとりしていると、ジミー・ヘイスティングスのサックスがジャジーに漂い、リチャード・シンクレアのシルキーなテナー・ボイスがいつの間にか入り込んで夢心地・・・そして浮遊したサウンドの中でもリチャード・コクランのドラムはしっかりとリズムを刻んでいます。
ほのぼのとしながらも見事なアンサンブルに酔いしれるこのアルバムは、どこどなくフワフワとした気分の、この桜の季節にうってつけです。(みなと)
本日ご紹介するのは、花といえばこの作品!
英国Vertigoレーベルよりリリースされた1970年作、STILL LIFEの『STILL LIFE』です。
イギリスを代表するオルガン・ロックの名作としてCRESSIDAと並び称される本作。
重厚さと繊細さを兼ね備えたオルガン、儚げなフルートに叙情たっぷりのヴォーカル、荘厳なピアノ…。
どこを切り取ってもドラマチック、かつ哀愁いっぱいのサウンドは、まさに堂々と桜が咲き誇り散っていくこの季節にピッタリ。
ちなみにロマンチックなこのジャケ、実は開くと不気味なドクロが現れるというちょっぴり毒のある仕掛けになっています…。が、そんなところも実に英国らしいです!?(増田)
今日の一枚は、稀代のポップクリエイターTodd Rundgrenが72年にリリースした名作『Something/Anything?』!
鮮やかな花のイラストが美しいジャケットに目を奪われますが、中身も「ポップの魔術師」の面目躍如たるマジカルな名曲だらけ。
代表曲となった「I Saw The Light」「Hello It’s Me」は勿論まばゆい名曲ですが、今の時期なら「You Left Me Sore」「Marlene」あたりをオススメしたいところ。
うららかな春の陽気を感じさせるような、甘く柔らかなポップ・テイストがとても心地いいです^^ (佐藤)
昨日スタッフで事務所近くの鉢形城に咲いているエドヒガンザクラを見に行ってきました。
木自体もかなり大きいのですが、それが満開の花を付けている様はまさに圧巻!
暗くなるとライトアップもされていて、月夜に映える花々がとても幻想的でした♪
さてさて、今週のテーマは「お花見ジャケ」。
本日のジャケットはカート・コバーン…ではない方の英国NIRVANAによる72年作『SONG OF LOVE AND PRAISE』です。
優しげでちょっぴり和風なジャケットが非常に魅力的ですが、中身もジャケ通りビューティフル。
牧歌的なアコースティックギターと優雅なストリングスが彩るドラマチックなアンサンブル、そしてジェントルなヴォーカルと華やかなコーラスによる春風のようなハーモニー。
どこまでも優しく穏やかなサウンドにうっとりとしてしまいますが、アルバムを聴いていくと時にピアノがジャジーに切り込んできたり、壮大でプログレッシヴなオーケストラ・パートもあったりして、なかなか一筋縄ではいかない作りになっています。
数々のグループでプロデューサーとしても活躍したパトリック・キャンベル=ライオンズのサウンド・メイクが光る、上質なサイケ&ソフト・ロック・アルバムです☆(増田)
「お花見ジャケ」最後の一枚は、Paul McCartneyの89年作『Flowers In The Dirt』。
泥の中の花とは言うものの、芸術性の高い美しいアートワークがとても印象的ですよね。
エルヴィス・コステロを作曲パートナーに迎えた本作は、低迷の只中にあった80年代のポールが見事な復活を果たした、完成度の高いポップ・チューンが並ぶ会心作。
迷いのないストレートなポップ・サウンドが気持ちいい「My Brave Face」、メランコリックな大人のバラード「Distructions」、トレヴァー・ホーンのNW然としたプロデュースが光る「Figure Of Eight」など、メロディメイカーぶりが遺憾なく発揮されていて堪りません。
でも春を感じさせる曲ということなら、やはりビートルズ時代を思わせる「Put It There」ではないかと思います。
ジョージ・マーティンもオケアレンジで参加する、これぞポールなリリカルで愛らしいアコースティック・ナンバーが素敵すぎます!(佐藤)
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盤質:傷あり
状態:良好
若干CDの圧痕あり
69年作の1st。
初回5000枚生産限定紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、英文ライナー付き仕様、定価2039+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり
70年作の2nd。ファズ・オルガンとフルート&サックスが絡んだテンション溢れるアンサンブルとキャッチーなヴォーカル、というキャラヴァン・サウンドが確立した名作。
