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ニッチなブリティッシュ・スワンプ・ロック特集!

ザ・バンドの1stの音源を入手したジョージ・ハリスンが米南部のルーツ・ミュージックに目を向けたことにはじまり、ジョージやエリック・クラプトンやデイヴ・メイスンなどイギリスのミュージシャンとLAで活躍するレオン・ラッセルやデラニー&ボニーなど米南部出身のミュージシャン達とが交流しながら、60年代末~70年代はじめの英米で盛り上がったスワンプ・ロック・シーン。

イギリスでは、70年にデレク&ザ・ドミノス『レイラ』、ジョージ・ハリスン『オールシングス・マスト・パス』、デイヴ・メイスン『アローン・トゥゲザー』など、英ロック史に残る多数の傑作が生まれました。

そんな華々しいトップ・アーティスト達の作品の裏に、マイナーながらも米ルーツ・ミュージックのコクと英国的な叙情性や牧歌性が絶妙にブレンドされた愛すべき作品が数多くリリースされています。

ここでは、そんな愛すべきニッチなブリティッシュ・スワンプ作品をピックアップしていきましょう。

どうぞお楽しみください!

バンド編

COAST ROAD DRIVE/DELICIOUS AND REFRESHING

デラムからリリースで、ニッキー・ホプキンスやミック・ウィーヴァーやヘンリー・ローサーも参加した英スワンプの逸品なのに、このマイナーっぷりときたら(涙)。最高の「イギリスのアメリカ」ですよ!

ヴォーカル&ギターが2人居る編成で、2本のギターが軽快にからみあうバッキング、豊かなハーモニーが魅力的!

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HIGHWAY/SMOKING AT THE EDGE

これぞいぶし銀のブリティッシュ・スワンプの名バンド。

1stも英スワンプの名作でしたが、この2ndは前作以上に圧倒的なスケールとコクで凄いことになってて、名盤臭ぷんぷんのジャケの通り。

ジョージ・ハリスンばりのスライド・ギターが入るイントロから悶絶必至ですが、サビへ向けての「間」を活かしながら沸々と盛り上がる感じなんかフリーやフェイセズもびっくり。

ニッキー・ホプキンスばりのリリカルなピアノが冴える2曲目のバラードもセンチメンタルすぎるし、3曲目のフリーばりにタメの効いたグルーヴもカッコいいし、このグループのコクたるや凄まじい!

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GLENCOE/GLENCOE

元SKIP BIFFERTY~ARCで後にニック・ロウの作品にも参加するなど活躍するギタリストJohn Turnbull、元GREATEST SHOW ON EARTHのベースNorman Watt-Roy、元FIVE DAY RAINのKey奏者Graham Maitland、後にロジャー・ダルトリーのソロ作をサポートするドラムSteart Francisによって結成。

これぞ英ロック裏街道の名手達によるいぶし銀スーパー・グループですね。

3人がヴォーカルを取れるのが強みで、厚みのあるダブル・ヴォーカルや豊かな三声ハーモニーが印象的ですが、カントリー・フレイヴァーはあまりなく、英国臭たっぷりなのが特筆。

枯れた色合いのジャケの通りのいぶし銀ブリティッシュ・スワンプ好作。ジャケットはヒプノシス!

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ASHMAN REYNOLDS/STOP OFF

GRAHAM BOND ORGANIZATIONやGINGER BAKER AIR FORCEのコーラスに参加した女性シンガーAliki Ashmanが男性シンガー&ベースのHarry Reynoldsと結成したグループ。72年の唯一作。

バック陣が英国いぶし銀オールスターと言える豪華さで、元ASHKANで後にFLEETWOOD MACに参加するギターのBob Weston、元EDWARDS HANDのKey奏者、後にHEAVY METAL KIDSで活躍するドラマーなどが参加。

これぞ豪奢なLAスワンプに対する英国いぶし銀ミュージシャンからの回答!米南部への憧れに満ちたアーシー&グルーヴィーさの隙間から滴り落ちる英国的叙情。いや~、グッときます。

