GEM11(FLAWED GEMS) 【2010年発売CD】
パープルとツェッペリンが合体してサイケに接近したみたいなグループがなんとアラバマに!? そんでジャケットはまるでキーフみたいだって!?
米アラバマ産5人組サイケ・ハード・バンドの71年唯一作。原盤は600ドルオーバーの超レア盤としても有名。夢に出てきそうな薄気味の悪いジャケットにまず釘付けになりますが、サウンドの方も“奇妙”と言うのとはまた別物ながら独特の湿った空気感を孕んでいます。ブルース/ジャズを基調とした武骨なサイケ・ハードにプログレ/ジャズ・ロックのエッセンスをまぶしたといった印象。ギターのStan Leeはブルージーな激渋ソロから西海岸フィーリングのジャムまで見事な表現力です。特筆すべきは、深刻なハモンド&深いエコーのかかった激情ヴォーカルが印象的な組曲調の長尺ヘヴィ・サイケ「The Change」。粗削りながら、パープル/ツェッペリンが融合してサイケに接近したようなクラシカルでドライヴ感溢れる英国的名曲です!
LOVE LIVE LIFE + ONE/LOVE WILL MAKE A BETTER YOU
71年作、ジャパニーズ・ロック黎明期に録音されたプログレッシヴなスーパー・セッション・アルバム!
2,090円(税込2,299円)
テキサス・サイケの筆頭グループ、67年発表の傑作2nd
「フォーク・ロック界のジミヘン」の異名をとる黒人ミュージシャンArthur Lee率いるLA産サイケ・フォーク・ロック・バンド、67年傑作3rd!
QMSの中心メンバー、68年にリリースした唯一のソロアルバム、アシッド・サイケ・フォークの大傑作!
カリフォルニア産ソフト・ロック/ポップ・サイケの伝説的グループ、完璧な構築美と当時最新の録音技術が噛み合ったマジカルな68年唯一作!
68年リリースのUS産エクスペリメンタル/電子サイケ屈指の傑作
ニューハンプシャー州フリーモント出身、アウトサイダー・サイケの極北!伝説の三姉妹バンド、69年1st
70年作、強烈にメロディアスなテキサス出身サイケ・ハード、メロトロンが炸裂!
ずばり元祖ヘヴィ・メタル!アメリカ産轟音ハード・ロックの大傑作、71年作2nd
カプリコーン・レーベルからの75年作2nd、英国スタイルのハード・ロック逸品!
米オルガン・ハード71年作、メロウな曲で強調される埃っぽくも哀愁漂うメロディはDEREK & THE DOMINOSを彷彿とさせる素晴らしさ
陰影に富んだハモンド、シリアスな雰囲気を湛えたUSサイケ・プログレ、69年作
ツェッペリン旋風の中から生まれた1971年のアメリカン・ハード・ロック名作特集!
アメリカらしいキャッチーなメロディを持つハード・ロックももちろん魅力的ですが、コアなブリティッシュ・ハード・ロックのファンを唸らせるディープな名作もアメリカに数多く残されています。ツェッペリン旋風の中から生まれた1971年のアメリカン・ハード・ロックを特集いたしましょう。
米国というより英国っぽい?陰影あるメロディアスな曲が魅力のUSサイケをセレクト!
英国バンドの影響を感じさせるようなメロディアスなサウンドを聴かせるUSバンドをピックアップ!
ジャケットもインパクト大。アメリカの17歳が生んだ英国フィーリング溢れるハード・サイケ〜MEET THE SONGS 第35回: FELT/『FELT』〜
ジャズやブルースを取り込んだ完成度の高い楽曲が光る米ハード・サイケの傑作、FELT の『FELT』をピックアップ。
ヘヴィなサイケだったり、ソフトでドリーミーなサイケだったり、ガレージ系だったり、ほんのりサイケなルーツ・ロックだったり、あとアウトサイダーだったり、エクスペリメンタルでぶっ飛んだサイケだったり、無謀にもサイケを12の小カテゴリに分類!