SOFT MACHINEと同じWILDE FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの71年3rd。彼らの代表作との評価も高いその内容は、淡いサイケデリック・ロックの質感と、Richard Sinclairの甘く響くボーカル、Dave Sinclairの各種キーボードによるマイルドなアンサンブルが上質に響くカンタベリー・シーン屈指の名盤であり、英国然とした湿り気を帯びた雰囲気とSOFT MACHINEよりもポップ且つメロディアスな音楽性が素晴らしい1枚。20分超の大作も採用し、プログレッシブ・ロックならではのスリリングなインタープレイを見せ付けながらも、やはりナイーブでセンチメンタルな叙情に溢れた傑作です。
名作『グレイとピンクの地』に続いてリリースされた72年作4thアルバム。キーボードがDave Sinclairから元DELIVERYのSteve Millerに交代。Lol CoxhillやPhil Millerなど、カンタベリー・ミュージックを語る上で欠かせないミュージシャンもゲスト参加するなど、彼らの作品の中で最もジャズ度の強い作品。ただ、バンドの魅力である、英国的叙情性と牧歌性は相変わらず。前作に比べて派手さはないものの、聴けば聴くほどに味わいが増す名作。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲、ブックレット付仕様、定価2039+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり
SOFT MACHINEと同じWILD FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの73年5th。Richard Sinclairが脱退しリリースされた本作は、サックス、フルート、クラリネット、トランペット、チェロ、トロンボーン、そしてパーマネントメンバーとしてバンドを支えていくことになるPeter Geoffrey Richardsonのヴィオラなど贅沢な金管楽器をゲストに導入し、ポップ・フィーリングに溢れたジャズ・ロックを展開。3rdとあわせてカンタベリー・シーンに輝く名盤です。
カンタベリー・シーンを代表するバンド、キャラヴァンによるオーケストラとの共演を収めた74年発表のライブ盤。まず特筆なのは、ライヴならではの臨場感とダイナミズム溢れるバンドの演奏。リチャード・コフラン(Dr)とジョン・G・ペリー(B)によるタイトかつグルーヴ感いっぱいのリズム隊、デイヴ・シンクレアによるこれぞカンタベリーと言える淡い色彩のファズ・オルガン、そして、パイ・ヘイスティングスのギターと前作から加入のジェフリー・リチャードソンのヴィオラが繰り広げるエキサイティングなソロ。全盛期と言われるだけある脂の乗った演奏に思わず体が揺れます。そこにオーケストラも絡んでくるんだから凄い。変拍子によるキメのパートでは、艶やかなトーンの管弦楽器がまるでストラヴィンスキーの交響曲ばりに鳴り響いて、実にスリリング。もちろん、キャラヴァンらしい甘やかなパートでの壮大なオーケストレーションも出色です。キャラヴァンらしい淡いトーンと管弦楽器が生む艶やかなトーンが合わさった絶妙な音の色彩、そして、ロック的ダイナミズムとオーケストラの壮大さとが融合したスケール感。オーケストラを導入したロック・アルバムの中でも屈指の完成度と言える、贅沢な逸品です。新曲3曲収録。
75年作、邦題別名「ロッキン・コンチェルト」。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、英文ブックレット付仕様、ボーナス・トラック3曲、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
若干カビあり
ソフト・マシーンと共にカンタベリー・ロックを代表する名グループが、76年にリリースした8thアルバム。デイヴ・シンクレアが再脱退し、後任としてオランダ出身キーボーディストのヤン・シェルハースが加入しています。以降のポップ・ロック路線を方向づけた作品で、前作『Cunning Stunts』収録の軽快なポップ・チューン「Stuck In A Hole」を引き継ぐような人懐っこいポップ・ロックを軸としつつ、パブ・ロッキンなノリやクラヴィネットを多用した黒っぽいグルーヴまでも混ぜ込んだ新境地も披露。そんな多彩な要素が取り込まれていてもゴチャッとせず、あくまで軽やかでハートフルに聴かせてくれるところがさすがはキャラヴァンです。レコードが針飛びしたように同じフレーズを繰り返す演出を仕込んだりと、彼ららしい遊び心も堪りません。ブリティッシュ・ポップ・ロックとして抜群の完成度を誇る好アルバム!
