プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

70年代RENAISSANCEなどのクラシカルプログレの遺伝子を受け継ぐ新鋭I AND THOUをご紹介!&クラシカルなプログレの定盤をピックアップ!

こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です。

本日も注目の新譜と、それに関連するテーマのもと中古棚よりプログレ作品をピックアップしていきたいと思います。
まず新譜からはこの一枚。アメリカのシンフォニック・ロック・バンドI AND THOUによる12年デビュー作をご紹介いたしましょう。

このバンド、実は現ルネサンスでキーボード奏者を務めるJASON
HARTを中心に結成されたシンフォ・グループで、さすがその経歴を音からもひしひしと感じさせる本格派クラシカル・シンフォを展開します。

繊細さとしなやかさそして躍動感と、場面に合わせて自在にその表情を変化させる見事なピアノ・プレイを中心に、空間いっぱいに広がるシンセや幽玄のメロトロン、味わい深い泣きのギター、そしてタイトなドラムスらによって織り上げていきく、壮麗かつドラマティックなシンフォニック・ロックは、言葉を失う素晴らしさ。

荘厳な演奏から感じられるシリアスさとメロディアスな旋律とのバランスがまた絶妙で、このへんのセンスは70年代ルネサンスの遺伝子を色濃く受け継いだ部分と言えるでしょう。しかしながら楽曲によってはアンソニー・フィリップスの第一作、二作に通じる柔らかな叙情性を感じさせ、また雄大に広がるシンセの音色からはポーランド・シンフォ的な翳りも感じ取れます。

演奏面では先達からの様々な影響を孕みつつ、それを高い演奏技術と卓越したメロディ・センスによって独自に練り上げた、現代シンフォニック・ロックの名作と呼ぶべき一枚だと思います。5曲中4曲が10分超という大作主義もプログレ・ファンの嗜好をくすぐるところなのではないでしょうか。ルネサンス・ファンにもA・フィリップス・ファンにも、あるいはQUIDAMなどがお好きなポーランド・シンフォ・ファンの方などにもオススメしたい作品となっています。

さて、続きましてはこのI AND THOUにも影響を与えたかもしれない、クラシカルなシンフォニック・ロックの定番作品を、中古棚よりピックアップしてまいります。

まずはやはりこのバンド、英国クラシカル・プログレにおいてはルネサンスと人気を二分する名バンド、エニドによる77年発表の2ndです。

ルネサンスを始めとして、ロックのフォーマットの中にクラシックの荘厳さ・壮麗さを組み入れたバンドは少なくありませんが、このエニドはロックのフォーマットによってクラシックを奏でるという前代未聞の離れ業をやってのけたバンドです。

この77年作はエニドがその初期の音楽性を確立した作品として高い人気を誇っているのですが、レコード会社との間の権利関係の問題によりオリジナル録音はCD化がなされず、従来のCDで聴けたのは85年にバンドが再録したヴァージョンでした。

それがこちら2010年発売の紙ジャケット仕様最新規格でオリジナル・ヴァージョンが復活。長く待たされたファンの方にとってはようやくか、という思いだったことでしょうが、結果として2つの名演を楽しめたということについては素直に喜びたいところですよね。ちなみに動画は再録ヴァージョンです。

さて続いてはこのグループをセレクト。イタリアにおけるクラシカルなプログレの代表作と言えば、やはりNEW TROLLSの『CONCERTO GROSSO N.1』ですよね。セレクトしたのはその『CONCERTO?』を初めとした初?中期の5作品を収録した5枚組ボックスです。

プログレ・ファンに人気の高いUT、ATMIC SYSTEMなどは入っていませんが、68年1stや81年の『F.S.』など、I POOHとも渡り合える優れたポップ・センスを発揮している好盤も収録されております。NEW TROLLSのクラシカル・サイドとポップ・サイドを同時に楽しみたいという方には、これはうってつけのボックスだと思います。

それでは最後もイタリアから。イタリアのみならず世界規模で見ても現代クラシカル・シンフォニック・ロックの代表格と言って良いHOSTSONATENによる四季組曲の内の一作、『WINTERTHROUGH』です。

リリカルで瑞々しいアコースティックな「静」のパートと、ヘヴィーかつダイナミックに展開していく「動」のパートが巧みに織り上げらることによって生まれる極上のシンフォニック・ロックには、もうただただ唸るしかありません。そんな中でまるで雄大な冬景色を聴き手の眼前に描き出す表現力の高い演奏も素晴らしい。

この時代、ヴォーカルの表現力に頼らずアンサンブルだけでここまで雄弁にその世界観を語り尽くせるバンドはそうそういないはず。近年は、北欧にROINE STOLTあればイタリアにFABIO ZUFFANTIありとまで言いたいほど、数多くのプログジェクト・バンドを指揮し名作を生み出し続けるFABIO ZUFFANTI氏だからこそ可能な作品なんでしょうね。いや何度聴いても圧倒されます・・。

秋も深まってきた今日この頃、壮大なクラシック音楽を取り入れた芸術性の高いプログレ作品で芸術の秋を堪能してみませんか?

クラシック曲を登用&オーケストラと融合したプログレの在庫

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。