3月9日はレコード針の日なんだそうで・・・。エジソンが発明した蝋管式蓄音機では鉄製の針が使用されていたのですが、現在のアナログ盤に繋がる円盤状のレコードに移行した際に針はダイアモンドになったそうです。レコード針の日の由来は実は霧の中のようで記念日にはなっているものの何でこの日になったのかは実はよくわからなかったりします。アナログめっきり聴かなくなりました。去年、YES作品をスティーヴン・ウイルソンがミックスしたものをアナログ・ボックスにしたものとHUMBLE PIEのA&M時代の作品をボックスに納めたものを買った際に一通り聴いたのが最後でターンテーブル、全く使っておりません。
ひと昔前は意地でもアナログを探し出し聴いていたことが嘘のようです。というわけでレコード針の日、由来も不確かということでそういう記念日もありますということで終わりにします。
この3月9日は記念切手記念日でもあります。1894(明治27)年のこの日、明治天皇・皇后両陛下のご成婚25周年を祝して日本初の記念切手が発行されたことに由来しているそうです。切手デザインは結構思い浮かびます。最も有名なのはFREEのライヴ・アルバムでしょうが、アル・ジョーンズ(アラン・アッシュウォース・ジョーンズ)が1972年にVillage Thingレーベルから発表した『Jonesville』、1975年発表のHUMMINGBIRDの1stアルバム、CAPTAIN BEEFHEART & HIS MAGIC BAND、1968年発表の『Strictly Personal』などが頭に浮かびますが、切手といえばこれ!CLIMAX BLUES BAND、1975年発表『Stamp Album』。今回はCLIMAX BLUES BANDを取り上げてみたいと思います。
彼らはFLEETWOOD MAC、CHICKEN SHACK、SAVOY BROWNらブリティッシュ・ブルース・ロック御三家が活躍しており、ブルースからハード・ロックの時代へ移行しようとしていた1969年にCLIMAX CHICAGO BLUES BANDとしてデビュー。デビュー作はその名の通りシカゴ系アーバン・ブルース寄りのブルース・バンドとして人気を博します。しかしながらパキッとしたソリッド・トーンが魅力のピート(ピーター)・ヘイコックのギターとコリン・クーパーのサックスをフィーチュアした編成のそのサウンドはブルース一辺倒には終わらず、ジャズ・ロック・テイストも持ち合わせており、硬派ながらもモダンな色合いを感じさせるサウンドを提示します。
翌1970年発表の『Plays On』ではバンド名からCHICAGOがなくなりCLIMAX BLUES BANDとなり、サウンドもキング・カーティス、Jr. WALKER & THE ALLSTARSを思わせるR&Bスタイルを取り込んだジャズ・ロック増量路線にシフト。オープニングのALLMAN BROTHERS BANDとキング・カーティスがセッションしたかのような「Flight」、「ツァラトゥストラはかく語りき」をモチーフとしたプログレ風インスト「Mum’s The Word」など1stのサウンドからは考えつかないようなハネっぷりを見せます。ハード・ロック/プログレッシヴ・ロック隆盛を迎えようとしていた時代に合わせての変化だったのでしょうが、バンドはここに止まらず再び変化を見せます。
『Plays On』と同じ1970年発表の『A Lot Of Bottle』ではバンド名を再びCLOMAX CHICAGO BLUES BANDに戻し、前2作とは打って変わってダークな色合いのブルース・ベースのハード・ロックを披露。1stのシカゴ・ブルース・スタイルを下敷きにしたものからブリティッシュ・ハード・ロック流れのブルース・ロックへと変貌を遂げます。というわけで初期3作は作品ごとに色合いが異なっているわけですが、アメリカでも中堅バンドとして成功を収めるに至るジャンプボードとなった『Stamp Album』の土台となったのは初期3作の中ではアートワークは最も地味ですが3rdアルバム『A Lot Of Bottle』かなと思います。
初期3枚の作品は今聴き直して見るとあっち行ったりこっちに寄ったり方向性がコロコロ変わっています。逆に考えれば守備範囲が広くどんなスタイルにも変貌可能な柔軟性を持っていたわけですが、『A Lot Of Bottle』以降次第に音楽性が固まっていきます。
