2017年6月22日 | カテゴリー:ロック探求ランキング
先日皆様から募集した、「お好きなメロトロン・ソング」を大発表いたします!
定番からニッチな一曲、そして90年代以降の新世代による曲まで、いろんなメロトロン・ソングをお寄せいただきました!
是非どの曲が入っているか想像しながら読み進めていただければ幸いです。
それではどうぞお楽しみください☆
最多の3票を獲得したのは、ブリティッシュ・ロック屈指のメロトロン名盤として名高いKESTRELの唯一作に収録された「AUGUST CAROL」でした!
キングダイヤモンドさん
「美し過ぎます」
-オルガンを中心とする愛らしいポップ・ソングかと思いきや、後半、満を持して雄大に広がるメロトロン!
Dave Blackによるメロディアスなギタープレイが被さる終盤も最高ですよね!
本座村さん
「ディケンズ「クリスマス・キャロル」を逆さまにしたアンサーソングじゃないかと思っています。ラストのインストパート、本家と逆で、主人公は天に召されるのでは。昇天!」
– ディケンズ「クリスマス・キャロル」へのアンサーソングとは面白い解釈ですね!
たしかにこの曲後半のメロトロン洪水は昇天ものの素晴らしさですよね^^
blankzappaさん
「アルバムの最後の最後、エピローグ的に突如現れるメロトロン・フレーズは何百回聴いてもシビレます。わずかな時間ですが、この楽器の美しさを最大限に引き出していると思います。ただ他の部分は大して好きでもないので、全8曲のうち7.5曲は飛ばしてますけど(^^;」
– 本当に何百回聴いても色褪せない素晴らしいメロトロン名演ですよね!
クリムゾンからはやっぱりのこの曲が選ばれました。これぞメロトロンという楽器の魅力を世に知らしめた歴史的一曲!
すめらぎ十夜さん
「前曲の月世界の幻想即興の静けさを打ち破って始まるイントロから全てが完璧。特に一旦終焉を迎えた後、再開する際のメロトロンの響きがなんとも美しくゾクゾクする。」
– ずばり「メロトロンって何?」「これを聴け!」なナンバーですよね。メロトロンが奏でるあの荘厳なテーマにはいつ何度聴いても圧倒されます。
雷三さん
「やっぱりクリムゾンでしょう。」
– やっぱりクリムゾンですよね!
最も聴かれたメロトロン曲なら「ストロベリーフィールズ」かもしれませんが、メロトロンという楽器を世に知らしめたのはきっとこの曲ではないかと思います。
世界で最も聴かれているメロトロンソングと言ったら間違いなくこの曲でしょう。この曲が持つ夢と現実の狭間のような世界観にメロトロンは本当に大きく貢献していると思います。PVでペンキまみれになっているメロトロンも印象的ですよね。ちなみにビートルズにメロトロンの使用を勧めたのは、ムーディー・ブルースのマイク・ピンダーだったそうです。
ヨーソロー大泉さん
「メロトロンといえば先にこれが思いつく。ホークウインドのサイケデリック ワーローズと悩んだけど王道の、これで。」
-「Psychedelic Warlords」と迷うの、よくわかります^^
rs7dGpuJgZU6Vgrさん
「断トツで、ビートルズ ストロベリーフィールズフォーエバー!」
– ある意味、たしかに断トツですね。イントロのとろけるようなメロトロンの音色はビートルズファンの脳に刻み込まれていますよね~。
「IN THE COURT OF THE CRIMSON KING」とともに、メロトロンを語る上では外せない名曲ですよね。
まさに「洪水」という表現がふさわしい怒涛のメロトロンにいつ聴いても圧倒されます…。
2ndアルバム「IN THE WAKE OF POSEIDON」の表題曲でもある叙情ナンバー。幽玄のメロトロンとレイクの胸を締め付けるような歌声が、「Epitaph」に匹敵する感動を呼び起こします。
HGさん
「メロトロンも単独ではその魅力はもうひとつ。どれだけの構築美と世界観を描くかが重要と考える。その時にベストと考えるのは「宮殿」以上に「ポセイドン」の表題曲。アコギとタイトなリズム、そしてP.シンフィールドの詩をG.レイクが詩情豊かに歌い上げる。私にとって理想的で完璧な音世界。後半のコーラスのリフレインは永遠に続いて欲しいと聞く度に思う。未だに色あせない名曲。」
– 確かにメロトロンというのは単に音色自体の魅力だけではない、楽曲の世界観を形作る役割を大きく担っているように感じます。
「メロトロンが鳴っている曲」と「メロトロンが楽曲の中で有機的に鳴らされている曲」では全く違いますよね。
そこに注目して、改めて「ポセイドンのめざめ」を聴いてみたくなりました!
