プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第11回:ROD STEWART 『EVERY PICTURE TELLS A STORY』

2021年にカケレコがお届けしている特別企画「BACK TO THE 1971」。
今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画です。

ビートルズの活躍を中心としてロックに多様な表現が生まれた1960年代が幕を下ろし、60年代の残り香漂う1970年を経て、いよいよ新たな時代へと目を向けた作品が生まれていったのが1971年という時期。

英米ロックの名作はもちろん、欧州各国の重要作品も取り上げて、各作品の誕生日または誕生月に記事をアップしてまいります。

この機会に、ロックが最もまばゆい輝きを放っていた時代の作品達にぜひ注目していただければ幸いです。

それでは皆で、BACK TO THE 1971 !!!

ロッド・スチュワート『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー』

第11回目にご紹介するのは、今から50年前の今日、5月28日にリリースされたロッド・スチュアートの3rd『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー 』。収録曲「マギー・メイ」が大ヒットし、アルバム自体も英米ともにチャート1位に輝き、ロッドの人気を確立した作品です。

ロッド・スチュワートというと、ブロンド美女がいつも傍らにといった華やかなロック・スターのイメージ大きく、敬遠してしまう英国ロック・ファンも多いのではないでしょうか。

そんな華々しい立ち振る舞いから受けるイメージとは違う、ロッドの繊細な感性を感じることが出来るのが、『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー 』を始めとする70年代のソロ作。ここで70年代にリリースしたアルバムをまとめてみました。

ソロ
英国時代
1970年 :『ロッド・スチュワート・アルバム(An Old Raincoat Won’t Ever Let You Down)』(英)
 ※米国では『ロッド・スチュワート・アルバム(The Rod Stewart Album)』として1969年にリリース。
1970年 :『ガソリン・アレイ』(2nd)
1971年 :『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー』(3rd)
1972年 :『ネヴァー・ア・ダル・モーメント』(4th)
1974年 :『スマイラー』(5th)
渡米後
1975年 :『アトランティック・クロッシング』(6th)
1976年 :『ナイト・オン・ザ・タウン』(7th)
1977年 :『明日へのキック・オフ(Foot loose & Fancy Free )』(8th)
1978年 :『スーパースターはブロンドがお好き(Blondes Have More Fun 』(9th)

フェイセズ
1970年 :『ファースト・ステップ』(1st)
1971年 :『ロング・プレイヤー』(2nd)
1971年 :『馬の耳に念仏(A Nod Is As Good As a Wink… to a Blind Horse)』(3rd)
1973年 :『ウー・ラ・ラ』(4th)

70年代のソロ作の中でも、英国時代の作品は、ロックンロール、カントリー、R&Bといった憧れのアメリカ音楽だけでなく、自身のルーツである英国トラディショナル/フォーク音楽の要素も取り入れており、アコースティックなサウンドが味わい深いものばかりです。

『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー 』の参加メンバーは、フェイセズからロン・ウッド(g)とイアン・マクレガン(key)。ダニー・トンプソン(b)、マギー・ベル(vo)、ジェフ・ベック・グループで一緒だったミック・ウォーラー(Dr)など気心知れた仲間が名を連ねています。

それでは曲を聴いてまいりましょう。まずはロッドとロン・ウッド共作のオープニング!

T1:Every Picture Tells a Story

フェイセズのアルバムに入っていそうな酔いどれロック。でもイントロとバックで鳴るアコギが一味違ったものにしています。仲間の演奏で歌うのを心底楽しんでいるロッドの様子が伝わってきます。

試聴 Click!

ペダル・スティールとヴァイオリンが響くボブ・ディラン「Tomorrow is Such a Long Time」のカヴァーも良いし、全部の曲を取り上げていきたいところですが、次は皆さんご存じのこの名曲!