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曲が良いごった煮アートロック(9 拍手)
けんたろうさん レビューをすべて見る
Disk-Union界隈から発売されたUSサイケデリックロックのガイド本で、ジャズロック/プログレッシヴロック系として絶賛されていたバンドです。原盤はへヴィプログレッシヴロックバンドWhalefeathersが2作を残したNascoレーベルから発売されています。いきなり美しいバラード曲で始まり肩すかしされますが、儚い印象がある名曲です。以降は骨太な演奏とソフトな歌声で強力なアートロック調の曲を聴かせます。10分以上の大曲は完全にプログレッシヴロックでギター/オルガンのソロを楽しみながら物語性の強い曲が展開されます。リーダーで全曲を担当したギタリストは当時17歳であったようですが、若さで飛ばすだけではなく引きも良い名曲をつくっており感服します。
恐るべし10代!ハードサイケの名作!!(7 拍手)
JJさん レビューをすべて見る
このバンドは、ビートルズサウンドを色濃く受けたようなPOPサウンドと、ハード・サイケが織り成すハーモニーに、JAZZロックなどの要素も取り入れ、絶妙なバランスでバンド独自のサウンドを仕立て上げており、このあたりが数多くのサイケ・マニアを引き付けている要因でしょう。しかも、楽曲からギター、ボーカルを手がけるマイク・ジャクソンはこの時、弱冠17歳にしてこれだけの作品を作り上げてしまったのです。何度聞いても飽きの来ない名作であり、オリジナル盤の入手困難度以上に価値ある一品です。
悲観的でいいメロディが詰まった佳作(6 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
このCDが自宅の棚の中で行方不明になってしまい、やっと出てきました。71年アラバマ出身、若干17歳のギタリスト兼シンガー兼リーダー、というグループです。一枚きりでいなくなったバンドって、つい適当な棚に入れてしまって…というパターンです。率直に申し上げて演奏はそこそこ。ギターは、最後まで弾けるのかはらはらさせますし、リズムもモタったり走ったりします。でも、そんなことはこの盤の魅力に何ほどの影響も与えません。
この盤の良さは過剰な湿り気です。米国産とも思えません。アラバマの周囲を見渡しても、彼らに影響を与えそうなバンドはなかったはず。少しヨーロッパ的な情緒をたたえた曲は、ハードにリリカルに乱舞し、ユーザーの気持ちを鷲掴みします。唯一達者だと思うのがハモンドでありまして、ハードな曲でもバラードでもグループを支えます。サイケというほど酩酊感はないです。グランド・ファンクの悲観的な部分だけをフォーカスしたような曲たちです。
ごりごりしたところがなくて、聴き疲れしません。ときどきヴァーティゴ・レーベルのマイナーバンドを聴いているかと錯覚します。そして運命のファズ・ギターです。表紙のお化粧人間をずっと男性と思っておりました。どうも女性みたいですね。
美しい旋律に溢れたアートロックの傑作(5 拍手)
けんたろうさん レビューをすべて見る
あまりに気に入ってもう1枚購入することにしました。このレコードの原盤が発売されたNASCOレーベルは自主独立系のマイナーレーベルであるようですがへヴィオルガンロックのWHALEFEATHERSが2枚の傑作を残していることで(特に荘厳なオルガンプログレである1969年の1stは傑作!リマスターCD再発を強く希望)アメリカのマイナーサイケ・ハード・プログレの愛好家には良く知られています。同じくNASCOから発売されたこのFELTは原盤がWHALEFEATHERSとは比べられないほど希少で高価なため、この再発で聴けることになり嬉しく思っています。意表をつく美しいバラードから始まり、テクニカルなギター/オルガンを中心としたへヴィジャズロックが続きます。いずれも旋律が劇的で美しくテクニックだけのジャズロックとは大きな違いがあります。英国のCOLOSSEUMの傑作2nd「ヴァレンタイン組曲」に似た楽曲で構成されています。ただしジャケットアートが個人的には今ひとつです。
古き良き時代のサウンド(3 拍手)
さん レビューをすべて見る
ジョンレノン風のボーカルから入る静かなサウンドからジャージーなサウンドに移り、ときに叙情的に、ときにアグレッシブに展開していきます。
そして表現力かつ力強さのあるボーカル!本格的な70年代のサウンドに心が満たされます。