『A Lot Of Bottle』に続く4thアルバムは『Tightly Knit』。1971年発表でヒプノシスが手がけた坊主頭のおじさんの口にニット(靴下のようにも見えますが実際は何なんでしょうね?)が突っ込まれているアートワークが有名です。『A Lot Of Bottle』で打ち出したブリティッシュ然としたハードなブルース・ロックに加えコリン・クーパーのサックスが活躍するR&B寄りのジャンプ・ブルース・タイプの曲が加わりサウンドはタイトに固まってきます。
翌72年発表の『Rich Man』はパーロフォンからハーヴェストとレーベルは変わったもののデビュー以来所属していたEMIとの契約の最終作となります。ハードなナンバーはSAVOY BROWN、FOGHATにも通じるブギー・ナンバー「You Make Me Sick」、「Shake Your Love」、ハードなリフからブギーに転じる「If You Wanna Know」はあるものの減少傾向、代わりにアコースティック・ギターをフィーチュアしたナンバーやR&B/ファンクに大きく踏み込んだ「Standing By A River」(この曲英国産ファンク・ロックとしてはかなり秀逸です)、『Stamp Album』以降のCLIMAX BLUES BANDサウンドの原点とも言って過言ではない「All The Time In The World」が新たな個性として加わりバンドが発展期にあったことを伝えています。全体的にはハードなブルース・ロックから転じ、全体的にラフでルーズかつ埃っぽく泥臭いサウンドを標榜しながらも、その実、演奏はタイトでアレンジも洒脱。その後トレンドとなるパブ・ロック系の先駆けとも言えるサウンドを打ち出した作品でした。アートワークがインパクト大の『Tightly Knit』の影に隠れがちだし、全体的にも地味な印象を持たれている作品ですが今回の肝となっている『Stamp Album』からバンド最大のヒット曲となる「Couldn’t Get It Right」を含む『Gold Plated』を経て、これもビルボード・チャートで12位まで上昇するヒット曲となった「I Love You」を収録した1980年発表の『Flying The Flag』に至る彼らの全盛期を支えたブルース通過型AOR路線の基盤を確立した作品だったと思います。最初はパンチが足りないように思えるかもしれませんが、聴き込んでいくとスルメのように味わい深くなっていく作品です。
CLIMAX BLUES BANDにとって最大の転機となったのは彼らにとって初のライヴ・アルバムとなった1973発表の『FM Live』でした。『Rich Man』発表に合わせ行われたUSツアーからニューヨークのアカデミー・オブ・ミュージックでのライヴを地元ニューヨークのWNEW-FMが収録し同局でオンエアーした音源を基に作られたアルバムということから『FM Live』というタイトルになりました。オリジナルのアナログ盤は2枚組で12曲編成。イギリス本国でのレーベルはEMI系からポリドールに変わりましたがアメリカの配給元はデビュー以来変わらずサイアー・レーベル。サイアーはこのイギリス・バンドのラジオでのオンエアーが徐々に上がってきていることを受けWNEW-FMでのコンサート収録に繋がっていったのですが、これが反響を呼び作品となったのでした。
アメリカは国が大きいということもありMTVが登場する前まではラジオでのプロモーションが重要だったことは今更いうまでもありません。特にFMは国が広大で車が最大の移動手段だったアメリカで人々が最も音楽に触れる機会となっていきました。FM大国アメリカでは早い時期からFMが定着していたと考えがちです。まぁ、実際、日本よりは先に進んでいたわけですが、こういう事実もあります。現在のアナログ・レア盤市場において有名アーティストのAM曲向けに作られたプロモ用モノ盤が高値で取引されてることはご存知かと思いますが、その中でも群を抜いて高額で取引されるLED ZEPPELINのプロモ用モノ盤は1973年の『Houses Of The Holy』まで存在します。存在はしていますが同バンドの他4作のモノ盤に比べ市場に出る確率が著しく低いわけです。これが何を意味するかといえば、1973年くらいまでは押しものアーティストに関してはプロモ用モノ盤作っていたが聴取者が次々と開局されるFMをメインに聴くようになり、『Houses Of The Holy』まではモノ盤を製作したが、ひとつ前の『Led Zeppelin IV』と比べるとプレス枚数は少なかったと推測されます。実際そうだったと思います。『FM Live』が出た時期はアメリカにおいてFMがAMを追い抜きラジオ放送メディアの主流となった時期だったわけです。ステレオ放送で高音質を売りにしていたFMが人気バンド、注目アーティストのコンサートを収録してオンエアーすることはFM局にとっては他との差別化を図る上での重要コンテンツとなり、レーベルやアーティスト・マネージメントにとってはバンドの認知度、アルバムの拡販のための重要なプロモーション手段となっていった時期だったわけです。
