2020年4月1日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフ増田です。
昨年カケレコが公開した「カケレコが選ぶ、2010年代プログレTOP30!」、ご覧になっていただけましたか?
堂々1位はお客様から「納得」との声も多数いただいたMOON SAFARIの『LOVER’S END』!優しく澄んだメロディ溢れ出す音世界は、何度耳にしても感動せずにいられませんよね。
本日はそんなMOON SAFARI好きにもオススメの、優美で透明感に満ち溢れたファンタスティックなシンフォ作品をピックアップいたしました!
スウェーデンのシンフォニック・ロック・グループ、2010年作3rd。瑞々しく広がるキーボードに柔らかなギター、どこまでもハートウォーミングな旋律を歌い上げるヴォーカルと豊かなコーラスのハーモニー。10年に1枚の大傑作!
そんなMOON SAFARIのファンならきっと気に入る新譜2作品が入荷いたしましたので、最初にご紹介!
マルタ出身でチェコを拠点とするグループなのですが、MOON SAFARIばりのポップで親しみやすいメロディがとめどなく溢れてきます。四半世紀を超えるバンドとは思えないサウンドの鮮度に驚かされる愛すべき一枚!
瑞々しいシンセが紡ぐ叙情豊かなメロディ、躍動感いっぱいのリズム、伸びやかに広がる女性ヴォーカル。ベルギーが誇る新鋭プログレ・ポップ・グループ、これはMOON SAFARIファンにも是非オススメのファンタスティックな名作!
ここからはMOON SAFARI好きはマストと言える往年の名作をご紹介~。
70年代のファンタスティック・プログレ傑作といえば本作。そのバンド名どおり、「英国らしさ」を最もイマジネーション豊かに音像化した一枚ではないでしょうか。魔法のようにファンタスティックなメロトロンのプレイも圧巻の77年作!
この作品も是非オススメしたい!YESばりのテクニカルさと爽やかな叙情性を兼ね備えつつ、透明感溢れる女性ヴォーカルやリリカルなフルートも取り入れちゃって、もう胸が詰まりそうなくらいファンタスティック!ブラジリアン・シンフォ最上の一枚ですね。
こちらはアルゼンチン・シンフォ80年の名作。清々しい朝のようにのどかな音像、メルヘンでファンタジックなアンサンブル。胸暖まりつつも郷愁を誘うアンサンブルがたまらないです。
ここからは現代のファンタスティック・シンフォを探求!
MOON SAFARIのファンに是非オススメなのがこのスウェーデンのマルチ・ミュージシャンによる11年作。Keyもギターも目の覚めるようにテクニカルだし、ポップSSWとしても成功できそうな甘いヴォーカル&メロディ・センスも特筆だし、これは痛快!視聴是非!
こちらはGENESISの遺伝子を継いだイタリアのグループによる05年作。アルバムのどの部分、どのフレーズを切り取っても溢れ出る「泣き」のリリシズム。透明感いっぱいに広がるシンセの音色も胸を打つ名作!
ハンガリーで今最も繊細でイマジネーション豊かなサウンドを鳴らすグループ。艶やかなシンセやリリカルなフルート、そして清涼感溢れる女性ヴォーカルが織り成す、どこまでも淡く浮遊感に満ちた幻想世界・・・全シンフォ・ファンの皆様へ、カケレコが自信をもってオススメする18年作!
70年代プログレへのオマージュや北欧新鋭とのリンクも感じさせるファンタスティックなシンフォニック・ロック。なに?日本の新鋭による11年作で、KAIPAのHans Lundinがゲスト参加してるって?
HAPPY THE MAN~OBLIVION SUNのkey奏者によるプロジェクト19年作なのですが、HAPPY THE MAN人脈が勢ぞろいのうえ、GENESISやCAMELにも通ずる壮大でファンタスティックで透明感いっぱいの音世界を作り上げていて、もうとにかく素晴らしいんです…。
ウクライナ出身の奇才コンポーザー率いるグループ、前作から1年を待たず届けられた20年11th!THE FLOWER KINGS影響下のサウンドをベースに、幻想のカーテンをなびかせるシンセ、ハケットからロイネまでを自在に行きかうギター、語り部のように丹念な男女Voらがファンタジックに織り上げる、さすが極上の一品!
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ!
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イエス『危機』を出発点に、テンションいっぱいのアンサンブルとファンタスティックなメロディ&コーラスが素晴らしいプログレを世界中からピックアップ!
