エキゾチックな音色と残響音が印象的なインドの楽器シタール。ロック・シーンではBEATLESのジョージ・ハリスンが「ノルウェーの森」で初めて導入。以来、神秘的な雰囲気を醸し出すこの楽器は人気を博し様々なミュージシャン、グループの作品に登場しています。今回のジューク・ボックスではサイケデリック・ロック隆盛の60年代後半を中心にシタール・ロック作品をセレクト。西洋音階と東洋音階の折衷から生み出される幻想的なサウンドをお楽しみください。
シタールが導入された初めてのロック・ナンバーとして知られるのがこの曲。ジョージ・ハリスンもまだこの楽器に慣れていないのか、素朴に爪弾かれるシタールですが郷愁を感じさせる音色がこの曲をより魅力的に仕上げています。
66年に発表されたシングル曲で、BEATLESと共にシタール・ロック最初期の代表的楽曲として知られています。シタールが奏でる神秘的な旋律が、全体から発せられる黒魔術を感じさせる不吉さをより増幅させています。
65年発表、BEATLESより先行して録音されていたジェフ・ベック在籍期YARDBIRDSによるシタール・ロック・ナンバー。アグレッシヴなギターが堪能できる正規ヴァージョンも素晴らしいが、幻想的な仕上がりのこちらにも捨てがたい魅力あり。
68年発表、歪んだシタールの音色を効果的に使用。童謡のような愛嬌あるメロディーのヴォーカル・パート、凶暴なファズを利かせたギター・ソロなど、次々に展開を変えていき、聴衆を幻惑させてくれます。
名セッション・プレイヤーが68年にリリースしたシタール・インスト作より。BEATLESの優雅なミドル・ナンバーがプリミティヴなサイケデリック・ナンバーへと変貌しています。シタールはもちろん、涼やかなフルートも素晴らしい。
69年1stより。キャッチーなメロディーを残しつつ、荒々しい演奏で奏でられるヘヴィ・サイケは正しく69年を象徴するサウンドでしょう。妖しいシタールのバックでけたたましく叩かれるパーカッションがアツイ!
69年唯一作より。テープ逆回転、タブラ、シタールによるだら〜んとした雰囲気と、バンドによるハイな演奏の混ざり具合が絶妙。英国アンダー・グラウンド・シーンでも際立ってとんがっているアルバム。
69年2ndより。シタールの幻想的な音色をフューチャーしたナンバーで、ヘヴィ且つプログレッシブな音楽性の本作にあって、ドリーミーな1stの名残を感じさせます。渋い低音ヴォーカルに、シタールがミステリアスな威厳を与えています。
69年デビュー作より。在英インド人を複数含むメンバー構成で、インド音楽とジャズ・ロックが渾然一体となったサイケデリック・ロック。フルート、ダルシマー、そしてシタールが幻惑世界に誘います。意外に聴きやすいのが不思議。
70年発表、英サイケデリック・ポップの遅れてきた名盤です。幻想的なハモンド・オルガンの後ろから気だるさが漂うシタールが顔を出しており、中期ビートルズ度数高め。研究熱心さが伺えるコダワリのサウンドが楽しめます。
1970年唯一作、ダークなハード・ロック・サウンドを展開。ドコドコとしたリズム隊に、シタールがじゃら〜んと響き渡ります。エコーを掛けたヴォーカルもポイント。ハッタリを十分かましておきながらコンパクトに纏めているのが見事。
72年唯一作。妖しく爪弾かれるシタール、プリミティブなパーカッション、焦燥感を掻き立てるヴァイオリン、残響音に紛れて冷たく鳴り響くフルート。ジャズをベースとしたフリーキーな演奏は瞑想効果抜群。インド系英国ロックの名作。
77年2ndより。パーカッシヴに乱れ打たれるドラム、気だるげな雰囲気で歌うヴォーカル、テクニカルな早弾きソロで後半の山場を演出するシタール。オリエンタルな雰囲気は醸し出しつつも、BRAND Xらしい透明感が全体を支配しているのが印象的。
66年作。「キャッチーなメロディ」、「新しい音楽を創造しようとする才気」という2つの点において、間違いなく最高傑作。「ELEANOR RIGBY」「HERE THERE AND EVERYWHERE」「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」など、ポールのメロディ・センスは群を抜いていて、ジョンも、「I'M ONLY SLEEPING」「TOMORROW NEVER KNOWS」「SHE SAID SHE SAID」など、サイケ感いっぱいの尖った楽曲で才能を爆発。「TAXMAN」「LOVE YOU TO」「I WANT TO TELL YOU」など、ジョンやポールとは異なるセンスを発揮して、彼ら2人に比肩するまでになったジョージの存在も特筆もの。バンドとしてのエネルギーは、本作が最高ではないでしょうか。それにしても、全部名曲と言っていいほどに楽曲が凄いです。レッドゾーン振り切りっぱなしの超弩級な名作。
USA盤
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ケースツメ跡あり
69年発表の2nd。英サイケ・ポップの傑作「WE ARE EVER SO CLEAN」での流麗なメロディーはそのままに、ヘヴィなギターや淡いオルガンなど、よりブリティッシュ・ロック然としたサウンドを聴かせています。トラフィック「MR.FANTASY」あたりの雰囲気に近いです。中心人物のBRIAN GODDINGは、なんとこの後、あのフランスのMAGMAに加入しギタリストとして活躍します。一筋縄ではいかない好グループです。
デジパック仕様、3枚組、デジタル・リマスター、ボーナストラック4曲、69年のライヴ音源やデモ・アウトテイク音源など収録した拡張盤
本作は、66年にリリースされた、MICK JAGGER、KEITH RICHARDSによるオリジナル曲のみで構成された最初の作品で、ストーンズの重要な転機点となった作品です。と同時に。BRIAN JONESによる実験的な作品とも言えます。BRIANはBEATLESのGEORGE HARISONが『RUBBER SOUL』でシタールを使ったことに影響され、「Mother's Little Helper」ではシタール、「LADY JANE」「I Am Waiting」ではダルシマーを使用しました。それとは対照的にKEITH RICHARDSはギターの演奏に集中。本レコーディング前から、MICKとKEITHによるバンドの支配力が強まり、結成時からのリーダーであったBRIANはフラストレーションが高じることとなりました。彼はそのはけ口として様々な楽器を演奏するようになったのです。BRIANのバンドへの寄与は1969年6月の脱退までますます減って行きますが、アルバム全体としては纏まっており、BRIAN在籍時(あくまでBRIANがバンドのメンバーとして活躍していた時期)としては、間違いなく大傑作と言えるでしょう。ファンによってはこのアルバムをベストとして挙げている人も多く、中でもこのUS盤では、題名曲「PAINT IT BLACK(黒くぬれ!)」が収録されている点が最大の注目点。US盤7枚目のアルバムであり、全米2位を獲得!UK盤と比べると、3曲少なくなっており、冒頭曲が「黒くぬれ」(全米1位)に差し替えられ、「Going Home」がアルバムの最後へ移動しています。
デジタル・リマスター、定価2243
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
若干カビあり
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ケースツメ跡あり、ビニールソフトケースの圧痕あり
ジェフ・ベック時代の66年1月にアメリカで発売された編集アルバム。
紙ジャケット仕様、24bitデジタル・リマスター、ボーナス・トラック6曲、定価1500+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有