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ANDWELLA/PEOPLE’S PEOPLE

ヘンリー・マッカロウと同じく、北アイルランド出身のいぶし銀SSW、デイヴ・ルイス率いるグループですね。

ザ・バンドへの憧憬と英国ならではの叙情美との絶妙なブレンド。陰影豊かな名作ですね。

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「MEET THE SONGS」 第37回 ANDWELLAS DREAM『LOVE AND POETRY』

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ANDWELLAS DREAMが69年にCBSレーベルよりリリースした唯一作『LOVE AND POETRY』をピックアップ

HEADS HANDS & FEET/TRACKS

名ギタリストAlbert Lee率いるグループ、71年作の2nd。

この1曲目、強烈にカッコ良し!グルーヴィーなリズム、哀愁と男気に溢れたソウルフルなヴォーカル、芳醇なピアノとリズミックかつメロディアスな必殺ギター・リフ!バンド全体がウネリを上げで聴き手をなぎ倒す英スワンプ名曲!

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COCHISE/VELVET MOUNTAIN

英国が誇るペダル・スティール奏者のB・J・コール、後にプロコル・ハルム(『グランド・ホテル』~』)に参加するギタリストのミック・グラバムによるいぶし銀ブリティッシュ・スワンプ・グループ!

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女性ヴォーカル編

GAY & TERRY WOODS/RENOWNED

アイルランド出身、言わずと知れたスティーライ・スパンのオリジナル・メンバーで、1stリリース後に脱退し、ウッズ・バンドとして69年に作品を残した後に、よりSSWスタイルを指向して結成した夫婦デュオ。

サンディ・ロバートソンのプロデュースで、ポリドールより76年にリリースされた3rdアルバム。

一言で言えば、サンディ・デニーのバックを時にザ・バンドが、時にブリンズリー・シュウォーツがつとめた感じ!?

英フォークならではの翳りとともに、スワンプ/パブ・ロック的な哀愁とグルーヴが加わった佳曲がずらりと揃った傑作です。

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VINEGAR JOE/SIX STAR GENERAL

ロバート・パーマー&エルキー・ブルックスという男女ヴォーカルを擁した英スワンプ・バンド。

エルキーのエネルギッシュなボーカルと、ファンキー&グルーヴィーなR&Rサウンドにぐっときます。

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CAROL GRIMES/WARM BLOOD

英国のスワンプ・シンガー、キャロル・グライムス。

キャロルの少しかすれたウイスキー・ボイスが何より魅力的です。

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SSWスワンパー編

GARY FARR/STRANGE FRUIT

英スワンプ・ロック/フォーク・ロックの傑作と言われる、70年の2ndアルバム。

バックを務めるのは、FAIRPORT CONVENTIONの名ギタリストRichard ThompsonとMIGHTY BABYのメンバー!

僕はこの曲をはじめて聴いた時、本気で涙腺ゆるみましたよ。

コクと憂いと干し草の香りがする英フォーク・ロック/スワンプ屈指の名曲ですね!

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英いぶし銀バックバンド特集~BRINSLEY SCHWARZやMIGHTY BABYなど

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数多くの英SSWの名作を支えた、目立たないながらも愛すべき「いぶし銀バック・バンド」達にスポットを当てます。ちょっと渋いセレクションですが、この周辺に英ロックならではの旨味がたくさんつまっているんですよね。

THOMAS.F BROWNE/WEDNESDAYS CHILD

ヴァーティゴ・レーベルって、こんなアーシーな英SSW作も出してたのね!

ジャケットのイメージ通りの英国的な陰影と幻想性を軸に、カントリー、ゴスペル、ブルースなど、ルーツ色が滲むアンサンブルが渋みと旨味を加える芳醇なサウンドが持ち味。

土臭さや骨太さはそれほど感じず、翳りのあるメロウな歌声、エコーで包んだサウンド・プロダクションのせいか、いかにも英国的といえる叙情性に溢れています。

SPOOKY TOOTHのゲイリー・ライトなどゲストもグッド!!