70年代クリムゾンの終焉を告げた名曲中の名曲ですね。冒頭、漆黒の空を描き出す物悲しいメロトロンの調べは涙を禁じえない素晴らしさ。
故ジョン・ウェットンの哀愁を帯びたヴォーカルにさらに涙。
とおるさん
「イントロのストリングスのフェードイン・・・!たった数秒だけで「星一つ見えない、漆黒の暗闇」で目の前を覆われてしまったような、そんな気持ちになれます。1月に亡くなった、ジョン・ウェットン追悼の気持ちもこめて、この曲に一票!」
– このイントロは本当に音で漆黒の暗闇を表現した最高のものではないかと思います。
こんな素晴らしい楽曲を残してくれたジョン・ウェットンに改めて感謝です…。
ジェネシスでメロトロンと言ったらやっぱりこの名曲ですよね。冒頭いきなりの重厚なメロトロン、曲としてのインパクトもさることながら、『FOXTROT』というアルバム全体を通してどんな音世界が待ち受けているのだろうと期待を高めるのに十分な効果を担っています。
ふじやんさん
「アルバム1曲目ののっけからの荘厳なるメロトロンの洪水はインパクト絶大!」
– ジェネシスでメロトロンと言ったらやっぱりこの名曲ですよね。再生を始めるといきなりのメロトロン洪水、たしかにインパクト絶大!
『NURSERY CRYME』収録のこちらもジェネシス屈指のメロトロンソング。英国叙情に満ちたジェントルなメロディを堪能していると、終盤に満を持して登場する絹織物のように繊細なメロトロンが素晴らしいです…。
キモリさん
「ZombiesとGenesisどちらにしようかと悩みましたが、やはり大御所Genesisを。」
– 「Seven Stones」個人的にも大好きなメロトロン曲です。ここでのまさに「幽玄の調べ」と形容すべきメロトロンはいつも聴き惚れてしまいます…。
名盤『SELLING ENGLAND BY THE POUND』のオープニングを飾る、ダイナミズム溢れるドラマチックな一曲。
他のメロトロン・ソングと比べるとさほど大きくフィーチャーはされていないものの、コメントにもあるように劇的な曲調の変化を演出する重要な役割を担っています。
しんかい6501さん
「1分50秒目に鳴りだす、アレンジの必然から来る「最少量」のメロトロン。これを予兆として、「静寂」から「荘厳」へと雪崩れ込む展開にゾワッ!となります。(逆に、’Firth Of Fifth’ の白玉埋め尽くし・垂れ流しメロトロンは苦手です)」
-「最少量」のメロトロン、なるほどです。こういう繊細な部分にまでアレンジが行き渡っているのが、ジェネシスというバンドの素晴らしさの一つでもありますよね。
英叙情派プログレの代表格と言えばこのBJH。オーケストラを導入した初期の作風の集大成言えるあまりにドラマチックなナンバーです。
ゆうだいさん
「溢れ出んばかりのメロトロンが曲の切なさを一層際立てているように思います。The Poetからの一連の流れがとても美しいです。」
– 「After The Day」、初期BJHらしい泣きの英国叙情とメロトロン、もうこれ以上ない組み合わせだと思います。
「Poet」のクラシカルな曲調が高まっていき、バァーンと始まるところが劇的ですよね。
ソフツ脱退後にロバート・ワイアットが率いたグループMATCHING MOLEからは、1st収録の幽玄のメロトロンナンバーを選んでいただきました。
蒼い鴉さん
「霧を突き抜けて見えてきた風景’感はメロトロン独特のもの。」
– 繊細でアーティスティックなメロトロンのプレイが素晴らしいですよね。
派手に鳴り響かせるだけがメロトロンではないということを教えてくれる秀逸なメロトロン・ナンバーだと思います。
イタリアン・ロックの代名詞的グループP.F.M.による、英語盤だと「RIVER OF LIFE」として知られる名曲のオリジナル・イタリア語バージョン。アンサンブルが「静」から「動」へと移行するタイミングで非常に効果的にメロトロンが使われています。ただただ劇的。
とおるさん
「開始4分あたりからじわじわとクレッシェンドするメロトロンからの、メロトロンの洪水をバックに炸裂するMoogソロ・・・!
