2020年4月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
今日は、「イギリスのアメリカ」なフォーク・ロックをピックアップいたしました。
どのグループも、アメリカに憧れつつも滲み出る英国特有の繊細なサウンドがたまりません。
まずは、先日リイシューされたこちらのグループから!
キンクスを手掛けたラリー・ペイジによるプロデュースでパイ・レコードからリリースされた、英フォーク・ロック・バンド76年唯一作。
イーグルスのヒット曲「Take It Easy」をカバーしていますが、カラッとしきれないくぐもった英国らしいボーカルと、ちょっともったりした薄味な西海岸風バンド・サウンドがたまりません。
次は、「英国ブルー・アイド・ソウル御三家」のあの人が参加しているグループ!
ジェス・ローデン率いる英フォーク・ロック・グループ、71年作。
ジェスの豊かなボーカルと、靄のかかったような英国情緒をたたえたバンド・サウンドが美しく溶け合っていて、たまらない味わい深さです!
さて続きまして、楽曲もハーモニーもばっちりでニッキー・ホプキンスが参加しながら、何故かマイナーなバンドです。
英国の4人組スワンプ・ロック・グループ、デラムから74年にリリースされた唯一作。
2本のギターが軽快にからみあうバッキング、豊かなハーモニー…そこかしこから英国的な哀愁や陰影が滲むサウンドはこれぞ「イギリスのアメリカ」。
まだまだ続きます。ピンク・フロイドのあの人が手掛けたグループがあるって?
のちにフロイドのデイヴ・ギルモアがプロデュースを務める英フォーク・ロック・バンドの71年1st。
爽やかなアンサンブルの中にも、憂いを帯びたマイナー調のメロディーがいかにも英国的です。
こちらはドノヴァンのマネージャーが手掛けたバンド。
ドノヴァンのマネージャー、Ashley Kozakによって結成されたバンド、72年1st。
BEE GEESのような爽やかなコーラスが全編に響き渡ってとても気持ちが良いです。
アコースティック・ギターやピアノ、軽やかなドラムのアンサンブルで、CS&Nなどのウエストコースト・ロックに影響されたフォーク・ロック・サウンドを展開。
MATTHEWS SOUTHERN COMFORTからリーダーのIan Matthewsが抜け、残りのメンバーで結成されたグループ、72年最終作。
彼らの「ヤンキー・レディ」のなんと英国的なこと!米フォーク・ロックへの憧れがひしひしと感じられるのに、繊細で少し陰影のあるサウンドは「イギリスのアメリカ」としか言えない出来上がりです。
いかがでしたでしょうか。少しでもお楽しみいただければ幸いです。
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ドノヴァンのマネージャー、Ashley Kozakによって結成されたバンド、72年1st。BEE GEESのような爽やかなコーラスが全編に響き渡ってとても気持ちが良いです。アコースティック・ギターやピアノ、軽やかなドラムのアンサンブルで、CS&Nなどのウエストコースト・ロックに影響されたフォーク・ロック・サウンドを展開。2ndのようなビートリッシュなメロディは今作ではまだ聴けないものの、ほんのりと英国の陰影をにじませた米憧憬フォーク・ロックとしては申し分ない作品です。CRESSIDAのKevin McCarthy、JONESYのBernard Hagley、FUZZY DUCKのPaul Francisなどがメンバーです。
英国人が憧れる米国西海岸の情景をそのままサウンドにした4人組ロック・バンドの唯一のアルバム。76年作。イーグルスやジャクソン・ブラウン等のウエスト・コースト・サウンドを下敷きにしながらも、英国人らしい憂いのあるサウンドでまとめた傑作。
ジェス・ローデン率いる英フォーク・ロック・グループ、71年作。ジェスの豊かなボーカルと、靄のかかったような英国情緒をたたえたバンド・サウンドが美しく溶け合っていて、たまらない味わい深さです!まず「Amber Moon」のメロウなサウンドにいきなり痺れてしまいます!うんとスローなテンポで鳴らされるアコギのストローク、空中に溶けていきそうなキーボードやピアノの浮遊感あるサウンド…。その中を、ソウルフルかつまろやかに歌い上げるボーカル。なんと芳醇な楽曲でしょうか!終盤に向けて熱さを増していく展開もいいですね。続く「Time Slips Away」はグレイトフル・デッドの「アメリカン・ビューティー」に出てきそうなアーシーでフォーキーな楽曲。「Woman」ではタイトなリズム・セクションとツイン・ギターのヘヴィなサウンドで、ジェスのボーカルはポール・ロジャースを思わせるワイルドさです。「New Day Avenue」はまた一転して、繊細で哀愁あるメロディにギターとボーカルが溶け合う、英国のどっぷりと曇った音世界。ついつい何度もリピートしてしまう、見事な展開、かつ奥行きある作品です。
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