2013年11月20日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
今日の「MEET THE SONGS」は、CHICKEN SHACKの68年デビュー作『40 Blue Fingers Freshly Packed and Ready to Serve』をピックアップいたします。
CHICKEN SHACKはギタリスト/VoのStan Webbを中心に65年に結成され、2年ほどドイツはハンブルグで武者修行した後、イギリスに帰国。女性Key奏者/VoのChristine Perfectが加入するなどラインナップを強化し、FLEETWOOD MACをデビューさせたマイク・ヴァーノンのレーベル、ブルー・ホライゾンと契約。MACのデビュー作から遅れること4ヶ月の68年6月にデビューしました。
FLEETWOOD MAC、SAVOY BLOWNとともに、三大ブリティッシュ・ブループ・バンドと言われ、68年に英国の音楽シーンを席巻した英ブルース・ブームの中心として瞬く間に人気を得ます。
特徴は、Freddie Kingへの憧れに満ちたStan Webbのエモーショナルかつグルーヴ感あるギターと、後にJohn McVieと結婚してFLEETWOOD MACの中心メンバーとして黄金期を支えることになるChristine Perfectのジャジーなピアノと陰影を帯びたヴォーカル。
エネルギッシュなFLEETWOOD MACに比べ、よりタメの効いたブルージー&ジャジーで、英国的なスモーキーな香りたっぷりのサウンドが魅力です。
それでは、早速、聴いてまいりましょう。
まずは、アルバムのオープニング・ナンバーの「Letter」から。
Stan Webbは、ギタリストとしてはもちろんヴォーカリストとしても魅力的。
繊細な感性がにじむハスキーなハイ・トーンが胸に響きます。
次は、Christine Perfect作曲&リード・ヴォーカルの「When the Train Comes Back」。
なお、Christineは、メロディ・マイカー紙の人気投票で、69年・70年と2年連続で最優秀女性ヴォーカルを受賞します。
スモーキーさとともに気品もたっぷり。そりゃ、こんなにも憂いたっぷりに歌われたら、惚れてまいますよね。
次は、Freddie Kingのカヴァー!
若きエリック・クラプトンの名演の一つ、ジョン・メイオールのブルースブレイカーズ時代にカヴァーした「Hideaway」もFreddie Kingの曲。
クラプトンの「Hideaway」にも負けない、エネルギッシュな名演に仕上がっています!
この作品は、むせびなくサックスもまた魅力のひとつ。
それもそのはず、コロシアムでお馴染みのDick Heckstall-SmithとMARK-ALMONDのJonny Almondが参加してるのです。
サックスがカッコいい「See See Baby」をピックアップしたかったのですが、残念ながら動画なし。
そのかわり、この曲のTVライヴ映像がありましたので掲載。サックスは入ってないですけどね。Stan Webb、カッコいいなぁ。
CHICKEN SHACKは、2nd『O.K. Ken? 』をリリースした後、Christine Perfectが脱退し、FLEETWOOD MACへ。
元PLASTIC PENNYのKey奏者Paul Raymondを迎えて『100 Ton Chicken』『Accept』を作ります。
その後、Stan Webb以外のメンバーが全員脱退し、ライバル・バンドのSABOY BROWNに加入。残ったStan Webbは、新たなメンバーを迎えてバンドを続け、2013年現在も元気に活動しているようです。
関連作もピックアップいたしましょう。まずは、Christine Perfectが70年に出したソロ・アルバムをピックアップ!
英ブルースの名作ですね。
CHICKEN SHACKは73年にいったん解散しますが、そのラスト作品となったのが、こちらのライヴ盤。Stan Webbのギターは相変わらず繊細&エモーショナルで絶品の味わい。
マイク・ヴァーノンのブルー・ホライゾン・レーベルを中心とする68年の英ブルース・ブームはこちらの潮流図をご覧ください。
ブルース・ブームを彩った名作はこちらのジュークボックスで!
「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また明日、お会いいたしましょう。
フリートウッド・マック、サヴォイ・ブラウンと並び英ブルース・ロックを代表するグループ、記念すべきデビュー作。リーダーStan Webbによる攻撃的に切り込むギター、Andy Silvesterのグルーヴィーなベース、そして紅一点Christine Perfectによる芳醇かつ繊細さの残るヴォーカルやピアノが織り成す、哀愁に満ちたブルース・サウンドは絶品。
FLEETWOOD MAC、SAVOY BROWNとともに“英国三大ブルース・バンド”に並び称されるCHICKEN SHACK。硬派なブルースマンStan Webbと、才色兼備の紅一点Christine Perfectという強烈な二枚看板を掲げる彼らが、69年に発表した2nd。カヴァー中心だった前作を経て、オリジナル曲の割合がぐっと増し、独自のユーモアが随所に散りばめられ、バンドのアイデンティティが見事に花開いた快心作。大胆に導入されたホーンが決して濃密なブルース臭を侵すことなく華やかさを添えている。BBCラジオの名物DJであるJohn Peelのナレーションを曲間に配したコンセプチュアルな遊び心も愉しい。ちなみにそのSEは05年のリマスター時にカットされてしまい非常に残念。ジャケットも最高にクールな、英国ブルースの最重要レーベル「ブルー・ホライゾン」が世に送り出した名盤のひとつ。
68年に録音され、71年にリリースされながらジミー・ペイジの反対ですぐに回収となったライヴ盤。ジミー・ペイジ、弾きまくってます!もの凄いエネルギー!
YARDBIRDS/LIVE YARDBIRDS FEATURING JIMMY PAGE
800042(LOST DIAMONDS)
2790円 (税込3069円)
売り切れ
バキっと歪んだスリリングなギター、ツェッペリンばりにタイトでヘヴィ級のリズム隊、熱くシャウトするヴォーカル。バンド全体が塊となったソリッドなアンサンブルは、本格感ぷんぷん。
LION197(LION)
2590円 (税込2849円)
在庫あり
米スワンプ/SSWのファンに、イギリスのミラー・アンダーソンは激レコメンド。彼が率いるこのグループ、マイナーだけど、タメの効いた骨太な演奏と芳醇なメロディが楽しめる絶品英スワンプ!
WH90346(WALHALLA)
1190円 (税込1309円)
マイナーな作品だけど、実は元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーが結成したバンド。サウンドを例えるならSAD CAFEやO BANDにサザン・ロック的アーシーさを加えた感じ!?
BIGPINK757(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
マイナーな作品だけど、実は元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーが結成したバンド。サウンドを例えるならSAD CAFEやO BANDにサザン・ロック的アーシーさを加えた感じ!?
BIGPINK757(BIG PINK)
1290円 (税込1419円)
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