2020年3月12日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
感染症の影響で、落ち着かない日々が続きますね。
それでなくても、冬の疲れがたまっていたり、季節の変わり目で何となくだるい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日はそんな方のために、元気や勇気が出るような、うららかな女性シンガーをピックアップいたしました。
よろしければお聴きください。
軽やかなアコギと澄んだボーカルが、春の日差しのようです!
アルバムにはミスティックなピアノ弾き語り、ストリングスが深遠に響くアシッド・フォーク風の楽曲も収録されており、女性SSW好きを唸らせてくれる名品です。
アコースティック・ギターをベースにしたサウンドに、ピアノやストリングスが加わって、静かに胸打つメロディ。
そこに瑞々しい2人のボーカルが乗っかり、至福の心地良さ…。
心がすみずみまで洗われるような、優しく美しい響きに包まれる作品です。
ザ・バーズやジェシ・エド・デイヴィスの「タルサ・カントリー」の作者としても知られるカリフォルニアのSSW、72年作。
ジャケット一杯の微笑みが素敵ですよね。
自信に満ちた優しいボーカルを聴いていると、何だか勇気が出てきます。
初期2作はアシッド・フォーク風のサウンドでしたが、こちらの75年作はジョン・サイモンプロデュースをプロデューサーに迎えた味わい深いSSW作品となっています。
少しくぐもった声と、軽やかなサウンドがとても心地よいです。
ドン・ヘンリーと恋仲にあった女性SSWによる77年の名作。プロデュースはドン・ヘンリー自身が担当し、キャロル・キングをはじめ、ウェストコースト・オールスターと言えるゲストも豪華です。
このオープニング曲が本当に良い曲で、聴いていると心が温かくなってきます。
ちょっぴり霧がかったようなハイ・トーンと優雅な歌いまわしが魅力のヴォーカル、そして、美しく流麗なメロディ。
Gordon Giltrapが参加しているのも特筆で、気品あるギターと静かに鳴らされるクラシカルな管弦楽器によるアンサンブルも絶品です。
英国北東部はレスターシャー出身クリスチャン・フォーク・グループ。
爽やかなアコギ、澄み切った女性ボーカルがとにかく美しくて、汚れた心が隅々まで洗われてゆきます。
フェアポート・コンヴェンションの69年作より、「Si Tu Dois Partir」。
ボブ・ディランの「If You Gotta Go, Go Now」をフランス語で歌っています。
これを聴いていると、むやみに元気が出て、何とでもなるような気がしてきます。
実際は別れを歌った曲のようですが。
いかがでしたでしょうか。少しでもお役に立てれば何よりです。
ソフト・サイケ・デュオ、ジェントル・ソウルで一枚だけ作品を残し、またバーズ「タルサ・カウンティ」の作者としても知られる米カリフォルニアのSSW、72年1st。リンダ・ロンシュタットをパワフルにしたようなしなやかな美しい歌声が素晴らしく、ときにこぶしを効かせてエモーショナルに、ソウルフルに歌っています。シンプルで胸に迫る楽曲がピアノを基調としたバンド・サウンドによって大らかに響き渡ります。
英国北東部はレスターシャー出身の男女3人ずつの6人組クリスチャン・フォーク・グループ。前年のデビュー作に続く77年作2nd。PROFILEからリリースされた原盤は激レア。オープニング・ナンバーから、ピースフルな雰囲気に包まれたアコギのストロークと長閑なドラム、心あらわれる清楚な女性ヴォーカル、ジェントルな男性ヴォーカルが良いなぁ。2曲目のリードを取る女性ヴォーカルはサイケな感じがあって、小川のせせらぎのような優しくフォーキーなアンサンブルとの対比が見事で、まるでジェファーソン・エアプレインのグレイス・スリックのバックをキンクスがつとめた感じで最高だし、3曲目の女性ヴォーカルは凛としていて、厳かなトラッド・フォークで空気が引き締まるし、冒頭の3曲でフィメール・ヴォーカルのファンは卒倒ものでしょう。オートハープやリコーダーによる幻想的でいて親しみやすいアレンジも見事だし、これは英マイナー・フォーク屈指の名品です。
女性ボーカリストSandy DennyとギタリストRichard Thompsonを擁し、トラッド・フォークの最高峰の1つに上げられるイギリスのグループによる69年4th。69年に彼らは3枚ものアルバムをリリースしており、本作は連続リリースの3作目となります。事故によりドラマーのMARTIN LAMBLEが急逝、DAVE MATTACKSを新ドラマーに迎え、フィドル奏者DEVE SWARBRICKも正式に加入。彼ら代表作の1つであるその内容は、前作では1曲のみだったトラッド曲をアルバム8曲中5曲まで増やし、飛躍的な発展を遂げたエレクトリック・トラッド・フォークの路線にさらに磨きをかけた記念碑的名盤となっています。英国叙情が際立ったトラッド・フォークの代表作と言えるでしょう。
デジタル・リマスター、スリップケース付き仕様
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースついていません、ケースにバーコードシールが貼ってあります
