今週は、各国から続々新品CDが届いています。フィンランド、南米、韓国、そして日本からも!
注目作が盛りだくさんですので、ぜひお聴き逃しなく~☆
まずはフィンランドのレーベルSVARTから!
75年に唯一作を残したフィンランドのバンドによる22年復活作!テクニカルなジャズ・ロックとクラシカルな弦楽の合わせ技にキャッチーな疾走感までも加味し、GGやFOCUSばりの驚愕プログレに仕立てた傑作!全プログレ・ファンにおすすめっ!
TASAVALLAN PRESIDENTTIのドラマーが、在籍バンドの楽曲を再演した22年スタジオ・ライヴ!重くタイトなドラミングと芳醇なオルガンが味わえる「Tell Me More」、オリジナルよりも骨太に迫力を増した「Lounge」などTASAVALLAN時代のナンバーが出色です。
南米から届いたのは‥‥
南米らしい熱量を感じさせながらも、P.F.Mを想起させるクラシカルなエレガンスが全編を覆うドラマチックでどこまでも気高いシンフォニック・ロックが感動的。このアルゼンチン新鋭、堪りません!
アルゼンチン・ロック界の英雄L.A.Spinettaが率いたバンドの75年未発表ライヴ!フォーク・ロック/ブルース・ロック/ジャズ・ロック/サイケの要素を融合させ、南米らしいメロウネスたっぷりに聴かせるクリエイティヴな演奏、そして独特の鼻に抜ける甘い歌声、素晴らしいです。
そして日本の5人組プログレ・バンド、待望の22年作が入荷!
このサウンドが日本から生まれるとは…。フルートとギターを中心に紡がれるどこまでもファンタジックでエレガントなサウンドは、CAMELやスペインのGOTIC、豪SEBASTIAN HARDIEあたりがお好きなら激オススメ。というか、もう全美旋律プログレ・ファン必聴レベル!
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韓国のリイシュー・レーベルBIG PINKからも紙ジャケットリイシューの5タイトルが届いてますよ~。
バーズが好き? そんで、デイヴ・メイスンやイアン・マシューズあたりのアメリカ憧憬の英フォーク・ロックが好き? でしたら、このアメリカのグループMORNINGは必殺ですぜ!美メロの金太郎!
ブルースやカントリーなどの米国音楽に憧れても、隠し切れない英国的陰影とジェントルな格調高さ…そこがたまらなく良いんです。元ANIMALS~FAMILYのJohn Weiderによるヴァイオリンも瑞々しい、極上のブリティッシュ・ロック。
今後入荷予定の新品タイトルはこちら!
※輸送状況などにより、入荷日が前後する可能性がございます。ご了承ください。
【アルゼンチン】
BLACK EXPRESSION / MUNDO REAL
VIRGEM / INDIO EN VIVO RADIO UNIVERSIDAD DE SANTA FE
【ノルウェーのNORSKE ALBUMKLASSIKEREレーベル】
KERRS PINK / KERRS PINK (NACD263)
VANESSA / BLACK AND WHITE (NACD264)
AUNT MARY / JANUS (NACD262)
POPOL VUH (POPOL ACE) / POPOL VUH (POPOL ACE) (NACD228)
ただいまのNORSKE ALBUMKLASSIKEREレーベルの作品をチェック!
それでは良い週末をお過ごしください!
アメリカのフォーク・ロック・グループ、70年作。メンバーのうち3人がメインでソングライターを担当していますが(1曲のみさらに別のメンバーが作曲)、どのソングライターもメロディ・センス抜群で驚きます。本当に素晴らしいメロディばかりで、流れるような美メロの金太郎飴状態。メロディを彩る哀愁いっぱいの豊かな3声ハーモニーも絶品。リリカルなピアノ、ハートウォーミングなオルガン、ふくよかでタイトなドラムなど、アンサンブルも実にメロディアス。アメリカのグループですが、アメリカへの憧憬を感じさせるイギリスのSSWに近い雰囲気。Ian MattewsやDave Masonを彷彿とさせます。これは素晴らしいグループです。おすすめ!
