2014年10月28日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日・今日と世界各国より輸入盤が届きましたので、店長オススメの作品をピックアップいたしましょう。
まずは、イタリアから届いた新譜を2枚ご紹介。どちらも素晴らしいですよ~。
イタリア北西部はトリノ出身のKey奏者Nico Comoglioを中心に90年代はじめに結成されたグループ。92年と93年にアルバムをリリースした後、いったん解散。復活作となる2010年作3rd。
バンコばりの格調高くクラシカルなキーボード・ワーク、そして、P.F.M.ばりに溢れるイタリアならではの詩情。
70年代イタリアン・ロックのDNAを継ぐ正統派と言える新鋭グループによる出世作が紙ジャケで新規リイシュー!
イタリアはミラノの南東に位置する都市ピアチェンツァ出身で08年に結成。女性ヴォーカルのSara Alianiをはじめ、サックス奏者を含むジャジーなイタリアン・プログレ新鋭グループ。2014年作3rd。
カンタベリーに通じる柔らかで優美なジャズ・ロック・フィーリングを軸に、浮遊感や緻密さを加えるポスト・ロック&アヴァン・ロック・フィーリング。
美声女性ヴォーカルにもうっとり。
イタリアから再入荷した人気盤を2枚セレクト!
あのMUSEO ROSENBACHのヴォーカルと、どこまでも70年代プログレの遺伝子に埋まったKey奏者を中心とする新鋭グループだって!?
イタリアが誇る現代チェンバー・ロック最高峰のグループによる2010年作。
レッドゾーンを振り切るテンションみなぎる演奏は、ヘンリー・カウやクリムゾン『太陽と戦慄』にも負けてない・・・。
それにしても圧倒的な強度。
YUGENをリリースするレーベルAltrock Productionsは注目ですよ~。こちらの記事で特集しておりますので、チェック是非。
名盤ざくざく。
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05年に実験的なロックのためのフェスを開催するために設立され、翌06年に、YUGENの作品をリリースし、レーベルとしてもスタートしたイタリアに本拠を置くAltrock Productionsを特集!
月初めに新入荷してすぐに売り切れた人気新譜が再入荷!
2012年に結成され同年にデビューしたスウェーデンの新鋭プログレ・バンド。2014年作2nd。
この透明感溢れるリリシズムとファンタジー。これぞ北欧プログレの魅力ですよね。
アネクドテンに通じるタイトさもあって、このバンドは良いです。
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90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
フランスのMUSEAレーベルより世界デビューしたこの日本のプログレ・バンドも再入荷。
まさかこの日本に、MARCUS VIANAやLOST WORLDのリーダーに匹敵するヴァイオリン奏者が居たとは・・・。
この圧倒的な技巧と躍動感、そして繊細なピアノ/キーボード。この日本の新鋭、ずばり完成度高いです。
ヴァイオリン入りのプログレ新鋭と言えば、ロシアのLOST WORLDが人気ですが、同じロシアから素晴らしいバンドが登場しています。ご紹介いたしましょう。
ずばりLOST WORLDに比肩する、ロシア注目の新鋭、鮮烈な2014年デビュー作!
ベテランで言えばAFTER CRYINGにも肩を並べるクラシカルなシンフォを聴かせますよ~。
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LITTLE TRAGEDIESとLOST WORLDを双頭に、豊かなクラシック音楽の土壌に根ざしたダイナミックかつ格調高いプログレ・グループが続々と登場しているロシアのプログレ新鋭シーンを特集!
ロシアと言えば、このグループもオススメです。
歌心溢れる強力シンフォ・グループによる2010年デビュー作ですが、圧倒的なメロディ・センスと、「静」と「動」との鮮やかな対比を持った大注目作!
今年リリースされた2ndアルバムも人気です!
6月に発売されて以来、コンスタントに売れているフランスのプログレ新鋭による2014年作も再入荷いたしました。
メロトロン、ソリーナ、ローズ、ハモンドなど、ヴィンテージ・キーボードがこれでもかと溢れるファンタスティックなフランス新鋭!
んと、あのアトールの名ヴォーカル、アンドレ・バルザーもゲスト参加した2014年快作!
ここからは英フォーク/アシッド・フォークを3枚ピックアップいたしましょう。
わずか99枚しかプレスされなかった幻の英フォーク盤で、ジャケも地味なんですが、この儚い美しさはただごとではありません!
ヘロン~イサカ~ゴーキーズのファンは必聴ですよ~。
メロトロン入り英フォークの名盤、はたまたクリスチャン・フォークの名盤として語られてきた一枚ですね。
ただでさえふわふわと夢見心地なサウンドなのに、そこにメロトロンが入ってきてもう現実とは思えないものすごいまどろみ感が聴き手を包み込みます。
嗚呼、極上・・・。
人組の英フォーク・グループ、75年にDEROYレーベルよりリリースされた唯一作。
この素っ頓狂なリコーダーとヘロヘロ気味のヴォーカル。
これぞアシッド・フォークの醍醐味だなぁ。
60年代のビートリッシュなポップ・ファンにオススメの作品を3枚セレクト。
このたび、米LION PRODUCTIONSよりデジパックで新規リイシュー!
