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枯れた味わいが素晴らしい、米テキサスのシンガー・ソングライター特集

こんにちは。スタッフみなとです。今日はテキサスに注目して、シンガー・ソングライタ作品を聴いてまいりたいと思います。

60年代後半~70年代のテキサスで、「アウトロー・カントリー」と呼ばれる音楽シーンがありました。

カントリーの聖地ナッシュビルにて作られる保守的で産業的な「ナッシュビル・サウンド」に迎合せず、それぞれのやり方で「カントリー・ミュージック」をやろう、という動きで、当時隆盛していたロックやフォークを取り入れつつ、ホンキー・トンクなど本来のカントリー・ミュージックに迫った、荒削りで雑多な音楽性を持ったサウンドでした。

ウィリー・ネルソン、ウェイロン・ジェニングスを始めとした大物シンガーたちが先陣を切り、オーケストレーションたっぷりのナッシュビル・サウンド捨て、髪を伸ばし、ラインストーンを散りばめたヌーディー・スーツから革のジャケットに着替えたのです。

♪WAYLON JENNINGS / Lonesome On’ry & Mean

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さて、その中心地となったテキサス州オースティンには、次第に型にはまらない自由な気風のカントリー・ミュージシャンが集まるようになりました。

彼らは「カントリー・ミュージック」というサウンドを借りながらも、個々のパーソナリティが強く滲み出た作品をリリースしました。

今日は、そんなテキサスから、枯れた味わいが素晴らしいシンガー・ソングライター作品をピックアップいたしました。

JERRY JEFF WALKER/A MAN MUST CARRY ON VOL.2

ニューヨーク出身のジェリー・ジェフ・ウォーカー。

10代の頃より音楽を始め、ハイスクール卒業後は各地を放浪、60年代よりグリニッジ・ヴィレッジでフォーク・シンガーとして活動していました。

フォーク・ロック・バンドを組んでアルバムをリリースした後、68年にソロデビューし、70年代にテキサス州オースティンに移住、カントリー・ミュージックのサウンドを取り入れた作品をリリースします。

「Mr. Bojangles」が70年にニッティー・グリッティー・ダート・バンドにカバーされヒットし、ジェリー・ジェフ・ウォーカーは広く知られることとなりました。

自身のアルバムで新進SSWのガイ・クラークやミルトン・チェズレイ・キャロルの楽曲などをカバーして、リスナーに紹介する役目を果たしたジェリーの元には、各所を放浪してテキサスにたどり着いたシンガー・ソングライターたちが多く集まるようになり、シーンを形成していきました。

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「Mr. Bojangles」は、放浪の旅の途中で留置場に入った時に同室した、落ちぶれた芸人から聞いた話をもとにしているそうです。

ジェリー・ジェフ・ウォーカーの乾いたボーカルと、ポロポロと優しく奏でられるギターで芸人のうらぶれた姿が語られていき、人生の哀しみが漂ってきます。

GUY CLARK / OLD NO.1

ジェリー・ジェフ・ウォーカーがカバーしたことによって知られるようになった、ガイ・クラーク。

生まれはテキサス州モナハンズで、ハイスクール卒業後からヒューストンでフォーク・シンガーを目指していました。

やがて妻のスザンナとともにナッシュビルに移住し作曲を続け、「L.A. Freeway」「Desperados Waiting For The Train」などがリタ・クーリッジやジェリー・ジェフ・ウォーカーなどにカバーされて次第に名が浸透していきました。

なかなかデビューの機会が巡って来ず、ギター・ショップの修理工として働いていましたが75年、34歳のときにようやく1stアルバムをリリースとなりました。

アコースティック・ギターとフィドル、静かな叙情をたたえたピアノ、簡素なリズム・セクションをバックに、無骨な職人のような、ざらざらと乾いたボーカルで淡々と歌っていきます。

これほど無駄がなく、静けさに満ちているのに激しく心を揺さぶる作品はそうありません。

エミルー・ハリスのコーラスも泣かせます。

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MILTON CHESLEY CARROLL / MILTON CHESLEY CARROLL

やはりジェリー・ジェフ・ウォーカーによって取り上げられたミルトン・チェズレイ・キャロル。

テキサスの片田舎、ワクサハチ出身です。

ブルージーで少し揺らぎのある、ミルトンの掠れたテナーボイスが素晴らしいです。いい声だなと思ってライナーを見てみると、どうやらフレッド・ニールに影響を受けているようです。フレッドより朴訥としていますが、アーシーなサウンドに非常に良く合っています。

演奏の方は太いベースが鳴る割としっかりとしたリズム・セクションで、哀愁漂うオルガンやエリック・ワイズバーグのドブロとスティール・ギターが心地よく響いています。

ジェイムス・テイラー「Highway Song」のカバーがまた素晴らしく、枯れたボーカルとざらざらとした感触のサウンドがたまらないです。

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KRIS KRISTOFFERSON/KRIS KRISTOFFERSON

