スタッフ佐藤です。
クラシカル・プログレと言えば、『シェエラザード夜話』?『エアリー・フェアリー・ナンセンス』?はたまた『コンチェルト・グロッソN.1』?
00年代より登場したクラシカル・プログレもなかなか侮れませんよ~。
上記のような古典的クラシカル・プログレ名盤がお好きな方にも是非ご注目いただきたい、新鋭アーティスト達による渾身のクラシカル・プログレ作品を厳選してご紹介いたしましょう!
HOSTSONATENで中核を担う天才キーボーディスト、待望の23年作3rdソロ!
自身による気品が溢れんばかりのキーボードのプレイは勿論、室内楽そのものと言える管弦アレンジも息をのむほどに素晴らしいです。
クラシカルなシンフォ好きなら絶対聴いて欲しい一枚!
現イタリアでも抜きんでた芸術性を誇る、シアトリカル&クラシカルな新鋭21年作!
クラシカル・プログレとしての毛色は異なるものの、完成度の高さなら『CONCERTO GROSSO』にも並ぼうかという逸品です!
現ロシアン・プログレの雄による幻のデビュー作が、一部新録&英詩への変更を施されリイシュー!
尋常ではない緊張感を放るヴァイオリンのプレイに耳を釘づけにされます。
『太陽と戦慄』~『ディシプリン』クリムゾンを咀嚼しクラシカルに料理したテクニカル・シンフォが圧巻!
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今日は英プログレ・ヴァイオリニスト御三家の一人(?)エディ・ジョブソンに着目、彼が名演を残したU.K.『憂国の四士』を起点にして、スリリングで気品みなぎるヴァイオリン・プログレを探求していきたいと思います!
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7月25日に『トラジェクトリー(軌跡)』をリリースしたロシアの新鋭プログレ・グループLOST WORLD BANDを特集いたします!
こちらもヴァイオリンに要注目のクラシカル・シンフォ
新旧イタリアン・ロックの実力派が大挙参加した21年リリース第2弾。
NT『CONCERTO GROSSO』やQUELLA VECCHIA LOCANDA、Mauro Paganiがお好きな人は必聴のヴァイオリン・クラシカル・シンフォ傑作!
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世界各国より文学作品をテーマに制作されたプログレ・コンセプト・アルバムの名作をご紹介してまいりましょう!
ブラジルより現れた、期待の南米クラシカル・シンフォ新鋭!
ファンタジックなメロディとそれを歌うP.Gabriel彷彿のヴォーカルそして幻想的なメロトロンの調べは初期GENESISを、SEやモノローグを効果的に用いたストーリー性に富んだ楽曲構成はPINK FLOYDを想起させる、ブラジルから届いた凄い作品がこれ!
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南米らしいメロディアスで清涼感に溢れたサウンドが印象深いブラジリアン・シンフォ新鋭の力作を厳選してご紹介してまいりましょう!
ラストは新鋭ではありませんが、伊ロック史上の名グループによる22年オーケストラ共演作が素晴らしかったのでこの場を借りてご紹介。
メロトロンを中心とした神秘的ながら牧歌的温かさも宿したシンフォニック・サウンドに、オーケストラが加わり一層色彩豊かに輝きを放つような演奏は、一曲目から感動がこみ上げて来ること間違いなし!
いかがだったでしょうか。
気になる作品を見つけていただけましたら幸いです!
フィンランド/イタリア/アメリカ出身のミュージシャン3人を中心とする人気シンフォ・グループ、前作『The Lady And The Lion』に続く2021年作。グリム童話を題材にした2部作の後篇となります。今回もHOSTSONATEN、LA MASCHERA DI CERA、MUSEO ROSENBACH、MAD CRAYON、LA COSCIENZA DI ZENOなどイタリアを中心とするグループからの実力派ゲストを迎えて制作。マウロ・パガーニ1stの「Europa Minor」をクラシカルに寄せたような鮮烈なヴァイオリンが駆け抜けるオープニングから圧巻。流麗なオルガンとピアノを伴って、気品高くも情熱的でキレのあるヴァイオリンがこれでもかと躍動するこの堂々たるクラシカル・シンフォの1曲目、NEW TROLLS『CONCERTO GROSSO』やQUELLA VECCHIA LOCANDAあたりがお好きな方は堪らないでしょう。4曲目もイタリアン・プログレ・ファンなら感動もので、ギター、オルガン、フルート、ヴァイオリンらがダイナミックに渦巻くクラシカル・ヘヴィ・シンフォと言うべきアンサンブルに乗って、LCDZのAlessio Calandriello、LMDCのヴォーカルAlessandro Corvaglio、MUSEO ROSENBACHの名ヴォーカルStefano LUPO Galifiが三つ巴で歌い合う興奮の展開へとなだれ込みます。Galifiはミドルからハイトーンへと歌い上げる時のゾクゾクするような歌い回しが70年代と少しも衰えておらず素晴らしい。これはもうイタリアン・ロック・ファン必聴と言っていい一枚でしょう。クラシカル・シンフォニック・ロックの快作!
