2014年4月3日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
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こんにちは、カケレコ店長の田中です。
入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
試聴用の動画とともに、関連する特集記事やジュークボックス・コンテンツやニッチな中古リストをご紹介してまいります。
今週は世界各国から入荷が届いて、新譜、売り切れていた人気旧譜ともに在庫豊富。
試聴しながら、みなさまにとってぴったりの一枚をお探しください。
それでは、一枚目は、近年、続々と好グループが輩出されているチェンバー・ロック/アヴァン・ロックの中で、南米代表と言える名グループによる2014年新譜からまいりましょう。
アルゼンチンが誇る新鋭チェンバー・ロック・バンドと言えば?SLAPP HAPPYやCOSのファンにはたまらない女性ヴォーカルのコケティッシュ声炸裂!
FACTOR BURZACOの作品をリリースしたALTROCKレーベルから、もう一枚、人気作をピックアップ!
小山田圭吾がギターで参加した最近のYMOに、70年代当時のハットフィールドのメンバーが飛び入り参加!と言えば、この素晴らしさが伝わるでしょうか!?
注目のALTROCKレーベルの在庫をカケレコ人気順に表示いたしましょう。チェックどうぞ!
ALTROCKレーベル所属の筆頭格と言えばYUGENですが、その新鋭ともコラボするなど、今でも精力的なベテランの最新ライヴ盤がこちら。イタリアにおけるチェンバー・ロックの源流ですね。
カンタベリーと地中海のエッセンスがブレンドした芳醇なイタリアン・ジャズ・ロックの名バンドPICCHIO DAL POZZOの地元ジェノヴァでの2010ライヴ!
チェンバー・ロック系のレーベルと言えば、ALTROCKとともにフランスのSOLEIL ZEHULレーベルも注目ですね。
英語ではなく、まるでコバイアのような異言語で歌っていますし、まさか00年代のアメリカにこんなバンドが出てくるとは!マグマや吉田達也のファン、COSなどベルギーのジャズ・ロックのファンは必聴!
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マグマに魅せられたZEUHL(ズール)系の新旧作品をリリースするフランスのSOLEIL ZEHULレーベルのカタログから注目の作品をピックアップ。
アヴァン系/ジャズ・ロック系の新鋭プログレで、カケレコ一押しなのが、フランスのこのバンド!
レビュワー5人が満点評価!クリムゾンやカンタベリーのファンは必聴の新鋭グループをフランスで発見!!
さぁ、ここからはユーロ・ロックの人気リイシュー盤をピックアップしてまいりましょう。
まずはイタリア!
76年のイタリアの地でこんなにもポップでルーラルな愛すべき作品が生まれていたとはオドロキ!スタックリッジやクラトゥやアンソニー・フィリップスあたりのファンは是非に!
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「イタリアン・ロック?プログレ聴かないしな~。」 そんなあなたにオススメしたい『プログレ嫌いなロック・ファンにこそ聴いて欲しいイタリアン・ロック・セレクション!』
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ビートルズの最高傑作と言えば? 一番好きなアルバムは?となると、なかなか一つに絞れませんが、ロックの進化において最も影響を与えた作品と言えば『サージェント・ペパーズ~』でオーケーではないでしょうか。『サージェント・ペパーズ~』影響下に生まれたユーロ産サイケ・ポップをご紹介!
イタリアからもう一枚、紙ジャケで新たにリイシュー!
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」のロック・ヴァージョン!これぞイタリアン・ロックですね!
CAPSICUM REDの作品をリリースしたBLA BLAレーベルのもう一つの人気作品と言えばOSAGE TRIBE。特集しておりますので、あわせてご覧ください。
イタリアのプログレを中古でお探し? P.F.M.やBANCOなど定番からディープな作品まで、在庫豊富にございますよ~。中古リストを人気順でどうぞ!