この「プログレバンド御用達2大シンセ」の競演にはいつも胸が熱くなります!
英語版の「River Of Life」の同じ場所はちょっとうす味で物足りないので、イタリア版の方を推します!」
– ここのパートはいつ何度聴いても息をのむ素晴らしさですよね。「人生は川のようなもの」は英語verのタイトルですが、まさに大河の流れを思わせる雄大さにいつも圧倒されます。
非プログレの著名ミュージシャンでメロトロンを大きくフィーチャーしているのがアル・クーパー。
メロトロンの魅力について様々なミュージシャンが語るドキュメンタリーにも出演していたりとかなりのメロトロン好きがうかがえます。
キースさん
「メロトロンが活躍するアルバムだけどまずはこれとGoing Quietly Mad。」
– ストリングスを使うのとはまたひと味違う、メロトロンならではの幻想的な雰囲気が曲にマッチしていますよね~。
数曲でメロトロンを導入している4thアルバム『HOUSES OF THE HOLY』からのナンバー。メロトロンはジョンジーが担当しています。
パンのミミさん
「宮殿も好きだけど、一曲に絞ると個人的にはコレかな~。」
– 「Rain song」のメロトロン、ほんといいですよねっ!この一曲だけでもわかるほどに、ジョンジーは間違いなくメロトロンの名手だと思います。
ジャーマン・ロックの好バンドWINDからのメロトロン・ナンバー。1stは重厚なオルガン・ハードでしたが、この2ndではスタックリッジなど英国ポップを思わせる格調高くもハートフルな作風で聴かせます。
mellotron600sさん
「「Morning」収録。曲自体はGENESISからの影響があるけれど、サビ(Bメロ?)の部分でいきなりKING CRIMSONばりのメロトロンがインしてくるのでインパクト大。ドイツらしからぬシンフォニック・ロックで大好き。」
– この曲好きです^^ サビでクリムゾンばりのメロトロンが鳴るところでは、ドラムもマイケル・ジャイルズっぽくてまた微笑ましいんですよね。
彼の1stソロから各曲のハイライトを組み合わせたスペシャル・バージョン。
yasutamiphoneさん
「イエスのライブアルバム「YesSongs」に収録されているキーボードソロですが、このハレルヤコーラスの印象は当時とても強烈でした。」
– メロトロンと言ったら独特の「ジョワァァァ」という音が想像されがちですが、様々な楽器の音やSEを収録したテープを鍵盤を弾くことで再生する、現代で言うサンプラーの元祖でもあるんですよね。その特性を生かしたハレルヤコーラス、確かにとても印象的でした。
スパニッシュ・シンフォを代表するこの名盤からは、哀愁がとめどなく溢れるこのメロトロンを挙げていただきました!
はらだつとむさん
「不安定なピッチとなにかが朽ち果てていくようなデカダンスな音色が最高!」
– 確かに、メロトロン特有の音の立ち上がりの遅さと不安定な音色を上手く使って哀愁を醸し出した名演ですね!
エニドのリーダーとして知られる才人が、エニドのデビュー前年に制作したソロ・アルバムからのナンバー。
madmen1956さん
「メロトロンの名曲は沢山ありすぎて選ぶのが大変ですが、噴出系、清流系、垂れ流し系などあり、自分としては噴出系メロトロンより、大好きなロバート・ジョン・ゴドフリーのソロアルバムの曲を選びました。頭上から洪水が降り注ぐ様なメロトロンは何度聴いても胸が熱くなります。」
– 「頭上から洪水が降り注ぐ様な」という言葉がいいですね!ぴったりです。動画が見つからず残念!
