2019年9月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
ファンタジックな音色のフルートやキーボードが紡ぐリリカルな旋律、伸びやかに広がるギター・サウンド。
全ての叙情シンフォニック・ロックの元祖と言えるCAMELですが、今回はそんなCAMELの遺伝子を強く受け継いだグループを世界各国からピックアップいたしました。
フランスのCAMELと言えばこのグループ。79年デビュー作。
ロマンチック且つファンタジックなCAMEL直系のシンフォニック・ロックを聴かせつつ、エキゾチズムやフランスらしい哀感もまた魅力的。
こちらはドイツを代表するCAMELフォロワー。80年のデビュー作。
ロマン溢れる旋律を奏でるシンセに泣きのギター、リリカルなフルート。優美さに満ちたジャーマン・シンフォニック・ロック。
ドイツからはこんなユニークなグループもご紹介!
まるで、CAMELにRENAISSANCEのアニー・ハズラムが参加したみたい!? 清純な女性ヴォーカルと、これでもかとエモーショナルに吹き鳴らされるアルト・サックスが特徴的ですね~。
こちらはオランダのプログレ・グループによる77年の自主制作盤なのですが、驚きのレベルの高さ!
どこを切り取ってもメロディが溢れ出してきて、キャメルのファンにはたまらない叙情派シンフォ☆
ここで現代オランダを代表するCAMELフォロワーもご紹介!
結成10周年を記念した18年作なのですが、このCAMEL愛極まった至上のギター・インスト「Awaking The Muse」が素晴らしすぎます…。
スペインにもCAMEL系シンフォがおりますよっ!
技巧的で洗練されたジャズ/フュージョン・タッチとキャメル的叙情美との豊かな邂逅。所々にスペインらしい熱情が滲んでいるのもGOOD!
70年代のスイスにこんな感動的なシンフォが眠っていたなんて…。
透明感いっぱいのフルートをフィーチャーした、ただひたすらに優美でリリカルで歌心に溢れたアンサンブルはもう聴いていて涙が出そうなほど。CAMELファンは必聴!
イタリアからはこの暖かみ溢れる新鋭グループの19年作をご紹介!
イタリアらしい叙情性とドラマ性を発揮しつつ、ハートフルで親しみやすいサウンドへと仕上げられた、文句の付け所のないシンフォニック・ロック。CAMELはもちろん、GENESISやLE ORMEのファンにもオススメです!
米国やカナダのミュージシャンによる多国籍グループの19年作2ndなのですが、ズバリ「CAMEL&ジャーマン・シンフォ meets GENTLE GIANT」!?
ファンタジックなシンフォをベースにしつつ、時に変拍子を織り交ぜテクニカルに畳み掛ける変幻自在のアンサンブルが個性的な逸品。
ブラジルの名シンフォ・バンドBACAMARTEのフルート奏者が参加するグループによる17年デビュー作。
初期キャメルと重厚なバロック音楽が融合したようなスケール溢れるシンフォニック・ロックが凄い…。
CAMEL由来の幻想性と叙情性に、イスラエルらしい透明感とスペーシーな壮大さが合わさったサウンドはどこまでもドラマチック。
このイスラエル新鋭の18年デビュー作は良いですよ~。
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ブラジリアン・シンフォの歴史に輝く83年の名盤で知られるBACAMARTEのフルート奏者Marcus Moura、90年代以降のブラジルを代表するシンフォ・バンドQUATERNA REQUIEMのドラマーClaudio Dantasらが結成したバンドによる2017年デビュー作。フルートとギターがリードするCAMEL直系のメロディアスなシンフォニック・ロックに、BACAMARTEやQUATERNA REQUIEに通じるクラシック音楽/バロック音楽の典雅さ格調高さを加えた、構築性に富んだ壮大過ぎるサウンドが圧巻!リリカルで少し陰影がかかった美しい音色のフルート、アンディ・ラティマーを受け継ぐ一音一音から叙情が零れ落ちるようなエモーショナルなギターが紡ぐCAMEL愛たっぷりのアンサンブルと、バックで響く分厚いシンセ、オルガン、ピアノなどのキーボード群が演出するバロック音楽の厳粛な音世界が重なり合う音楽性に、シンフォ・ファンならば興奮しっぱなしでしょう。特筆は何と言っても52分に及ぶ大作組曲。キーボードもアンサンブルに加わり、テクニカルな疾走パート、芳醇に広がるシンフォ・パート、典雅な味わいの中世音楽パートを行き来しながら巧みに描き出されるスケール溢れるシンフォ絵巻があまりに素晴らしい。BACAMARTE、QUATERNA REQUIEM両バンドのファンは勿論、初期CAMELファンにも是非オススメしたい一枚!
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非常にフランスらしい冷ややかな質感を持ち、流麗なメロディーとフルート奏者によるリリカルな調べでCAMEL系の名グループとして知られるバンドの79年デビュー作。ロマンチック且つファンタジックなシンフォニック・ロックを構築しており、専任フルート奏者の存在に加えて変拍子を織り交ぜながらジャジーなアプローチを聴かせるあたりはCAMELフォロワーらしい側面が伺えます。全体的に演奏はテクニカルで硬質なものですが、冷ややかながらも肌触りの良いキーボードのロングトーンが効いており、マイルドな雰囲気を演出しています。
フルート、サックス、リコーダー、ヴァイオリン(ヴィオラ)、チェロなどをフィーチャーしたスイスはクール出身のグループによる74年リリースの唯一作。これは絶品です!ゆったりと刻まれるリズムに乗って、クラシカルで柔らかなタッチのエレピとオルガン、切ない泣きのフレーズを主とするギター、ひたすら気品高く優美に鳴らされるフルートやリコーダー、奥ゆかしくも伸びやかなフレーズを紡ぐヴァイオリンやチェロ、それらが美しく交わり合いながらデリケートに織り上げていくシンフォニック・ロックは、とにかく息を呑むほどに感動的。テクニカルではないのですが、どの楽器のプレイにも「歌心」が溢れんばかりで、アルプスの雄大な山々を臨むスイスの自然情景をそのまま音に置き換えたような映像喚起力に満ちた演奏を聴かせてくれます。英語とドイツ語で歌う厳かでロマンチックな表情の低音男性ヴォーカルも見事にサウンドとマッチ。CAMELやケベックのシンフォ・バンドOPUS 5あたりがお好きならきっと間違いない、まさしくユーロ・シンフォの隠れ傑作です!
ドイツらしい神秘性とナチュラルに澄み切った世界観で聴かせるクラシカル・シンフォニック・ロックバンドの82年デビュー作。ピアノを中心にしたアコースティックな雰囲気と、CAMELに負けず劣らずな叙情的なギター、ピンポイントで楽曲に彩りを添えるサックスが印象的な好作ですが、最も特筆すべきはAnnie Haslam系の女性ソプラノボーカルMarion Weldertの存在であり、そのアコースティックなバンド・アンサンブルも相まって、RENAISSANCEが引き合いに出されるのは必至。非常にクオリティーの高いジャーマン・シンフォニックロックの名盤です。
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