2019年11月21日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: プログレ
スタッフ増田です。
いよいよ寒くなってきましたね・・・。寒い季節といえば、ぶ厚いメロトロンですね(!?)
本日は荘厳なメロトロン溢れる各国のプログレ名作を集めました。メロトロン好きは要チェック!
まずは英国から。淡い叙情を描く幻想的なオルガンやメロトロン、CAMELに通じるタイトなリズム隊。
これぞ英国ファンタスティック・プログレと言うべきアンサンブルが堪能できる、極上ライヴ盤!
次はイタリア。今や映画音楽の大家として知られるPAOLO RUSTICHELLIが在籍していたイタリアのシンフォ・デュオと言えば?
特筆は1曲目、オルガン、ピアノ、シンセ、メロトロンが分厚く重れられた怒涛のキーボード・シンフォにノックアウト必至!
イタリアからもう1作品どうぞ。
たおやかなアコギ爪弾きに情感溢れるヴォーカル、そして演奏を密やかに支えるメロトロン。欧州の田園風景がありありと浮かんでくるフォーク・ロック・・・かと思えば気骨みなぎるプログレッシブな展開も飛び込んできて、さすがはイタリア!
続いてはオランダのプログレ名盤!
PROCOL HARUMの「青い影」に通ずるような美しいオルガンの調べ、これでもかと泣きまくるギター、柔らかなフルート、そして幻想的なメロトロン。
圧倒的に叙情性溢れるアンサンブルはただただ涙するしかありません。
アシュラ面、怒り・・・じゃないってば!スイスでダブル・メロトロンと言えば、これですね。
ムーグやソリーナによる幻想美、クリムゾンをも彷彿とさせるジャジーでテクニカルなパートも見事。
こちらはスペインのトリプル・メロトロン名盤。
ジャケといい、バタバタとした展開といい、そこに放たれる哀愁のメロトロンといい、秘宝感たっぷり!
同じくスペインから、ヴィヴァルディ「四季」をモチーフとしたプログレ名盤!
荘厳なメロトロンとリリカルなギターが絡み合う演奏が素晴らしい~。名手アルフレド・.カリオンによるアレンジワークもさすが秀逸です。
最後は現代の作品をご紹介いたしましょう~。
伊プログレ新鋭による春夏秋冬の四季をモチーフにした連作の中の一枚で、こちらは「冬」編。
まさに冬の張り詰めた空気を感じさせるような、メロトロンとピアノによる「凛」としたサウンドが絶品。メロトロン好きは是非。
いかがでしたか?こちらの記事&ジュークボックスもどうぞ!
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70年代の楽器と見なされている節があるメロトロンですが、プログレにおいては現在も現役バリバリの楽器であることはご存知でしょうか。今回は、そのあたりが実感していただけるメロトロンが溢れまくりの新鋭プログレ作品をご紹介してまいりましょう~。
オランダを代表するシンフォニック・ロック・グループ、71年発表の2nd。名盤の誉れ高き代表作の一つで、シンフォニック・ロックを堪能できる一枚。PROCOL HARUMの「青い影」に通ずるような美しいオルガンの調べ、これでもかと泣きまくるギター、柔らかなフルート、そして幻想的なメロトロン。圧倒的に叙情性溢れるアンサンブルはただただ涙するしかありません。優美なパートと重厚なパートとを織り交ぜたドラマティックな構成も見事で、リズム隊とギターが鋭利なリズムを切り刻み、メロトロンが溢れんばかりに放たれるダークで荘厳なパートも聴き所。組曲「Song of the Marching Children」は、彼らの魅力がつまった名曲です。紅一点ジャーネイ・カーグマンは、しっとりと優美なヴォーカルから力強いシャウトまで存在感抜群。ユーロ・ロック史に残る傑作。
FINISTERREやLA MASCHERA DI CERAの中心人物Fabio Zuffantiによるプロジェクト・グループ。08年作。「四季」を表現したコンセプト・アルバムで、メロトロンやキーボードをフィーチャーした壮大なシンフォニック・ロックに仕上がっています。ファンタスティックなパート、静謐なパート、ダークで荒涼としたパートなど、イメージ喚起力のある雄弁なアンサンブルが次々と溢れてきます。アコースティックな「静」とヘヴィな「動」との対比も鮮やか。70年代イタリアン・プログレ直系のサウンド・プロダクションもたいへん素晴らしい。オール・インスト。シンフォニック・ロックの名作。
RUSTICHELLI(キーボード)、BORDINI(ドラム)のデュオによる唯一の作品。73年作。特筆すべきはRUSTICHELLIのキーボード・ワークで、オルガン、メロトロン、シンセ、ピアノにより幾重にも重ねられた重厚なサウンドが圧巻。各パートが複雑に絡みながらも、まるでオーケストラのように一部のすきもなく有機的に結びついています。その構築美は、数あるイタリアン・シンフォニック・ロックの中でも最高峰。いかにもイタリア的なヴォーカル・パートの叙情性もまた素晴らしい傑作です。
サルデーニャ島出身のプログレッシブ・ロックバンドによる72年唯一作。飛び跳ねるようなハープシコードとパワフルなリズム・セクション、むせび泣くフルートから幕を開ける本作は、アコースティックな感性を持ったカンタトゥーレ路線のプログレッシブ・ロックであり、イタリアらしい哀愁を放つボーカルを中心に緩やかなサウンドが進行します。オルガンがギターがハードに演出するパワフルでスリリングなセクションも登場しますが、その根底に流れているのはフォーキーなイタリアン・カンタトゥーレの精神であり、ポップな歌モノとしても絶品。メロトロンやストリングスなどを登用したアプローチも巧みであり、甘美なメロディーが迫る名盤となっています。
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