05年の結成以来、関東を中心に活動する日本の5人組プログレ・バンド、22年4thアルバム。ドラムス/パーカッション、ベース/フレットレス・ベース、ギター、ピアノ/シンセ、フルート/ピッコロという編成で、ギタリスト米田克己は米老舗アヴァン・プログレ・バンドFRENCH TVのメンバーとしても活躍中。CAMELや、それを受け継ぐスペインのGOTIC、オーストラリアのSEBASTIAN HARDIEらが持つ、リリカルな軽やかさと溢れんばかりの叙情美を受け継いだ絶品インスト・プログレを楽しませてくれます。ズシっと重めに刻むタイトなリズム・セクションが持つ緊張感と、ひたすら美麗な旋律を紡ぐフルート、フルートに気品高い佇まいで寄り添うピアノ、A.Latimer+S.Hackettと言える優美さの中にエキセントリックなセンスを隠し持ったギターらのファンタジック&エレガントなプレイが一体となり、どこまでも流麗でありながら同時にアグレッシヴな強度の高さも感じさせる演奏がただただ素晴らしいです。上記したグループのファンのみならず、すべての美旋律プログレ・ファンに聴いて欲しいジャパニーズ・プログレの新たな傑作!
75年に唯一作『AHMOO』を残したフィンランドのジャズ・ロック/アヴァン・プログレ・グループによる、47年越しとなる22年2ndアルバム!元々テクニカルなジャズ・ロックに弦楽が織り成すクラシカルなエッセンスを注入したスタイルが個性的でしたが、本作ではそこにキャッチーな疾走感も加わっていて、曲によってFOCUSやGGやYESまでを彷彿させる驚愕のサウンドを繰り広げています。1曲目からもうノックアウト。タイトで緊張感たっぷりに刻むジャズ・ロック調のドラムに乗って、ヴァイオリン/ピアノ/ギター/ベースが眩暈がするほど緻密なGGばりのアンサンブルで突き進みます。終盤ではJan Akkermanを思わせるハード・ロック魂を秘めたテクニカルなギターが主役となり、FOCUSに通じるエッセンスも放出。ここまでプログレッシヴでありながらキャッチーでもあるサウンド、そうはありません。2曲目では神秘的な女性ヴォーカルをフィーチャー、ギターメインのハード・ロック調のアンサンブルとの対比が見事で、演奏面では初期GGのハード・ロック調ナンバーを想起。凄まじくカッコいいです。クラシカルな弦楽と密やかな女性ヴォーカルが調和する北欧然とした3曲目を経て、1曲目に通じるキャッチーで疾走感ある4曲目へ。ヴァイオリンとギターがユニゾンするキャッチーなリフをテーマにしつつ、中盤のソロ回しは黄金期YESを思い出さずにはいられないテクニックと疾走感で駆け抜けていてもう唖然としてしまいます。いやはやこの作品はちょっと並ではありませんよ。全プログレ・ファンに聴いて欲しい大傑作!!
アルゼンチン・ロック界の英雄Luis Alberto Spinettaが70年代中期に率いたプログレ・バンドによる、75年の未発表ライヴ音源を収録した22年リリース作。Spinettaをフロントマンとするギター・トリオ編成で、フォーク・ロック/ブルース・ロック/ジャズ・ロック/サイケの要素を融合させ、南米らしいメロウネスたっぷりに聴かせるサウンドは数多のアルゼンチン・ロックの中にあってもさすが独特。音数多く畳みかけるテクニカルなリズム隊に感性の赴くままソリッドなギターサウンドを乗せるアンサンブルも素晴らしいですが、持ち味の鼻に抜ける甘い声質で切々と歌うSpinettaのヴォーカルにも思わず酔いしれます。Spinetta史上最もプログレを追求したサウンドを聴かせたINVISIBLE時代ならではの、クリエイティヴなパフォーマンスが堪能できる好ライヴ音源です。アルバム未収録曲2曲もプレイ!
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