本国イギリスではアートワーク違いLP1枚7曲編成に縮小して発売されましたが、アメリカのサイアーから発売されたLP2枚組12曲編成の『FM Live』は値段もLP1枚ものとさほど変わらない低価格設定で発売されたこともあり、CLIMAX BLUES BANDがそれまで発売してきた5作品を上回るセールスを記録します。
『FM Live』収録曲12曲の内訳は直近の『Rich Man』から「All The Time In The World」、「Standing By A River」、「You Make Me Sick」、「Shake Your Love」の4曲、3rd『A Lot Of Bottle』から「Seventh Son」、「Country Hat」、2nd『Plays On』から「Flight」、「So Many Roads」、残り4曲は過去作品未収録曲となっています。『Rich Man』で披露した重さを抑えめにしてサクッと仕上げたブギー・タイプのナンバー、2nd、3rdから長めのブルース・ロック、R&Bタイプのジャズ・ロックを引っ張ってきてかなりバラエティーに富んだ選曲の上、アルバム未収録でドラム・ソロも挟んだ「Mesopopmania」に至ってはCOLOSSEUMとEAST OF EDENが合体したかのようなプログレ度高めのジャズ・ロック・インスト。CANNED HEATやブライアン・フェリーが取り上げたことで知られるアンコールの「Let’s Work Together」もギターのカッティング等にどこかフュージョンっぽさが漂い、よく知られる同曲のテンポを倍速にしたかのような疾走シャッフル・アレンジで演奏。このライヴ盤を聴くと初期3作の猫の目のように変わるサウンドの変化は方向性を模索した結果ではなく最初からこういう特性を持ったバンドだったのだということがよく分かるかなりなんでもありの内容となっています。因みにCD化に関してはデビュー作から1976年の『Gold Plated』までエアーメール・レコーディングスから紙ジャケットで出ており、直近ではESOTERICからリマスター、ボーナス・トラック追加という形で出ていますが、この『FM Live』に関しては元のLPが2枚組だったこともありCD1枚収録ギリギリに近い収録時間だったためボートラはないのですが、旧CDマスターでは6分台後半にカットされていた「Goin’ To New York」がオリジナルのLP収録時の9分台ヴァージョンに戻っている模様。僕はLPとエアーメール盤CDしか持っていないので未確認なのですがESOTERIC版の写真見るとステッカーが貼ってありそこに「Goin’ To New York」に関しての表記があるのであっていると思います。(と書いたもののESOTERICより前に出ているPLUM、FUEL2000レーベルのCDも9分台ヴァージョンとdiscogsには表記されているんですけどね。謎なのでESOTERIC買ってみることにします)またエアーメール盤はSEE FOR MILES版CDと同じでサイアー盤『FM Live』のアートワークではなく英ポリドール盤のアートワークが使われています。
『FM Live』のヒットでアメリカでの評価が高くなってきたこともあり、活動拠点を本格的にアメリカに移し1974年に発表されたのが『Sense Of Direction』。ハードなブルース・ロック路線は『Rich Man』からさらに後退。タイトなリズムを前面に打ち出した軽快なナンバーが中心のサウンドに変貌を遂げ、いよいよ全盛期のサウンドに近づいてきます。音質も過去5作のスタジオ作に比べクリアーかつリヴァーブを巧みに使った奥行きの深いものになり、ヴォーカル・パートもこれまで以上に前に出たファンキー・テイスト溢れるAORサウンドを体得します。エンジニアーはルパート・ホルムズとのコンビで知られるジェフリー・レッサー。発売当時は不評だったものの現在はAORハード・ロックの好盤として認知されているSTARCASTLEの4thアルバム『Real To Reel』の制作を担当した人でもあります。レッサーの活躍もあり『Sense Of Direction』はこれまで以上に艶のあるサウンドを持った作品となりました。