T7:Maggie May

マンドリンをフィーチャーした最初のヒット曲だそうです。弾いているのは英フォーク・ロック・グループ、リンディスファーンのレイ・ジャクソン。テンポのよい曲調ですが、歌詞はロッドの10代の時の実体験で、年上の女性への想い断ち切ろうとする切ない心情を歌ったもの。アコースティックなサウンド、そしてマンドリンのきらきらした音が繊細な歌詞と響き合っています。ハスキーで優しいヴォーカルはもちろん素晴らしい。

試聴 Click!

T8:Mandolin Wind

次もマンドリンが活躍するロッド作の曲。牧歌的で美しいバラードです。スライド・ギターも心に沁みます。

試聴 Click!

T8:Reason to Believe

こちらは39歳という若さでこの世を去った米SSWティム・ハーディンの曲。ピアノやオルガン、ヴァイオリンが叙情的に彩ります。

試聴 Click!

いかかでしたか。オリジナル、カヴァーともに名曲ばかりです。華々しいスターのイメージとは違う、ロッドの繊細な感性に触れることのできる名盤。これを機に聴いていただければ幸いです。


【ロッド・スチュワートが歌うカヴァー曲TOP10】-米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCK発表

【関連記事】

【ロッド・スチュワートが歌うカヴァー曲TOP10】-米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCK発表

ロッド・スチュワートの名カヴァーの中からTOP10をご紹介したします!
名曲「セイリング」もカヴァーでしたよね。何がランクインしているでしょうか?!


ロッド・スチュワートが好きな人におすすめの、ハスキーで哀愁ある男性シンガー特集

【関連記事】

ロッド・スチュワートが好きな人におすすめの、ハスキーで哀愁ある男性シンガー特集

ロッド・スチュワートのようなハスキー・ボイスが魅力的な、男性シンガーの作品を集めました。


「ハスキーボイスが特徴的な男性ヴォーカリスト」~『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!~

【関連記事】

「ハスキーボイスが特徴的な男性ヴォーカリスト」~『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!~

しゃがれた声が味わい深い、ハスキーボイスのシンガーを集めました。

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>記事一覧はこちら!


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第1回:BARCLAY JAMES HARVEST『ONCE AGAIN』

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第1回:BARCLAY JAMES HARVEST『ONCE AGAIN』

今から50年前、1971年に誕生した名盤たちを1年通してピックアップしてまいります。


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第2回:CAN『TAGO MAGO』

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第2回:CAN『TAGO MAGO』

今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画、それでは皆で、「BACK TO THE 1971 !!!」


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第3回:71年2月に誕生した名盤たち!

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第3回:71年2月に誕生した名盤たち!

今からちょうど50年前、1971年2月にはどんなロック名盤が誕生していたのでしょうか。特に重要な3作品をピックアップします!


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第4回:STEELEYE SPAN『PLEASE TO SEE THE KING』

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第4回:STEELEYE SPAN『PLEASE TO SEE THE KING』

第4回目は英国エレクトリック・トラッドの傑作、STEELEYE SPANの『PLEASE TO SEE THE KING』をピックアップ!


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第5回:JETHRO TULL『AQUALUNG』

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第5回:JETHRO TULL『AQUALUNG』

今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画、それでは皆で、「BACK TO THE 1971 !!!」


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第6回:71年3月に誕生した名盤たち!

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第6回:71年3月に誕生した名盤たち!

今からちょうど50年前、1971年3月にはどんなロック名盤が誕生していたのでしょうか。特に重要な3作品+αをピックアップします!


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第7回:KEEF HARTLEY BAND『OVER DOG』

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第7回:KEEF HARTLEY BAND『OVER DOG』

今から50年前、1971年に誕生した名盤をピックアップ!第7回目は、キーフ・ハートレイ・バンドの4作目『OVER DOG』をピックアップ。


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第8回:DOORS『L.A.WOMAN』

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第8回:DOORS『L.A.WOMAN』

今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画、それでは皆で、「BACK TO THE 1971 !!!」


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第9回:71年4月に誕生した名盤たち!

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第9回:71年4月に誕生した名盤たち!

今からちょうど50年前、1971年4月にはどんなロック名盤が誕生していたのでしょうか。特に重要な3作品+αをピックアップします!


