米国ブルースへのリスペクトと英国ならではの叙情的な感性。独自の進化を遂げた英国ブルース・ロックの歴史にフォーカス!
60年代前半、Muddy Waters等の渡英に感銘を受けたAlexis KornerとJohn Mayall、二人の活動によって根付いたブリティッシュ・ブルース。68年にはMike Vernonのレーベル、Blue Horizonから三大ブルース・バンドがデビュー。黒人音楽の憧れだけではない、ブルースとロックを融合させた独自の音楽性を模索、ブルース・ロックが誕生しました。
こちらでは英国ブルース・シーンの重要な作品を、年代順にピックアップ。ソウルフルなヴォーカル、グルーヴするオルガン、ある時はむせび泣き、ある時はヘヴィなリフを刻むギター、ヘヴィでタメの効いたリズムなど、独自の進化を遂げた英国ブルース・ロックを再発見!
ブリティッシュ・ブルースの父と言えるアレクシス・コーナー率いるブルース・インコーポレイテッドによる、62年のロンドンはマーキー・クラブでのライヴ録音盤。英国ブルース・ロックの源流がここに。
名門グループ、66年2ndアルバムより。本作にのみ参加しているERIC CLAPTONの切れ味鋭いギターを中心としたインスト(Freddie Kingのカヴァー)。伸び伸びとしたギター・ソロに合わせるグルーヴィなオルガンも素晴らしい。
68年作のライブ音源より。手数が多く力強く暴れ回るリズム隊二人と、Eric Claptonの切れ味鋭いギターの壮絶なインプロヴィゼーションは、今聴いても鮮烈なインパクト。誰も一歩も引かないピリピリとした緊張感がたまりません。
68年デビュー作より、Elmore Jamesのカバー。渋くブルージーな旋律を奏でるPETER GREEN、スライド奏法で荒々しく攻めるJEREMY SPENCER、異なる個性のギタリストが絡み合って生み出される表情豊かな音色に注目。
68年2ndより。メンバーを大幅に入れ替え、純ブルースからブルース・ロックへと方向転換。シンプルながら、Chris Youldrenのソウルフルなヴォーカルと、Kim Simmondsのエモーショナルなブルース・ギターが際立っています。
68年2ndより。本作で脱退してしまう女性ヴォーカル、Christine Perfectの物憂げなヴォーカルが印象的で、泥臭く渋い音色を奏でるハーモニカもクール。アルバムにはStan Webbのブルージーなギターが活躍するインストも収録しています。
元祖早弾きギタリスト、アルヴィン・リー率いるグループ、67年のデビュー作。10分に迫る長尺ナンバーでアルヴィン・リーのアグレッシヴなリード・ギターが堪能できる名曲。勢いに乗った時のアルヴィンはジミー・ペイジやジェフ・ベックにも並ぶ凄まじさ。
69年デビュー作より。ブルースブレイカーズに所属していたドラマー率いるグループ。キーフが自伝の中で「今でも俺はロバート・プラントより良いヴォーカルだと思ってるぜ」と絶賛するミラー・アンダーソンのエモーショナル&ソウルフルなヴォーカル&雄弁なブルース・ギターが絶品。
69年1stより。本作にはGROUNDHOGSのTony McpheeとDave Kelly、二人の腕利きギタリストが参加。Dave Kellyによる唸るスライド・ギターを始め、ドスの効いた迫力のあるヘヴィ・ブルースはアンダーグラウンドな暗さを放っています。
シカゴ・ブルースへの憧憬を孕んだブルース・ロック・バンド70年通算3作目より。脂のノッたブリブリのブルージーサウンドは、かなりの完成度と衝動的破壊力をも秘めた稀有の状態を保ったままスピードを上げていきます。
70年唯一作より。後にLEAF HOUNDに発展する英ブルース・アンダーグラウンドの代表格。ソウルフルなヴォーカル、骨太ギター・リフ、タメの効いたリズムが奏でるどんよりとしたヘヴィ・ブルース。中間部の加速するギター・ソロは快感。
69年2ndより。本作はトリオ編成で制作、ドタバタとしたドラム、性急にシンプルなリフを重ねるギターとベースが奏でる暗くヘヴィなアンサンブル。シリアスなヴォーカルが歌い上げるキャッチーなメロディとのバランスが絶妙。
70年唯一作より。パワフルにシャウトするヴォーカル、女性コーラス、跳ねるオルガン、プリミティヴなリズム隊が生み出すブリティッシュ・ラテンなグルーヴはPALADINを彷彿とさせます。一貫して泣きまくるギターに注目。
70年3rdアルバムより。重々しく引きずるようなギター・リフを軸としてうねるように楽曲は進行。中盤部では二本のギターが絡み合うブルージーなソロが炸裂。ドロドロと暗いヘヴィ・サウンドは中毒性高し。
Mike Vernonがプロデュースした女性ヴォーカリスト、69年作より。Eric Clapton、Paul Kossoff、Stan Webb、Jack Bruce、Brian Augerなど、ゲストが強力!特にエッジの立ったClaptonのギター、エモーショナルなKossoffによるギターは必殺!