そしていよいよCLIMAX BLUES BAND全盛期の入り口に当たる名作『Stamp Album』に至ります。CLIMAX BLUES BANDは元々マイルス・コープランドのBritish Talent Managers所属アーティストだったのですが、この『Stamp Album』から本国イギリスではマネージメントが設立したBTMレーベルに移籍します。RENAISSANCEやCARAVANが所属していたレーベルですね。チャート上では実は前作『Sense Of Direction』の方が上なのですが、この作品はCLIMAX BLUES BANDが進むべき方向性がはっきりと打ち出されたという点でやはり重要作だと思います。その方向性を決定づける上で重要だったのが『FM Live』でも演奏されていた「I Am Constant」。普通、スタジオ・ヴァージョンがあってライヴ・アルバムに収録されるというパターンがほとんどですがこの曲に関しては逆。『FM Live』発売以降全米規模でライヴ・ヴァージョンの「I Am Constant」がオンエアーされるようになり人気を集めたためこの『Stamp Album』にスタジオ・レコーディング版が収録されることになったそうです。「I Am Constant」が人気曲となったことでバンドはそのサウンドをタイトかつファンキーなシフトさせこの『Stamp Album』を完成させます。前作を成功に導いたジェフリー・レッサーのクリアーで奥行きのあるサウンドは、この作品のエンジニアーを担当したボブ・クリアーマウンテンが継承。ヴォーカル・パートをくっきり前に出す王道ポップ・ミキシングはしっかり受け継がれた上、リズム・セクションの輪郭がより際立ったタイトこの上ない高品質サウンドを打ち出しています。
楽曲も全編上出来の傑作なのですが、特筆すべき点は過去作品ではブルース曲、R&B/ファンク曲と曲ごとにクッキリと線引きされていたのが取っ払われ、各楽曲の中にブルース、R&B/ファンク、AORのフィーリングが融合された完成度の高い楽曲揃いになった点でしょう。ここでデビュー作から足掛け5年強磨きをかけてきたCLIMAX BLUES BAND独自のサウンドは遂に完成するわけです。『Stamp Album』はアメリカは勿論、本国イギリスでもパブ・ロック・サウンドのブームに乗り、注目を集めます。そしてバンドは『Stamp Album』で完成させたサウンドにさらに磨きをかけ彼らのキャリアの頂点とも言えるヒット作『Gold Plated』を完成させ、「Couldn’t Get It Right」を英米で大ヒットさせるのです。
『Gold Plated』発表後、所属レーベルBTMが倒産したことでアメリカのレーベルだったサイアーの配給元ワーナー・ブラザーズに移籍し、CLIMAX BLUES BANDはAOR色をより一層強めヒット作を連発します。ブルース色はアルバムを発表を重ねるごとに減少していきますが最早職人技となったポップセンスが炸裂した気持ちの良いAORサウンドは今もその魅力を失っていません。先に書いたように1980年発表の『Flying The Flag』からは「Couldn’t Get It Right」には及ばなかったものの、ビルボード・チャート12位まで上昇するバラード・ヒット「I Love You」を世に送り出します。
最後に『Gold Plated』以降の作品を順に挙げていくと1977年『Shine On』、1979年『Real To Reel』、1980年『Flying The Flag』、1981年『Lucky For Some』、1983年『Sample And Hold』と続いていきます。個人的にはAOR度増し増しになって行く中で、一瞬『Stamp Album』、『Gold Plated』時代のサウンドを急に思い出したかのようなワーナー・ブラザーズ最終作『Lucky For Some』を押します。サウンド先祖返りと言っても過言ではないオープニングの「Victim」 、いかにもCLIMAX BLUES BANDといったグルーヴ感が嬉しい「Cuttin’ Up Rough」、「Shake It Lucy」、10ccの「I’m Not In Love」風イントロから始まる情感たっぷりのミッド・テンポ・バラード「Oceans Apart」に至る頭4曲『Stamp Album』、『Gold Plated』以降の彼らを追わなくなった方にも強くアピールすると思います。
残念ながらバンドの中心だったコリン・クーパーは2008年、ピート・ヘイコックも2013年に他界しており2008年以降は1985年にピート・ヘイコック脱退後に加入したレスター・ハントが引き継ぐ形で活動していましたが、まだ活動しているんでしょうかね?
