2022年7月8日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは。
この「日々是ロック」コーナーは、直近で入荷した注目のタイトルや売れ筋の人気タイトルの新品CDをメインに、日替わりでスタッフがおすすめの作品をピックアップしてまいります。
先日、北欧フィンランドからかなり凄いプログレ新譜が届きましたので、今日はそちらからスタートしたいと思います。
それがJUPU GROUPの22年2nd『UMPEEN KASVOIVAT POLUT』です!
75年に唯一作『AHMOO』を残したフィンランドのグループによる47年越しとなる2ndなのですが、往年のテクニカルさはそのままに驚くほどキャッチーで聴きやすく仕上げられたサウンドにビックリでした。
そんなわけで、今日は本作から出発してテクニックとキャッチーさを両立した痛快なプログレ作品を探索してまいりたいと思います!
75年に唯一作を残したフィンランドのバンドによる22年復活作!
テクニカルなジャズ・ロックとクラシカルな弦楽を合わせた1stの作風に、今作ではキャッチーな疾走感までも加味し、GGやFOCUSばりの驚愕プログレに仕立てた傑作!
躍動感いっぱいに弾きまくったかと思うと、次の瞬間には優雅な佇まいでクラシカルに美旋律を紡ぎ出す、ヴァイオリンのパフォーマンスが特に出色~。
続いても往年のバンドが放った22年の人気作をピックアップ!
80年前後に活動したウェールズ出身バンドの40年越しとなるデビュー作!
キャッチーでありつつテクニック全開でつむじを巻くように快走するスタイルからはYESやアメリカのECHOLYNを想起。
どこを切り取ってもキレのあるカッコいい演奏に痺れっぱなし!
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90年代以降のプログレシーンを盛り上げる北欧スウェーデンやイタリアに負けじと、本場イギリスからも、イエスやジェネシスやクリムゾンなど往年のグループのDNAを継いだ好グループが出てきております。注目の作品をセレクトいたしましょう。
イタリアからは、00年代以降の伊シンフォ・シーンを担うこの人気グループ!
天才Luca Zabbiniによるエマーソン譲りのキーボードプレイを中心とする圧巻のテクニックと、ポップさすら感じるキャッチーなメロディーメイクで駆け抜ける19年作。
スケール大きく聴かせるクラシカル・シンフォ的要素とハードロック的疾走感が一体となり、突き抜けるような爽快感に満たされたサウンドを描き出します。
MOON SAFARIなどと共に、小難しく捉えられがちなプログレの概念を打ち崩すポテンシャルを持つグループですね。
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毎回ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は新鋭より、70年代プログレを受け継ぐヴィンテージ感と現代のバンドらしいモダニズムを見事に融合させたサウンドを聴かせる、イタリア期待の新鋭BAROCK PROJECTにフォーカスしてまいりましょう!
ラストは、JUPU GROUPにも負けないフィンランドのハイセンスな実力派プログレ・グループをご紹介☆
フィンランドのマルチ・プレイヤーたちが結成したのがこのグループ。
いかにもプログレッシヴ・ロックという緊張感あるアートワークですが、そのサウンドは意外にもとても華やかで聴きやすいんです。
クイーンやディジー・ミズ・リジーあたりからも影響を感じるキャッチ―なメロディメイクと、バロック調のクラシカルなハモンドや弦楽アンサンブルを駆使した荘厳で技巧的なサウンドの組み合わせが魅力!
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いかがでしたか?気になる作品が見つかれば幸いです!
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75年に唯一作『AHMOO』を残したフィンランドのジャズ・ロック/アヴァン・プログレ・グループによる、47年越しとなる22年2ndアルバム!元々テクニカルなジャズ・ロックに弦楽が織り成すクラシカルなエッセンスを注入したスタイルが個性的でしたが、本作ではそこにキャッチーな疾走感も加わっていて、曲によってFOCUSやGGやYESまでを彷彿させる驚愕のサウンドを繰り広げています。1曲目からもうノックアウト。タイトで緊張感たっぷりに刻むジャズ・ロック調のドラムに乗って、ヴァイオリン/ピアノ/ギター/ベースが眩暈がするほど緻密なGGばりのアンサンブルで突き進みます。終盤ではJan Akkermanを思わせるハード・ロック魂を秘めたテクニカルなギターが主役となり、FOCUSに通じるエッセンスも放出。ここまでプログレッシヴでありながらキャッチーでもあるサウンド、そうはありません。2曲目では神秘的な女性ヴォーカルをフィーチャー、ギターメインのハード・ロック調のアンサンブルとの対比が見事で、演奏面では初期GGのハード・ロック調ナンバーを想起。凄まじくカッコいいです。クラシカルな弦楽と密やかな女性ヴォーカルが調和する北欧然とした3曲目を経て、1曲目に通じるキャッチーで疾走感ある4曲目へ。ヴァイオリンとギターがユニゾンするキャッチーなリフをテーマにしつつ、中盤のソロ回しは黄金期YESを思い出さずにはいられないテクニックと疾走感で駆け抜けていてもう唖然としてしまいます。いやはやこの作品はちょっと並ではありませんよ。全プログレ・ファンに聴いて欲しい大傑作!!
79〜81年にかけ活動した英ウェールズ出身のプログレ・グループが再結成しリリースした22年デビュー作。当時のナンバーも含むそのサウンドは、オプティミスティックで疾走感たっぷりYES影響下のサウンドにモダンなポップ・センスも注入した、ハード・エッジで最高に抜けの良いプログレッシヴ・ロック。キャッチーでありつつテクニック全開でつむじを巻くように快走するスタイルからはアメリカのECHOLYNも想起されます。どこを切り取ってもキレのあるカッコいい演奏に痺れっぱなしの堪らない一枚!
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