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FAIR WEATHER/BEGINNING FROM AN END

クラプトン・バンドのサポート・ギタリストとしても知られる名手アンディ・フェアウェザー=ロウ率いるグループ。71年にNEONレーベルよりリリースした唯一作。

プログレ・ファンからもロック・ファンからも見逃されるニッチ沼に溺れてしまっている気がしますが、絶品英スワンプ!

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GORDON WALLER/GORDON

これ、ほんとにピーター&ゴードンの片割れ?

ピーター&ゴードン解散後、ゴードン・ウォーラーが渡米して録音した72年作ソロ。

ペダル・スティールとピアノとフィドルが胸に染みるアーシー&メロウなSSW/スワンプの傑作!

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いかがでしたか?

アメリカのスワンプ・ロックはこちらで特集しておりますので、あわせて是非、ご覧ください!


米スワンプ・ロック/ルーツ・ロック特集『沼へ行く』

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ブルース〜R&B、ゴスペル、カントリーなど、アメリカのルーツ・ミュージックを見つめなおし、ロックのダイナミズムとともに鳴らした芳醇なサウンド、米スワンプ・ロック/ルーツ・ロックを特集。

関連カテゴリー

ニッチなブリティッシュ・スワンプ・ロック特集

  • GORDON WALLER / GORDON

    ピーター&ゴードン解散後、ゴードン・ウォーラーが渡米して録音した72年作ソロ、SSW/スワンプの傑作!

    ピーター&ゴードン解散後に渡米。ニューヨークで録音され、72年にヴァーティゴよりリリースされた1stソロ。オリジナルは、ヴァーティゴが誇る数あるプレミア盤の中でも屈指のレア盤。SSW/スワンプの名作として人気の作品で、なるほど、ピーター&ゴードンとは異なり、アーシー&メロウなサウンドが印象的。憂いあるペダル・スティール、リリカルなピアノ、歌心あるふくよかでタイトなドラム、郷愁を誘うフィドル。そして、胸に染みるゴードン・ウォーラーのヴォーカルと陰影ある豊かなメロディ。A面のメロディアスなSSW曲、B面のルーツ色ある楽曲ともに、米東海岸の名セッション・マンがサポートしたアンサンブルも旨味いっぱいです。これは一生ものの一枚と言っても過言ではない傑作。米SSW/スワンプのファンも、アーニー・グレアムなど米国憧憬ブリティッシュ・フォーク・ロックのファンも必聴!

  • GARY FARR / STRANGE FRUIT

    71年リリース、英フォーク・ロックの傑作、味わい深いメロディと強烈に英国臭漂うアンサンブル、最高です!

    英スワンプ・ロック/フォーク・ロックの傑作と言われる、70年の2ndアルバム。バックを務めるのは、FAIRPORT CONVENTIONの名ギタリストRichard ThompsonとMIGHTY BABYのメンバー。骨太な中にも英国的な陰影が浮き出た絶品のアンサンブルを聴かせています。アメリカ南部への憧れが滲み出ていますが、スワンプ・ロックというほど土臭さはそれほどでもなく、美しいストリングス・アレンジやリリカルなピアノやフルートをフィーチャーするなど、いかにも英国的な叙情性とアメリカン・ロックの骨太さとグルーヴが結びついた絶品英国フォーク・ロックと言えるでしょう。「Revolution Of The Season」はメロディ、アンサンブルともに涙なしでは聴けない英フォーク・ロック屈指の名曲。ほんっと悶絶ものの素晴らしさです、この曲。

  • THOMAS F.BROWNE / WEDNESDAY’S CHILD

    英国的叙情性と米ルーツの旨味や渋みが溶け合った逸品、71年にVertigoよりリリースの唯一作

    イギリスのSSW。71年にヴァーティゴ・レーベルよりリリースされた唯一作。ジャケットのイメージ通りの英国的な陰影と幻想性を軸に、カントリー、ゴスペル、ブルースなど、ルーツ色が滲むアンサンブルが渋みと旨味を加える芳醇なサウンドが持ち味。土臭さや骨太さはそれほど感じず、翳りのあるメロウな歌声、エコーで包んだサウンド・プロダクションのせいか、いかにも英国的といえる叙情性に溢れています。SPOOKY TOOTHのGary Wright、FOTHERINGAY〜FAIRPORT CONVENTIONで活躍したギタリストJerry Donahueなどがバックを担当。メロウなSSWやスワンプ・ロックのファン、Miller Andersonあたりのファンにはかなりオススメの逸品。