女性ボーカリストSandy DennyとギタリストRichard Thompsonを擁し、トラッド・フォークの最高峰の1つに上げられるイギリスのグループによる69年3rd。69年に彼らは3枚ものアルバムをリリースしており、本作は連続リリースの2作目となります。前作からIAN MATTHEWSが脱退しリリースされた本作は、BOB DYLANの楽曲が3曲、トラッド1曲、グループの楽曲4曲から成る彼らの代表作の1つ。前2作以上に統一感を感じさせるエレクトリック・トラッド・フォークを奏でており、Sandy Dennyの歌声の素晴らしさは説明するまでもなく、ゲストのフィドル奏者DEVE SWARBRICKによるヴァイオリンなどが自然にバンドに溶け込んだ名盤です。
紙ジャケット仕様、03年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、ブックレット付仕様、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に軽微な色褪せあり
サンディー・デニーを迎え制作された2ndアルバム。68年作。彼女の儚くも凛としたヴォーカルは別格の美しさで、「FOTHERINGAY」などコンポーザーとしても一流。そんな彼女の加入が化学反応を引き起こしたのか、リチャード・トンプソンもギタリスト/コンポーザーとして見事にその才能を開花させています。楽曲、演奏とも新人離れした風格すら感じさせる出来栄えで、英国フォークロックを代表するグループとしての地位を早くも確立した名作。
紙ジャケット仕様、03年リマスター、ボーナス・トラック3曲、ブックレット付仕様、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に軽微な色褪せあり
女性ボーカリストSandy DennyとギタリストRichard Thompsonを擁し、トラッド・フォークの最高峰の1つに上げられるイギリスのグループによる70年5th。名盤となった前作「Liege & Lief」をリリースした後、Sandy DennyとAshley Hutchingsが脱退、Dave Peggが加入して男性グループへとシフトした作品ですが、その内容はグループのフロントであったSandy Dennyの脱退を全く感じさせないブリティッシュ・トラッド・フォークの名盤となっており、特にRichard Thompsonのギターをはじめとしたバンドの緊張感溢れるパフォーマンスは、さすが全盛期の彼らならではのものです。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、ボーナス紙ジャケット付き、定価2800
盤質:傷あり
状態:
帯有
帯中央部分に色褪せあり、帯に軽微な圧痕あり
英フォーク・ロックの代表格、71年7th。Sandy Denny、Richard Thompsonが抜け、4人編成となった時期の作品。殺人事件の犯人の半生をモチーフにしたコンセプト作。重い題材を扱っていながら、カントリー・ロックの影響も感じさせる親しみやすい楽曲群で構成。フィドル奏者Dave Mattacksが主導権を握り、男所帯ならではの温もりを感じさせるフォーク・ロックに仕上がっています。伸びやかなヴォーカル、表情豊かにスイングするフィドルを中心として、哀感を漂わせるアコーステイッック・ギター、幽玄なダルシマー、整然としたリズム隊などが一丸となり締まった演奏を展開。心浮き立つような軽快なアンサンブルを奏でており、素朴な男声コーラスと溶け合う様は心地よくリラックスさせてくれます。ピリピリした緊張感を持っていた「LIEGE & LIEF」「FULL HOUSE」の時期とは異なる、朗らかな魅力に溢れるこの時期のフェアポートも良いです。
73年作の9thアルバム。本作でのメンバーは、前作「Rosie」と同じく、トレヴァー・ルーカス(Ag、Vo)、ジェリー・ドナヒュー(Eg、Ag)、デイヴ・スウォーブリック(Vln、Mdln、Vo)、デイヴ・マタックス(Dr)、デイヴ・ペッグ(B、Vo)。肩の力の取れた、穏やかで軽快なトラッド/フォーク・ロックが心地よい好盤。
スリップケース付仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
ケースツメ跡あり
フォザリンゲイよりトレヴァー・ルーカスとジェリー・ドナヒューをメンバーに迎えて制作された8th。73年作。リチャード・トンプソン、サンディ・デニーがゲスト参加した、スウォーブリック作の美しいバラード「Rosie」をはじめ、トラッド色は薄れ、ジャケットの印象通りの開放感溢れるメロディアスな楽曲が印象的。
イアン・マシューズとサンディ・デニーのツイン・ヴォーカル体制だった68年から69年にかけてのBBC音源。カヴァー曲中心ながら、その演奏はフェアポートそのままで、リチャード・トンプソン、サイモン・ニコル、アシュリー・ハッチングスが極めつけの名演を繰り広げています。イアンとサンディによるヴォーカルもたいへん素晴らしく、特に2人が掛け合う曲ではあまりの存在感に鳥肌が立ちます。トラッドがあまり肌にあわない方でも本作はおすすめできます。
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