2014年10月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
1、2枚目は、昨日入荷したプログレ新譜をご紹介いたしましょう。どちらも好作品でおすすめですよ~。
バンド名、シド・アーサーの「シド」はシド・バレッドからで、「アーサー」はキンクスのアルバムからって良いですね~。
さらに、出身はカンタベリーで、レーベルはHARVEST。ヴァイオリン奏者のおばさんはなんとケイト・ブッシュ。たまらないですね~。
音の方もモダンな透明感あるPOPセンスとヴィンテージなサイケフレイヴァーが合わさってグレイト!
90年代以降のプログレ新鋭シーンでは、北欧やイタリアに一歩リードされつつも、プログレの本場イギリスからも好グループが登場してきています。
その筆頭がBIG BIG TRAIN。
往年のプログレと新鋭プログレをつなげる特集記事「プログレ温故知新」の中で紹介しておりますのでチェック是非。
「プログレ温故知新」ポンプ・ロック【定番】MARILLION -> 【新鋭】BIG BIG TRAIN
その他、英国プログレ新鋭はこちらの記事でチェック是非。
【関連記事】
90年代以降のプログレシーンを盛り上げる北欧スウェーデンやイタリアに負けじと、本場イギリスからも、イエスやジェネシスやクリムゾンなど往年のグループのDNAを継いだ好グループが出てきております。注目の作品をセレクトいたしましょう。
2012年に結成され同年にデビューしたスウェーデンの新鋭プログレ・バンド。2014年作2nd。
この透明感溢れるリリシズムとファンタジー。これぞ北欧プログレの魅力ですよね。
アネクドテンに通じるタイトさもあって、幻想性とハードエッジさとのバランスが見事。
これはおすすめです。
カケレコには「北欧プログレ新鋭」というカテゴリーがございます。
90年代以降の北欧出身のプログレ新鋭に限定したカテゴリーです。人気順でご覧ください。
ここからは、昨日売れた作品の中から店長おすすめ作品を取り上げていきましょう。
まずは、北欧とともに現代プログレシーンを引っ張るイタリアからピックアップ。
ムゼオ・ローゼンバッハが好き?レ・オルメ『フェローナとソローナの伝説』も好き?それで何か新鋭が聴きたい?ずばりこれしかないでしょう。
イタリアの新鋭ヘヴィ・シンフォ・グループ。ムゼオのヴォーカル在籍で話題になった2010年デビュー作に続く、2013年作2nd。
ヴォーカルは交代となりましたが、前任のガリフィに近い声質&声量を持つヴォーカルで文句なし!そして、何といっても往年のイタリアン・ロックを受け継ぐアンサンブル。
往年のイタリアン・ロックのファンは、歓喜すること間違いなしな傑作ですよ~。
ムゼオなど往年のヘヴィ・シンフォ・バンドのDNAを継ぐバンドはこちらでまとめていますので試聴是非!
イタリアと言えば、チェンバー/アヴァン・ロック・シーンも活況で、それを引っ張るAltrockレーベルは注目です。
Altrockの看板バンドYUGENのギタリストによるプロジェクトによる2013年作。
これがもう虚ろなフィメール・ヴォーカル、メロトロンやヴァイヴがこの世のものとは思えない幽玄なる美を演出するチェンバー・シンフォの大傑作!
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05年に実験的なロックのためのフェスを開催するために設立され、翌06年に、YUGENの作品をリリースし、レーベルとしてもスタートしたイタリアに本拠を置くAltrock Productionsを特集!
往年のオルガン・ロックから2枚をセレクトしましょう。
まずは英国から。この作品は、せみま~る氏のロック・ダイビング・マガジンで紹介されているのを読んでずっと聴きたいと思っていて、CD化された時は歓喜しました。
レーベル管理上、品質が悪く、入荷のたびにがっかりしてしまうことも多いのですが(あまりに酷く、中古で売らざるをえないこともしばしば・・・)、内容はグレイトですよ~。
ブリティッシュならではの陰影のあるメロディーとクラシカルなオルガン・ワークが素晴らしい71年作2nd。
プライヴェート・プレスの激レア盤なんですが、ゾンビーズのファンにオススメしたい流麗でメロディアスな好盤なんです。
この気品のあるオルガンとメロディがたまらない☆
米国の人気盤がこちら!
パープルとツェッペリンが融合してサイケに接近したみたいなグループがなんとアメリカに居るって?
そんでジャケットはまるでキーフだって!?