メロトロン溢れる76年の名作で知られ、2019年にリリースされた2ndアルバム以降、精力的に活動を続けるイタリアン・ロックの人気グループ、初となるオーケストラとの共演で制作された22年作!オーケストラは本作のため編成された、ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/オーボエ/クラリネット/ファゴット/トロンボーンなど総勢10名以上からなるCELESTIAL SYMPHONY ORCHESTRAです。デビュー時から変わらぬメロトロンを中心とした神秘的ながら牧歌的温かさも感じさせるシンフォニック・サウンドに、オーケストラが加わって一層色彩豊かに輝きを放つような演奏は、CELESTEファンなら一曲目から感動がこみ上げて来ること間違いなし。オケとの共演作と言えばとかくスケールが大きくなりがちですが、本作ではあくまでバンド・アンサンブルの一員としてCELESTE本来のリリカルなサウンドをメロトロンやピアノと一緒に作り上げていっており、そのバンドとオケの一体感がとにかく素晴らしい。もちろん最大の聴きモノはメロトロンで、1stそのままの繊細で浮遊感溢れるあまりに優美なメロトロンのプレイは、やはり唯一無二の魅力を感じさせてくれます。零れ落ちるような情緒を宿すアコースティック・ギター、気品あるクラシカルな佇まいのピアノ、数曲で歌う男女のイタリア語ヴォーカルもいつもながら絶品です。CELESTEがオーケストラと一緒にやる、という事の魅力が最大限に引き出された傑作と言っていいでしょう!カケレコメンド!
HOSTSONATE、LA COSCIENZA DI ZENOなど現イタリアン・シンフォの有力グループで手腕を振るうキーボーディストによる23年3rdソロ作。クラシカルなシンフォがお好きなら本作は絶対聴いて欲しいです。冒頭、リリカルな気品に満ちたピアノ、七色に輝くシンセ、淡く湧き上がるオルガンらキーボード群と美麗な管弦楽器が絡み合い描くクラシカル・シンフォで、早速聴き手を途方もなくロマンティックで格式高い音世界へと惹き込みます。細やかで流麗な音運びのピアノ、ピッチとトーンを自在に操るセンスみなぎるシンセのプレイが特に素晴らしい。管弦をメインに本格派の室内楽を聴かせる楽曲の美麗さも特筆だし、重厚なリズム・セクション&管楽器をフィーチャーしパワフルで少しジャジーに展開するナンバーもまたカッコいいです。インスト中心ですが、数曲でドラマチックに歌い上げる男女の伊語ヴォーカル、最終曲の本格的なオペラ・ヴォーカルとイタリアン・プログレらしい歌もちゃんと楽しめるのも嬉しいところ。さすがはHOSTSONATENのキーボーディストと唸らずにはいられない、一キーボーディストの才能に留まらぬ完成度で作り上げられた傑作!
17年デビュー、20年にはスケール大きなシンフォニック・ロック作を立て続けにリリースし注目を集めたブラジルの新鋭グループ、22年リリースの4thアルバム。ファンタジックなメロディとそれを歌うPeter Gabrielを意識したヴォーカルそして幻想的なメロトロンの調べは初期GENESISを、SEやモノローグを効果的に用いたストーリー性に富んだ楽曲構成はPINK FLOYDを想起させる凄い作品です。色彩豊かなプレイで活躍するシンセサイザー、クラシックの並々ならぬ素養を宿すピアノ、歌心に富むメロディアスなギターらが優美かつダイナミックに躍動するアンサンブルはとにかく聴き応え抜群。清涼感とメロウネスをもたらす美声の女性ヴォーカル陣、まろやかに響くアコギやフルートが紡ぐクラシカルなアコースティック・ナンバーなど、スケール大きく重厚なシンフォに柔らかな表情も絶妙に織り込まれているのがまた魅力的。ゲストの一人に元RENASSANCEのベーシストJon Campが名を連ねているのも注目ポイントでしょう。往年の名グループへのリスペクトを土台に、持ち前の本格的なクラシックのエッセンスも発揮された、完成度の高いシンフォニック・ロックを聴かせてくれるかなりの力作です。
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