2019年4月1日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
2019年3月の新品CD月間ベストセラーTOP10を発表いたします!
イタリアン・プログレの名グループCERVELLOがおこなった奇跡の17年来日公演を収録したCD&DVDがさすがの首位をマーク!
2位と3位には、70年代エストニア勢の編集作品がランクイン。同国ロックの質の高さを実感させる人気ぶりを誇っています。
他にもブラジル、イスラエル、ハンガリーなどから新鋭が入ってきており、カケレコらしい国際色豊かなTOP10となりました。
試聴しながら、人気作品をチェックしてみてください☆
70sイタリアの代表するへヴィ・プログレ・バンドが17年におこなった奇跡の来日公演を収録!荘厳さの中に邪悪な気配が立ち込めるあの個性的なサウンドを、45年の歳月を経てほぼ完璧に鳴らしていて、その再現度にただただ驚きます…!
70年代エストニアの伝説的ハード・ロック・グループ!ツェッペリンも思わせるブルージーな演奏を土台に、イタリアン・ロック彷彿のダイナミックさ、説得力あるエストニア語のヴォーカルを乗せた、哀愁ハード・ロック・ファン必聴音源ですよ~!
名実ともにエストニアを代表する名バンドですね!当時4曲のみがEPとしてリリースされた幻のアルバムの完全版を含む18年編集盤で、エストニア最高のバンドたる所以をたっぷりと堪能できる素晴らしい逸品なのです♪
70年代に活動したイタリアン・ロックの好バンドが、44年ぶりに復活!いい意味で19年作とは思えない、あの時代の伊ロック特有の芳醇な歌心が溢れ出してくる名品ですよ!
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続々登場する新鋭バンドに負けじとハイクオリティな作品を発表している、70年代に活躍したベテラン・バンド/アーティストたちの作品に注目してまいります☆
なんとっ、現代デンマークからFOCUSへの愛情に満ち溢れた新鋭が登場!?愛らしく情緒あるメロディにリリシズムに富んだフルート、アッカーマン節全開の伸びやかなギター…「Janis」や「Sylvia」を思わせる1曲目からFOCUSファンならノックアウト確実!
2人だけで作っているとは思えないほどの豊かな広がりを持つスケール大きなサウンドが圧巻の、ブラジル男女ユニット。爽やかな美声Vo、D.ギルモアとA.ラティマーが合体したような渾身のギターなどグッとくるポイントだらけ!
このギター、なんという叙情フレーズの宝庫なんだろう…。VITRALでも活躍するブラジルのギタリストが放つ、キャメル+南米らしい柔らかなエキゾチズムと言える極上18年作!
シカゴがAORになってもブラス・ロック全開だったら、こんなサウンドになってたかも!?若きBill LaBounty在籍バンド、72年唯一作!
CAMEL由来の幻想性と叙情性に、イスラエルらしい透明感。ジャケ通りスペーシーかつヴィンテージな暖かみに溢れたサウンドが素晴らしい…。この新鋭18年デビュー作はずばりイチ押し!
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クリムゾンやフロイドといった四大プログレにも匹敵する影響を後世のグループに与えたCAMEL。そんなCAMELの遺伝子を受け継ぐ、実力派叙情プログレ・グループをピックアップいたしました!
ハンガリーで今最も繊細でイマジネーション豊かなサウンドを鳴らすこの新鋭グループ、もう聴きました?全シンフォ・ファンの皆様へ、カケレコが自信をもってオススメ!
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世界の国々に散らばる魅力あるプログレ作品を求めてカケレコCD棚を巡っていく「世界のプログレ探求紀行!」。今回は東欧・中欧の諸国を巡りながらプログレ盤をピックアップいたします☆
気になる作品を見つけていただければ幸いです☆
06年デビュー作『HOLDFENYKERT』でシンフォ・ファンの度肝を抜いた、ハンガリー出身/ルーマニアを拠点とする新鋭シンフォ・グループ、18年作3rd。いや今作も素晴らしいですよ〜!シャープなキレを持つリズム・セクションを土台として、メロトロンが幻想のカーテンをなびかせ、フルートが幽玄を奏で、品のある艷やかなシンセが疾走し、そして柔らかなアコースティックギターが心地よく響く、驚くほどに瑞々しく透明度の高いアンサンブル。そこに命を吹き込むのが、土着的な響きを持つハンガリー語を息を呑むほど神秘的に聴かせる女性ヴォーカル。それらがしなやかに組み合わされて形作られていくどこまでも繊細な音世界は、過去作よりもさらに美しく洗練されている印象です。ここぞという場面でヴァイオリン奏法を駆使して優美に泣くギターのプレイも胸を打ちます。パーカッションを交えエキゾチックに彩る民族エッセンスもシンフォニックなサウンドに自然に溶け込んでいて素晴らしい。終始、この世とは思えない淡く浮遊感ある幻想世界が眼前に広がる名品。文句なしにおすすめ!