JOHN MAYALL’S BLUES BREAKERSやJEFF BECK GROUPに参加、後にザッパ・バンドやJOURNEYまでも渡り歩く英国の名ドラマーAynsley Dunbar率いるブルース・ロック・バンド。低く囁くようなヴォーカルと深く沈み込むようなサウンド・・・渋すぎる英国ヘヴィ・ブルース・ロックの色気にもうイチコロ。
イギリスにおけるブルースの父。ブリティッシュ・ロックの源流。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
背ジャケにヨレあり
JOHN MAYALL’S BLUES BREAKERSやJEFF BECK GROUPに参加、後にザッパ・バンドやJOURNEYまでも渡り歩く英国の名ドラマーAynsley Dunbar率いるブルース・ロック・バンド、69年2nd。もう、端から端まで渋すぎるっ!ジャズ・テイストのあった前作1stに比べてより本格的なブルース色を押し出し、演奏のキレもアップ。コクたっぷりに切り込むギター、グルーヴィーなベースにタイトなドラム、アンサンブルにさらなる渋みと色気を加える低く男らしいヴォーカル。ブリティッシュらしい重厚なハモンドが全面的に使われているのもポイント高いです。スピーディーで軽快に聴かせるナンバーから沈み込むようなスロー・ブルース、そしてリバーブを効かせたアコギといぶし銀のヴォーカルが音空間を濃密に埋め尽くすカントリー・ブルース・チックな楽曲まで、どの曲も圧巻の格好良さ。全英国ブルース・ファンに聴いていただきたい、充実の一作です!ジャケは前作に続きヒプノシスが担当。
英国出身ブルース・ロック・グループ70年発表、唯一作。メンバーであったポール・コゾフとサイモン・カークがFREE結成の為、脱退。バンドを再構成してDECCAからリリースされたのが本作です。タメを効かせた骨太のリズム隊が生み出すウネリに乗って、時に引きずるような重低音のリフを刻み付け、時に縦横無尽にむせび泣く2本のギター。閉塞感が迫りくるミドルテンポ中心のアンサンブルはFREEを彷彿させる部分もありながら、より強烈なアンダー・グラウンド臭を放っています。
紙ジャケット仕様、英文ライナー付仕様
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯なし、若干スレあり
FLEETWOOD MAC、SAVOY BROWNとともに“英国三大ブルース・バンド”に並び称されるCHICKEN SHACK。硬派なブルースマンStan Webbと、才色兼備の紅一点Christine Perfectという強烈な二枚看板を掲げる彼らが、69年に発表した2nd。カヴァー中心だった前作を経て、オリジナル曲の割合がぐっと増し、独自のユーモアが随所に散りばめられ、バンドのアイデンティティが見事に花開いた快心作。大胆に導入されたホーンが決して濃密なブルース臭を侵すことなく華やかさを添えている。BBCラジオの名物DJであるJohn Peelのナレーションを曲間に配したコンセプチュアルな遊び心も愉しい。ちなみにそのSEは05年のリマスター時にカットされてしまい非常に残念。ジャケットも最高にクールな、英国ブルースの最重要レーベル「ブルー・ホライゾン」が世に送り出した名盤のひとつ。
68年8月発表の、スタジオ盤とライヴ盤を合わせた、彼らの唯一の二枚組みアルバムであり、最大の意欲作。スタジオにおける実験性や革新性と、怒濤の如く白熱した演奏が詰まったアルバムです。プロデュースは引き続きFelix Pappalardi。より脱ブルース色を狙ったロック・アルバムとなっており、時代の風を受けたカオスティックなジャケット共々、いかにも68年当時らしいサイケデリックな実験色の濃い楽曲を多く収録しています。今日においても決して解り易いとは言えない本作が、全米第1位を記録し得たことは、ロック史上特筆すべきことでしょう。内容の方はスタジオ編、ライヴ編が各1枚づつという2枚組。ライヴ感覚旺盛な後半ではERIC CLAPTONのギター・リフがカッコイイ超名曲「CROSSROAD」(伝説のブルースマン、ROBERTJOHNSON作)、前者のスタジオ編では人気曲「WHITE ROOM」が聴きどころ。ジャジーでブルージーなインプロヴィゼーションが冴え渡る屈指の大名盤です!
