2014年3月4日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
試聴用の動画とともに、関連する特集記事やジュークボックス・コンテンツやニッチな中古リストをご紹介してまいります。
先週末から世界各国から新品CDが届いていて、中古の買取もおかげさまで好調で、ただいま在庫が豊富にございます。
全国のディープなリスナーが注目する世界各国の新譜・リイシュー盤をピックアップいたしましょう!
まずは、イタリア!
4月に来日するLA MASCHERA DI CERA、HOSTSONATENを率いる奇才Fabio Zuffantiによるもう一つの重要グループFINISTERREの初期アーカイヴ音源集が発売されました。1stとともに要チェックです!
現代が誇るプログレ名コンポーザーの一人Fabio Zunffantiが最初に結成したプログレバンドFINISTERREの初期アーカイヴ音源集!最初期のデモには若きファビオのサウンド形成が刻まれておりますよ~。
00年代以降のイタリアン・プログレ新鋭シーンの源流と言える名作ですね。ジェネシスの叙情性 meets キング・クリムゾンの破壊力。70年代憧憬のくすんだトーンも良いですよね。
往年の70年代にも負けず劣らず活況な現代の伊プログレシーン。続々と素晴らしい作品がリリースされていますね。
あまりチェックしていない、というリスナーは、まずは中古で何枚かゲットしてみてはいかがでしょう。
カケレコでは、「イタリアの新鋭」に絞り、中古リストをチェックすることができますよ~。人気順上位の作品は、新品でもベストセラーの作品ばかりです。
イタリアの新鋭では、このグループも人気です。
コロコロとスピーディーに転がるフレーズからしっとりと格調高いフレーズまでクラシカルなピアノが溢れる伊シンフォ新鋭で、明瞭に駆け抜けるサウンドは躍動感いっぱい!
フランスのプログレ新鋭と言えば、カケレコで一番人気なのがこの作品です!
レビュワー5人が満点評価!クリムゾンやカンタベリーのファンは必聴の新鋭グループをフランスで発見!!
フランスと言えば、ズール系も人気ですね。最近リイシューされて人気なのがこれです。
ズール系のフランス人女性コンポーザー!ロバート・ワイアットの1stソロをメランコリックにしたようなサウンドが良いなぁ。なるほど、プロデュースは、ローラン・チボー!ほぼ無名なことに驚く奇才ですよ~。
昨日再入荷した中で、もう一枚ズール系をピックアップ。
フレンチ・ロックの雄たちが大挙して制作したスリリングなジャズ・ロック作。MAGMA~ZEUHL周辺の膨大な作品群を代表すると言っても過言ではない一枚。名作!
「ズール系」で中古リストを絞り込むこともできちゃいますよ~。
近年、Soleio Zeuhlレーベルから、ニッチなズール系アイテムが続々とリイシューされております。特集記事を是非!
【関連記事】
マグマに魅せられたZEUHL(ズール)系の新旧作品をリリースするフランスのSOLEIL ZEHULレーベルのカタログから注目の作品をピックアップ。
ソフト・マシーンのファンにオススメなドイツのグループがこちら!猥雑なジャケもジャーマンらしくてクール!
「ソフト・マシーン+ジャーマンロック これぞ即買いの一品!カンタベリーなアンサンブル、スリリングな演奏、そしてそれを覆うジャーマンな質感。「ジャーマンな質感」とは何だと言われそうですが、それは聞いてのお楽しみ」by kobakunさん
ユーロ・ジャズ・ロックには力を入れていて、中古も豊富にございます。英ジャズ・ロックのファンは、是非、ユーロの作品もチェックください!
ダモ鈴木が加入する前の、マルコム・ムーニー時代のCANが好き?それなら、アキム・ライヒェル&コニー・プランクという最強布陣で制作された、こちらの黒人シンガーも大推薦!!
カケレコの中古CD棚には、「クラウト・ロック」コーナーもございますよ~。おおっと、ちょっとファウストの在庫が多すぎなのはご愛敬。
はい、お次は、東欧を周遊してまいりますよ~。
今、東欧で一番人気なのがこの作品!
