スタッフ佐藤です。
ブラス・ロックや管弦楽器をフィーチャーしたプログレは、人数が多いほど壮大かつ迫力が増してカッコいいですよね♪
そこで今回は10人前後の大所帯グループによる名作をピックアップしました!
人数にものを言わせた音圧&音の厚み抜群のサウンドをどうぞお楽しみください☆
まずは、プログレファンにはお馴染みのこの弦楽グループ!
Pete Sinfieldのプロデュースで、名SSWのKeith ChristmasがVoを務めた弦楽プログレ・グループと言えば?
ベルギー/イギリス/イタリア/オーストラリアなど各国からメンバーが集結、演奏への参加人数はコーラスなども含め11人です。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが縦横無尽に乱舞する、シンフォニックと言うにはあまりにも肉感的でスリリングなクラシカル・ロックの名盤!
カナダの大所帯バンドと言えば、伝説の70年ワイト島フェスでも活躍したこのグループ!
総勢13名の大所帯からなるカナダの名ブラス・ロック・グループ。69年の1st、2ndに続いて70年にリリースされた3rd。
収録曲の「The Chant」は日本でもかなりヒットしたそうですが、「ラランランラン~、ナンミョ~ホ~レンゲ~キヨ~」に思わずフフフッとなってしまいます。
全体としてもどこまでもピースフルかつコクたっぷりの名作で、上記ナンバーはじめソフト・ロック・ファンにもオススメしたい一枚!
フランスからは2つの大所帯バンドによる好盤をピックアップ。
60年代末のフランスに、コロシアムやニュークリアスやグレアム・ボンドに対抗できるこれほどのグループが居たとは・・・!
総勢9人からなるバンドで、グルーヴィーかつ無邪気で浮遊感いっぱいのハモンド、ニュークリアスばりに艶やかで陰影に富んだホーン・セクションやギター、クリス・ファーロウもびっくりのソウルフルなヴォーカル。
さらにはヴァイオリンも入って、テンションみなぎる超絶アンサンブルも聴かせたり、これは相当に手練れのメンバーが集まったグループに違いありません。
これはカケレコメンドだなぁ~。
ゴングのメンバーとして『Gazeuse!』に参加、その後マイルス・デイヴィス・グループの一員として82年作『We Want Miles』でパーカッションを叩いた名手Mino Cinelu在籍のジャズ・ロック・グループ、78年2nd。
1stでは7人でしたが、この2ndでは10人編成となりブラス・セクションを強化。ファンキーなノリの良さと地中海的な芳醇さを併せ持つ絶品サウンドを披露します。
猛者ぞろいのフレンチ・ジャズ・ロックにおいて、「心地よさ」では最高峰と言える逸品!
新鋭からはこのハンガリーの凄いグループをチョイス~。
なんと総勢20名を超える管弦楽団を擁するのが、こちらのハンガリー産クラシカル・シンフォニック・ロック・グループ。
ロックのダイナミズムを土台として「クラシック」と「民族音楽」とが高次元に結び付いたこの途方もない壮大さは、両者が盛んなハンガリーだからこそのサウンドかも知れません。
「静」と「動」の対比が鮮烈なシンフォニック・ロック傑作!
いかがだったでしょうか。
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元WALLECE COLLECTIONのヴァイオリニストRaymond Vincentを中心に結成されたイギリスのプログレッシブ・ロックグループによる74年2nd。前作はボーカリストの質感もありR&Bのテイストの色濃い作風でしたが、本作ではボーカリストにKeith Christmasが参加、Pete Sinfieldのプロデュースで製作されたスリリングなクラシカル・ロックが炸裂します。その内容はRaymond Vincentのヴァイオリンをフューチャーし、シンフォニックと言うにはあまりにも肉感的な迫力と屈折感を持ったクラシカル・ロック。その精神性はバルトークなどからの影響を感じさせるものであり、緊張感に溢れた傑作です。
82年にブダペストで生まれ、6歳から本格的なクラシックの教育を受けたBalazs Alparを中心に、多数の管弦楽器奏者を含む編成で結成されたハンガリーの大所帯グループ。04年作に続く2010年作2nd。ひとことで言って『鮮烈』なシンフォニック・ロック!とにかく「動」と「静」の対比が鮮やか。「動」のパートでは、シャープでダイナミックなリズム隊、早いパッセージのヴァイオリンが躍動し、「静」のパートでは、格調高くクラシカルなピアノ、リコーダーやフルートなど管楽器が舞い上がります。クラシック、民族音楽を中心に、ロックのダイナミズムを加えた、西洋音楽史を総括したような壮大な作品。エレクトリック・ギターやキーボードがないのに、これほどまでにロック的なダイナミズムを出せるんですね。傑作です。
フランスのブルース/ジャズ・ロック・グループ、69年の1st。聴いて驚きました。フランスにコロシアムやニュークリアスやグレアム・ボンドに対抗できるこれほどのグループが居たとは。グルーヴィーかつ時に水面を子供がジャバジャバするように無邪気で浮遊感いっぱいのハモンド、ニュークリアスばりに艶やかで陰影に富んだホーン・セクションやギター、クリス・ファーロウもびっくりのソウルフルなヴォーカル。時にヴァイオリンも入って、テンションみなぎる超絶アンサンブルも聴かせたり、これは相当に熟達のメンバーが集まったグループに違いありません。マグマやゴング以前にこんなグループが居たとは。恐るべしフレンチ・ロック。これはオススメです。
ゴングのメンバーとして『Gazeuse!』に参加、その後マイルス・デイヴィス・グループの一員として82年作『We Want Miles』でパーカッションを叩いた名手Mino Cinelu在籍のフランスのジャズ・ロック・グループ、78年2nd。前作ではフルート奏者/サックス奏者を含む7人編成でしたが、本作ではさらにトロンボーン奏者/トランペット奏者/パーカッショニストを増員し、10人の大所帯となっています。その編成から連想される通り、ブラス・セクションを強化したファンキーなブラス・ジャズ・ロックをメインに展開。Mino Cineluの緻密さとノリの良さがバランスした抜群のリズムワークを土台にして、オルガン/エレピ/クラヴィネットを駆使して色彩溢れる音を添えるキーボード、艶のあるトーンでメロディアスに弾くフュージョン・タッチのギター、心地よく舞うフルート、そしてグルーヴィ―かつ流麗なブラス隊が絡み組み上がるジャズ・ロックは、素晴らしく洗練されています。前作同様に緻密でテクニカルながら緊張感は薄く、地中海の潮風が香る芳醇なアレンジを重視していて、猛者ぞろいのフレンチ・ジャズ・ロックにおいて、「心地よさ」では最高峰と言えるでしょう。1stが気に入ったなら間違いない快作です!
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