昨日8月28日(日)の日比谷野音でのProgressive Rock Fes 2011。
まだ興奮冷めやらぬ店長田中です。
余韻に浸りつつ、感動を振り返ってみます。
KANSAS、WISHBONE ASH、P.F.M.という英米伊を代表するバンドが揃った豪華ラインナップ。
会場を容赦なく照りつける太陽。うだるような暑さ。汗したたる中、登場したのはWISHBONE ASH!
オープニングナンバーは、代表作『アーガス』より「The King Will Come」。
ジャム・セッション風のイントロから、あのリフが聞こえてきたときの会場のヒートアップは凄かったですね。
「Warrior」で会場が一体となり、続いての「Throw Down The Sword」の幻想性ときたら!
フライングVとアンプで作られるナチュラルな歪みと繊細なタッチから生み出されるギターのトーン、そして哀愁のツインリード。
これぞ70s英ロックなサウンドで、ここが2011年の日比谷ということを一瞬忘れました。
「あの時代」の空気で野音が包まれたような錯覚が印象に残っています。
本編ラストはデビュー・アルバム収録の名曲「Phoenix」。40年前に書かれた曲がここ2011年の日比谷で演奏されるなんて・・・。
タメの効いた幻想的なパートと、不死鳥が空高く舞い上がっていくようなスピード感いっぱいのキメのツインギター・パートとの鮮やかな対比。ドラマティックですねぇ。ラストは、オール・スタンディングで拍手!もちろんアンコール!
アンコールは、『アーガス』よりドライヴ感いっぱいの「Blowin’Free」!
73年のライヴ映像と比べると、さすがにアンディ・パウエルはじめメンバーは40年近くの時の流れを感じさせますが、パワフルで叙情溢れる演奏は当時と変わらず、さすがの貫禄でしたね。
ありがとう、WISHBONE ASH!
続いては、待ってました!イタリアよりP.F.M.が登場!
3人のオリジナル・メンバーの存在がやはり光ってましたね。
物理学者のような出で立ちにまずは圧倒されたのが、ギター&ヴォーカルのフランコ・ムッシーダ。
クラシカルで正確無比なアコギ、イタリアらしいたおやかなフレージングながら、ブルース・ギタリストのようにエモーショナルな表情で弾くエレキともに胸打たれました。
陽気で人なつっこい、というイタリア人のイメージそのままのドラマー、フランツ・ディ・チョッチョ。その明るさで会場を乗せ、イタリアらしい手数多くスピーディーなドラミングと時に派手なアクションで聴き手を鷲づかみに!ほんっと愛すべきドラマーですね。
そして、いかにもベーシストらしく、寡黙にアンサンブルを底辺から支えるパトリック・ジヴァス。
あの傑作の数々を産みだしたメンバーが目の前に居るかと思うと・・・。オープニング・ナンバーの「River Of Life」で、興奮最高潮でした。
畳みかけるように『幻の映像』『蘇る世界』からの代表曲のオンパレード。
「Four Holes in The Ground」では、これぞイタリア!と言える、たおやかなアンサンブルと緻密でスリリングなテクニックが圧巻。
後半のギターとヴァイオリンによる高速ユニゾンは凄かった!
本編ラストの「甦る世界」では、夕暮れという最高のシチュエーションの中、あの印象的なムーグのフレーズが会場を幻想的な雰囲気で包み込みます。
スタンディング・オベーションの中、アンコールで「Celebration」へと突入!
会場一体となっての「セ~エ~~~レ、ブレイッショーン」の大合唱!
最後はこれぞイタリアン・ロックならではのノリで、会場がこの日一番の熱気で湧きました!
ありがとう、イタリアの「選ばれしパン屋マルコーニさん」!
注)イタリア語版での演奏もありましたが、すべて英語版での曲名表記としました。
完全に陽が落ち、トリを務めるKANSASが登場!紫と緑を基調とした幻想的なライティングが会場の期待感を高めます。
前半の「Point Of No Return」「Song For America」の畳みかけはやばかった。
ヴァイオリンによる流麗で叙情的なフレーズには、涙腺、緩みっぱなしでした!
