2019年5月1日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフ増田です。
ついに令和元年が始まりましたね!元号が変わると言うのはとても新鮮な感覚です。
時代は移り変わっていきますが、カケレコは常に初心を忘れず、さらに皆様にワクワクをお届けできるよう努めていきたいと思います。
令和も是非、よろしくお願いいたします!
ところで、今朝店長に教わって初めて知ったのですが、「令和」を英語で説明すると『Beautiful Harmony』となるそうですね。
という事で令和一発目の特集記事は、「令和=Beautiful Harmony」なアルバム。美しいコーラスやアンサンブルを楽しめる名盤を集めてまいりました!
まずはBEACH BOYSの『スマイル』。66年のアルバム『ペット・サウンズ』に続く作品となるはずが、最終的にマスター・テープがお蔵入りとなってしまった幻の作品で、こちらは11年にリリースされたセッション集。
実現には至らなかったアルバムながら、『ペット・サウンズ』以上にブライアン・ウィルソンの才気が炸裂する珠玉の楽曲揃い。特に緻密に配置されたコーラス・ワークの美しさといったら・・・言葉を失ってしまいます。
次はCAMELやAPP作品にも参加した、「英国の一人ビーチ・ボーイズ」と言えるポップ職人。西海岸憧憬と英国的気品が絶妙にブレンドした豊かなメロディと、多重録音を駆使した多彩なコーラス・ワークがお見事です。これぞ究極の胸キュンサウンド!
「Beautiful Harmony」なプログレっていったら、やっぱりYES!?各楽器が自由自在に動き回り、なおかつ透んだ水のように調和し溶け合うアンサンブルに、ハイ・トーンのヴォーカル&コーラスが生み出す天に抜けるようなハーモニー。改めて凄いサウンドですね・・・。
そんなYESにも通ずる構築的な楽曲アレンジや美しいコーラス・ワークを聴かせるフランスのプログレ・バンドといえばATOLL。テクニカルさに裏打ちされたスリリングな演奏と、鮮やかなコーラスが彩る華やかな音像が素晴らしいデビュー作です。
10年3rd『LOVER’S END』で一躍その名を広めた北欧の新鋭プログレ・グループによる08年2nd。美しく流麗なメロディと雄大なスケールのシンフォ然とした演奏が理想的に合わさっていて、プログレアルバムとしての完成度は一番かも!ただただ優美に紡がれるヴォーカル&コーラスが胸を打ちますね。
こちらもコーラスが素晴らしい逸品。格調高く叙情溢れるメロディ、洗練されたコーラスワーク、クラシカルなハモンド&ハープシコード…いかにも英国的と言える豊かな香り漂うサウンドが素晴らしい、オルガン・ロックの隠れた名品です。
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音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第3回は、ことし未発表音源を含むボーナス・トラックと共に再発された、ブリティッシュ・ロックの逸品DEEP FEELINGの唯一作を取り上げます。
プログレからロック名盤に戻りまして、次はKINKS全盛期に発表された69年作。レイ・デイヴィスが生み出す人懐こくフックに富んだメロディに、管弦楽器が彩るドリーミーなアレンジ。多彩なコーラス・ワークも巧みに用いた、明るくちょっぴり哀愁の漂うナンバーが堪りませんよね。
ちょっぴりマイナーだけど、英国らしい端正でポップなメロディーと美しいハーモニーで聴かせる、ブリティッシュ・フォーク・ロックの逸品。スタックリッジっぽさも感じさせる佳曲揃いの71年作!
次は米国からこの名盤!3人の優れたミュージシャンが自在に紡ぎ出す豊かなメロディと奇跡的なハーモニー。CS&Nの記念すべきデビュー作にして、歴史的名作ですね。
英国だけど、CS&Nにも勝るとも劣らぬ3声ハーモニーを聴かせるグループと言えば彼ら。木漏れ日に包まれたジャケの通りの爽やかな風を感じる英フォーク逸品!
こんな作品もご存知ですか?カラフルなジャケそのまんまの「バーズ meets ビーチ・ボーイズ」なサウンドがまぶしすぎっ!テキサス出身って、テリーマンのイメージしかありませんが、そのイメージを覆す美メロっぷり!