クリムゾン憧憬のヘヴィなブリティッシュ・ロックを聴かせた彼らの、初期の名曲と言えるナンバーをセレクトしていただきました。
SN76477さん
「有名とは言えないかもしれないけど、メロトロンの魅力満載の一曲。
もちろんメロトロンだけでなく歌もギターも魅力的で9分間飽きさせないで聴かせてくれる。このギターは初期クリムゾンがお好きな方にも気に入っていただけるかも。」
– 個人的にも五本の指には入れたいメロトロン曲です。これだけメロトロンを見事に使いこなした曲ってそうないですよね。
ブリティッシュ・ロックらしい叙情性溢れる名曲だと思います。
サザン・ロックの代名詞的バンドである彼らが、まさかのメロトロン・ソングを!?
1st収録曲なのですが、件のアル・クーパーによるプロデュースということで納得!
Maxieさん
「サザン・ロックでメロトロンってか!
というか、やっぱりアル・クーパーのセンスでしょうね。」
– サザン・ロックにメロトロン、意外な組み合わせですが名曲ですよね。メロトロン大好きなアル・クーパーのセンスで間違いないですね^^
オルタナ世代の寵児も、ジョン・マーティン・トリビュート・アルバムに提供したこのカバー曲でメロトロンを使用。
Maxieさん
「ジョン・マーティンの名曲にメロトロンを持ってベックのセンスが素晴らしい。」
– ジョン&ビヴァリー・マーティンの名盤に収録された名曲のカバーですね。BECKのバージョンは聴いたことがありませんでしたが、うーんこれはいいメロトロンですね!
プログレ・ファンからは最も人気が高い作品であろう75年作『Warrior On The Edge Of Time』の冒頭を飾るメロトロン・ナンバー!
nawoxさん
「Hawkwindとしてはある意味突然変異的なアルバム”Warrior on the Edge of Time”の一曲目です。冒頭からの深いメロトロンのストリングスにやられます。」
– 確かにこのアルバム、サイケデリックだった前作までと比べると、突然変異とも言えるプログレ然としたファンタジックな作品ですよね。
この一曲目、メロトロン効果もあって個人的にもHAWKWINDの中では一番好きだったりします^^
ドイツの新鋭スペース・ロック・バンドELECTRIC MOONの17年作『Stardust Rituals』より選んでいただいたメロトロン・ナンバー。
えぴたふっさん
「メロトロン好きのために素敵な企画をありがとうございます。果たして宮殿のアルバムを超えるほどに琴線に触れるメロトロンが存在するのかどうか、ともかく未知の名曲に出会えるのを楽しみにしています。なので1位狙いでなく最近のお気に入りの1曲をスペースロックから。ポイント使いながらアルバム自体を格上げするメロトロンです。」
– このElectric Moon、初めて聴きました。メロトロンを伴った終盤の劇的な展開が素晴らしいですね。2017年にこんないいメロトロンを聴けるとは!
イギリスの国民的バンドOASISも幾つかの楽曲でメロトロンを使用しています。
Sasakiさん
「一曲ならアニメのテーマにもなって現代日本の深夜にメロトロンサウンドを響かせたオアシスの「フォーリング・ダウン」。」
– メロトロンとは知らずに耳にしている人も多いかもしれませんね!
Sasakiさん
「アルバムならMike Dicksonの、その名もmellotronworks IIを推薦します。」
– mellotronworks! メロトロン好きにはたまらないアルバムですね(^^)
皆様のお気に入りのメロトロン・ソングは入っていたでしょうか?
まだまだメロトロンを聞き足りない!という方はこちらのコンテンツも合わせてお楽しみいただければ幸いです!