  • FAIR WEATHER / BEGINNING FROM AN END

    いぶし銀の名ギタリスト/SSWアンディ・フェアウェザー=ロウによるグループ、71年作、スケールの大きな英国スワンプ・ロックの名作

    クラプトン・バンドのサポート・ギタリストとしても知られるアンディ・フェアウェザー=ロウが結成した5人組グループ。71年にNEONレーベルよりリリースしたグループ唯一のアルバム。土臭いギター、ソウルフルなヴォーカル、CS&Nばりの分厚いハーモニーが印象的な英国スワンプ・ロック。さすがクラプトンに認められるだけあり、リフ、リズム、ソロともに雄弁なギターはかなりの迫力。ハモンド、サックスも英国らしい叙情的なフレーズで好サポートしています。ジャケットはキーフ。

  • HIGHWAY / SMOKING AT THE EDGE

    前作以上に圧倒的なスケールとコクで聴き手に迫る英スワンプ・ロック屈指の傑作、74年作2nd

    これぞいぶし銀のブリティッシュ・スワンプの名バンド、74年作2nd。1stもグッとくる名作でしたが、この2ndも良いです。名盤臭ぷんぷんのジャケの通り。スモール・フェイセズやロッド・スチュワートやミック・ジャガーとも交流がある女性シンガー、P.P.Arnoldがゲスト参加していて、男女ダブル・ヴォーカルが炸裂するオープニング・ナンバーのスケールなんて、凄いことになってます。ジョージ・ハリスンばりのスライド・ギターが入るイントロから悶絶必至ですが、サビへ向けての「間」を活かしながら沸々と盛り上がる感じなんかフリーやフェイセズもびっくりです。ニッキー・ホプキンスばりのリリカルなピアノが冴える2曲目のバラードもセンチメンタルすぎるし、3曲目のフリーばりにタメの効いたグルーヴもカッコいいし、このグループのコクたるや凄まじい。英ロックの旨味がつまりまくった英スワンプの名作。オススメです。

  • ANDWELLA / PEOPLE’S PEOPLE

    北アイルランド出身のSSWデイヴ・ルイス率いるグループ、よりルーツ・ロック色を強めたブリティッシュ・スワンプを聴かせる71年作、ブラックホーク99選にも名を連ねる逸品

    いぶし銀のSSW、Dave Lewis率いるグループ。ANDWELLA’S DREAMから短くANDWELLAと改名し、71年にリリースした3rd(ANDWELLA名義では2nd)。アメリカ南部指向を強め、The Bandにも通じるようなルーツ・ロックを展開。それでいて英国ならではの叙情美や陰影は失われておらず、その融合感が単なるブリティッシュ・スワンプにとどまることなく、聴き手の心をとらえてきた傑作。

  • HEADS HANDS & FEET / TRACKS

    名ギタリストAlbert Lee在籍の英スワンプ・ロック・グループ、71年作、芳醇なメロディ&アンサンブルが溢れる興奮の名作2nd!

    名ギタリストAlbert Lee、後にCHAS & DAVEを結成するフィドラー&バンジョー奏者CHAS HODGESが在籍のグループ。71年作の2nd。1曲目から強烈にカッコ良し!グルーヴィーなリズムから入り、哀愁と男気に溢れたヴォーカルがソウルフルな歌を聞かせ、ピアノが芳醇なフレーズでかぶさり、そして2コーラス目から入るギターによるリズミックかつメロディアスな必殺リフ!さらにハモンドが加わり、バンド全体がウネリを上げで聴き手をなぎ倒します。ものすごい名曲!その後も、次から次へとグルーヴィーかつメロウかつ英国的な叙情に溢れたメロディ&アンサンブルで畳み掛けられ、バンドに飲み込まれます。これは素晴らしいアルバム!英スワンプ・ロックを代表する興奮の名作!