さて、今月の1枚ですが、今回はレーベルです。VOCALIONレーベル最近ちょっと注目しています。マイケル・ギャリックだとかディック・モリッシーとか英国ジャズのリイシューやポール・モーリア等イージー・リスニング系、クラシック等を主に出している個人的にはあまり接点のないレーベルかと思っていましたが、チック・コリアが亡くなった時にそういえばVOCALIONからRETURN TO FOREVERの『Music Magic』のマルチ・チャンネル盤が出ていたことを思い出し追悼で聴こうと思い探したのですが、国内業者はどこも売り切れでVOCALIONのホームページに行ってみてびっくり! 最近ロックも力入れているんだねぇ。SACDフォーマットでGUESS WHOが3タイトルそれぞれに2作品収録されているので計6作品。大ヒット作『American Woman』も含む全作品ステレオとマルチ・チャンネル(4chマスターより収録)収録。ARGENTはSACD2枚組で『In Deep』、『Nexus』、『Ring Of Hands』を収録。『In Deep』がステレオと4ch音源、他2作品はステレオのみ。MOTT THE HOOPLEもSACD2枚組で『The Hoople』、『Mott』、『All The Young Dudes』の3作品収録で『The Hoople』はステレオ&4chで収録。他にもBACHMAN TURNER OVER DRIVEの1stと2ndの2in1(ステレオ&4ch)、バディ・マイルス『Booger Bear』とサンタナと共演した『Live!』もステレオ&4chで収録。他にもリック・デリンジャーの『All American Boy』+『Spring Fever』とか結構出ています。SACDなので対応プレイヤー出ないと聴けないのが難ですが、気になる方は多いのではないかと思います。
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シカゴ・ブルースへの憧憬を孕んだ英国発、米南部ブルース・ロック・バンド69年デビュー作!英国人でありながら、ここまで本格的な米南部サウンドを追求した彼らには言葉を無くしてしまいそうなほど。ピアノ、ハープやオルガンによるガタピシと唸るサウンドに載せて、素晴らしいスライド・ギターがバランスよく絡まり、ブルースに真正面からがっぷり四つと取り組んだバンド・サウンドは愉快痛快この上なし!
シカゴ・ブルースへの憧憬を孕んだ英国発、米南部ブルース・ロック・バンド70年通算3作目!MUDDY WATERS、WILLIE DIXONのカヴァーを含みつつ、インスト・パートに力を注いだインタープレイが光るブルージーかつハード・ロック色も出始めた痛快作!メンバー内では、ベースのRICHARD JONESが抜け、かわりにDEREK HOLTがベースに専心。過去作に比べても、より一層脂のノッたブリブリのブルージーサウンドは、かなりの完成度と衝動的破壊力をも秘めた稀有の状態を保ったままスピードを上げていきます。
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