メロトロン溢れる幻想の作品たち【英国編】
メロトロン溢れる幻想の作品たち【ユーロ編】
メロトロン溢れる幻想の作品たち【00年代新鋭プログレ編】
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1972年に発表された4枚目のスタジオ・アルバム『フォックストロット』は、キーボーディストTony Banksによるメロトロンのクラシカルなイントロが有名な「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」で幕を開ける作品。GENESISの最高傑作に推すファンも多いアルバムですが、やはり「プログレッシヴ・ロック期GENESIS」の代表曲として名高い「サパーズ・レディ」が収められていることがポイントでしょう。セカンド・アルバム『侵入』でプログレッシヴ・ロックに舵を切り、サード・アルバム『怪奇骨董音楽箱』で蓄えた経験が、20分を超える大曲にすべて注ぎ込まれています。全英アルバムチャート12位を記録した名盤であり、シンフォニック・ロックへの登竜門的な作品です。
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。
ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
若干スレあり、カビあり
ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干折れ・側面部に若干色褪せあり、ケースに若干スレあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:無傷/小傷
状態:良好
スリップケースに若干圧痕あり
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1971年に発表されたサード・アルバム『怪奇骨董音楽箱』は、ギタリストにSteve Hackett、ドラマーにPhil Collinsが加入し、ついに黄金期のメンバーが揃った作品。「プログレッシヴ・ロック・バンド」GENESISの傑作の森の入り口にあたるアルバムであり、後に「プログレッシヴ・ロック史上最も英国的なバンド」と呼ばれる彼らの個性が芽吹いた名盤です。アルバム・タイトルの「Nursery Cryme」は「童謡」を意味する「Nursery Rhyme」から作られた造語。Paul Whiteheadが手掛けた印象的なジャケット・アートは、「クリケットで遊ぶ少女が、一緒に遊んでいた少年の頭をクリケットのバットで吹き飛ばす」という、アルバム1曲目「ザ・ミュージカル・ボックス」のストーリーを描写したもの。次作『フォックストロット』と並んでGENESIS入門に最適なアルバムのひとつです。
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1973年に発表された5枚目のスタジオ・アルバム『月影の騎士』は、全英3位、全米70位に輝いた傑作。Peter Gabrielのアカペラで厳かに幕を開ける「Dancing With The Moonlit Knight」から、シングル・ヒットとなった「I Know What I Like」、シンフォニック・ロックのお手本と呼ぶべき傑作 「Firth Of Fifth」、Phil Collinsがヴォーカルを務める「More Fool Me」、シアトリカル・ロックの色濃い「The Battle Of Epping Forest」、キーボーディストTony BanksとギタリストSteve Hackettのアコースティック・アンサンブルが美しい「After The Ordeal」、そして、Tony Banksのキーボード・オーケストレーションに鳥肌さえおぼえる「The Cinema Show」まで、完璧なシンフォニック・ロックを展開。「Dancing With The Moonlit Knight」のメロディーが再び繰り返される「Aisle Of Plenty」で幕を閉じるまで、一瞬たりとも聴き逃せない傑作です。
紙ジャケット仕様、初回盤(Virgin祭マーク入り)、解説元から無し、歌詞対訳・ファミリーツリー付仕様、英文ペーパー付仕様、定価2427+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
カビあり
カンタベリー・シーンを代表するグループであり、SOFT MACHINEで4枚のアルバムに参加後脱退したRobert Wyattにより結成。独特のポップセンスを持った音楽性が魅力の72年デビュー作である本作は、元CARAVANのDave Sinclair、元QUIET SUNのBill MacCormick、後にHATFIELD AND THE NORTHに参加するPhil Millerといったビッグネームが集い製作された名盤であり、非常にポップな魅力に溢れたユーモラスなジャズ・ロック作品という趣です。インプロヴィゼーション色も強く現れており、淡いサイケデリアを描きつつ進行する様はとても個性的。大きくメロトロンが取り上げられている作品としても有名な名盤です。