  • GAY & TERRY WOODS / RENOWNED

    アイルランド出身の名夫婦デュオ、76年作3rd、フェアポートやブリンズリーやルーモアのメンバー参加の愛すべき傑作

    アイルランド出身、言わずと知れたスティーライ・スパンのオリジナル・メンバーで、1stリリース後に脱退し、ウッズ・バンドとして69年に作品を残した後に、よりSSWスタイルを指向して結成した夫婦デュオ。サンディ・ロバートソンのプロデュースで、ポリドールより76年にリリースされた3rdアルバム。フェアポート・コンヴェンションのリズム隊、デイヴ・ペッグ(b)とデイヴ・マタックス(ds)をはじめ、ルーモアのリズム隊、スライド・ギターの名手、ブリン・ハワース、名マリンバ奏者、フランク・リコッティ、オルガンにブリンズリー・シュウォーツでお馴染みのボブ・アンドリュースなど、いぶし銀の名手達の参加も特筆。英フォークならではの翳りとともに、スワンプ/パブ・ロック的な哀愁とグルーヴが加わった「絶品」と言えるブリティッシュ・フォーク・ロックの佳曲がずらりと並んでいます。サンディ・デニーのバックをザ・バンドがつとめたようなオープニング・ナンバーから素晴らしすぎだし、ブリンズリーっぽいハートフルなパブ・ロックも良いし、イアン・マシューズが居た頃の初期フェアポートっぽい軽快なフォーク・ロックも良いし、本当、いい曲ぞろい。素晴らしいジャケのイメージ通りの愛すべき傑作です。

  • COAST ROAD DRIVE / DELICIOUS AND REFRESHING

    74年にデラムからリリースされた唯一作、英スワンプの名作、ニッキー・ホプキンスも参加

    英国の4人組スワンプ・ロック・グループ。デラムから74年にリリースされた唯一作。米ルーツ・ロック憧憬のスワンプ・ロックですが、そこかしこから英国的な哀愁や陰影が滲むサウンドはこれぞ「イギリスのアメリカ」。ヴォーカル&ギターが2人居る編成で、2本のギターが軽快にからみあうバッキング、豊かなハーモニーが魅力的。ギターが特筆で、シングル・コイルのヌケの良いトーンとタイム感抜群のフレージングは、第二期ジェフ・ベック・グループでのベックのギターを彷彿させます。コシのあるソウルフル&エモーショナルなヴォーカルも絶品で、3声ハーモニーもバッチリ。楽曲も魅力的だし、さらに、Keyにはニッキー・ホプキンスやミック・ウィーヴァーが参加で、トランペットではヘンリー・ローサーも参加とこれでなぜ売れなかったのでしょう。3曲目のバラードもアメリカのジェリー・ウィリアムスみたいで最高だしなぁ。スワンプ・ロックのファンは必聴と言える名作!

  • ASHMAN REYNOLDS / STOP OFF

    72年発表、英いぶし銀オールスターによるLAスワンプに対する回答!アーシー&グルーヴィーかつ英国的な陰影に富んだ英スワンプ傑作!

    GRAHAM BOND ORGANIZATIONやGINGER BAKER AIR FORCEのコーラスに参加した女性シンガーAliki Ashmanが男性シンガー&ベースのHarry Reynoldsと結成したグループ。72年の唯一作。バック陣が英国いぶし銀オールスターと言える豪華さで、元ASHKANで後にFLEETWOOD MACに参加するギターのBob Weston、元EDWARDS HANDのKey奏者、後にHEAVY METAL KIDSで活躍するドラマーなどが参加。1曲目から粘っこくグルーヴィーなリズム隊にギターやピアノがソリッドかつ軽快に絡むアンサンブルとソウルフルな男女ダブル・ヴォーカルにしびれます。これぞ豪奢なLAスワンプに対する英国いぶし銀ミュージシャンからの回答。ザ・バンド直系のアーシーな2曲目も良いし、エッジの立った2本のギターが力強く絡みながらも男女ヴォーカルは英国的な陰影に溢れていて「いや〜、イギリスのアメリカ、最高だよね」とうなってしまう3曲目も良いし、ゴスペル・コーラス入ってるけど英国臭ぷんぷんの哀愁いっぱいバラード4曲目も最高だし、演奏も楽曲も本当素晴らしいです。スワンプ・ロックのファンは必聴と言える傑作!