2枚組、デジタル・リマスター、定価3262
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、解説に若干黄ばみあり
Eric Claptonに次いでJohn Mayall&Bluesbrakersの看板ギタリストとして活躍したPeter Greenを中心に結成されたグループ。68年の記念すべきデビュー作で、英ブルース・ロック・ブームの火付け役となった名作。CHICKEN SHACK、SAVOY BROWNと並んで3大ブルース・ロック・バンドとして有名。
定価1748+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無
ブルースがやりたくてヤードバーズを抜けたクラプトンが参加したブルース・ロック・グループ。66年リリースの本作は、水を得た魚のようにクラプトンのギターが躍動する英国ブルース・ロック屈指の名作。本作が無ければ、英国のブルース・ムーヴメントは無かったでしょう。僕にとってのクラプトンは、アコギが得意な、落ち着いたブルースおやじというイメージだったので、本作をはじめて聞いたとき驚きました。すげぇエネルギッシュ!バキバキに歪んだギターのなんとスリリングで格好良いこと!長くしまわれていたギターを引っ張りだし、連夜、「Hideaway」を練習しました。クラプトンだけでなく、英国を代表するブルース・マスターであるジョン・メイオールの淡く渋いヴォーカル&ピアノも絶品の味わい。ブリティッシュ・ブルース・ロックの大名盤。
SHM-CD、ステレオ/モノ・ヴァージョン収録、定価1,800
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
UHQCD、英国オリジナルアナログテープを基にした2010年DSDマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録、クリアファイル帯仕様、CDプレイヤーで再生可ですがハイレゾ再生にはMQA対応機器が必要です。定価3000+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
ケースに小さいヒビあり
ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ。69年にデッカ傘下のデラムよりリリースされた1stアルバム。キーフのタイトで重みのあるスリリングなドラム、キーフが自伝の中で「今でも俺はロバート・プラントより良いヴォーカルだと思ってるぜ」と絶賛するミラー・アンダーソンのエモーショナル&ソウルフルなヴォーカル&雄弁なブルース・ギター、そして、ゲスト参加したヘンリー・ローザーの英国らしく淡くむせぶジャジーなトランペット。ウッドストックに出演し、本場米国のブルース・マンも魅了した英ブルース・ロックの傑作。派手さはないものの、聴けば聴くほどに味わいが増す、激渋&いぶし銀の逸品です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
Janis Joplinを彷彿とさせるアメリカ出身の女性ヴォーカル、69年作。英ブルース・ロックの仕掛け人Mike Vernonがプロデュースで、英ブルース・ロック・オールスターというべきゲスト陣の豪華さは特筆もの!Eric Clapton、Paul Kossoff、Stan Webb、Jack Bruce、Mitch Mitchell、Jim Capaldi、Chris Wood(TRAFFICのSax)、Brian Augerなど、すごいメンツですね。演奏もノっていて、特にBluesbreakers時代を彷彿とさせるエッジの立ったClaptonのギター、タメの効いたエモーショナルなKossoffのギターは必殺!バックに負けてないソウルフルなシャウトも良いです!名作!
直輸入盤(帯・解説付仕様)、定価2625
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
帯に若干折れあり
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