2枚組、12年新規リマスター、ボーナス・トラックとして「O Caroline」のシングルverや20分を超える未発表スタジオ音源を収録、DISC2には71年12月/72年1月のスタジオ・セッション音源、72年1月/4月のBBC音源を収録(スリップケースは付いていません)
ジャケットにケース形状上によるケースツメ跡、折れなどがある場合がございます。ご了承ください。
後にTHE SPIDERS FROM MARSに参加することとなるDave Blockが在籍したグループであり、非常にポピュラリティーのある楽曲とプログレッシブな感性を絶妙に同居させた稀有の音楽性で名盤を作り上げたイギリスのプログレッシブ・ポップ・ロックグループの75年作。その音楽的な骨格はプログレッシブ・ロック版THE BEATLESなどと言われる通りキャッチーなポップ・ロック・サウンドですが、プログレッシブ・ロックとしての旨みはDave Blockのワイルドなギター、そしてキーボードのJohn Cookによるオルガン、メロトロンの洪水にあると言えるでしょう。適度に英国然とした湿り気と叙情を帯びている点も魅力的であり、プログレッシブとポップという相容れにくい要素の融合を果たした名盤です。
オリジナル・マスター・テープからの2015年デジタル・リマスター。シングル・バージョンや別バージョンや未発表曲など6曲を収録したボーナスDISC付きの2枚組
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年ライブ作。名盤「Close To The Edge」を生み出した彼らの自信が感じられる名ライブ作であり、その内容はある種、スタジオ盤以上にファンを虜にしているほどです。もはやおなじみとなったストラビンスキーの「火の鳥」でその幕を開け、「シべリアン・カートゥル」や「燃える朝焼け」「同志」「危機」と、「ラウンド・アバウト」と彼らの代表曲をたっぷりと収録。スタジオ作のクオリティーを完璧に再現するだけでなく、スタジオ作には無いドライブ感の詰まった超絶技巧、名演の数々は全ロックファン必聴です。
サイケデリック・スペース・ロックの代表格として今もなおプログレッシブ・ロックからテクノシーンまで幅広いバンドに影響を与えているイギリスのグループ、代表作と名高い75年作。その内容は、Michael Moorcockの小説をコンセプトに掲げた宇宙的な広がりを見せる荘厳なスペース・ロックであり、High Tideのメンバ−でもあるSimon Houseによるメロトロンの壮大な鳴りや、ジャーマン・シンフォニック系にも通じるような格調高いフルートもフューチャー、サイケデリック・ロックファンならずとも一聴の価値ありな名盤となっています。
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ブックレット・ステッカー付仕様、定価2500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干圧痕あり
新機軸としてメロトロンやシンセサイザー、レゲエリズムやファンクビートを取り入れているのが特徴で、ZEPらしい硬派でキレのあるアンサンブルはそのままに、様々なジャンルのエッセンスを加えた挑戦作となっています。まず注目は1曲目の「THE SONG REMAINS THE SAME」。シャープで煌びやかなギターリフ、重量級でいてダイナミックなリズム隊、緩急自在に次々と前のめりに畳み掛ける展開、威風堂々たるメロディとヴォーカル。
圧巻のスケールで聞き手に迫る後期ZEPを代表する名曲です。そして、本作ならではの聴きどころは、4曲目「The Crunge」と6曲目「D’yer Mak’er」でしょう。まずは、ファンクテイストが印象的な「The Crunge」。軽快なギターのカッティングとグルーヴィーにうねるベースにヘヴィなドラムが見事にマッチ。9/8拍子と8/8拍子が交互に現れる、踊りたいのに踊れないZEP流のファンク・ロックを聴かせてくれます。「D’yer Mak’er」では開放的なレゲエサウンドを取り入れながらも、重く硬質なドラムがZEPらしさを主張します。
妙に哀愁を帯びたサビのメロディーも素晴らしい、けだるくて楽しいレゲエ風ナンバーです。ハードさや緻密さに多様性が加わったZEPが進化したロックを聴かせてくれる名盤です。
ペーパーケース仕様、収録曲の別ミックスver収録ディスクとの2枚組、デラックス・エディション、14年デジタル・リマスター、外ビニール裏に曲目シール付き仕様、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1970年に発表されたセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』は、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の延長上に位置する作品となっています。『クリムゾン・キングの宮殿』発表後、ギタリストRobert Frippと作詞家Peter Sinfieldを除く3名が脱退を表明するも、諸事情によりGreg LakeとMichael Gilesは引き続き本作のレコーディングに参加。新たにKING CRIMSONに参加したのは、ピアニストKeith Tippett、管楽器奏者Mel Collins、ベーシストPeter Giles(Michael Gilesの実弟)、そしてヴォーカリストGorden Haskell。