2019年10月8日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ増田です。
今回のテーマはサイケ・フォーク。それも普通のサイケ・フォークよりもさらに一筋縄ではいかない、「孤高のサイケ・フォーク」をピックアップいたしました。
耳を澄ましていると、うっかり別の世界に連れていかれてしまうかも…?それではどうぞお気を付けて。
まずはこちらの英サイケ・フォーク69年作。
カラフルだけど屈折したコラージュ・ジャケそのままの音で、フルートやハープシコードはズレズレだし、ヴォーカルも素っ頓狂だし。
けどやはりハーヴェスト産だけあって格調高くもあって、全く一筋縄ではいきません。
遠く、銀河系の外側を宇宙遊泳しながら「GREENSLEEVES」を聴いたら、こんな音が聴こえてくるのでしょうか…。
米ミルウォーキー産、ジャケにそぐわぬ極上アンビエント・フォーク76年作。
な、なんと、70年代初期のイタリアはナポリでこれほどまでのアシッド・フォーク・ロック作品が生まれていたとは・・・。
まるで、ヴェルヴェッツ・チルドレンと言われた90年代のアンダーグラウンドなオルタナ・バンドみたい。
こちらは独ブレーメン出身のアシッド・サイケ・フォーク6人組による、60-70年リヴァイヴァル色高い97年作!
オルガンやシタールを取り入れたヴィンテージなサウンドと、ミスティックな混声ヴォーカル。これはまさしく「ドイツの暗い森」の音…。
一方こちらは「南米の原始的な森」が目に浮かぶような神秘性たっぷりの心地よすぎるサイケ・フォークの桃源郷的逸品。
70年代の作品と思いきや2014年作っ!
ケイト・ブッシュを思わせる無垢なヴォーカル、アコースティック・トラッドとデジタル音響が交差する深遠なアレンジ。
美しくも不思議な異世界へと聴き手を誘う、英国女性SSWによる鮮烈な19年デビュー作…!
バーミンガム出身の3人組、69年にHARVESTレーベルよりリリースされたデビュー作。かきむしられるアコギ、音がズレっぱなしの素っ頓狂なフルートやハープシコードやブズーキ、サイケ・ポップの残り香のあるポップなメロディとヘロヘロ・コーラス。カラフルだけどどこか屈折したジャケの通りのサイケ・フォークですが、さすがHARVESTレーベルが目を付けるだけあって、ヘナヘナな中に格調高さもあって一筋縄ではいきません。60年代の作品とは思えない新鮮さ。英ロック深い森ならではの魅力に溢れた隠れキャラのような名盤。
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