特典ボックス付き、紙ジャケット仕様×2、SHM-CD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲 ※本来セットになっている「聖ダンスタン通りの盲」「/ベター・バイ・ファー」はありません
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
若干圧痕あり、ボックスに若干スレあり
VERTIGOレーベル発のプログレッシブ・ロックを代表するグループの71年唯一作。メンバー編成すらクレジットされていないため長らく謎に包まれていたグループですが、その内容はCRESSIDAなどと並ぶ英国ロックの代表作であり、イギリスらしい重厚な質感を持ったブリティッシュ・ロックという趣です。ブルージーでハードに盛り上げながらもジェントリーな響きを持ったバンド・アンサンブルは英国然とした湿り気と翳りを内包させており、ギターやフルートの彩りを交えながらもそのバンド・アンサンブルを引っ張るのはアグレッシブに弾き倒しを見せつつ懐の深いプレイを聴かせるハモンド・オルガン。英国の芳醇な香りを放つ名盤です。
3枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、「ブックレット・ステッカー・ギターピック・缶バッジ3個」付仕様
盤質:無傷/小傷
状態:良好
軽微な圧痕あり
5枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様
盤質:傷あり
状態:良好
3枚は傷あり・2枚は無傷〜傷少なめ、ボックスにスレあり
米国出身天才作曲家兼マルチ・プレイヤー兼プロデューサー、1972年3rdアルバム。溢れるアイディアを詰め込んだ2枚組。DISC2の6曲目までを一人多重録音、7曲目以降を30人以上のミュージシャンを起用しての一発録り、とスタイルを変えて制作。持ち味でもある実験精神は控えめで、ビートリッシュなメロディが炸裂するポップな楽曲揃い。特にオープニングを飾る「I Saw The Light」は、メロディ・メイカーの才能が爆発した代表曲。シンプルながら心躍るイントロ、AメロもBメロもサビもすべてが完璧なメロディ、スウィートなヴォーカル。そして、控えめながら完璧なタイミングでメロディの魅力を引き立てるコーラス・ワークとスライド・ギター!聴くものすべてを希望の光で包み込む名曲です。その他の楽曲もフックに富んだメロディとキャッチーなアンサンブルを持つ佳曲揃い。いつ何時聴いても幸せな気分にしてくれる最高のポップアルバム。一家に一枚、是非!
紙ジャケット仕様、2枚組、デジタル・リマスター、リーフレット付仕様、定価3360
盤質:傷あり
状態:
帯有
目立つスレあり、帯に汚れあり
紙ジャケット仕様、K2 HD CODING、ボーナス・トラック1曲、リーフレット封入、定価2400+税
盤質:全面に多数傷
状態:良好
帯有
解説に若干CDの圧痕あり
紙ジャケット仕様、2枚組、K2HDリマスタリング、内袋付仕様、定価3200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干圧痕あり、若干スレあり
廃盤、紙ジャケット仕様、SHM-CD、内袋付仕様、定価2800
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、紙ジャケに圧痕あり
ペーパーケース仕様、情報記載シール付仕様、シリアル・ナンバー入り、定価1980+税
盤質:傷あり
状態:並
帯-
情報記載シールに汚れあり、解説に折れあり
2枚組、三方背ケース付き仕様、全16曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、三方背ケースに若干圧痕あり
CLEAR BLUE SKYのプロデューサーなどでも知られるパトリック・キャンベル=ライオンズ率いるNIRVANAが68年にリリースした1stアルバム。レイト60’s的なドリーミーなメロディーと弦楽器、菅楽器による洗練されたアレンジが素晴らしい名作。
ステレオ・ミックス&モノ・ミックスを収録、ボーナス・トラック4曲、デジタル・リマスター
盤質:無傷/小傷
状態:良好
69年作の3rd。1st、2ndと同傾向の甘美なブリティッシュ・ポップ・サウンド。映画音楽のような雰囲気を持つ管弦楽アレンジが秀逸。相変わらずパトリック・キャンベル=ライオンズは美メロを連発しています。
Dr.Zやクリア・ブルー・スカイのプロデューサーとしても名高いパトリック・キャンベル=ライオンズを中心とするグループ。本作はフィリップ移籍後の72年に発表された通算5作目で実質ソロ作。ピアノやアコギのフォーキーなサウンド中心で、そこにホーンやストリングス、コーラスが加わり、哀愁漂う美しいメロディをよりドラマティックに盛り上げています。それだけでは終わらず、JADE WARRIORのメンバーによるエキゾチックなパーカッションとジャジーなギター・サウンドがアシッド感漂うT4やT5。またT9は本作の集大成といえる展開で、オープニングで突如軍隊のラッパや銃声が鳴り響いたかと思うと、叙情的なメロディを奏でるピアノとパトリックの穏やかな歌声が流れこみ、ストリングスも加わり盛り上がったかと思うと、アフリカンなパーカッションとジャジーなピアノのパートに移っていく一筋縄ではいかないサウンドが展開されます。初期の代表曲「Rainbow Chaser」と「Pentecost Hotel」のリメイクも収録された好作。
盤質:無傷/小傷
状態:良好
ブックレット一体型ペーパーケース仕様、SHM-CD、定価2476+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干黄ばみあり
紙ジャケット仕様、SHM-CD、11年リマスター、復刻巻き帯・内袋付き仕様、定価2667+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
小さい圧痕あり
定価3500
盤質:傷あり
状態:並
帯無
解説無、帯無、盤中央部に汚れあり、軽微なカビ・ホチキス錆・若干ビニールソフトケースの圧痕あり
DVD、NTSC方式、リージョン2、日本語字幕あり、ブックレット元からあったか不明、定価3800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯-
帯元から無し、情報記載シール付仕様、定価2544+税
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、カビあり、トレーに黄ばみあり、情報記載シールなし
ペーパーケース仕様、3枚組、2CD+DVD、NTSC方式、リージョンフリー、日本語字幕あり、スリップケース付仕様、定価3619+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、若干スレあり
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