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【ユーロロック周遊日記】シアトリカル・プログレの代表バンドANGEの77年作『GUET-APENS』

一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、シアトリカルなユーロ・ロックの代表的バンド、フランスのANGEによる77年作『GUET-APENS』をピックアップいたしましょう。

ANGEは、69年にドイツ/スイス両国境に近いフランス東部のベルフォートで結成されたプログレ・グループ。72年にアルバム・デビューを果たし、幾度かの活動停止期間を挟みながらも現在でも精力的な活動を続けるベテラン中のベテラン・グループです。

彼らの特徴と言えるのが、何と言ってもヴォーカリストChristian Decampsによるシアトリカルなヴォーカルスタイル。同時期のGENESISからの影響を消化し、そこにフランスらしい耽美で濃厚なロマンティシズムを加えた独自の歌唱は、まさにフランスという国以外からは生まれ得ない魅力を放つ逸品と言えます。

一方演奏陣は、ハードにもマイルドにも自在なフレージングを聴かせるギターとクラシカルなタッチのオルガン/シンセ/メロトロンを駆使したシンフォニック・アンサンブルを得意とし、時にKING CRIMSONにも通じる重厚かつシリアスな表現も交えてドラマティックに進行していきます。

今回ご紹介する77年作『GUET-APENS』は、彼らの最高傑作と言われることも多い一枚。ギタリストの交代を経たものの全体としてはよりドラマティックな表現力を増した演奏と、怪しげな呟きから噛み付くようなシャウトまでフランス語特有の語感をフル活用した渾身のヴォーカル・パフォーマンスが絶妙に噛み合った、非常に完成度の高い作品となっています。

それでは、そんなこの時期のANGEのエッセンスが詰まった14分の大作をお聴きください♪

試聴 Click!

このエキセントリックともアクが強いとも言える超個性派ヴォーカルに最初はギョッとするかもしれませんが、ニュアンスや抑揚の付け方一つ一つにまで耽美で豊潤なロマンティシズムを感じさせるこのヴォーカルはやはりただ者ではありませんよね。詞の内容はわからなくとも、そのストーリー性豊かな作品世界に入り込んでどっぷりと浸る事ができる名作となっています。

ANGEの在庫

  • ANGE / ANTHOLOGIE: SEVE QUI PEUT TOUR

    90年フランスでのライヴを収録

  • ANGE / UN ANGE PASSE…

    フレンチ・プログレの雄、ライヴ映像やプロモ映像、インタヴューで構成されたドキュメンタリー映像作品、07年リリース

    フレンチ・シアトリカル・プログレを代表する名グループ、02年パリ公演などライヴ映像や代表作『PAR LES FILS DE MANDRIN』期のプロモ映像、メンバーへのインタヴューで構成されたドキュメンタリー映像作品、07年リリース

  • ANGE / PAR LES FILS DE MANDRIN

    フランスを代表するプログレ・グループ、フロントマンDecampsのシアトリカルなヴォイス・パフォーマンスが冴え渡る76年作!

    Christian Decamps、Francis Decampsを中心に結成され、GENESISを髣髴とさせながらも英国勢とはまた違ったダークでアクの強い演劇性を持ったシアトリカル・ロック、そしてフランス産ならではの美意識を武器に名盤を送り出した重要グループの76年5th。彼らの代表作と評されることも多い本作はサーカス団を題材に製作されたコンセプト・アルバムであり、前作に続いてバンドの力強さとキーボードのファンタジックな彩り、そしてChristian Decampsのシアトリカルなボーカルが引っ張る作風。基本となっている音楽性がアクの強いものであるがゆえに、叙情性はより一層引き立ち、素晴らしいコントラストを描きます。

  • ANGE / VU D’UN CHIEN

    従来のシアトリカルさや幻想性と時代を反映したスタイリッシュさが絶妙にバランスした唯一無比な音を聴かせる80年作7th

    フランシスとクリスチャンのデカン兄弟を中心とするフランスを代表するプログレ・バンド。80年作の7thアルバム。時代を反映して、ニューウェイヴのエッセンスも取り入れたスタイリッシュなサウンドが特徴ですが、フランシス・デカンのシアトリカルな歌唱とクリスチャンの幻想的で多彩なキーボード・ワークの魅力は健在。シアトリカルな歌唱はそのままにスタイリッシュになって、モダン・ポップに偶然近づいた感じで、なのに、キーボード・ワークはほの暗くシンフォニックで、ギターはHR/HMばりに弾きまくってるし、でも、それらが絶妙にバランスして唯一無比なサウンドを作り上げています。これは掘り出し物の名作です。

  • ANGE / LA GARE DE TRYOYES

    フレンチ・プログレの代表格、83年作

  • ANGE / SEVE QUI PEUT

    フレンチ・プログレの雄、89年作

  • ANGE / 70’S AND 80’S

    76/77/80年のスタジオ・ライヴやドキュメンタリー映像などを収録

    「PAR LES FILS DE MANDRIN」など絶頂期の名曲がずらりと並ぶ70年代、シアトリカルなステージングが印象的な80年代とも、魅力的な映像のオンパレード。ハモンド・オルガンが唸りを上げるサウンドは、アルバム以上のダイナミズムデカンのインタヴューや当時の写真などもボーナス収録。

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