2021年3月19日 | カテゴリー:-,50周年記念連載企画「BACK TO THE 1971」,世界のロック探求ナビ
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2021年にカケレコがお届けする特別企画「BACK TO THE 1971」!
今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画です。
英米ロックの名作はもちろん、欧州各国の重要作品も取り上げて、各作品の誕生日または誕生月に記事をアップしてまいります。
この機会に、ロックが最もまばゆい輝きを放っていた時代の作品達にぜひ注目していただければ幸いです。
それでは皆で、BACK TO THE 1971 !!!
宗教的、文学的な気品とリリシズムをちょっとブラックなユーモアと確かなテクニックで演出した本作、ハードロックと牧歌的、叙情的なアコギやフルートによるトラッド・フォーク色が入り乱れ見事に融合、さらにピアノがクラシックやジャズの色まで添えてくれる、よくばりな一枚となっています。
イアン・アンダーソンが奏でるフルートは息使いがダイレクトに伝わり、スリリングでエキサイティングな事、このうえありません。
早速ですが、収録曲を紹介させていただきます。
1曲目から表題曲の「Aqualung」、本作はもちろんJETHRO TULLを代表する名曲です。
ゆったりとねばりつくようなパート、アコギとピアノによる哀感漂うパート、軽快に駆け出すパートの見事な融合は流石の一言です。
4、5、6曲目には「Mother Goose」「Wond’ring Aloud」「Up To Me」と畳みかけるようにブリティッシュフォーク3連発。
変拍子も巧みに取り入れながら、単調にならないよう管楽器やストリングスなどのアプローチが際立ちます。
そして終盤に差し掛かった7曲目に迎えてくれるのが「My God」
歌詞・メロディともに重厚感がたまらない一曲です。
息使いが伝わってくるような美しく荒々しいフルートソロに宗教的なコーラスが加わり圧巻です。
締めくくるのは「Wind Up」、ピアノが清らかなバラードです。
中盤で疾走感のあるロック節に熱狂し再びバラードに戻り静かなエンディングへ。
ロックンロールをフォークとバラードで挟んだラストナンバーでエンディングを迎えます。
1960年代末以降におけるロック・ミュージックのルーツを持つバンドの一つ。また、ロックにフルートを持ち込んだことでも知られる彼らに興味をもっていただけたら幸いです。
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