2019年4月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
スタッフ増田です。
シタールと言えば数々の名盤がございますが、カケレコの在庫を除いたらシタール入りのサイケ・フォークが数多くございましたので、ご紹介してまいりましょう。
英国フォークとインド音楽の最良の出会い。フィメールVoが歌う格調高いフォークにタブラやシタールらインド音楽のエッセンスを大胆に組み合わせた、瑞々しくもエキゾチックで神秘的な音世界は唯一無二です。インド人メンバーを擁するブリティッシュ・フォーク・バンド、72年作。
元祖英国ラーガ・サイケ・フォーク・ロックといえばQUINTESSENCE。ジミヘンやGRATEFUL DEADを思わせるファジーなサイケ・ナンバーから本格的なラーガ・ナンバーまで、酩酊的な浮遊感と陽だまりのような悦楽感に満ちたサウンドがたまりません…。69年作1st。
英国アシッド・フォークを代表する名グループ、67年作2nd。メンバーのアジアや中東旅行の経験を活かし、英国フォークとシタールやタブラ等様々な東洋楽器をオーガニックに結び付けたサウンドは唯一無二。マジカルなジャケ通りの魅惑のアシッド・フォーク逸品。
これってノルウェー産? いやしかし、たしかにシタールやタブラは中近東フレーズを奏でてるけど、女性Voはミスティックで透明感があるし、オルガンには気品があるし、エキゾチックさと格調高さが絶妙な、雰囲気抜群の好作なのです!
ここからはフォークからはズレますが、シタール入りでサイケな名品をご紹介。こちらはELEKTRAレーベルの創始者による渾身の企画モノ。怪しいナレーションにスペーシーなムーグシンセ、シタールなどの東洋音楽までふんだんに取り込みつつ、ポップな楽曲で惹き込まれる万華鏡的エクスペリメンタル・サイケ68年作!
こちらはかのロッド・スチュワートがプロデュースを務めた英ハード/プログレの71年作なんですが、サバスやBUDGIEにも劣らぬプロトHR/HM、VDGG並の混沌としたヘヴィ・プログレ、さらに本格的なラーガ・ロックや哀愁溢れるフォークまで披露する懐広すぎる一枚。しかもどの曲も結構レベル高くて驚きです。
最後はドイツよりこちらのディープなアヴァンギャルド・クラウト・ジャズ・ロック盤を。なんとSLAPP HAPPYのDagmar KrauseとFRUMPYのInga Rumpfという二人の女性シンガーが在籍した夢のようなバンドなんですが、妖艶なシタール・サイケ・フォークから混沌きわまりないフリー・インプロヴィゼーションまでを行き来するクールながらも危ない一枚…。我こそはという方は是非。
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Mike Heron、Robin Williamsonを中心とするISBの67年作2nd。アコースティック・ギター2本による巧みなアンサンブルを基に、シタール、ダルシマー、フルートなどによるエキゾチックな味付けが施されたサウンドはなんとも魅惑的。リラックスした雰囲気の中にも格調高さが感じられるサウンドは唯一無二。
Joe Boyd監修による2010年デジタル・リマスター再発、デジパック仕様
盤質:傷あり
状態:並
ケース不良、トレーに割れあり
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