2018年2月5日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ:
こんにちは。スタッフ佐藤です。
ブルースに根ざした米南部ロック的な泥臭さとミュージシャン本来の滲み出る英国叙情とが豊かにブレンドされたブリティッシュ・スワンプ・ロック。
今回は、そんなブリティッシュ・スワンプの名盤を中古棚よりピックアップしてまいりますよ~☆
ジョージ・ハリスンやクラプトンに比べて知名度は劣るけど、ミスター・ブリティッシュ・スワンプと呼びたいほどのいぶし銀なセンスを持つ名ギタリストと言えばこの人!イントロのスライド一発で痺れますね!
ミッキー・ムーディーの腰をゆらすブルージー&グルーヴィーなギター、ポール・ウィリアムスのソウルフルなヴォーカル!これぞブリティッシュ・スワンプ!といえる濃厚エキスたっぷり。ただし、このグループのジャケのセンスだけはいただけない!
ブリティッシュ・スワンプの名盤といえばこれ!ザ・バンドへの憧憬と英国ならではの叙情美との絶妙なブレンド。陰影豊かな名作ですね。バンドを率いるデイヴ・ルイスは本当に才能溢れるミュージシャン/コンポーザーなのですが、過小評価というかほとんど知られていないのが悲しい…。
英国が誇る名ブルーアイドソウル・シンガーですね。南部ニューオーリンズにてアラン・トゥーサンをプロデューサーに制作された、極上スワンプ・ロックが詰まった名盤。この喉、ポール・ロジャースのファンにも聴いてもらいたいなぁ。
3ヶ月後に発表された歴史的名盤『いとしのレイラ』の影に隠れがちなこの1stソロですが、キャッチーなメロディを配した英国メロウ・スワンプとして、比類なき出来栄えだと思います。英スワンプの潮流を作り上げた、まさに重要作!
後にクラプトンとも活動する天才ギタリストAlbert Lee率いる英スワンプ・グループと言ったら彼ら。軽快なカントリー・タッチと旨味溢れるグルーヴィーなプレイを織り交ぜた唯一無二のスタイルが光りまくりの、異色のブリティッシュ・スワンプ好盤!
さすがセッションマン出身なだけあって、クリス・スペディングって本当に何でも弾けるんですよね。そんな彼のスワンプ・ロック・ギタリストとしての顔がクローズアップされているのがこの作品。随所で彼らしいカミソリのような切れ味も見せる職人的プレイには惚れ惚れしちゃいます。グルーヴィーだけど端正で落ち着いた雰囲気がいかにも英国らしい、これぞブリティッシュ・スワンプな一枚だなぁ。
こちらのスワンプ・ロック関連記事もあわせてお楽しみください♪
【関連記事】
デレク&ザ・ドミノス『レイラ』やジョージ・ハリスン『オールシングス・マスト・パス』など、華々しいトップ・アーティスト達による英スワンプ名作の裏に、マイナーながら、米ルーツ・ミュージックのコクと英国的な叙情性や牧歌性が絶妙にブレンドされた愛すべき作品が数多くリリースされています。そんな愛すべきニッチなブリティッシュ・スワンプ作品をピックアップいたしました。
【関連記事】
ブルース〜R&B、ゴスペル、カントリーなど、アメリカのルーツ・ミュージックを見つめなおし、ロックのダイナミズムとともに鳴らした芳醇なサウンド、米スワンプ・ロック/ルーツ・ロックを特集。
【関連記事】
アメリカン・ロックへの憧れを滲ませたアーシーでコクのあるサウンドを持ち味とする英国ミュージシャンの中から、特に完成度の高い米憧憬サウンドを聴かせる名作をご紹介いたしましょう!
ヤードバーズ、ブルースブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイスでは、基本的な役割はギタリスト。70年リリースの本作1stソロは、ギターよりも歌に比重が置かれた、SSWおよびシンガーとしてのデビュー作と言えます。サウンドは、ブルース色は薄く、デラニー&ボニーとの出会い、ジョージ、デイヴ・メイスン等との親交から生まれた土臭くメロウなスワンプ・ロック。60s&70sポップ/ロックが好きだけど、クラプトンは聴かない、って意外と多いように感じます(僕も長く聴かず嫌いでした)。ブルースのイメージではなく、ビートルズ「ホワイト・アルバム」に参加したギタリスト、というイメージで聴くと、すんなり音に入り込め、すぐに愛聴盤になりました。レオン・ラッセルの流麗なピアノが光る「Let It Rain」など、どの曲もキャッチーなメロディが魅力的。この後、本作に参加したジム・ゴードン(Dr)、カール・レイドル(b)等とデレク&ザ・ドミノスを結成して「いとしのレイラ」をリリースします。英スワンプ・ロックの幕を開けた名作。
いぶし銀のSSW、Dave Lewis率いるグループ。ANDWELLA’S DREAMから短くANDWELLAと改名し、71年にリリースした3rd(ANDWELLA名義では2nd)。アメリカ南部指向を強め、The Bandにも通じるようなルーツ・ロックを展開。それでいて英国ならではの叙情美や陰影は失われておらず、その融合感が単なるブリティッシュ・スワンプにとどまることなく、聴き手の心をとらえてきた傑作。
廃盤、紙ジャケット仕様、06年24bitデジタル・リマスター、定価2039+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
紙ジャケに小さい角潰れあり
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!