2021年7月9日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,皆様と選ぶイメージソング
タグ: プログレ
7月7日は七夕でしたね。
織姫とされること座のベガ、彦星とされるわし座のアルタイル、これにはくちょう座のデネブを加えた三角形が、夏の大三角と呼ばれるアステリズムです。
三角と言えば、RUSHのニール・パートはドラムセットにトライアングルを配置していたこともありますよね。
ニール・パートがトライアングルを印象的に叩いている楽曲って・・・
・・・すみません。
七夕からトライアングル経由でRUSHまで脱線しておりました。
そんなカケレコスタッフの連想癖から突然始まった今回の募集企画、短い募集期間にも関わらずたくさんのご投稿をいただけました!
ご投稿いただいた皆様、本当にありがとうございました!
それでは、皆さまからご投稿いただいた「七夕から連想されるプログレ作品」、早速発表させていただきます!
■thmonk さんからのご投稿
RETURN TO FOREVER / HYMN OF THE SEVENTH GALAXY
生まれて初めてかっこいいと思ったJazz寄りのアルバムです。
由井正一さんが某雑誌で「私はもうチック・コリアという音楽家を信じられない」と激怒していましたが、私にしてみればこれがJazzへの入り口になりました。
■スタッフ佐藤の共感ポイント
「銀河」を冠するにふさわしい、圧倒的なスケールと綺羅びやかさを誇る名盤ですね。「ジャズメンなめんな」とばかりに超絶技巧でかっ飛ばす演奏がとにかく痛快で、同じく本作でジャズに興味が沸いたロック・ファンもきっと多いはず!
TANGERINE DREAM / ALPHA CENTAURI
「七夕」と聞いて、広大な宇宙を連想させるようなアルバムはないだろうか、と思い巡らしたところ、真っ先に思い浮かんだのがこのAlpha Centauriでした。
真夜中に満点の星空をぼんやりと眺めて、遥か彼方の星々に思いを馳せながら、フワフワした不思議な音色に身を任せて聴いていたいです。
■スタッフ佐藤の共感ポイント
スペイシーな壮大さにかけて右に出る者なしなのがこのタンジェリン・ドリーム。コメントの通りフワフワとした浮遊感たっぷりの音像に、得も言われぬ心地よさを感じられるのが魅力です。これは確かに星空の下で聴きたい!
HAWKWIND / SEVEN BY SEVEN (IN SEARCH OF SPACE 収録)
「七夕」といえば、星空。星空といえば宇宙。宇宙といえばスペースロック。スペースロックといえばホークウィンド。ということで、やっぱり『セブン・バイ・セブン』。
■スタッフ佐藤の共感ポイント
スペース・ロックの雄ホークウィンドの代表作『IN SEARCH OF SPACE』収録の名曲を挙げていただきました!たなびくようなシンセサイザーが見事にスペイシーな音空間を演出していますよね。英国らしい哀愁にも富んだサウンドが、七夕にもマッチ!
THE ENID / IN THE REGION OF SUMMER STARS
何の捻りもありませんで苦笑
ただ、76年の初版よりも80年代リマスター〔ネクサスインターナショナル、邦題「夏天空の伝説」〕の方が華やかで豊潤な印象です。
■スタッフ佐藤の共感ポイント
クラシカル・ロックの名グループによる記念すべき1st。この甘く優雅なシンセサイザーの調べ、天の川が眼前に広がるような雄大さですね。嗚呼、ロマンチック…。
WEATHER REPORT / MILKY WAY (WEATHER REPORT (1971) 収録)
■スタッフ佐藤の共感ポイント
上で挙がったRTFと双璧を成すフュージョンの代表格、1stアルバムに収録されたナンバーです。RTFのギラギラした演奏とは対照的に、シンセサイザーによる静謐で透明感のある演奏に息をのみます。
キング・クリムゾン / アイランズ
七夕といえば天の川。天の川の中心となるいて座の三裂星雲の写真を使用した「アイランズ」のジャケットが思い出されます。ラストのタイトル曲もボズ・バレルの美しいヴォーカルをフィーチュアし、静けさと気品に満ちており、まさに七夕の夜に聴きたいものです。
■スタッフ佐藤の共感ポイント
プログレ・ファンにとっては、多くの方が真っ先に思い浮かべるジャケットかもしれませんね。でも実際に天の川の中心の星雲を写した写真だったとは!ワイアットみたいに繊細なボズのヴォーカルが聴ける表題曲の素晴らしさも相まって、七夕の夜にぴったりの作品だったんですね~。