さぁ、ドイツからもピックアップしてまいりましょう。ドイツと言えば、ANYONE’S DAUGHTERやNOVALISなど叙情派シンフォが魅力ですが、このグループも魅力的ですよ~。
ベテランとは思えないフレッシュな復活作も近年続々とリリースされて嬉しい限りですが、その中でもハイクオリティと言える作品ですね!
巧みなリズム・チェンジによって場面を切り替えながら、映像喚起的にストーリーを紡ぐアンサンブルはずばりキャメル『スノーグース』直系!80年代に叙情派シンフォ名作を残したグループによる復活の2014年作!
80年代の名作も同時に入荷しております。
80年代のドイツに、こんなにもジェネシスやキャメルへの愛情に満ちた作品が生まれていたんですね。時代を考えると自主制作なのは仕方がないけど、泣きの美メロに溢れた叙情派シンフォの名品ですよ、これ!
我らがニッポンの名作リイシュー盤もピックアップいたしましょう。
手塚治虫氏による劇場用アニメ映画「千夜一夜物語」のサウンドトラック。演奏は日本を代表するブルースロックバンド=ヘルプフル・ソウル、音楽監督はレジェンド冨田勲氏!
カケレコには、実は日本の70sロックの中古在庫も豊富なのです。最近、買取でたくさん良質なリイシュー盤が入りましたよ~。チェックどうぞ!
さぁ、ここからは英米のロック・リイシュー盤をピックアップいたしましょう。
トラッド・フレイヴァーを加えた10ccといった感じ!? スティーライ・スパンのオリジナル・メンバーによるニッチ・ポップ度高しな佳作!
カケレコが地道に品揃えに力を入れているのがイギリスのSSWやルーツ・ロック。中古も豊富ですよ~。
アメリカのハード・ロックからピックアップいたしましょう。
ツェッペリンにキース・エマーソンがゲスト参加したみたいなグループがアメリカにいるって!?
もう閉店してるのに居座り続ける八重樫さん…「店長!動物ジャケの続きだけどさ、僕はね、牛ジャケと言えば『原子心母』より、こっちを選ぶけどね…フッフン!」
ここからは、ルーツ・フレイヴァー溢れる濃厚なロック・ミュージックをピックアップいたしましょう。スワンプ系もカケレコの得意ジャンル!
痛快なジャケはこれぞヒプノシス!シカゴ・ブルースを土台に、英国らしい哀愁やリリシズムを加えたスケールの大きなブリティッシュ・ロックを確立したいぶし銀の名作!
カケレコは、ハーヴェストやヴァーティゴなどレーベル毎にリイシュー盤をチェックできちゃいます。
ヒプノシスやキーフなど、ジャケット・アーティスト毎に在庫を絞ることもできますよ~。
英国のブライアン・オーガー&ザ・トリニティに「俺たちが本場だ!」と言わんばかりの熱気で、ジェファーソン・エアプレインと比べると知名度は雲泥だけど、クオリティでは遜色なし!これはサイケ・ファン必聴ですよ~☆
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男性SSWのRoger Salloomとジャニスばりの女性ヴォーカルRobin Sinclairの2人を中心とするSALLOOM SINCLAIR & THE MOTHER BEARをピックアップ
DボウイやディランやJレノンやPサイモンやTラングレンなど数多くのトップ・アーティストを支えた名セッション・マン達によるバンド!グルーヴィーかつメロウで艶やかなスワンプ・ロックはさすがのスケール!