GENESISに通ずる叙情性とアメリカらしい明朗なメロディとヴォーカル。
「Song For America」は初期カンサスの魅力がつまった名曲ですね。ダダダダッダ(タタトゥン)のリフが生で聴けて、ただただ幸せ・・・。
後半戦に突入し、代表作『永遠の序曲』からのキャッチーな「The Wall」「Miracles Out Of Nowhere」は、エンターテイメント精神旺盛なアメリカ人ならではのアメリカン・ロックを堪能。天高く突き抜けるメロディとドラマティックなキメの連続で、メロディ好きのツボをこれでもかと押してきます。
ラストは、代表曲「Carry On Wayward Son」の全員総立ちでの大合唱!感動的なフィナーレでした!欲を言えばアンコールを聴きたかったなぁ。でも、それは欲張りってなもんですね。それほど力強いステージでした。
このProgressive Rock Fesは、来年以降も開催を予定しているようです。
毎年、プログレ・ファンの夏の恒例行事となれば嬉しいですね。
名曲の数々と貫禄に満ちた演奏。WISHBONE ASH、P.F.M、KANSAS、最高でした!
抜けの良いアメリカン・ロックのバンド・アンサンブルとクラシカルなヴァイオリンによるシンフォニックなアプローチでアメリカを代表するプログレッシヴ・ロック・グループとなり、後のアメリカン・プログレハードの基礎を築いたグループの76年4th。その内容は、ポップで普遍的なメロディーと抜けの良いバンド・アンサンブル、QUEENのような分厚いコーラスワーク、そしてシンフォニックなヴァイオリンや華やかなキーボードが一体となり、その後のメインストリームである産業ロックへの流れを感じさせる明快な作風を打ち出した傑作です。
廃盤、紙ジャケット仕様、Blu-spec CD、11年DSDリマスタリング、ボーナス・トラック3曲、内袋付仕様、定価定価2381+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
帯に折れあり
抜けの良いアメリカン・ロックのバンド・アンサンブルとクラシカルなヴァイオリンによるシンフォニックなアプローチでアメリカを代表するプログレッシヴ・ロック・グループとなり、後のアメリカン・プログレハードの基礎を築いたグループの77年5th。「Point Of No Return」や「Dust In The Wind」といった彼らの代表曲を収録した本作は、彼らの持ち味であるアメリカン・ロックの明快さと、複雑に構築されたプログレッシブ・ロック然としたバンド・アンサンブルが最も良いバランスで同居した傑作となっており、キャッチーな覚えやすいメロディーとテクニカルなプレイとの対比が素晴らしい、彼らの代表作です。
紙ジャケット仕様、02年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、内袋付仕様、定価1800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
解説に軽微な破れ・若干折れあり
2枚組、英文ブックレット付仕様、定価3600+税 、全26曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯無
帯無、一枚は無傷〜傷少なめ、傷あり、ケースにスレあり
丁寧に折り重なるようにメロディが交差するツイン・リード・ギターがトレード・マークのグループ。彼らの最高傑作である72年作。叙情性溢れる英国的なメロディも絶品。
透明スリップケース付き仕様、SHM-CD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲、定価2667+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
透明スリップケース付いていません
廃盤、紙ジャケット仕様、2枚組、SHM-CD、10年デジタル・リマスター、定価3800
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯に折れあり
廃盤希少!紙ジャケット仕様、2枚組、SHM-CD、デジタル・リマスター、定価3800
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
紙ジャケに若干圧痕あり
英国が誇る名ハード・ロック・バンドによる82年作。グラム・ロック期のデヴィッド・ボウイやユーライア・ヒープでの活躍で知られるベーシスト、トレヴァー・ボルダーが参加した唯一のアルバムとなっており、アンディ・パウエル&ローリー・ワイズフィールドによるキレのあるツインギターを軸とした、80年代らしいキャッチーかつ骨太なHRサウンドを全編で聴かせる力作。トレヴァー・ボルダーの職人的ベースプレイもたっぷり堪能できる一枚です。
70年の結成以来、名実ともにイタリアン・ロックを代表するグループとして君臨してきた名バンドによる17年作。オリジナル・アルバムとしては06年作『Stati di immaginazione』以来、実に11年ぶり!オリジナル・ギタリストのFranco Mussidaが2015年に脱退、Franz Di Cioccio(ドラム/ヴォーカル)、Patrick Djivas(ベース)、Lucio Fabbri(ヴァイオリン)の3人に、新ギタリスト、キーボーディスト2人、セカンドドラム/パーカッションの若手メンバー4人という7人編成となっています。97年の復活作『Ulisse』以降の、骨太でダイナミックな現代ロックの逞しさとイタリアン・ロック然とした伸びやかな叙情性が一体となったメロディアス・ロック路線を踏襲するサウンド。年齢を感じさせないパワフルでモダンなドラミングに、さすがのユニークなフレーズセンスが耳を引くベース、ここぞの場面で気品高く飛翔するヴァイオリン。そこにP.F.Mらしい色彩感溢れる艶やかなシンセとオルガンによる存在感あるダブル・キーボードやオーケストラが加わって、結成47年のバンドとは思えない力強いアンサンブルが紡がれます。そんな中でもやはりP.F.Mというバンドを最も強く印象づけるのが、チョッチョの情感をたっぷり込めたエモーショナルな歌声。時代が変わりサウンドの質感が変遷を重ねても、P.F.M以外でしかありえないと感じさせるサウンドを作り上げています。ムッシーダに替わる新加入のギタリストは、近年のテクニカル・ギタリストらしいヘヴィなタッチを織り交ぜたプレイを軸としますが、今作の張りのあるパワフルな作風にはかなりハマっている印象。地中海エッセンスをたっぷり含んだ叙情ナンバーでの爽やかなアコギ、バラードでのスケール大きく優美なソロプレイも見事に聴かせます。復活後のP.F.Mを変わらず愛する方ならきっとグッと来る、聴き応えたっぷりの力作に仕上げています!