英米ロックは好きだけど、サイケはどこから聴いていいか分からない。そんなリスナーのための特集がこちら!
SSW/フォークからもピックアップいたしましょう。
相変わらず韓国の紙ジャケレーベルが人気です。
アメリカ東海岸はボストンで活動していたSSW、74年の唯一作。
ペンタングルの2人ばりにギターがうまくて、さらにメロディ・センスも抜群って、このSSW、凄いぞっ!
アメリカのSSWと言えば、カケレコ的におすすめなのが、米南部のSSW。こちらの特集をチェック是非!
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ブルース〜R&B、ゴスペル、カントリーなど、アメリカのルーツ・ミュージックを見つめなおし、ロックのダイナミズムとともに鳴らした芳醇なサウンド、米スワンプ・ロック/ルーツ・ロックを特集。
韓国BIG PINKレーベルからの新譜も人気です。
英国のブリジット・セント・ジョンに比肩する女性SSWをなんとオーストラリアで発見!サンディ・デニーのファンも是非一聴を。これはすばらしいですよ~。
今月のBIG PINK新譜はこちらの記事で特集いたしました。
【関連記事】
英米ロックファン注目のリイシューレーベル韓国のBIG PINKより新譜が届きましたのでご紹介!
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いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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土曜日に239枚の中古CDを放出し、昨日は、中古セールで1600枚を一挙値下げ。
中古CDコーナーは在庫大充実中ですので、リストをチェック是非。
紙ジャケの在庫も充実中。国内盤紙ジャケットCDのみに限定したリストはこちら!
聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
「カケレコのとことん査定」、詳しくはこちら。
http://kakereco.com/about_assess.php
米アラバマ産5人組サイケ・ハード・バンドの71年唯一作。原盤は600ドルオーバーの超レア盤としても有名。夢に出てきそうな薄気味の悪いジャケットにまず釘付けになりますが、サウンドの方も“奇妙”と言うのとはまた別物ながら独特の湿った空気感を孕んでいます。ブルース/ジャズを基調とした武骨なサイケ・ハードにプログレ/ジャズ・ロックのエッセンスをまぶしたといった印象。ギターのStan Leeはブルージーな激渋ソロから西海岸フィーリングのジャムまで見事な表現力です。特筆すべきは、深刻なハモンド&深いエコーのかかった激情ヴォーカルが印象的な組曲調の長尺ヘヴィ・サイケ「The Change」。粗削りながら、パープル/ツェッペリンが融合してサイケに接近したようなクラシカルでドライヴ感溢れる英国的名曲です!
イタリアのチェンバー・グループYUGENのギタリストによるプロジェクト、13年作。あまりに格調高く静謐に鳴らされるピアノ、甘美なメロトロン、波打つストリングス、彼方から届くヴァイブの音が有機的に結びついていく鳥肌モノのアンサンブル。そこに虚ろで物悲しい表情を持つ女性ヴォーカルが加わると、このバンドならではの底の知れない深みを持った音世界へと吸い込まれていきます。YUGENのメンバーを擁するだけあって、各楽器が前衛的かつ知的な音の掛け合いを聴かせるパートも登場し、チェンバーロックらしいダークさと緊張感がより作品の世界観を広げているのも特筆すべき点。全編にわたり、この世のものとは思えない幽玄なる美を湛えたチェンバー/シンフォニック・ロックの傑作!
イタリアの新鋭ヘヴィ・シンフォ・グループ。ムゼオのヴォーカル在籍で話題になった2010年デビュー作に続く、2013年作2nd。ヴォーカルは交代となりましたが、前任のガリフィに近い声質&声量を持つヴォーカルで文句なし!そして、何といっても往年のイタリアン・ロックを受け継ぐアンサンブル。鋭角かつ厚いトーンのギターがここぞの変拍子で鮮烈なフレーズを聴かせ、時にゆったりとメロディアスなフレーズを奏で、そのバックでは、キーボードが荘厳に鳴り響き、メロトロンが溢れる。前面には出てこないものの、流麗なフレーズを奏でるピアノや艶やかなヴァイオリンがイタリアならではのクラシカルな気品をもたらしています。時に陽光が射すような、ファンタスティックなパートも織り交ぜられ印象的。ムゼオ・ローゼンバッハはもちろん、レ・オルメ『フェローナとソローナの伝説』に通じる荘厳なオルガン・プログレの要素も受け継いだドラマティックなサウンドは、往年のイタリアン・ロックのファンは、歓喜すること間違いなし。これは傑作です。
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