ジェシ・ウィンチェスター、ケニー・ロギンス、ジェシ・コリン・ヤングなど名ソングライターが曲を提供し、バックもウェストコーストの名手ばかり。そりゃエネルギッシュで哀愁いっぱいのスワンプ名作にきまってます!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
女性ヴォーカル、ヴァイオリン、サックスをフィーチャーしたフランスの新鋭プログレ・グループ。09年デビュー作。クリムゾンやカンタベリー・ミュージックを中心に70年代プログレやジャズ・ロックからの影響を強く感じますが、懐古趣味的な印象はまったくありません。往年の名グループの遺伝子を受け継いだ、文字通りに「プログレッシヴ」なサウンドがここにあります。「太陽と戦慄」期のクリムゾンやHENRY COWあたりの攻撃性を軸に、HATFIELDS & THE NORTHに通ずる繊細さと緻密さ、フランス的な芸術性や演劇性を融合させたサウンドは、かなりの完成度!時にミニマルなフレーズを奏で、時にささくれだったリズムギターで牙をむくギター、シャープ&タイトな強靱なリズム隊、フリーキーに暴れ回るヴァイオリン&サックス、時に荘厳なメロトロン、時にアヴァンギャルドなシンセで楽曲を飛躍させるキーボード、フランス語で歌う存在感抜群のシアトリカルな女性ヴォーカル。各パートの演奏力、アンサンブルの強度ともに抜群です。14分を越える「ODS」など、構成も文句無し。これは強力なグループが登場しました!圧巻の名作。かなりおすすめです!
カリフォルニアの新鋭ジャズ・ロック/プログレ・グループ、2012年作。オープニング・ナンバーの気持ちよさときたら!たゆたうようなカンタベリー・フレイヴァーな女性ヴォーカル、そのバックで軽快にリズムを刻むエレクトリック・ギター、ダンサンブルと言えるようなリズム隊。そんな気持ち良いサウンドにサックスが強烈なブローをお見舞いし、ゴングばりの変態ジャズ・ロックへと突入。カンタベリーやレコメンを軸に、ポスト・ロックの浮遊感やヌケの良さを加えたサウンドは実に痛快!小山田圭吾がギターで参加した最近のYMOに、70年代当時のハットフィールドのメンバーが飛び入り参加!と言えば、この素晴らしさが伝わるでしょうか。これは、名作!
78年に結成されたドイツのプログレ・バンドによる83年のデビュー作。スティーヴ・ハケットゆずりの繊細なタッチのメロディアスなフレーズ、ゴリゴリと高速ピッキングで畳みかけるフレーズ、さらにフラメンコ・ギターまでこなすテクニック抜群のギター。そして、いかにもジャーマンらしい古色蒼然とした味わいのキーボード、涼やかなフルート、線の細いセンチメンタルなヴォーカル。自主制作ということもあって、音質はクリアではありませんし、多少バタバタとしたところもありますが、それがまたこのグループの持つメランコリックな質感を引き立てている印象。キャメルやジェネシスのファンは間違いなくグッとくるでしょう。泣きの美メロとドラマティックなアンサンブルに溢れた叙情派シンフォの名品です。
78年に結成され、80年代に叙情派シンフォの名作を残したドイツのプログレ・バンド。26年ぶりとなる2014年作。伸びやかに歌い上げるギターと柔らかなトーンのリリカルなムーグによるメロディアスなリード、そして、まるでオーケストラのように壮麗に鳴りひびくストリングス。巧みなリズム・チェンジによって場面を切り替えながら、映像喚起的にストーリーを紡ぐアンサンブルはずばりキャメル『スノーグース』直系。躍動感あるリズムに乗って次々と溢れ出るファンタスティックなメロディの数々に、シンフォニック・ロックのファンは歓喜間違いなしと断言いたします。オール・インストでもまったく物足りなさはないと思いますが、ヴォーカル曲もあって、ゲルマンらしい叙情に満ちたエモーショナルな歌声がまた絶品。アコギのパートも霧に包まれたように幻想的で良いし、ピアノが転がるとバロック音楽の香りに包まれて感動的だし、これぞジャーマン・シンフォと言えるとめどない美旋律に溢れています。サウンドは明瞭ですが、ベテランらしくヴィンテージな温かみに溢れていてサウンド・プロダクションも出色。これはシンフォ・ファン必聴の名品!
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