60Sポップマニアには言わずと知れた、『チューブラー・ベルズ』のプロデュースでも有名なトム・ニューマン率いるサイケ・ポップ・バンドですね。
68年の唯一作の前に宅録した音源なんですが、これがビートルズ度もあって、サイケ・ポップとしてむしろ魅力的かも!
ペルーのビートルズと言えば?
この1曲目と2曲目のとめどない美メロとリリカルなピアノときたら!
まるでポール・マッカートニーとニッキー・ホプキンスがデュオを組んだみたいにマジカルですよね。
ポール・マッカートニー好きにオススメと言えば、最近リイシューされたこれは激レコメンド!
ポール・マッカートニー風というとエミット・ローズみたいなポップな作風が多いですが、これは「Maybe I’m Amazed」タイプのロックなポール直系で、ウィングスのファンはたまらないだろうなぁ。
ナッシュビルからのウィングスへの回答!
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英米ロックファン注目のリイシューレーベル韓国のBIG PINKより新譜が届きましたのでご紹介!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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70年に自主制作され、わずか99枚しかプレスされなかった幻の英フォーク作品。男性6人の編成で、メンバーの楽器クレジットにはチェロやリコーダーやピアノの表記があるとおり、メランコリックなギターのバッキングを基本に、ストリングスがもの悲しくも叙情的な旋律を奏で、ピアノもそっとリリカルなメロディを奏でます。ヴォーカルも魅力的で、ヘロンのメンバーの一人として居ても違和感がないような、素朴でいて切ない歌声が印象的。流麗なメロディも特筆。この儚い美しさはただごとではありません。英国の深い森の空気感いっぱいで、ヘロンなどメロディが美しいフォークのファンから、イサカなどドリーミーなサイケ・フォークのファン、90年代以降で言えばゴーキーズあたりのファンまで、これは掘り出し物の一枚。オススメです!
74年にリリースされながらほとんど流通せずに幻となった英国フォークの激レア・アイテム。男女ヴォーカルによる美しいヴォーカル&ハーモニーと叙情的なメロディー、そしてそのバックで鳴り響く幽玄なメロトロン。トラッド色はほとんど無く、泣き、泣き、泣きのメロディー&フレーズで構成された幻想的なサウンドに終始夢見心地の名作。
ヴィンテージ・キーボードやエレクトリック・ブズーキを操るマルチインストゥルメント奏者、MOTISことEmmanuel Tissot率いるグループ。2014年作6th。ANGE直系のシアトリカルなシンフォニック・ロックを軸に、MALICORNEに通じるフレンチ・トラッドのフレイヴァーが香るサウンドが持ち味。とにかくメロトロンM400やソリーナやローズやハモンドなどヴィンテージ・キーボードがこれでもかとフィーチャーされていて、特にメロトロンが大活躍!幻想的に溢れるメロトロンをバックにリリカルに紡がれるハモンド、そして、スティーヴ・ハケットを彷彿させる格調高いマンドリンやブズーキが織り成すファンタスティックなアンサンブルは、ジェネシス〜アンジェあたりのファンはたまらないでしょう。MOTISによるフランス印象派絵画のように柔らかで親しみやすいハイ・トーンのヴォーカルとフックあるメロディも特筆。なんと、アトールの名ヴォーカリスト、アンドレ・バルザーがゲスト参加し、1曲でヴォーカルを担当。この曲がまた素晴らしい!アナログ的な温かなサウンドプロダクションも印象的で、70年代の発掘作品と言っても分からないでしょう。これはシンフォニック・ロックのファンは必聴の快作!
06年にロシアはモスクワで結成された新鋭プログレ・グループ。EL&P、U.K.、イエス、ジェネシス、クリムゾン、ツェッペリンに影響を受けたKey奏者でコンポーザーのSergey Bolotovを中心にキーボード・トリオとして活動をスタートし、ヴァイオリン奏者やフルート奏者やギタリストをゲストに迎えて録音され、2014年にリリースされたデビュー作。まるでキース・エマーソンのような重厚かつテンションみなぎるピアノと艶やかに舞い上がるヴァイオリンとがダイナミックに躍動するオープニングから、デビュー作とは思えない鮮烈なプログレを聴かせます。シャープなドラム、ジャズ/フュージョンの確かな素養を感じるベースによるリズム隊も安定感抜群で特筆。瑞々しくリリカルなピアノに、フルートやヴァイオリンが静謐に響く映像喚起的なパートも素晴らしいし、レ・オルメ『フェローナ〜』ばりのキーボード・プログレもカッコ良いし、クラシカルなプログレとして、同郷の新鋭LOST WORLDや、ベテランで言えばハンガリーのAFTER CRYINGあたりと肩を並べる、と言っても過言ではないでしょう。これは素晴らしい作品。ヴァイオリンとフルートをフィーチャーしたシンフォニック・ロックのファンは必聴!
5人組の英フォーク・グループ、75年にDEROYレーベルよりリリースされた唯一作。オリジナルは、現存するのは1枚のみと言われる超激レア盤。アコギとマンドリンによる心和むアルペジオ、木訥とした男性ヴォーカル&ハーモニー。ちょっぴり音程が不安定なヴォーカルや素っ頓狂なリコーダーなど、アシッド臭もあり。OBERONなどプライヴェート・プレスの英フォークのファンは必聴ですね。
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