2018年4月18日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ新鋭
南米らしいメロディアスで清涼感に溢れたサウンドが印象深いブラジリアン・シンフォ新鋭の力作を厳選してご紹介してまいりましょう!
ブラジルリアン・シンフォの至宝BACAMARTEのフルート奏者が参加する新バンド!初期キャメルと重厚なバロック音楽が融合したようなスケール溢れるシンフォニック・ロックが凄い…。
初期PFMを思い出さずにはいられない雄大で劇的なキーボード・シンフォが感動的だなぁ…。なるほど、あの70sブラジルのプログレ・バンドMODULO 1000のkey奏者によるグループなのか。
アルバムのどこを切り取っても、ともどなく溢れる優美なメロディ・・・90年代以降の南米シンフォ・シーンを代表するブラジルのグループによる美メロ満載の傑作!
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「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことをコンセプトに、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を幅広く紹介するコラム。担当は、MUSEAからデビューした日本のアーティストnetherland dwarf!
O TERCO『Criaturas Da Noite』にCAMEL的なリリカルさを加えたような…と言ってどれだけ伝わるかわかりませんが、とにかく歌心があって清涼感もたっぷりの愛すべきブラジリアン・シンフォ良作。 http://bit.ly/2gm07Iv
ジャケはヘヴィな雰囲気ですが、フルートやアコギが織りなすリリカルなアンサンブルをメインに、粛々と叙情的なオルガン、軽やかなタッチのピアノが加わって、南米らしい清涼感と美しい陰影を感じさせるシンフォに仕上げています。キャメルファンは要注目ですよ~!
ずばり、ブラジルからのMOON SAFARIへの回答!透明感あるヴォーカルと美しいメロディ、そしてムーグとギターによるめくるめくドラマティックなアンサンブル。激レコメンドですよ~。 http://bit.ly/1dudgXX
アンデス・フレイヴァーあるフルートとメタリックなギターとの見事な対比!70年代の南米シンフォニック・ロックのエッセンスはそのままに、HR/HM的な切れ味を加えたサウンドは唯一無比。
バンド名とジャケットを飾るマンモスのごとくKANSAS並に壮大なアンサンブルを展開する南米シンフォの傑作。南米らしいリリシズムにも溢れていて実に素晴らしいなぁ…。
このブラジル新鋭、決してテクニックで派手に畳み掛けるタイプではないのですが、起伏ある劇的な曲構成の妙と叙情的な表現力に長けた演奏が大変見事。同郷のTEMPUS FUGITあたりが好きならきっと楽しめる爽やかなインスト・プログレの快作!
クラシックを学んだ女性key奏者率いるブラジル産シンフォグループ94年作!リコーダー/クラムホルンをフィーチャーした古楽パートに心洗われ、厳粛なグレゴリアンチャントに圧倒され、疾走するヘヴィシンフォに興奮する40分弱の組曲が特に圧巻!
優美でファンタスティックなパートとザクザクとアグレッシヴなパートとが見事なコントラストを描く南米シンフォ新鋭・・・なんですが、女性ヴォーカルはまるで英フォークのような気品☆
ブラジリアン・シンフォの歴史に輝く83年の名盤で知られるBACAMARTEのフルート奏者Marcus Moura、90年代以降のブラジルを代表するシンフォ・バンドQUATERNA REQUIEMのドラマーClaudio Dantasらが結成したバンドによる2017年デビュー作。フルートとギターがリードするCAMEL直系のメロディアスなシンフォニック・ロックに、BACAMARTEやQUATERNA REQUIEに通じるクラシック音楽/バロック音楽の典雅さ格調高さを加えた、構築性に富んだ壮大過ぎるサウンドが圧巻!リリカルで少し陰影がかかった美しい音色のフルート、アンディ・ラティマーを受け継ぐ一音一音から叙情が零れ落ちるようなエモーショナルなギターが紡ぐCAMEL愛たっぷりのアンサンブルと、バックで響く分厚いシンセ、オルガン、ピアノなどのキーボード群が演出するバロック音楽の厳粛な音世界が重なり合う音楽性に、シンフォ・ファンならば興奮しっぱなしでしょう。特筆は何と言っても52分に及ぶ大作組曲。キーボードもアンサンブルに加わり、テクニカルな疾走パート、芳醇に広がるシンフォ・パート、典雅な味わいの中世音楽パートを行き来しながら巧みに描き出されるスケール溢れるシンフォ絵巻があまりに素晴らしい。BACAMARTE、QUATERNA REQUIEM両バンドのファンは勿論、初期CAMELファンにも是非オススメしたい一枚!
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作曲も手がける女性キーボード奏者Elisa WiermannとドラマーClaudio Dantasの2人を中心とするブラジルのシンフォニック・ロック・グループ、94年リリースの2nd。デビュー作では5人編成だったバンドからギター、ベース、ヴァイオリン奏者が抜け2人ユニットに。本作ではギタリスト、ベーシスト、リコーダー/クラムホルン奏者がゲスト参加しています。そんな変則的なバンド編成を一切感じさせない演奏の一体感とファンタジックな躍動感に満たされているのが本作。クラシックの高い素養が滲むオルガンに、バロック音楽の風格を漂わせるハープシコード、ファンファーレのように輝かしいシンセサイザーと作品のクラシカルで壮麗なカラーを一手に担うキーボードと、メロディアスなフレーズを流麗に弾きこなすギターを中心に、格調高いクラシカル・シンフォニック・ロックを織り上げていきます。中でも注目は、Elisa Wiermannの高度な音楽性と作曲能力を示す40分弱に及ぶ組曲「QUASIMODO」。リコーダーとクラムホルンが活躍する典雅な味わいの古楽アンサンブルパートから、重厚なオルガンとグレゴリアン・チャントの厳粛な歌声が印象深いパートへ。そして一転ゴリゴリとリズムセクションが躍動し始めアグレッシブなヘヴィ・シンフォへと突入していくパートと、シンフォファンならばこのイマジネーション豊かに展開するめくるめくシンフォ絵巻にきっと息をのむはず。チャント以外は全編インストゥルメンタルですが、描写力に長けた雄弁な演奏がそれを全く気にさせません。ロシアのLITTLE TRAGEDIESやハンガリーのRUMBLIN’ ORCHESTRAのファンには是非オススメしたい一枚!
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