その結果、本作には8名ものミュージシャンの名前がクレジットされることになりました。音楽的にはデビュー・アルバムと同一線上で捉えることも可能ではありますが、例えばKeith Tippettのジャズ・ピアノをフィーチャーした「キャット・フード」、あるいは、ホルスト作曲の組曲「惑星(火星、戦争をもたらす者)」を思わせるリズムとカオティックなメロトロンが凄まじい相乗効果を生む「デヴィルズ・トライアングル」など、新たな試みも行われています。なお本作の後、Greg LakeはEMERSON, LAKE & PALMERとして再デビュー、そしてMichael GilesとPeter Gilesの兄弟はすでにKING CRIMSONを脱退していたIan McDonaldと共にMcDONALD AND GILESを結成します。
ビート・ロックグループとしてその歩みをはじめ、アコースティックでジェントリーなプログレッシブ・ロックを作り出したドイツのグループの72年作。ポピュラリティーのある優しげなメロディーを持つ名盤としてだけでなく、サイケデリックな質感を残した味わいのあるシンフォニック・ロックとして、そしてメロトロンがこれでもかとフューチャーされた作品としてプログレッシブ・ロックファンの琴線に触れるアイコンに恵まれており、ジャケット通りドイツの寓話の世界をのぞくようなファンタジックなサウンドを構築しています。
廃盤希少、紙ジャケット仕様、SACD/CDハイブリッド、シリアルナンバー入り、ブックレット付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
Robert John GodfreyがENID結成以前にリリースした初ソロ作。73年作。格調高く優雅な、ロマンティシズム溢れる名品。
90年規格、「BRITISH ROCK HISTORY ON CD VOL.12 CHARISMA」、定価2427+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
解説に若干カビあり
73年発表の2ndアルバム。メロトロンを全編に配した重厚な音作りと叙情的なメロディーがたいへん美しくドラマティックな名盤。サビ部分での洪水のようなメロトロンが印象的な一曲目「Masquerade」、優しく繊細なメロディーを持つ二曲目「Sunset And Evening Star」、叙情的なメロディーと後半部分のウィッシュボーン・アッシュ顔負けのツイン・ギターが胸を締め付ける「Song」、静と動の対比による曲展開がドラマティックな大曲「Children」など、どの曲も良く練り上げられた名曲揃い。
紙ジャケット仕様、SHM-CD
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、盤に目立つキズあり、若干圧痕あり
71年発表の第三作「And Other Short Stories」。劇的なチェロの調べで幕を開ける本作は、アコースティックなサウンドを主体にさまざまな曲想の作品が並んでいます。 前二作での試みは着実に結果を生み、オーケストラを完全に楽器の一つとして使いこなしたシンフォニックなアレンジは、これまでで最高。 タイトル通り、比較的短い曲を集めており、曲数も今までで最も多いです。 オーケストラ・アレンジはMARTYN FORDに交代。 プロデュースはウォーリー・アレンとグループ。 管弦によるアレンジ含め、アコースティックな音を活かしたフォーク風のファンタジックな楽曲で充実した作品。 オーケストラはアレンジの手段として的確かつ集中的に使用されるようなっており、 特に最終曲はすばらしいでき映え。 また、メンバーのStuart Woolly WolstenholmeやLes Holroydの作品がいかにもこのグループらしい優美なメロディック・サウンドであるのに対して、リーズは積極的に様々な方向へとアプローチしてそれぞれに質の高い作品を生んでいます。 それでいながら全体に散漫な印象を与えないのは、アコースティックな美しさを強調した幻想的なサウンドという通奏低音があるせいでしょうか。 どこを取っても美しいメロディとパストラルなアンサンブル。 オーケストラ嫌いの方でも、このアルバムのサウンドの湛える淡い情感には魅せられることでしょう!
シンセ、メロトロン、ピアノ、フルート、ヴァイオリンを操るマルチ奏者、カルロス・カルカモ率いるグループ。75年作の1st。手数が多くアグレッシヴながら安定感抜群のドラムを土台に、キーボード&ギターがテクニカルかつ流麗なフレーズを応酬する叙情性溢れるジャズ・ロックが持ち味。テクニカルなパートだけでなく、アコースティック・ギターとヴァイオリン&フルートによるリリカルなパート、メロトロンの洪水とフラメンコ・ギターによるスパニッシュなパートなど、陰影に富んだ構成も魅力。名作。
CD+DVDの2枚組、DVDはNTSC方式、リージョン2、日本語字幕あり、ボーナス・トラック2曲、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ケースにスレあり
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