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【ヨーロピアン・ロック・フェス関連特集】北欧が生んだ現代プログレ屈指の名バンドANEKDOTEN(アネクドテン)特集!

こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です。

来年1月に開催される「ヨーロピアン・ロック・フェスティヴァル」。私と同じく期待に胸を膨らませながら日々を過ごしておられる方もいらっしゃると思います。

そこで今回から、フェスの参加アーティストである北欧スウェーデン出身の4バンドの、それぞれその経歴とディスコグラフィーを振り返る特集をお届けしてまいります。

まず第一回は、スウェーデンのヘヴィー・シンフォニック・ロック・バンドANEKDOTEN(アネクドテン)です。

YES、KING CRIMSON、PINK FLOYD、ELP、GENESISの5大プログレ・バンドを中心に、プログレッシヴ・ロック・シーンが活気に満ちていた70年代初~中期。イタリアのP.F.MやオランダのFOCUSなど、ユーロ圏のプログレ・バンドも英米のマーケットへ進出するなど、ワールドワイドな観点から見てもロックの一ジャンルとしてプログレが一大勢力を築いていた時代がありました。

しかし70年代終盤、メッセージ性を持つ刺激的な歌詞をスリージーな演奏に乗せて歌うパンク・ロックが台頭していったことにより、聴衆は次第にプログレから離れていったという経緯は、ロックの歴史に興味のある方ならよくご存知かと思います。

80年代には、英国のバンドMARILLIONによって打ち出されたポンプ・ロックというスタイルが人気を集めた時期がありました。GENESISの英国情緒あふれる音楽性を拡大解釈的に捉え発展させたドラマティックなサウンドを聴かせましたが、これもその性質上純粋な意味でのプログレッシヴ・ロックであったかと言うと意見は分かれるところです。

では現在のイタリアや北欧、南米などを中心に、新鋭バンドが続々登場してきているこの状況は一体どこを起点に発生したのか。そこがこのANEKDOTENについて語る際に避けては通れないポイントとなる部分だと言えます。

ポンプ系の軽やかでファンタジックなサウンドが主流となっていた90年代初頭のプログレ・シーンにおいて、ANEKDOTENの登場はプログレ・シーンのその後の流れを変えてしまうほどの衝撃を与えたと同時に、70年代当時のプログレ・ファンの関心を再び引き寄せたのでした。

それではANEKDOTENがいかなる音楽を以て現代プログレ・シーンの中核を担う存在とみなされるようになったのか。それを彼らのディスコグラフィーを追いながら見ていくことにしましょう。

93年発表のデビュー作『VEMOD(暗鬱)』は、息をのむほどのへヴィネスと緊張感が聴き手を襲うヘヴィー・シンフォニック・ロックの金字塔的作品。

強靭なリズム隊とザクザクとヘヴィーなリフを刻むギターによる緊張感みなぎるアンサンブルに、轟々たるメロトロン、物悲しく響くチェロによるシンフォニックな叙情美が加わった、まさにヘヴィー・シンフォニック・ロックと言うに相応しい音楽性が展開されます。

70年代のKING CRIMSONからの影響を強く受けた作風が特徴的ですが、決して懐古的なわけではなくメロディそのものからはしっかりとモダンな質感を感じ取れる所が90年代の新鋭バンドであることを示しています。

これは真のプログレッシヴ・ロック作品が持つ確かな重みが感じられる一枚ですね。改めて聴いてみても、当時のプログレ・ファンの度肝を抜いたというのが納得できるだけの衝撃度を有した作品です。

そして続く95年の第2作『NUCLEUS』がこれまたとんでもない作品。前作のギターを中心としたヘヴィーなアンサンブルがより攻撃性を増すとともに、北欧的な透明感とメランコリーが加わっており、音楽性の幅がさらに広がっている事が一聴して感じ取れる力作に仕上がっています。これにはデビュー作より彼らに注目していた方々は相当驚いたのではないでしょうか。

デビュー作にして頂点を極めた感のあった彼らですが、まだまだ進化の途中にあったということを世に知らしめた一枚となりました。

そして4年のスパンを経て発表された99年の第3作『FROM WITHIN』。基本路線は前作までと同じながら、アンサンブルが放つ緊張感は若干和らぎ、繊細さと攻撃性との対比の中でじっくりと世界観を広げていくドラマ性の高い楽曲構成がこれまでになく見事な充実の作品となっています。

その完成度の高さは3rdにして早くも円熟の域に達したとさえ思わせるほど。

さらに5年を経た04年4thは、前作までに培ってきた独自の暗鬱な世界観と繊細なメランコリーはそのままに、オルタナティヴ・ロック的な音楽性へと接近。空間を埋め尽くすような轟々たるアンサンブルは影を潜め、よりメロディを印象的に聴かせる方向性へと舵を切ってきました。

メロトロンもよりポイントを絞って用いられており、以前よりも効果的に響いてくる感じがします。これまでのヘヴィー・シンフォニック・ロックと言うべき作風から、より広範なリスナーへとアピールできる明快さを獲得したように思えますよね。やはり傑作です。

そしてスタジオ作としては現時点での最新作となる07年作『TIME OF A DAY』。ここにもまた少なからぬ音楽性の変化が見られます。何より本作を特徴づけるのは、ロック本来のスピード感にあふれる演奏が増えた点。これにより前作でも見られたシンプルかつスタイリッシュな楽曲スタイルと演奏面との整合性がより高まった印象を受けます。

一方メロトロンの扱いにかけては、現代のバンドでもはや彼らの右に出るものはいないでしょう。一たび鳴り出すと、一気に初期の頃の悲哀を伴ったシンフォニック・ロックが蘇ってくるのだから凄いものです。

本作もこれまでと同じく、デビューより培ってきた彼らの核となる音楽性と、歳月を重ねるごとに変化・進化してきた作風とが見事に合致した結果生まれた傑作と言えるでしょう。

オリジナル作品は以上の5作品ですが、ANEKDOTENは多くのバンドの例に漏れず、ライヴ演奏が素晴らしいバンドとして知られます。来日公演も数回にわたり行なっており、その音源がライヴ盤として発表されている点からも、日本での高い人気がうかがえるところ。

ANEKDOTENが現代プログレ・シーンの中心を担うバンドとして君臨し続ける理由、ここまでに実感していただけましたでしょうか。自らの音を保守的に鳴らし続けるのか、変化を恐れず自分たちの新たな音を追求し続けるのかが問題です。しかし彼らがどちらであるかは一連の作品を聴けば明らかですよね。今後も彼らには現代プログレの新たな地平を切り開いていって欲しいと思います。

その他の「ヨーロピアン・ロック・フェス」参加バンド特集はこちら!

MOON SAFARI
http://kakereco.com/blog/?p=5050
TRETTIOARIGA KRIGET
http://kakereco.com/blog/?p=5078
FLOWER KINGS
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「ヨーロピアン・ロック・フェス」参加の北欧プログレ・バンドを特集!

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