テキサス州ブラウンズビルに生まれたクリス・クリストファーソン。

成績優秀だったようで、奨学金で英オックスフォード大学に進学、文学を修めています。

やがてナッシュビルへの旅行をきっかけに、子供の頃からのカントリー・ミュージシャンになる夢を追う事を決意。

様々な副業をしながら音楽出版社で曲を、書きわずかな収入で暮らしますが、母親には絶縁されて妻子も去って行くという辛い生活を送りました。

清掃員時代にジョニー・キャッシュに何度もデモテープを渡すも受け取ってもらえず、なんとヘリコプターでキャッシュの庭に着陸し、テープを渡したそうです。

60年代が進んで次第にクリストファーソンの書いた曲がカントリー・チャートに入るようになり、70年にリリースした1stアルバムからジョニー・キャッシュが「Sunday Morning Coming Down」、ジャニス・ジョプリンが「Me And Bobby McGee」をカバーし、ジャニスのカバーはポップ・チャートで1位になり大ヒットしました。

カントリーをベースにした簡素なサウンド、さり気なく響くビブラフォンやオルガン、孤独にさすらう人間を物語性豊かに歌うクリス・クリストファーソンの朴訥としたボーカル…侘しさや寂寞に、そっと寄り添ってくれるような楽曲が多く収められています。

♪KRIS KRISTOFFERSON / Me And Bobby McGee

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♪JANIS JOPLIN / Me And Bobby McGee

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ジャニスにとっては遺作、クリス・クリストファーソンにとってはデビュー作に収められた「Me And Bobby McGee」。ジャニスの晩年に二人は会っていて、短い間恋愛関係にもあったようです。

「自由とは、失うものが何もないことだ」と、2人それぞれどのような思いで歌っていたのか…想像が膨らみます。

TOWNES VAN ZANDT / LATE GREAT TOWNES VAN ZANDT

テキサス州フォートワースにて、4世代に渡る有名な石油事業を営む裕福な家庭に生まれたタウンズ・ヴァン・ザント。

クリスマスに父親からギターをもらい音楽をはじめたそうです。

空軍に加わろうとしましたが、10代の頃からの躁うつ病歴のために断られ、大学を中退してシンガー・ソングライターになりました。

60年代半ばにテキサス州ヒューストンのフォーク・クラブで歌い始め、ガイ・クラークやジェリー・ジェフ・ウォーカー、ライトニン・ホプキンスなどと交流し、旅と巡業をしながらアメリカを放浪する生活を続けます。

ステージで眠り、ドッグフードを食べるような暮らしだったそうです。

やがて同郷のSSW、ミッキー・ニューベリーにレコーディングを勧められ、1968年にデビュー作をリリース、その後もハイペースでアルバムを録音します。

少しよれたボーカル、簡素なギターと静かで優しいスティール・ギターにピアノ。

タウンズの楽曲は全てに孤独感が漂っており、歌詞も陰鬱なものが少なくありませんが、そのやりきれなさ、寂寞が何と心を慰めてくれることでしょうか。

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FRUMMOX/HERE TO THERE

テキサス州テンプル生まれのスティーヴ・フロムホルツと、コロラド州生まれのダン・マクリモンのデュオ。

アウトロー・カントリーの先駆けとも称される作品で、テキサスの小さな町コッパールについて描いた3部作「Texas Trilogy」が出色です。

人口が都市に流れ、高速道路が迂回する寂れたテキサスの田舎町を淡々と描いており、埃っぽく裏寂れた町の風景が目に浮かぶようです。

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    米テキサス出身のフォーク・デュオ、69年作。郷愁を誘うフィドルやスティール・ギターのカントリー・サウンドと、SSW作品特有の内省的なサウンドが融合した味わい深い作品です。最も聴きごたえがあるのは、3部構成の組曲「Texas Trilogy」。生まれ故郷のテキサスでの生活を描いた楽曲で、展開がとても見事です。オープニングのギター弾き語りはまるでレナード・コーエンのような影があり、枯れたボーカルにからむハーモニカが何とも胸に染み入ります。次第に軽快なリズムになり、ハーモニカとマンドリンの小気味よいカントリーへ。テキサスの陽の当たる風景が目に浮かぶようです。やがて2人のボーカルが重なり、伸びやかなフィドルも交えて美しいハーモニーは最高潮に。最後は夕日が落ちるような寂寥感ある弾き語りへと移行し、静かに幕を閉じます。2人の素朴なボーカルと、各楽器の心地良い音の重なり、カントリーとフォークが合わさった深みあるサウンドに、じっくりと浸れる一枚です。ERIC WEISSBERG参加。

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