50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第10回:EMERSON, LAKE & PALMER『TARKUS』

【関連記事】

50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第10回:EMERSON, LAKE & PALMER『TARKUS』

英国の71年Album Of The Yearにも選ばれるなど、プログレッシヴ・ロックの1つのスタイルを築き確立した歴史的な作品です。EMERSON, LAKE & PALMER、改めて彼らの魅力に向き合ってみるのもいいかもしれません。

ROD STEWARTの在庫

  • ROD STEWART / THANKS FOR THE MEMORY… THE GREAT AMERICAN SONGBOOK VOL. 4

    スタンダード・カバー集第4弾、05年作

  • ROD STEWART / STILL THE SAME: GREAT ROCK CLASSIC OF OUR TIME

    06年のロック・カバー集

  • ROD STEWART / TIME

    15年ぶりに自身で作詞作曲を手掛けた13年作

  • ROD STEWART / ANOTHER COUNTRY

    ジョージ・ハリスンやボブ・ディランを手がけたケヴィン・サヴィガーにょるプロデュース、15年作

  • ROD STEWART / BLOOD RED ROSES

    オリジナル曲を中心とした18年作。

  • ROD STEWART / LIVE SAN ANTONIO TEXAS 1993

    93年11月26日、テキサス公演

  • ROD STEWART / GASOLINE ALLEY

    FACESのメンバー全員が参加した70年リリース2nd、ジャデザインは1stに続きキーフ

    フェイセズのメンバー全員が参加。より泥臭いテイストが前面にでた2ndアルバム。70年作。ロン・ウッドとの共作による傑作「ガソリン・アレイ」他、ボブ・ディラン・エルトン・ジョン等、カヴァー作品のアレンジにも傑出したセンスを見せる。

  • ROD STEWART / EVERY PICTURE TELLS A STORY

    代表曲「Maggie May」収録の71年3rd、全英/全米でNo.1に輝いた大出世作!

    全英全米ともに1位。ロッドの名を世界へと知らしめた3rdソロにして一大出世作。71年作。キャリアを代表する大ヒット曲「マギー・メイ」(全英全米1位)、「リーズン・トゥ・ビリーヴ」(全英1位)他、ロン・ウッドとの共作によるタイトル曲、自らのマンドリンをフィーチャーした「マンドリン・ウィンド」など名曲ぞろい。

  • ROD STEWART / NEVER A DULL MOMENT

    72年作、ヒット・チューン「You Wear It Well」収録

    前作に続いて大ヒットを記録した4作目。72年作。サウンド的にも前作の路線を踏襲。「マギー・メイ」の続編と言うべき「ユー・ウェアー・イット・ウェル」(全英1位)、ジミ・ヘンドリックスのカバー「エンジェル」等、脂の乗り切った歌唱を聴かせる。

  • ROD STEWART / SMILER

    英国が誇る稀代のヴォーカリスト、74年作

    74年作の5th。ポール・マッカートニーが書き下ろした「マイン・フォー・ミー」、エルトン・ジョンが提供/参加した「レット・ミー・ビー・ユア・カー」も収録。

  • ROD STEWART / FOOT LOOSE AND FANCY FREE

    トム・ダウドのプロデュースによる77年作、メンバーはカーマイン・アピス/ジム・クリーガン/フィル・チェン、ゲストにはジョン・メイオール/ニッキー・ホプキンス/スティーヴ・クロッパーら豪華布陣!

  • ROD STEWART / ROD STEWART

    86年作

  • ROD STEWART / OUT OF ORDER

    88年作

  • ROD STEWART / A SPANNER IN THE WORKS

    95年作

  • ROD STEWART / AS TIME GOES BY… THE GREAT AMERICAN SONGBOOK VOL. 2

    スタンダードカバー集第2弾

  • ROD STEWART / MERCURY ANTHOLOGY

    マーキュリー期のベスト

  • ROD STEWART / SOME GUYS HAVE ALL THE LUCK

    全32曲

「ROD STEWARTの在庫」をもっと見る

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。