最後は、ハーモニーが美しい英国フォークの二作品でお別れいたしましょう。サンディ・デニーを思わせる凛とした女性ヴォーカルと、二人の男性ヴォーカルが奏でる豊かな混声ハーモニー。フェアポートの傑作『UNHALFBRICKING』をもうちょっとメロウにしたような気品あふれる英フォーク名盤。
70年代リリースの英サイケ・フォーク。繊細なメロディーラインを基調に、女性3人と男性2人による神秘的なコーラス・ワーク、ハープやフルートによる夢見心地のアレンジが絡むサウンドは天上の美しさ。ただただ、心洗われます…。
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ!
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音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第1回はコーラス・ハーモニーをテーマにプログレ作品をご紹介します。
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの72年作5th。その内容は前作「こわれもの」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、20分近い表題曲をメインに据えたコンセプト・アルバムとなっています。Keith Emersonと人気を分かつRick Wakemanによる華麗なキーボード・オーケストレーション、カントリーからフラメンコまでを自在に操る個性派ギタリストSteve Howeの超絶プレイ、難解な哲学詞を伝えるハイトーン・ボーカリストJon Anderson、テクニカルでタイトなBill Brufordのドラム、そしてリッケンバッカーによる硬質なベースさばきを見せるChris Squire、今にも崩れそうな危ういバランスを保ちながら孤高の領域に踏み入れた、まさに「危機」の名に相応しい作品です。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、インサート封入、定価2000+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に若干色褪せあり
デジパック仕様、スリップケース付仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
デジパック・スリップケース付き仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
軽微な圧痕あり
構築的な楽曲アレンジ、美しいコーラス・ワーク、そして華やかな音像で「フランスのYES」などと評されている、フレンチ・シンフォニック・ロックを代表するグループの74年デビュー作。その内容は一聴してテクニカルさが分かる高度な演奏技術に裏打ちされたシンフォニック・ロックとなっており、デビュー作とは思えない完成度を誇る傑作です。フランス産グループに多く見られる輪郭のぼやけた雰囲気は一切無く、リズム隊を中心にした荒々しいサウンドとストリングス・シンセサイザーを中心とした叙情性で一気に畳み掛ける圧巻のサウンドです。
紙ジャケット仕様、02年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲、ブックレット付仕様、定価2500+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
70年の唯一作。SANDY DENNYを想わせる凛としたMARIAN SEGALのヴォーカル、秋枯れのフィドル、英国叙情を醸し出す弦楽器&ハープシコード。気品漂う絶品英国フォーク。甘い男性ヴォーカルによるハーモニーもまた郷愁を誘います。タイトル曲を筆頭に、「UNHALFBRICKING」あたりのフェアポートをもうちょっとメロウにしたような流麗な名曲揃い。英国フォーク好きは必聴これは傑作です!
英スコットランドはグラスゴー出身、CAMELやALAN PARSONS PROJECT作品への参加でプログレ・ファンにもその名が知られる、英国屈指のポップ・クリエイターが79年にリリースした3rdにしてラスト・アルバム。英国の一人ビーチ・ボーイズとも云われるように、多重録音を駆使した多彩なコーラスと、抜けの良いポップなメロディセンスが持ち味で、アメリカ西海岸への憧れに満ちた青空のような爽やかさとほんのり漂う英国らしい気品高さを併せ持ったソングライティングは、ため息が出るほどにメロディアスで芳醇。そこに切なさも秘めた甘いヴォーカルと幾重にも折り重なる自在なコーラスワークが乗り、職人的とも言える完璧なポップ・サウンドが眼前に広がります。これはルベッツ、ファーストクラス、山下達郎などビーチ・ボーイズ直系ハーモニー・ポップのファンならきっと虜になってしまうサウンドでしょう。これぞ胸キュン必至の名盤!
ロック史に燦然と輝く、未発表アルバムの全貌が遂に明らかに!66年夏から67年初頭にかけての彼らの幻のセッション集!66年のアルバム『ペット・サウンズ』に続く作品となるはずが、最終的にマスター・テープがお蔵入りとなってしまった幻の作品です。AL JARDINE、MIKE LOVE、BRIAN WILSONの参加を得たマスターピースの復元が行われた、伝説のレコーディング記録の全容です。
2枚組ボックス仕様、ブックレット・ポスター・バッジ付仕様、定価3700
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、ボックスにへこみ・圧痕あり
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