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの71年デビュー作。イタリア盤としてリリースとなった本作はイタリアン・シンフォニック・ロックの職人気質の極地といった趣の傑作。当時のブリティッシュ・ロックフィールドのアーティストたちと比べてもその技巧は抜きん出ており、クラシカルに、丹念に編みこまれたアンサンブルの妙技に酔いしれるばかりの名盤です。
廃盤、Blu-spec CD、デジタル・リマスター、定価2381+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ケースにシールが貼ってある仕様です。
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの73年3rd。本作はまさにそのMANTICOREからの世界リリース作となった、ヨーロピアン・ロック屈指の1枚であり、Pete Sinfieldが英語詞を担当した傑作です。先にイタリアでリリースされていた2nd「Per Un Amico」の再録音と、デビュー作「Storia Di Un Minuto」より1曲、そして前2作には未収録の新曲1曲で構成されており、イタリアらしいバロック色とダイナミックなロックを融合した奇跡的なサウンドを提示。テクニカルな変拍子と呼応する凄まじい叙情の嵐は唯一無二のものです。
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの74年4th。AREAのPatrick Djivasを新ベーシストとして迎えた世界リリース2作目であり、イタリア盤も製作された名盤。前作が旧作からの再録音を中心にしていただけに、PFMの真価が問われることになった本作は、バロックを強く意識したクラシカルな前作から、プログレッシブな魅力はそのままに、よりポピュラリティーを持ったサウンドを提示した傑作であり、前作同様、イタリアのシンフォニック・ロックを代表する1枚となっています。
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの75年作。ACQUA FRAGILEからBernardo Lanzettiを迎えて製作されたその内容は、それまでの彼らの個性であったクラシカルな側面が落ち着きを見せ、よりロックのダイナミズムを押し出した作風へとシフトした良盤であり、星条旗に包まれたチョコレートが印象的な英語盤ジャケットからも分かるとおり、アメリカの音楽産業を意識した明快でパワフルなサウンドが素晴らしい傑作となっています。
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの75年ライブ作。「The World Became The World」をリリースしたツアーからアメリカ公演の模様を収録しており、スタジオ作の丹念な織物のようなアンサンブルから一転、凄まじいドライブ感とダイナミズムを持った名演を披露しています。非常にテクニカルにもかかわらず全くブレることなく、地中海ロックのダイナミズムとイタリア叙情をを聴かせながら突っ走る様子は、さすがの一言です。
紙ジャケット仕様、K2HDデジタル・リマスター、歌詞カード付き、定価2381+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯に若干汚れあり
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの77年作。Mauro Paganiが脱退したあとの本作は、ヴァイオリニストにGregory Blochを迎えてラテン・フレーバーを散りばめたジャズ・フュージョン色濃いサウンドを提示。前作からの流れでシンフォニックな音像は姿を消していますが、軽快でテクニカルなジャズ・フュージョンサウンドの中にもイタリアの叙情をほのかに感じられるなど、過渡期とは思えない個性はやはり彼ららしい佳作と言えるでしょう。
紙ジャケット仕様、HQCD、K2HDリマスタリング、ボーナス・トラック1曲、内袋付仕様、定価2667+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
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