2020年5月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフ増田です。
メロトロンが好き、ハード・ロックやサイケも好き・・・本日はそんな方々におすすめの「メロトロン入りハード・ロック」を集めました。
メロトロンの荘厳な音色とハードなギターのコラボレーションを是非楽しんでみてください!
メロトロン入り英ハードの名作といえば、イエスの初代キーボード奏者Tony Kayeによるこの73年作。ブルージーなサウンドに壮大なメロトロンが絡み合うアンサンブルはライヴ盤とは思えぬ完成度!幻想的なロジャー・ディーンジャケも素晴らしい!
お次はこちら。いぶし銀ギタリストKeith Crossと元GUNのドラマーPeter Duntonによるグループ。スケールの大きなギター・プレイ、メロトロンやオーケストラによる英国的叙情美。70年作ならではの英国然としたハード・ロック名作!
こちらは英ヘヴィ・サイケ・バンドの70年作。マイナーなバンドですが、1曲目から仰天。鋭角的なヘヴィギター、重厚なメロトロン、分厚いコーラス、泣きのメロディー、変拍子を多用したアレンジ・・・「21世紀の精神異常者、アンダーグラウンド版だぁ!」と思わず叫んでしまう名曲!
こちらも英アンダーグラウンド・ロックの名作ですね。ハード&サイケなブルース・ロックにメロトロン・・・まさに69年という時代にしか生まれえなかった作品。
次は英国ファンに超オススメのメロトロン入り米ハードを2作品ご紹介!
メロトロン入りサイケの名作として知られる、テキサスのグループによる70年作。カントリー・タッチのギターのバックで溢れ出るメロトロン・・・この泣きっぷりはすごい!
こちらもアメリカのバンドによる74年唯一作。「ツェッペリン meets ドアーズ」と言えるサウンドを、豪快に飲み込むメロトロン!これは英ハード&プログレ・ファンもニンマリの一枚!
そういえば、メロトロン入りサイケ・ハードといえばこの名作がありました。
イントロから溢れ出るメロトロン!ジェネシス「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」・・・と思ったら、違う・・・。フルートやヴァイオリンも炸裂!
そんなHAWKWINDファンにもおすすめのハードでスペーシーでプログレッシヴなスイス産クラウトロックがこちら。
妖しさプンプンのオリエンタル・ロックに始まったかと思えば、スペーシーにシンセがうねり宇宙空間に突入。かと思いきやハード&ブルージーなジャム・パートが始まって、最後には壮大なメロトロンも登場!?スイスのバンドですが、ジャーマン的ごった煮感に溢れた名作!
最後に、「メロトロン風」音色かもしれませんが、こちらのスペイン産ハードをご紹介!
まるでジミー・ペイジが初期アイアン・メイデンに入ったような凄まじさ…。曲の終盤では荘厳なメロトロンも鳴り響いちゃいます。70年代末のスペインにこんな強烈なハード・ロック・バンドが居たとは。むむっ、あのNUに在籍したギタリストのバンドなのか!
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ!