旧ユーゴ最高峰!というより、ユーロ・ロック最高峰と言えるほどの一大プログレ傑作。ジェントル・ジャイアントばりの超絶技巧とメロディ・センスとハーモニー。これでもかと畳みかけて圧巻!
旧ユーゴはベオグラードが誇るオルガン・プログレと言えば?まるで英国のパトゥにキース・エマーソンが入ったかのような強烈さですよ!
東欧・ロシアのプログレの中古CDコーナーもございます!おぉ、中古も名盤が揃ってますね!
東欧にはサイケ・ハードもあって、この作品は人気ですよ~。
えっ!? 旧ユーゴなの? このテンションと疾走感はなに? ドラムとリフのリズムがズレまくってるんだけど、まったくおかまいなしに暴走。驚愕の轟音サイケ・ハード、73年作。
「ユーロ・ハード」なんてニッチなカテゴリーがあるのは、カケレコだけ!?
「ヘヴィ・サイケ」でも中古CDを絞り込めちゃいます!
お次はアジアにまいりまして、まずは我が国、ニッポン!
アートワークにロジャー・ディーンを起用した日本のプログレ・バンド13年作!ギター、ピアノ、オルガンらが気品高く織り上げていくファンタスティックかつクールなシンフォニック・ロックがもう絶品なんです!
「インドネシアのプログレと言うから、半信半疑だったが大層なシロモノである。ここまでとは思わなかった。」by appo128さん
【関連記事】
NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!
南米プログレも多数入荷いたしましたので、どどっとピックアップいたしましょう。
今、南米新鋭シーンで一番人気な作品がこちら!なんとキューバ!
イタリアのプログ・フェスにも進出する現在要注目キューバ新鋭、待望の13年作!シンセ、フルート、ギターらが織りなすあまりに幻想的なアンサンブルは、FLOWER KINGS、HOSTSONATENら大御所に匹敵。これはずばり傑作です!
こんな国にもプログレバンドは居るんです!
この音がベテラン!? メキシコのベテラン恐るべし。凶暴と言えるほどの硬質なテンションと幻想性との見事な同居。これはシンフォ・ファン必聴ですね!
さぁ、それでは南米一のプログレ大国アルゼンチンの人気作を見てまいりましょう。
天上からひらひらと降りてくるような奇跡のメロディ、センチメンタルなヴォーカルによる世界最高峰の「詩情」。
カケレコの「70年代往年の南米プログレ」中古CDコーナーはこちら!ジャケを見るだけで南米特有のセンチメンタルなメロディが溢れてきますね☆
カンタベリーのファンにオススメの南米プログレがこちら!
ハットフィールドやソフト・マシーンがタンゴをやったとしたら?バンドネオンをフィーチャーした南米ジャズ・ロックの名作!
南米のジャズ・ロックは「辺境ジャズ・ロック」というコーナーにあって、ここもニッチなお宝の宝庫☆ こんなアイテムも中古でゲットできちゃいます!
パブロ、ミアなどに通じる南米的リリシズムいっぱいの哀愁シンフォを聴かせたかと思えば、突如アルティばりの超絶ジャズ・ロックに雪崩れ込む演奏に愕然!これほどのグループが作品を発表できず埋もれていたとは・・・
アルゼンチンからは、往年のグループのDNAを継いだ新鋭も続々と出てきておりますね!
大人気なのがこのグループ!
スピネッタ、ガルシアから連なるアルゼンチン・ロックの伝統を理想的な形で現代に伝えるのがこのバンド。南米特有のリリシズム溢れる珠玉のメロディに彩られた南米新鋭の大傑作です!
猛烈なテクニックでぶつかり合うクラシカルなヴァイオリンと速弾きギターが圧巻!このアルゼンチンの新鋭、すさまじい熱量・・・。一転してアコギによる詩情も豊かで、力作です。
なんと「南米の新鋭」というコーナーも中古CD棚にはございますよ~。
チリと言えば、サイケ!
《サイケでエロティック。チリのJEFFERSON AIRPLANE》誰が言ったか知らないが、チリの女は世界一だって?
チリのサイケ特集はこちら!
入荷して即売り切れた人気の韓国BIG PINKの新譜も再入荷!