カケレコ国内盤(帯・解説付仕様)、ペーパーケース仕様、黒い盤面の特殊CD-R、定価2990+税
レーベル管理上の問題によりペーパーケースにスレがある場合がございます。また自主制作CDにつき、ジャケットの色味が画像と異なる場合がございます。予めご了承ください。
ペーパーケース仕様、盤面が黒い特殊CD-Rです
ペーパーケースにスレがございます。また自主制作という関係上、ジャケットの色味が画像と異なっている場合がございます。ご了承ください。
エストニアのYESとも称される、名実ともに同国を代表するプログレ/ロック・バンド。70年代後半にフルアルバムとしてリリースが予定されながらも、ソ連の検閲により4曲のみのEPとしてリリースされた作品『Pohi Louna Ida Laas…』の12曲完全版をCD1に収録。YESやNEKTARあたりを彷彿させるファンタジックな飛翔感、目まぐるしく場面転換するような複雑な曲構成とシアトリカルさコミカルさも織り込んだ表情豊かな音楽性で一気に聴かせる名作です。CD2には同時期のライヴやレア音源13曲を収録。エストニア最高のバンドの所以をたっぷりと堪能できる素晴らしい作品です!
【Disc 1】 Põhi, Lõuna, Ida, Lääs…
1-1. Põhi, Lõuna, Ida, Lääs… 6:06
1-2. Laul Teost 2:24
1-3. Omaette 2:40
1-4. Ajaloo Õppetund 2:33
1-5. Couplet In Estonian (Ha, Ha, Ha, Ha) 4:16
1-6. Läänemere Lained 3:15
1-7. Mis Saab Sellest Loomusevalust? 7:36
1-8. Üle Müüri 3:39
1-9. Keldrikakand 0:57
1-10. Elupõline Kaja 4:49
1-11. Ei Mullast… 2:43
1-12. Klaperjaht 1:15
【Disc 2】 Ruja Laval / Parallelmaailmad
2-1. Ahtumine 7:49
2-2. Keldrikakand 0:53
2-3. Ei Mullast… 2:48
2-4. Isamaa 1:07
2-5. Klaperjaht 0:48
2-6. Kimalane Ungaris (Andrus Vahti Soolo) 1:04
2-7. Oh Öelge, Doktor 2:37
2-8. Omaette 2:03
2-9. Avanemine 4:19
2-10. Meediaaskeldus 1:48
2-11. Stereo I 4:32
2-12. Ma Mustas Öös Näen… 2:48
2-13. Ootamisest Ja Olemisest 7:44
【カケレコ国内盤(直輸入盤帯・解説付仕様)】デジパック仕様、2枚組、Disc2には76/78年のライヴ音源8曲と同時期のスタジオ・レコーディング5曲を収録、デジタル・リマスター、定価3190+税
ブラジル出身で、名シンフォ・バンドBACAMARTEのフルート奏者が在籍するバンドVITRALでも活躍するギタリストが放った18年ソロデビュー作。ズバリVITRALの17年作が気に入った方には是非おすすめ!S.ハケットやS.ロザリーに通じるデリケートで気品あるトーンで極上のメロディを次々と紡ぎ出すギター、どこかアンデスっぽい要素も漂う涼やかな風を運ぶフルート、温かくも太く存在感ある音色で70年代テイストをもたらすオルガンやシンセ。手本とする70-80sキャメルに、南米らしい柔らかなエキゾチズムを纏わせたようなシンフォニック・ロックが個性的です。エレピやオルガンが洒脱に舞うジャズ・ロック・テイストのナンバーも出色で、ギターとフルートがソロを取り合いながらスリリングに疾走するアンサンブルはかなりのカッコよさ。それにしてもこのギター、なんという叙情フレーズの宝庫なのでしょう。これまでにVITRALの17年作以外で目立った活動がないのが信じられないほどの実力派です。キャメル・ファン、初期ハケット・ファン必聴作。
エストニア・ロック・シーンの名ドラマー/ヴォーカリストGunnar Grapsが70年代に率いたギタートリオ編成のハード・ロック・バンド。70年代前半に録音された音源10曲を一枚のアルバムとして編集した18年リリース作品。変則的な内容ではあるものの、各曲にみなぎるエネルギーは並ではありません。イタリアのBIGLIETTO PER L’INFERNOやRACCOMANDATA RICEVUTA RITORNO等を想起させる、幻想的なアコースティック・パートとゴリッとヘヴィなハード・ロック・パートで構築された1曲目から素晴らしく、イタリアン・ロック・ファンならここで早くもハートを鷲掴みにされそう。エッジの立ったスピーディなギターリフに乗ってヴォーカルがユーモラスに歌う2曲目、饒舌なギターとヴォーカルの絡みが絶品なけだるいブルース・ロックの4曲目も素晴らしく、エストニアということ忘れるほどのメインストリームな本格感が漂います。ブルースを土台に細かなニュアンスにまでこだわった高い表現力を持つギターはもちろん、テクニックに裏打たれた安定感と共にグイグイと演奏を引っ張る性急なビート感も持ち合わせたGunnarのドラミングも見事です。しかし最大の魅力と言うなら、Gunnarの全編にわたりこれでもかと哀愁たっぷりに歌い上げるエストニア語ヴォーカル。ヨレヨレのようでいて不思議な説得力を帯びた歌声には何か天性のものを感じさせます。辺境哀愁ハード・ロックとして、これは多分とんでもない発掘モノ!
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