古くからプログレッシブ・ロックの隠れた名盤として認知されてきたイギリスのシンフォニック・ロックバンドの77年デビュー作。当時プログレッシブ・ロックは衰退、時代はパンク・ロックが台頭し移ろう中、ひっそりとリリースされた本格的なプログレッシブ・ロック作品です。YES、GENESISの影響が色濃い音楽性を持ちながらも、飛び抜けたメロディー・メイクの上手さ、メロトロンをはじめ楽曲を彩るドラマ性、そしてタイトな演奏の中にも英国然とした湿り気と叙情美を感じる音作りでファンの心を揺さぶり続ける、知る人ぞ知る傑作です。
2枚組の特別エディションで、CD1にはアルバム音源、CD2には未発表曲や新曲など8曲を収録。オリジナル・マスター・テープからのデジタル・リマスター、28ページのブックレット入り。デジパック仕様CD2の収録曲は、
1. Nanagram >Live< 2006 5:09
2. Carmina Burana 4:00
3. Fags, Booze & Lottery 4:47
4. The Ladie’s Valley 7:42
5. Masters Of War 4:27
6. Three Piece Suite (1976 Olympic Version) 11:44
7. Heebeegeebee 5:37
8. Nanagram 4:15
紙ジャケット仕様、K2 24bit MASTERING、ボーナス・トラック1曲、定価2000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、K2 24bit MASTERING、ボーナス・トラック1曲、定価2000+税
盤質:未開封
状態:良好
帯有
未開封品希少!
7インチのブックレット特殊ジャケット仕様、メンバーの自主レーベルからリリースされたブックレット付き特別仕様盤、ボーナス・トラック1曲
盤質:傷あり
状態:良好
若干圧痕あり
06年デビュー作『HOLDFENYKERT』でシンフォ・ファンの度肝を抜いた、ハンガリー出身/ルーマニアを拠点とする新鋭シンフォ・グループ、18年作3rd。いや今作も素晴らしいですよ〜!シャープなキレを持つリズム・セクションを土台として、メロトロンが幻想のカーテンをなびかせ、フルートが幽玄を奏で、品のある艷やかなシンセが疾走し、そして柔らかなアコースティックギターが心地よく響く、驚くほどに瑞々しく透明度の高いアンサンブル。そこに命を吹き込むのが、土着的な響きを持つハンガリー語を息を呑むほど神秘的に聴かせる女性ヴォーカル。それらがしなやかに組み合わされて形作られていくどこまでも繊細な音世界は、過去作よりもさらに美しく洗練されている印象です。ここぞという場面でヴァイオリン奏法を駆使して優美に泣くギターのプレイも胸を打ちます。パーカッションを交えエキゾチックに彩る民族エッセンスもシンフォニックなサウンドに自然に溶け込んでいて素晴らしい。終始、この世とは思えない淡く浮遊感ある幻想世界が眼前に広がる名品。文句なしにおすすめ!
カケレコ国内盤(帯・解説付仕様)、ペーパーケース仕様、黒い盤面の特殊CD-R、定価2990+税
レーベル管理上の問題によりペーパーケースにスレがある場合がございます。また自主制作CDにつき、ジャケットの色味が画像と異なる場合がございます。予めご了承ください。
ペーパーケース仕様、盤面が黒い特殊CD-Rです
ペーパーケースにスレがございます。また自主制作という関係上、ジャケットの色味が画像と異なっている場合がございます。ご了承ください。
ペーパーケース仕様、盤面が黒い特殊CD-Rです
盤質:全面に多数傷
状態:良好
全面複数キズあり、ペーパーケースにスレあり
ギタリスト、ヴォーカリストを迎え、ソロ・プロジェクトからバンドとなって録音された05年作。きらびやかな音色のファンタスティックなキーボードを中心に、硬質なギター・リフやスリリングなリード・ギターがダイナミズムを注入する、スケールの大きなシンフォニック・ロック。力強くエモーショナルなヴォーカリストが歌い上げるメロディもたいへん叙情的で胸を打ちます。ヴォーカル・メロディに被さるギター・ソロも「泣き」に溢れていて印象的。アルバムのどの部分、どのフレーズを切り取ってもリリシズムが溢れ出る、「歌」好きにはたまらない逸品。
94年結成、地中海に浮かぶ島国マルタ共和国出身で、現在はチェコを拠点とする新鋭グループによる2020年作。これは素晴らしいです!全編を彩る流麗なピアノ、叙情たっぷりのフレーズを次々と奏でるドラマチックなギターが印象的なメロディアス・プログレなのですが、特筆はビックリするくらいにポップで親しみやすいメロディ。少年のような実直さと優しさを感じるヴォーカルに瑞々しいコーラスが絡むスタイルは、メロディの良さも相まって、MOON SAFARIも想起させるほど。そんなサウンドを雄大に盛り上げるメロトロンの使い方も見事です。21分の大作は、GENESIS的な英国叙情やSPOCK’S BEARDに通じる洗練されたモダンな構築性を発揮しながら、ひたすらキャッチ―なメロディが紡がれ続ける名曲で興奮必至です。演奏面ではピアノの存在が大きく、Ben Foldsばりのピアノ弾き語りポップスにシンフォニックな味付けをしたようなスタイルとも言えるかも。四半世紀の活動歴を持つバンドとは思えないサウンドの鮮度に驚かされる愛すべき一枚。カケレコメンド!
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