ジョンアンダーソン / サンヒローのオリアス
以前どこかのプラネタリウムに行った時
七夕の話が語られていて
その時のBGMがサンヒローのオリアスでした
星を巡る人々という繋がりかなと勝手に想像してましたけど。
■スタッフ佐藤の共感ポイント
そのプラネタリウムのBGM担当者は素晴らしいセンスの持ち主ですね!オリアスら3人の登場人物が「ムアグレード」に乗って宇宙を旅するファンタジックな物語は、七夕にも通じるロマンに溢れているように思います。
VANGELIS / SO LONG AGO SO CLEAR (HEAVEN & HELL 収録)
とにかく美しく、スケールの大きな作品です。ヴァンゲリスが紡ぐ音の粒が、煌めく星々のようです。ジョン アンダーソンの優しい声に誘われ、自分が宇宙空間に溶け込んでいくような気持ちになります。
■スタッフ佐藤の共感ポイント
75年作『HEAVEN & HELL』の第1部と第2部を繋ぐ1曲ですが、これがもう本当に素晴らしい!ヴァンゲリスの無限のイマジネーションと、ジョンの慈愛の歌声。宇宙を音で表現するのにこれ以上の組み合わせって絶対ありませんよねっ。
RUSH / A FAREWELL TO KINGS
分厚い雲に覆われた空の向こう。僕は心の目で天の川を見上げた。
RUSHのドラマーであり、哲学者であった故ニール・パート氏の創り上げた物語、
宇宙船『ロシナンテ号の航海』を、僕は今年も宇宙に夢描くのであった。
――――――――――――――――――――
深淵なる宇宙を想起させるイントロダクションに導かれ、宇宙船『ロシナンテ号』は、『白鳥座X-1』の中心にあるという『ブラックホール』へと、RUSHの勇敢なサウンドをバックに、その航路を突き進む。
やがて宇宙船ロシナンテ号は、天秤座、ペガサス座、そして天の川を渡り、遂に銀河に到達するのだが・・・。
しかし、目的地である白鳥座の中心を前に、宇宙船ロシナンテ号は最悪の事態に陥ってしまう。
このままではブラックホールに吸い込まれ、跡形も無くなってしまうのだ!!
RUSHはその緊迫した状況を、『ゲディのハイトーンボイス&ベース』『アレックスの独創的でスリリングなギター』そして『ニールの卓越したドラミング』と、RUSHの魅力の全てを駆使し、僕らの脳内スクリーンに映像を映し出してくれる。
それはまさに『聴く映像体験』だ!!
――――――――――――――――――――
ニールが生み出してくれた世界は、未来永劫、僕らを照らし続けてくれる。
それは美しき言葉の宇宙。
ニールの言葉とRUSHの音楽を携え、僕たちは心の秘密へと旅立つ。
例え神々の戦いが待ち受けようとも・・・。
分厚い雲に覆われた空の向こう。
僕は今年も心の目で天の川を見上げた。
■スタッフ佐藤の共感ポイント
“この作品の全てを語りつくしていただいたので、もう下手なコメントは無粋というもの。
『聴く映像体験』、まさにその通り!”
I POOH / ALESSANDRA
織姫と彦星が年に一度会うことお許される日…。
そんなロマンティックな一夜には、「愛」を歌うことにかけて右に出るものはいないイタリアのI POOHをチョイス。
ストリングスが優雅に流れ込む1曲目や最終曲が特に七夕の雰囲気にマッチしそうな気がします☆
■スタッフ青山の七夕の夜に聴きたいアルバム
ERIC ANDERSEN / BLUE RIVER
七夕と言えば天の川ですよね。川…リヴァーということで、青山が選んだのはこちらです。
アコギやピアノで紡がれる穏やかで美しいメロディと優しく切ない歌声は、静かでロマンティックな夜にピッタリだと思います。
■スタッフしまだの七夕の夜に聴きたいアルバム
KHAN / SPACE SHANTY
タイトルやジャケットに騙されないでください。
もちろん独特の浮遊感や宇宙を感じる効果音は期待を裏切りませんが、実は泣かせにくる美しいメロディーにあふれて居ます。
よく晴れた夜に灯りの少ない山の上で、ごく小さい音量でこの作品を流しながら星をみたいです。
皆さんとカケレコスタッフが七夕から連想した作品達、いかがでしたでしょうか?
どれも、七夕からつながる素敵な作品ばかりでしたね!
ぜひぜひ、皆さんがイメージした作品を聞き比べてみてください!
それでは、次回の募集企画もお楽しみに!
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