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管弦楽器、メロトロン、オーケストラ・・・ハード・ロックながらもプログレ並のスケール感を誇る壮大な作品を選んでみました。
AARDVARKなどと同じDERAMレーベルよりリリースされた、元GUNのPeter Duntonを中心に結成されたブリティッシュ・へヴィー・ロックグループの70年作。その内容はギタリストKeith Crossのパワフルなプレイを中心に、サイケデリックな質感を残したサウンドとブルース・ロックに根ざした渋みを持ったバンド・アンサンブルで聴かせる作風ですが、一方でピアノやメロトロンなどのキーボードやブラス・セクションなどが登用され英国然としたクラシカル・ロック・アンサンブルを提示するなど、シンフォニックな旨みも持ち合わせており、叙情を堪能できる作品です。
デジパック仕様、3枚組、disc2にアルバム用に制作された70年録音の未発表作品7曲、disc3に71-72年の音源9曲を収録、21年デジタル・リマスター
レーベル管理上、デジパック若干の圧痕や軽微な角潰れがある場合がございます。予めご了承ください。
EDISON旧規格、伊藤政則監修『ザ・グローリー・オブ・ブリティッシュ・ロック』シリーズ、定価3066
盤質:傷あり
状態:並
帯有
盤に若干曇りあり、若干カビあり、帯にケースツメ跡あり
サイケデリック・スペース・ロックの代表格として今もなおプログレッシブ・ロックからテクノシーンまで幅広いバンドに影響を与えているイギリスのグループ、代表作と名高い75年作。その内容は、Michael Moorcockの小説をコンセプトに掲げた宇宙的な広がりを見せる荘厳なスペース・ロックであり、High Tideのメンバ−でもあるSimon Houseによるメロトロンの壮大な鳴りや、ジャーマン・シンフォニック系にも通じるような格調高いフルートもフューチャー、サイケデリック・ロックファンならずとも一聴の価値ありな名盤となっています。
テキサス出身のサイケ・ハード・グループ。哀愁ほとばしるカントリー・タッチのスティール・ギター、ドラマティックと言えるほどに叙情溢れるメロディ、憂いを帯びたヴォーカル、心揺さぶるハーモニーが印象的。そして、このグループの一番の特徴は、なんとメロトロン!カントリー・タッチのサイケ・ハードのバックに、メロトロンが溢れ出します。カントリー・タッチのギターに絡むメロトロンは、聴いた記憶がありません。しっかし、メロディも歌い回しもアンサンブルも、この泣きっぷりはすごいです。カントリー・タッチの様式美サイケ・ハード?強烈にメロディアスです。1曲目「Circles In The North」なんてドラマティック過ぎて涙出ます。
メロトロンを豪快にフィーチャーした米ハード・ロック・グループ、74年唯一作。ツェッペリンやユーライア・ヒープからの影響が感じられる陰影に富んだヘヴィネスとドアーズなどアート・ロック的な佇まいとがブレンドしたスケールの大きなアンサンブル、そこにクリムゾンの1stばりに豪快に溢れ出すメロトロン!ハードなセクションでは壮大さを演出し、バラードセクションでは独特の冷ややかさとファンタジックさを見せます。ブリティッシュ・ハードのファンには是非ともオススメした米ハードの名作!
元YESのキーボーディストTony Kayeが中心となり結成されたイギリスのプログレッシブ・ロックグループの72年デビュー作。デビュー作にしてライブ作という異色の内容となっており、当時彼らが前座を務めていた「YESSONGS」レコーディング前のYESの機材をJon Andersonの提案によって使い、ライブ録音が行われました。その内容はブルージーなギターワークとTony Kayeのオルガン、メロトロンで聴かせるブリティッシュ・ハード・ロックであり、ライブ作と言うこともあって強烈なドライブ感あるダイナミックなサウンドが収録されています。
70年発表の本作は、サイケからプログレッシヴ・ロックへの移行期にあたる混迷を真空パックしたようなブリティッシュ・アンダーグラウンドの名作。1曲目からかなりノックアウト状態で、鋭角的なヘヴィ・ギター、重厚なメロトロン、分厚いコーラス、泣きのメロディー、変拍子を多用したアレンジと、「21世紀の精神異常者、アンダーグラウンド版だー」と思わず叫んでしまう名曲。
NUのメンバーとして1stを残したギター/VoのRosendo Mercadoを中心にマドリードで78年に結成されたスペインのハード・ロック・シーンを代表するグループ。79年のデビュー作。まるでジミー・ページが初期アイアン・メイデンに入ったような、そんな切れ味するどいスリリングなギターを中心に、汗を飛び散らせながらエネルギッシュに畳み掛けるスピーディーなリズム隊が一体となったソリッドなハード・ロックが持ち味。それにしても、オープニング・ナンバーでの長尺のギターソロの火を吹くようなエネルギーと鋭角なフレージングの切れ味は特筆もの。スペイン語による荒々しいシャウトヴォーカルも熱気むんむんだし、ものすごい音圧。しかも、曲の後半では、暴力性はそのままにメロトロンまで溢れだしちゃうんだから凄いです。これはハード・ロック・ファン必聴!
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