  • GLENCOE / GLENCOE

    GREATEST SHOW ON EARTHやSKIP BIFFERTYの元メンバーが結成したブリティッシュ・スワンプ・グループ、いぶし銀の72年デビュー作

    元SKIP BIFFERTY〜ARCで後にニック・ロウの作品にも参加するなど活躍するギタリストJohn Turnbull、元GREATEST SHOW ON EARTHのベースNorman Watt-Roy、元FIVE DAY RAINのKey奏者Graham Maitland、後にロジャー・ダルトリーのソロ作をサポートするドラムSteart Francisによって結成された英ロック・グループ。72年のデビュー作。3人がヴォーカルを取れるのが強みで、厚みのあるダブル・ヴォーカルや豊かな三声ハーモニーが印象的ですが、カントリー・フレイヴァーはあまりなく、英国臭たっぷりなのが特筆。切なく哀愁いっぱいのメロディも素晴らしいですし、タイト&エネルギッシュなリズム隊、陰影ある艶やかなフレーズから軽やかな早弾きまで存在感あるピアノ、スワンピーなリリシズムがグッとくるギターも地味ながら芳醇な味わい。HIGHWAYあたりの「アメリカなイギリス」が好きなら、この作品にも胸が熱くなることでしょう。枯れた色合いのジャケの通りのいぶし銀ブリティッシュ・スワンプ。良い作品です。ジャケットはヒプノシス。

  • VINEGAR JOE / SIX STAR GENERAL

    Robert PalmerとElkie Brooksの在籍で知られる英国スワンプ・ロック・バンド、73年最終作

    Robert PalmerとElkie Brooksが在籍していたことでも知られる英国スワンプ・ロック・バンドの73年作3rd。前作までのスワンプ色を抑え、ファンキー&グルーヴィーなR&Rサウンドがメインです。7曲目「Giving Yourself Away」は山下達郎を想起させる軽快なグルーヴィー・ナンバーです。この曲を聴いても感じますが、本作ではプロデュースも手がけたギターのPete Gage、彼のソング・ライティングが素晴らしいだけに、今後この路線で続けていって欲しかったと思えるラスト・アルバムです。

  • CAROL GRIMES / WARM BLOOD

    キャロル・グライムス&デリヴァリーでお馴染みのシンガー、1974年ソロ作。

    カンタベリーロックのミュージシャンがバックを務めたキャロル・グライムス&デリヴァリーや、スワンプロックバンドのアンクル・ドッグでの活動のあと、満を持してリリースされた1974年ソロ作。パワフル且つ少し酒ヤケしてそうなウイスキー・ボイスが何より魅力的です。ボニー・レイットやマギー・ベルのようなハスキーな姉御系ボーカルが好きならドンピシャですね。スピード感あるリズムが心地よいT2や、哀愁のメロディが染みるバラードT4、T5など、ツボを押さえた渋い美メロスワンプロックとなっています。一日の終わりにこちらを聴いて一杯やれば、キャロルの歌声に痺れ、スカッと憂さが晴れることでしょう。ロン・コーネリアス、ケニー・バットリー、トミー・コグビル、トミー・エアなど名うてのミュージシャンが参加。

  • COCHISE / VELVET MOUNTAIN

    英国が誇るペダル・スティール奏者B・J・コール率いる英スワンプの名グループ、彼らの3作を収めたアンソロジー!全30曲

    英国が誇るペダル・スティール奏者のB・J・コール、後にプロコル・ハルム(『グランド・ホテル』〜』)に参加するギタリストのミック・グラバム、後にフォリナーに参加するベースのリック・ウィルズなどにより結成された英スワンプ・ロック・グループ。彼らが残した3枚のアルバム全曲に加えシングル音源を加えたアンソロジー。初期の哀愁のフォーク・ロック、後の土臭くスワンピーな作品ともに英ルーツ・ロックの名作。

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