2014年9月30日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
今日の「MEET THE SONGS」はグリニッジ・ヴィレッジで活躍した女性フォーク・シンガー、カレン・ダルトンの69年作『IT’S SO HARD TO TELL WHO’S GOING TO LOVE YOU THE BEST』をピックアップいたします。
カレン・ダルトンはオクラホマ州出身で、ブルースに魅せられて12弦ギターとバンジョーを習得。60年頃にはNYに移り住み、グッリニッジ・ヴィレッジで活動を始めます。
一緒に演奏したこともあったボブ・ディランやフレッド・ニールも魅せられた才能を持つカレンですが、2つのアルバムを残したのみ。アルコールとドラッグ中毒により55歳で生涯を閉じます。
ディランも自伝の中で「ビリー・ホリデイのような声を持ち、ジミー・リードのようにギターを弾き、そのスタイルを貫いていた。」と書いているように、カレンの歌声はビリー・ホリデイを引き合いに出されることが多く、高音のハスキー・ヴォイスで気だるいその歌声は、彼女の心の声をひしひしと伝えるかのように聴く人の心を揺さぶります。
デビュー作となる『IT’S SO HARD TO TELL WHO’S GOING TO LOVE YOU THE BEST』ですが、すでに自己のスタイルが確立されていて堂々たる歌いっぷり。カヴァー曲中心ながらどの曲もカレンの色に染まり、危うい魅力を出す歌声にグッと引きこまれてしまいます。
それでは、オープニングを飾るフレッドニールのカヴァーからお聴き下さい!
こちらはシティ・ブルースの確立者として有名なリロイ・カーのカヴァー。
いかかでしたか?
「MEET THE SONSG」は、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。またお会いいたしましょう。
米アシッド・フォークを特集したこちらのジューク・ボックスも合わせてご覧ください!
女性フォーク・シンガーをもっと聴きたい方はこちら!
71年2nd。カレンの素朴で暖かな歌声と、名ミュージシャンによる安定感ある演奏が作り上げた、悠々たる大自然のようなアメリカンフォーク。何といってもカレンの歌が素晴らしい。ボブ・ディランが「ジミー・リードのようにギターを弾き、ビリー・ホリデイのように歌う」とカレンを賞した通りの、厚みがあり暖かな歌声。録音はベアズヴィル・スタジオ。プロデューサーはハーヴェイ・ブルックスで、ギターにエイモス・ギャレットやジョン・ホール、スティールギターにビル・キース、ピアノにジョン・サイモンなど、ウッドストックの錚々たるメンバーが演奏している。
新緑がまぶしい季節に、木漏れ日と小鳥たちのさえずりに包まれながら録音されたような、そんなソフトフォーカスのリリカルなSSW逸品だなぁ。
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ヴァシュティ・バニヤンを彷彿させる無垢な女性ヴォーカルに心洗われます。山小屋の前の野に咲く花のように可憐なプライヴェート・フォーク逸品。
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オーストラリア人が73年に京都で録音したフォーク作品なのですが、柔らかなアシッド・フォークに「和」の要素がセンス良く織り交ぜられていて堪りません。幻の名作。
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わずか99枚しかプレスされなかった幻の英フォーク盤で、ジャケも地味なんですが、この儚く美しい調べはただごとではありません!ヘロン〜イサカ〜ゴーキーズのファンなら是非。
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スティーライ・スパンがインディー・ロックをやっているみたい。ミニマムなギターワークがトラッドに尖ったポップさを加えてます。
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