バングラデシュ・コンサートにも参加したG/Voのドン・プレストン在籍のグループによる、まるでホリーズが南部で録音したようなマジカルアーシーなフォークロック快作!Proはドン・ニックス!
ジェリー・ラファティのスティーラーズ・ホイールに通じるハーモニーと、ジェフ・ベック・グループ~ハミングバードのメンバーがサポートした洗練された演奏ときたら、英ポップファンは要チェック!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
女性ヴォーカル、ヴァイオリン、サックスをフィーチャーしたフランスの新鋭プログレ・グループ。09年デビュー作。クリムゾンやカンタベリー・ミュージックを中心に70年代プログレやジャズ・ロックからの影響を強く感じますが、懐古趣味的な印象はまったくありません。往年の名グループの遺伝子を受け継いだ、文字通りに「プログレッシヴ」なサウンドがここにあります。「太陽と戦慄」期のクリムゾンやHENRY COWあたりの攻撃性を軸に、HATFIELDS & THE NORTHに通ずる繊細さと緻密さ、フランス的な芸術性や演劇性を融合させたサウンドは、かなりの完成度!時にミニマルなフレーズを奏で、時にささくれだったリズムギターで牙をむくギター、シャープ&タイトな強靱なリズム隊、フリーキーに暴れ回るヴァイオリン&サックス、時に荘厳なメロトロン、時にアヴァンギャルドなシンセで楽曲を飛躍させるキーボード、フランス語で歌う存在感抜群のシアトリカルな女性ヴォーカル。各パートの演奏力、アンサンブルの強度ともに抜群です。14分を越える「ODS」など、構成も文句無し。これは強力なグループが登場しました!圧巻の名作。かなりおすすめです!
インドネシア出身のプログレ・グループ。ヴァイオリン奏者、フルート&サックス奏者、透明感ある女性Voを含む8人組。99年作の1st。ロック、ジャズ、クラシック、フォーク、現代音楽、民族音楽、ヘヴィー・メタルなどの多様な音楽を吸収し、見事な構築力でもって、1音1音が瑞々しく躍動する真のプログレッシヴ・ミュージックへと昇華させています。破壊的なパートから静謐なパートまで、そのアレンジ・センスはただものではありません。テクニカルなフレーズを流れるように聴かせるギターを筆頭に、全メンバーとも驚くほどのハイ・テクニックとハイ・センス。恐るべしインドネシア。凄いグループです。
WEIDORJEで活動したフランスの鍵盤奏者。本作は、MAGMA〜WEIDORJEのベルナルド・パガノッティ、TRANSIT EXPRESSのデヴィッド・ローズ、HELDONのリシャール・ピナス等、フレンチ・ロックの雄たちが大挙して制作された、80年ソロ作。パガノッティのベースを軸に展開するスリリングなジャズ・ロック、無機質なシークエンスとヴァイオリンが交錯する映像喚起的な現代音楽/ミニマル曲、インダストリアル〜ノイバウテンな香りすら漂うアヴァンギャルドなチェンバー・ロックまで、ゲスト陣の顔触れから否が応にも抱いてしまう大きな期待を裏切らない佳曲揃い。アヴァンギャルドでジャジーなフレンチ・ロック〜MAGMA〜ZEUHL周辺の多大な作品群を代表する一枚。名作です。
Achim Reichel作曲・プロデュース、Conny Plankエンジニアリングというジャーマン最強布陣で制作された、黒人シンガーのソロ作。71年発表。土臭くソウルフルなポエトリーmeetsジャーマン・サイケ。といっても、ドロドロなメッセージが渦巻くアンチテーゼではなく、彼の熱いソウル・メッセージを乗せたファンキーなサウンド。Achim Reichelのカッティングが冴えるアップテンポなファンク・ナンバー「Together Train」等、ノリのいいファンク・ロック・ナンバーをメインとしながらも、アコギやジャンベを多用した乾いたアコースティック・サウンドに程よく音響処理されたFrankieの声が乗っかる、およそジャーマンらしくない大陸的なスピリチュアル・サイケも収録。クラウト・ロックにおける黒人シンガーと言えば初期CANのMalcolm Mooneyを連想しますが、また彼とは異なった趣の「ソウル」を感じさせてくれる孤高のスピリット・シンガーです。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!