2021年2月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
幽玄のメロトロンも良いけど、やっぱりオルガンの淡く芳醇に広がる音色が堪らない!という方はきっと多いと思います。
今回は、オルガンが活躍する名曲をユーロ・ロック・シーンからピックアップしてまいりましょう!
まずは目まぐるしいオルガンのプレイに圧倒されるこのナンバーから♪
北欧のビートルズ!?いや、カンタベリー風味もあるぞ!?
おもちゃ箱をひっくり返したようなサウンドと形容される彼らのサウンドですが、持ち前のテクニックを存分に生かしたプログレ然としたスリリングなアンサンブルも得意とします。
オルガンが縦横無尽に疾走する1曲目「Losing Hold」の名曲ぶりと来たら…北欧プログレ最高峰ではないかな?
オランダからは勿論この名バンド!
ヤン・アッカーマンのギターも素晴らしいですが、タイスさんも叙情的なオルガンを弾かせたらユーロ・ロック屈指。
淡~く広がる良い音のオルガンをバックにしてギターが伸びやかにメロディを歌うこのナンバー、ただただエレガントの一言に尽きます…。
フランスからは知る人ぞ知るこの一枚をおすすめしたい!
叙情派フレンチ・プログレの名作を残したSANDROSEの事は知っていても、その前身にあたる彼らは知っているかな?
全編オルガンが活躍する内容ですが、オープニングを飾るこのナンバーが特に名曲。
サイケ色も加味したスリリングなオルガン・ロックが炸裂していて実にカッコ良し!
フランスからはもう一枚、マイナーだけど愛すべきなオルガン名曲をご紹介。
おお、このタイトル曲、哀愁を帯びた美しいメロディが冴え渡ってるなぁ。
ロマンティックに鳴り渡るオルガンも素晴らしくって、ずばりプロコル・ハルム「青い影」にも劣らず胸に来る名曲。
アルバムとしても、アフロディーテズ・チャイルドやイ・プー、そして英国サイケ・ポップのファンは必聴と言える荘厳なフレンチ・サイケ名作!
ドイツは、ニッチなこのオルガン・クラシカル・ロックで行きましょう♪
ジャーマン・オルガン・ロックの名品で、冒頭の15分に及ぶナンバーはその名も「Fuga」。
バッハの「フーガ」を取り入れて荘厳なチャーチ・オルガンで盛り上げたと思ったら、一転ラウドで荒削りギターでスリリングに畳みかける展開が痛快無比!
うーんこれぞジャーマン・クラシック・ロック!
いかがだったでしょうか。
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オランダのプログレッシヴ・ロックバンドFocusの2作目です。キーボーディスト兼ヴォーカリストのThijs Van LeerとギタリストのJan Akkermanがバンドの顔なわけですが、ヨーデルを取り込んだ一種形容できないLeerのスタイルと、カミソリの様に硬質でありながら最高にキャッチーなAkkermanのギタープレイが絡み合って不思議な高揚感が独自のハード・ジャズ・ロックでありながらそれ一辺倒にはならずに、優雅でメロウな曲も創作でき る何とも稀有な存在!一度嵌ったら、抜け出せない魔的な魅力を放った作品です。1曲目の「Hocus Pocus」は、ハードでキャッチーなギターリフと変てこなヨーデル風スキャットが炸裂しています。2曲目以降は打って変わって叙情的な作品が続きます。ヨーロッパの香り漂う佳品ぞろいです。 そして最後に23分の組曲「Eruption」で締めくくりとなりますが、これはもう鳥肌ものの名曲。まだフュージョンというジャンルが世に出る前からロック、ジャズ、クラシックを融合したクロスオーヴァー・サウンドを作り出していたのは特筆に価します。
ハード・クラシカルなオルガンを中心にしたスモーキーなジャーマン・ロックを聴かせるドイツのグループの71年作。バッハの「フーガ」を取り入れた楽曲を初めとして、チャーチ・オルガンのごときエコーを効かせたハモンド・オルガンの様式美で聴かせるクラシカルなセクションと、ラウドで荒削りなギターが勢い任せに引っ張るサイケデリック・ハードなセクションに分かれた楽曲は非常にスリリングな表情を見せ、その節操の無いサウンドがとても魅力的です。ジャーマン・ロックらしい実験色も覗かせるなど、個性的でマニアックな好作です。
フランスのスタジオ・ミュージシャンによる71年リリースのプロジェクト作。内容は、PROCOL HARUMやAPHRODITE’S CHILD等を彷彿とさせる荘厳さと気品に満ち溢れた極上のサイケ・ポップ。甘美なメロディをゆったりと雄大に歌い上げる英詩ヴォーカル、郷愁を誘うオルガン、優雅な管弦楽器やマジカルなハープシコード、そして全てを包み込むかのように鳴らされる壮大なメロトロン・・・。多彩な楽器を用いたアンサンブルの完成度もさることながら、優しく哀愁溢れるメロディがどの曲も本当に素晴らしい。シングル・カットされたタイトル曲「Back In The Sun」をはじめ、「青い影」にも負けず劣らず涙腺を緩ませる感動の名曲揃いです。英国サイケ・ポップ・ファンは必聴と言える一枚。
Jean Pierre Alarcenなどが参加しており、SANDROSEの母体といわれているフレンチ・オルガン・ロック・バンドの69年作。SANDROSEが女性ボーカリストRose PodwojnyとJean Pierre Alarcenを中心に組み立てられたプロジェクトであったのに対し、EDEN ROSEはその方向性からキーボーディストHenri Garellaのサウンドが大きくフューチャーされており、ややサイケデリックな質感を感じさせるスリリングなオルガン・ロックを展開しています。非常にグルーヴ感溢れるサウンドであり、ドラマチックなSANDROSEとはまた違った魅力のある名盤です。
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